2024年7月6日土曜日

めざすは「人間の自由」が花開く社会

 今日は全道をオンラインで結んでの「志位さんと希望を語る わくわく入党懇談会」。全道では大学生や子育て中の女性など9人が入党し、私が参加した札幌市手稲区でも70代の2人が快く入党してくださいました。

 志位さんから簡単なあいさつの後に、各地の質問に次々と応えるという形式で始まった懇談会。裏金事件や物価高・くらし、戦争のない平和な世界という熱い政治的焦点や、「気候変動の影響か、イカ不漁に一体どうしたら」「運転手不足で相次ぐバス減便」など北海道・函館の抱える問題にも、ていねいに応えました。

 「学費が高くてトリプルワークのアルバイト。今日もバイトで来られない仲間がいます」「結婚したら同姓を強制する国は、世界で日本しかないと聞きました。どうしたら夫婦別姓を実現できますか」という、若い世代からの質問も。学生が安心して学べる日本にしようという呼びかけや、ジェンダー平等でも自分自身を省みながら実現したいと述べた志位さん。

 何より楽しそうに話していたのが、「人間の自由」について。「誰もが素晴らしい可能性を持っている、というのが科学的社会主義の人間観」で、人間の自由を一番大事にするのが、私たちがめざす社会主義・共産主義の中心点だと強調しました。「搾取された賃金は取り戻せるが、時間は取り戻せない」との言葉は、若い世代に響いたと思いました。

 最後に心に沁みたのが志位さんの両親と、自身の入党にかかわるエピソード。みんなの幸せのために身近なところで力を合わせるのが党員だと、あらためて私自身も胸に刻みたい。

 オンライン後に、手稲区会場で参加された方との意見交換も弾むものとなりました。「おじが熱心な党員で『20歳になったら党に入るんだよ』と言われ、自分も選挙の手伝いやまわりに支持を広げていました」という女性、「子どもの頃に近くの(党員の)農家でお世話になった」という男性は、職業訓練や老後で苦労したことも語られ、お2人ともすっきりした顔で入党申込書にサインされました。

 日本共産党そのものを知ってもらうことは、政党名を書く比例選挙にとっても重要なこと。日本共産党と縁遠かった私がそうだったように、いくら自民党政治がひどくても、自分の手で「共産党」と書くのをためらう方が多いのが日本です。

 今日のように正面から日本共産党そのものを語って誤解や偏見も解いていきながら、応援の輪も入党される方も増やしていきたい。

 【今日の句】変化への 土台も準備も 積み上げて

2024年7月5日金曜日

やっぱり自民党政治の転換を

  紙智子・岩渕友両参議院議員との訪問・懇談も、今日が最終日。平和・核兵器、くらし・地域にかかわる大事な話し合いになりました。両議員の国会活動とともに、私も北海道で世論を広げることと政策化に力を注ぎます。何より議席を回復して、自民党政治を変えていく力にならなければ。今日は宮内しおり比例・道2区(重複)予定候補も参加しました。

 国会要請をくりかえしてきた新日本婦人の会では、学校給食での緊急アンケートに取り組んできました。食料自給率200%の北海道でも、質量ともに子どもたちの空腹を満たせないような給食もあるといいます。「農家の減少もあって、コメの産直運動も何とか成り立っている状況。日本政府は武器よりも食料を大切にして」との訴えがありました。

 平和の問題では、自衛隊が日常生活に浸透してきている実態が話題に。紙議員が国会で質問した「こども食堂」での広報・勧誘や、基地での記念行事にとどまらず市内中心部のイベントに車両展示などがおこなわれています。かつての侵略戦争を肯定するような教科書が採択されている問題もあり、子どもや若い世代が「戦争する国づくり」に巻き込ませない運動と論戦が大事と確認しあいました。

 北海道ノーモア・ヒバクシャ会館を訪れ、道被爆者協会との懇談も。廣田凱則会長から、会員の高齢もあって協会は解散するものの、連絡会を維持して語り部活動を途切れないようにしたいとの話に、将来へ引き継ぐ私たちの世代の責任も果たさねばと思いました。被爆者に残された時間は、多くはないのです。

