2025年5月10日土曜日

切実な願いがいっぱい

 今日は宮内しおり道選挙区予定候補と苫小牧市へ。冷たい雨と強風にもかかわらず、街頭演説や「つどい」に多くの方が来てくださいました。港市場では、手を降って応えてくださる方の姿に励まされました。

 製糸工場や大手の自動車工場など「大企業城下町」の側面がある一方、くらしの貧困も広がっている苫小牧市。千歳市に隣接する東部地域は大型店や新しい住宅地が広がるなか、中心街の空洞化など町づくりにも課題を抱えています。

 リーマンショックの時には、自動車工場での「派遣切り」を許すなと労働組合や日本共産党も力を合わせました。今回の「トランプ関税」でも同じことがあってはならないと、私から強調しました。

 介護事業所の閉鎖なども相次ぎ、訪問ヘルパーは全市で200人以上が不足と聞きました。大企業が優遇される一方で、社会保障や教育・農林漁業には「財源がない」と国民への負担増が押しつけられてきた結果です。

 今日も「このままでは将来に不安しかない」との話も聞きました。物価高とあわせ、苫小牧市でも切実な願いがいっぱいです。小手先の改革でなく自民党政治そのものを変えるところまで、やっぱり進まないと。

 宮内さんには、今日もテレビ局がカメラ入りの取材。参院選に向かう雰囲気も、だんだん高まってきました。党市議団(小野寺幸恵・冨岡隆・原啓司・森本健太)もそろってまわっていただき、本当に心強い。

 明日は函館市へ向かいます。

 【今日の句】この雨も 木々の緑に 活きていく

2025年5月9日金曜日

歴史の捏造など許せるか

 憲法共同センター・道原水協の共同「9の日」行動に、宮内しおり道選挙区予定候補と参加。多くの方が署名に応じてくださり、なかにはチェコやポーランド出身という方も。平和や核兵器廃絶は、国境を超えた共通の願いだと実感です。

 しかし国会では、侵略戦争に進んだ歴史をくり返すような状況が。衆議院内閣委員会では、自民・公明・維新が学術会議解体法案に賛成して可決となりました。厳しく抗議したい。

 この法案とともに、自民・西田昌司参議院議員の「ひめゆりの塔」暴言に触れて私からスピーチ。党派を超えて批判の声が広がり、今日になり謝罪と撤回がされましたが、根本から反省しているとは思えません。

 記者会見では、謝罪と撤回の理由は県民の心を乱したことと言い、「自分の言ってることは事実だという前提でいまも話している」と主張したとか。西田議員の主張こそ「歴史の書き換え」そのものではないのか。

 日本軍によって旧制中学校・旧師範学校の生徒が、学徒隊や鉄血勤皇隊として洗浄に駆り出されました。ひめゆりの学生たちは、本島南部に撤退した後に解散命令が出され、砲弾などの犠牲となったのでした。日本軍の作戦による犠牲そのものです。

 西田議員は「自分たちが納得できる歴史をつくらないといけない」とも発言しています。まさに歴史の捏造。石破首相はじめ自民党に問われる問題だし、公明党も参院選での推薦を撤回しなければ、同じく責任が問われます。

 今日は署名だけでなくチラシの受け取りも良かったとのこと。ふつふつとした怒りや不満が広がっています。いっしょに声をあげましょう。しっかり歴史をふまえることこそ、未来へ平和を築く道です。

 【今日の句】ひめゆりを またも傷つけ 許せるか

2025年5月8日木曜日

地域密着の政策力をみがきたい

 今日は宮内しおり道選挙区予定候補と、表敬訪問やトーク形式の街頭演説などで北見市・置戸町へ。北見市は、今年度の予算編成で15億円もの財源不足が明らかになるなか、市民生活への悪影響が心配されています。今日も各地で話題になりました。

 毎年30億円以上の財源不足になると公表された昨年から、さらなる財源不足が発覚するとは市長はじめ財政当局の責任は重い。あらゆる物価高などを市長は理由に述べたそうですが、それは北見市に限ったことではありません。

 市議会で日本共産党市議団は大型事業の浪費を追及し、市長選挙でも候補を擁立してたたかってきました。財政悪化の原因究明や責任の所在なく、財政健全化はありえません。市民の負担増も受け入れられないとなるでしょう。

 2006年の1市3町合併で、道内で最大面積の自治体となった北見市。広大な面積をカバーする水道事業も、財政面だけでなく老朽化対策も大きな課題になっています。八潮陥没事故も受けて、国としても役割を発揮すべき問題です。

 いわゆる「平成の大合併」は、道州制導入をめざした「上からの合併押しつけ」と日本共産党は批判しました。合併を選ばず「小さくても輝く自治体づくり」を進めた首長の連携や、シンポジウム開催など理論や運動面での盛り上がりもありました。

 2007年参院選候補だった私は、このような機会から多くを学びました。1時間もの懇談をしてくださった首長さんもいました。夕張市の財政破綻という事態も起きました。北見市だけではありませんが、安心してくらせる地域づくりに、これまで私が学んできたことを活かさねばと痛感しました。

 林業が盛んだった置戸町も、安価な輸入木材が広がるなかで苦労を強いられ、人口減少も続いています。一方で、道立高校唯一の「福祉科」に14人の新入生が入学されたり、長年の努力のもと置戸町産100%のワイン「山の神」発売など、粘り強い努力もお聞きしました。

 自然条件や歴史が違うだけに、地域密着の政策力をみがきたい。地方議員との連携も、さらに大切にしなければ。今日も菊池豪一・桜井由美子の両市議が同行してくださいました。