 学生が絵本を英文にしてくれたり、高校生の演劇がおこなわれるなど嬉しい活動も広がっています。学習教材ともなるDVDもつくられました。「日本政府は核兵器禁止条約を批准しなくても、被爆者はくじけずにやろう」との思いを聞き、いっそう力を尽くさねばと決意も新たにしました。

 金子廣子さんの案内で、会館内の展示も見てまわりました。家族を亡くし、育ての親からの言葉に傷つき、医者も被爆の症状が理解できないなかで何度も手術を受けるなかで、みずから被爆したことを隠し続けてきた金子さん。福島第一原発事故を契機に、自分の経験を語らなければと活動に参加されてきたのです。

 「岸田首相がサミットで、核廃絶に一言も触れなかったのは本当にガッカリ」と話されながら、力をあわせて核兵器廃絶をとの思いを交流しました。ぜひ多くの方にノーモア・ヒバクシャ会館を訪れてほしいです(こちら)。

 北海道生活と健康を守る会では、物価高が続くなかで貧困に直面している方の、胸が痛むような実態をうかがいました。「100円ショップでも『2つで100円』のものを買い、それを食べて耐え忍んでいる」「シャワーを週1回に控えている」「灯油代が高く、家のなかでも設定温度は13℃」などはほんの一部で、加えて生活保護の段階的削減や、年金に加算されない精神障害など社会保障の貧困という現実が、あらためて突きつけられました。

 保護費を渡さなかったり、印鑑を預かり本人の同意なく押印など、桐生市の悪質な行政の姿勢も話題に。就労相談支援員に警察OBを配置して、受給者を監視するのは桐生市だけではないとのことで、人権無視の広がりは本当に腹立たしい。

 道農民連では、中山間地の農家も大規模農家も激しい矛盾のもとにある実態が浮き彫りに。あきらめや行きづまりを声に出せないのは、個人責任でなく政治が展望を示せないから。再生産ができる価格保障・所得補償が、どうしても必要だと何度も訴えていきたい。

 全道の新規就農者は年間500人に届かず、離農した方の農地を引き受けることは限界です。産業獣医も足りません。「店も病院もない町に、若い人が来るのだろうか」との一言が重い。足元から立て直す政治にと、やっぱり自民党政治の転換を。明日もがんばりたい。

 【今日の句】明日さえも 不安な日本に 誰がした

2024年7月4日木曜日

痛感する議席の重み

 昨日に続き、紙智子・岩渕友両参議院議員の国政報告と懇談に同行。命と健康、労働とくらし、平和と人権などの課題とともに「変化の芽」も交流させていただきました。世論・運動と論戦が結ばれれば変化は起きるし、そのためにも議席回復をと痛感です。

 今日は道自由法曹団から始まり、道高教組・道原発連・道民医連・道労連・道パレスチナ医療奉仕団と、あらゆる分野にかかわる懇談。いずれの分野でも受け止める両議員の姿を通じて、国会議員の重責も迫ってくるのです。

 自由法曹団では旧優生保護法や共同親権、沖縄の米兵暴行事件や岸田政権の「戦争する国づくり」への対抗などが話題に。道支部長である佐藤博文弁護士からは、自衛隊名簿提供違憲訴訟はじめ自衛隊の抱える矛盾についての指摘もあり、党の政策や論戦に関わる宿題と受け止めました。

 公教育破壊としか思えない「中教審まとめ」に加え、不登校対策と称して通信制の「面接」「添削」を全日制・定時制の教員が担うという、労働時間短縮に逆行する道教委の方針に「現場では戸惑いが広がっている」と道高教組。ますます学校から余裕を奪って、どうするつもりなのでしょう。

 道原発連からは、原発のみならず再生可能エネルギー、核のごみや電気料金などにも話題が及びました。「欧州では電力会社は公社なのに、日本は株主配当がある民間会社。大元まで考える必要があるのでは」との意見に、国会議論も含めた内容が議論され、私も学びました。

 命と健康に直面する道民医連からは、聞いていて胸が痛む「手遅れ事例」に始まり、診療報酬と医師不足、訪問介護の位置づけなど、国が社会保障をないがしろにしている反映の話に。医療や介護という誰もが人生で必要とする「土台」が、これほどまで軽んじられていいのかと憤りが湧き立ちます。

 道労連では、最低賃金の引き上げや労基法改悪への危険な動き、会計年度任用職員といった非正規雇用の課題などを意見交換。「経営が苦しく、自己都合退職になるような嫌がらせ・ハラスメントが広がっている」と相談件数が増えているとのことで、防止や啓発とあわせて中小企業への支援策を急がなければと痛感しました。

 道パレスチナ医療奉仕団は猫塚義夫団長が、たっぷりとガザの状況やイスラエル国内の情勢、欧州や中東の課題についてうかがいました。紙・岩渕両議員とも国会で質疑の機会があり、日本政府の外交姿勢を変えることの大切さも共有できました。

 「日本は戦争しない国という『平和ブランド』がある。それがパレスチナでも信頼のもとにある」という猫塚さんの話も、何度も訪れたからこその説得力があります。日本を変えて世界を変える、その力にならなければ。明日も懇談にまわります。

 【今日の句】宿題に応える 議席回復を

2024年7月3日水曜日

行き詰まっているからこそ

 今日から3日間、紙智子・岩渕友の両参議院議員と団体訪問・懇談です。国会報告とともに要望などもうかがい、今後の活動に活かします。今日は道中小企業家同友会、北農中央会、北商連をまわり、夕方には道民青同盟のみなさんと街頭宣伝・シール投票も取り組みました。比例重複の宮内しおり道2区予定候補も参加しました。

 参議院では農林水産委員の紙さん、経済産業委員の岩渕さんですから、それぞれ専門的な課題での話が続きます。北海道ならではの切実な課題もあるし、衆議院でも議席を回復して応えたいと痛感しながら話をうかがいました。

 北農中央会では樽井功会長が応対くださり、先の国会で成立した食料・農業・農村基本法から水田・畑作・酪農と、全般的に話が及びました。生産資材や肥料・飼料高騰が止まらず、高齢農家の離農が雪崩のように起きないかと不安が尽きない情勢なのです。

 強めるべきは、再生産できるだけの価格保障と所得補償の拡充だと思います。樽井会長の「農業予算を増やさないと」との一言は、単なる予算要望ではない、食と農を守る要の問題だと受け止めました。

 中小企業家同友会と北商連では、終わらない物価高騰や人員不足とともに、税金・社会保険料の負担が話題に。政府は中小企業も含めて賃上げを求めていますが、相応の支援がなければ実現できません。設備投資の資金も賃上げにまわしている実態があるといいます。

 賃上げが進めば扶養控除の課題や、企業側の医療・年金負担分にも直面します。コロナ禍で税・保険料が猶予されていた事業者に、厳しい取り立てがあるといいます。税金まで差し押さえるという本末転倒を、悪びれることなく保険事務所が行っているというのには驚きました。

 強権的な徴収への歯止めとなる答弁が国会ではされているのに、現場に徹底されていない実態もわかりました。日本経済も大企業も下請けなしには成り立たないのに、こんな中小・零細事業者つぶしはどういうことなのか。食堂の息子として育った私には、まさに噴飯ものです。

 困っているのは若い世代も同じ。大通公園で休まれている方にシール投票という形で話を聞くと、私たちを怪しむようなことなく応えてくれます。社会人や学生、路上演奏している方も次々とシールを貼ってくれました。

 「高い学費を親に払ってもらっているのが心苦しい」(大学生)、「返済すべき奨学金が200万円を超える」(社会人)のほか、「政治家には(未来の)明るい話をしてほしい」との一言も。心に留めたい。

 行き詰まっているからこそ、地に足ついた展望が必要なのです。自民・長谷川参議院議員の強権姿勢を引き合いに「こうして話を聞いてくれるのはありがたいですね」との話こそ、私にとってありがたい。明日もがんばります。