 【今日の句】これまでの 地方切り捨て 変えなくちゃ

2025年5月7日水曜日

早く「金と利権の政治」をやめよう

 今日は宮内しおり道選挙区予定候補と十勝管内1市3町へ、街頭演説や報道各社へのあいさつなどにまわりました。その後、石破首相の「ヤミ献金」疑惑を週刊文春(電子版)が報じたと知り、報道の範囲では「適正に処理」(首相事務所)とは思えません。まず事実と全容を明らかにすべきです。

 「しんぶん赤旗」のスクープが発端となった裏金事件も、安倍派での再開の経過も含めて、全容が明らかになっていません。少なくとも政治資金規正法に反したり、逸脱していたことへの認識は伺えません。

 石破首相から衆議院初当選議員に対する商品券提供についても、原資は官房機密費からでないのかという指摘を否定できないまま。さらに今回の「ヤミ献金」が事実なら、首相として続けることが許されるのでしょうか。

 国民は1円単位の節約を続け、物価高のもとで悲鳴が止みません。十勝地元紙が昨日から介護職員不足の深刻さについて連載を始めるなど、医療・介護・福祉分野も本当に困っています。

 「事実婚を続けてきました。選択的夫婦別姓の実現を」「入院したら10万円もの費用がかかり、少ない年金で苦しい」という切実な声も寄せられました。このような願いを受け止めず、金と利権の政治を続けるというのなら本当に腹立たしい。

 衆議院で少数与党になり、企業・団体献金の禁止も選択的夫婦別姓も前へ進めるチャンスなのに、なぜ国民民主党は自民党を助ける役割を果たすのでしょう。参院選で日本共産党を伸ばしてほしいとの訴えにも、力が入りました。

 党帯広市議団・幕別町議団・音更町議団・芽室町議団が、地元弁士や宣伝カーアナウンサーなどで勢ぞろい。昼食は元帯広市議・佐々木とし子さんの手作り弁当と豚汁、デザートまでいただき本当にありがたい。元気を蓄え、明日は北見市で訴えます。

 【今日の句】国会で 訴えたいこと 多すぎる

2025年5月5日月曜日

再稼働なんて認められない

 泊原発が停止したまま13年。このまま再稼働せず廃炉へ、そして北海道に核ゴミを持ち込ませない「北海道大行進」が今年もおこなわれました。私も参加して、いっしょに札幌市内をパレード行進。

 パレード前の集会では、原子力規制委員会が泊原発の安全審査に「事実上の合格」を出したことへの批判が次々。5月1日から1ヶ月、意見公募され、その集約後に夏にも正式合格かと報じられています。

 科学的な議論が尽くされてこそパブコメであって、セレモニーのような意見公募などおかしい。そもそも合格を出せなかったのは、敷地内や海底の活断層を否定できなかったからだったはずてす。

 埋立地の上に建っている重要施設もあり、液状化などの心配も解消されません。「行動する市民科学者の会・北海道」の小野有五先生もスピーチされ、具体的に指摘されました。

 津波対策としての防潮堤も建設中で、核燃料を運んでくる新たな港も正式に決まっていません。過酷事故があった場合の避難も、猛吹雪などとの複合災害では安全を確保するのも難しいでしょう。

 それなのに、なぜ再稼働が急がれているのか。ラピダスの半導体工場が正式に稼働すれば、莫大な電力が必要になります。ラピダス社は当初、すべてを再エネで確保したいと報じられましたが、電気に色が付いているわけではありません。ここに再稼働を急ぐ理由があります。

 安全対策よりもラピダスが先行されて、過酷事故が起きた場合の責任は誰が取るのか。そもそも原発を動かせば必ず出る「核のゴミ」を、どうするか決まってもいません。問題を先送りして「後は野となれ、山となれ」で、いいのでしょうか。

 参院選に向けても、各党・各候補は再稼働への賛否や公約・態度を明らかにすべきです。具体的に進んでいるのですから、一般論で済ます現状ではないはずです。

 今日の集会は北海道の課題とともに、今も続く福島第一原発事故を忘れないようにと開かれてきました。私もいっしょにがんばります。

 【今日の句】福島の痛み 決して忘れない

2025年5月4日日曜日

「こどもの日」を前に

 子どもたちも大きくなりましたが、久しぶりに家族とゆっくり過ごした1日。札幌市は天気も良く、開花した桜を眺めるのも楽しい日でもありました。小さな子どもたちが公園で遊んでいる姿も、ほっとするものです。

 総務省が発表した「こどもの人口」は、過去最小の1366万人。全人口に占める割合も、過去最低の11・1%となりました。人口4000万人以上の国では、韓国に次いで低くなっているとのこと。

 都道府県で言えば、割合が低い順に秋田県・青森県・北海道と並びます。積雪・寒冷という厳しい環境ではあるものの、農林漁業が盛んな地域での人口減少は深刻な課題です。

 子を産む・産まないは、1人ひとりが決めること。同時に、産み育てたいと思っていても経済的・社会的な理由で叶えられないことは、明らかに政治の責任です。

 わが身を振り返っても、子育て費用の負担が重すぎます。大学など高等教育費の高さや奨学金返済の重さを、どれだけ石破首相は心を痛めているでしょうか。経済的理由で学ぶことをあきらめた青年たちも、多くいるのです。

 仕事と子育てを両立しやすい日本になっているでしょうか。多くは女性がワンオペ状態で育児を強いられる、働き方・働かせ方も早く改善を。ジェンダー平等を本気で実現する、重大な課題です。

 郡部では産科・小児科医の確保に苦労しています。小中学校も高校も統廃合されています。農林漁業や地域社会を支えることと合わせ、どの町でも安心して子育てできる状況をつくらなければなりません。

 自民党政権のもとで打開できるなら、こうはなりませんでした。しっかり休みに力を蓄えて、私もがんばりたい。

 【今日の句】どの子にも 桜の春の ぬくもりを