 【今日の句】明日にでも 早く政権 変えなくちゃ

2024年7月1日月曜日

地域と労働者の切り捨て許さず

 朝の定例宣伝から雨が降り始め、夕方の「いちの日」行動では強風が寒いほど。能登半島地震から半年という報道も目に、早く住まいの安心を、そして生業と地域社会の再生へ国として力を発揮するよう、あらためて声にしていきたい。

 北海道の地域にとって欠かせない鉄路。「北の鉄路存続を求める会」の定例宣伝には前道議の菊地葉子さんも駆けつけ、余市町長から函館本線(山線)バス転換を見直す発言があったことを報告。議論し直すことが必要ではと訴えました。

 私からは、あらためてJR北海道の経営について触れました。JR北は先日、物価高や人員確保を理由に、来年4月からの平均7・6%の運賃値上げを国交省へ認可申請しました。定期券は平均18・9%といいますから、これまでになく重い負担です。

 今後は国交省の諮問機関である運輸審議会の審査や公聴会を経て、認可するかが決まります。会の小室正範事務局長が、同じ距離でも東京なら210円で北海道は470円と告発していましたが、鉄道格差が広がれば、北海道ではさらに乗る人が減りかねません。

 そもそも国鉄の分割・民営化時に、北海道は約500億ほどの営業赤字が見込まれたからこそ、6822億円の経営安定基金を設けたのでした。しかし低金利で、赤字を埋められるだけの補填はできませんでした。

 JR北の経営責任を問うのはもちろんですが、構造的な赤字が必然のJR北に「黒字化」「経営自立」を迫る国の姿勢を、根本からあらためる時ではないでしょうか。鉄道インフラは国が保有・管理する上下分離方式など、抜本的な議論が必要です。

 今日は署名に応じる方も多く、道外からの方も署名されたそうです。広い北海道の移動には、やっぱり鉄路が必要なのです。貨物輸送の意義とあわせて、国が維持・存続の責任と役割を果たせと私も訴えていきたい。

 すべての労働争議の解決をめざす「いちの日」行動では、ライドシェア解禁をめざす岸田政権への批判(自公総連)や、北海道大学教職員組合から「職員宿舎からの追い出し」「非正規雇用の障害者に対する雇い止め」についての現状報告も。

 有期雇用も5年を超えれば無期雇用へ転換できる権利が生じますが、北大は5年より前に雇い止めをしているといいます。同じ業務が引き続き必要とされているのであれば、雇用として維持されるべきなのです。裁判に対する支援も呼びかけられました。

 利益や効率が優先され、地域・労働者が切り捨てられる新自由主義から転換を。北海道から広げていきましょう。

 【今日の句】あさましい 弱肉強食 終わらせよう

2024年6月30日日曜日

わからなかったのは私も同じ

 何かとせわしない月末の合間をぬって、北海道パレスチナ医療奉仕団が呼びかけた集会・デモに参加。猫塚義夫団長はじめ4人がヨルダン川西岸と東エルサレムの難民キャンプを訪れた報告とともに、パレスチナの解放をとコールしながら私も歩きました。

 病院は36あるうち34が、学校は8割が攻撃を受けたといいます。早く止められないかと、もどかしい思いが湧くのは誰もがいっしょ。今日のコールは「パレスチナのことを、よくわからない人に向けて考えました」とのことで、「調べてみよう パレスチナ」「わからなかったのは 私も同じ」などでした。

 日本で声を上げる意味についても、先導車からのアナウンスで触れていました。歩道から手を振る方の姿がありましたし、きっと気にかけた市民も多くいたはず。攻撃を止める力は世論だし、少しでも広がるようにと私も力を尽くしたい。

 日本が変わればアジアが変わるし、必ず世界も変わる。パレスチナ医療奉仕団はじめ民間レベルの友好・交流も、根強い力を発揮されています。問われるのは政治の側です。岸田政権の戦争する国づくりは、決して世界を平和には導かない。

 27日のインターネット番組「とことん共産党」は、猫塚さんをゲストに「ガザの子どもたちはいま 緊急帰国報告 ヨルダン川西岸から」と題して放送されました。こちらから見ることができるので、ぜひご覧ください。まわりの方へも、お広げくださるようお願いします。

 【今日の句】この犠牲 総理は胸が 痛まぬか