2025年6月7日土曜日

首相の人権感覚を疑う

 石破首相が前橋市に来た今日、私は隣の高崎市で街頭演説など。首相の「群馬は怖い人多そう」発言は看過できないし、日本共産党の躍進で自民党政治を変えようと、さらに私も力を込めて訴えました。

 どのような発言か、産経新聞から引用すると「われわれ西日本の人間は北関東と聞いただけでなんか怖そう、群馬県と聞くと怖い人がたくさんいそう、女性は強そう、なんか引いちゃうところがある」とのこと。

 首相は「差別という意識は全くない」と釈明したそうですが、群馬県民だけでなく女性に対しても、差別や偏見を助長する発言ではないのか。地方創生など以前に、首相の人権のとらえ方が問われています。釈明に納得などいきません。

 今日は街頭演説のほかに「若者トーク」集会も。大学生や保育士・教員、「半農半X」で生計を立てている方など幅広い参加があり、仕事の様子や政治への要望など語り合いました。

 「7時間労働というのがいい」「そうすると保育士を、もっと増やすなどしないと」など、身近に課題となっている話が続きます。24時間型社会をどう見直すかという話もあり、やっぱり時間が足りなくなるほどの話し合いに。

 その後の街頭演説にも応援に駆けつけてくださり、にぎやかな雰囲気に手を振る若い方の姿も多い。ベテラン党員のみなさんも励まされていて、笑顔あふれる街頭演説になりました。

 30度を超え、宣伝カー用の日傘に守られながら私も元気に訴えました。大沢綾子県議・伊藤敦博高崎市議にも、お世話になりました。明日は埼玉県で、「オール埼玉総行動」集会・デモに参加します。

 【今日の句】一国の 首相が国民 蔑むか

2025年6月6日金曜日

医療・介護へ支援を急いで

 今日は栃木県へ、福田みちお選挙区予定候補候補が市議を務めた日光市はじめ、県内4市で訴えに。宇都宮駅前には、地元紙が福田さんの取材に来るなど本番間近の雰囲気でした。

 福田みちおさんは日立製作所で働いた後に、日光市議を2期務めました。働く人を大切に、そして地域密着の活動をと続けてこられ、今度は国政に挑戦です。

 日光市は2006年に合併していますが、旧足尾町では人口減少が続くなか地元の双愛病院が廃止を決めるなど、苦難が続いています。今日も福田さんから「医療・介護へ緊急支援を」と訴えられました。

 あたたかく穏やかな福田さんを応援しようと、日光市では横断幕も準備して、多くの方が駆けつけてくださいました。すぐ国会で働ける福田さんを押し上げてほしいと、私からも呼びかけました。

 小山市では大学行きバスの中から学生が、栃木市では観光に来ていた若い方が手を振ってくれるなどの姿も。宇都宮駅前でも、若い方からの激励に野村せつ子県議が応じていました。嬉しいことです。

 年間の出生数が70万人を割ったと報道されました。結婚・出産は、個人の自由・選択が大前提です。同時に、若い世代が安心して生活や仕事ができる社会なのか、ジェンダーの課題と合わせて子育てしやすい環境なのかが問われています。

 若い世代は、多くの不安や疑問を抱えています。それに応える政策を伝えるとともに、いっしょに打開の声を上げようとも呼びかけたい。明日は高崎市へ、若い世代とのつどいもありますので楽しみです。

 【今日の句】夏日にも 3日となれば 慣れてきた

2025年6月5日木曜日

これまでの農政の失敗をくり返すのか

 今日は取手市へ、街頭演説や農業者との「つどい」など。参院選前の茨城県での訴えは、今日が最後かもしれません。ぐっと気温が上がるなか、多くの方が来てくださいました。

 準備してくださった横断幕には「おかわりできる日本に」。主食である米が国民は手に入れられず、農家は再生産できる価格ではなかったため後継者がいないとは、自民党農政の誤りそのものです。

 「誘われて来て、初めてきちんと共産党の話を聞いた。よくわかりました」と、演説を聞かれた方の一言が嬉しい。報道される機会が少ないのですから、端的にしっかりと伝わる演説を、さらに努力したいです。

 農業者との「つどい」は、これまでの農業政策への不満や現状の苦労など話が尽きません。「政府は大規模化をと言うけど、もう農地を引き受けられる農家もいない」「認定農業者となっても、補助制度など使い勝手が悪い」などなど。

 「1俵あたり1万数千円の時代があったが、その後にドンドン米価が下がり、ドンドン生産資材は上がっていった」。この不足する差額を、政府が保障・補償で支えるべきだったのです。しかし実際は、農業予算そのものまで減らされてきたのでした。

 石破首相も米の増産へ舵を切るようですが、農業予算を増やすとは聞きません。これまでどおり農地の集約化・大規模化で効率的な生産をというのなら、まったく反省がないと言わざるを得ません。

 今日も意見が出されましたが、農地や地域が守られているのは多様な生産者がいるからこそ。大規模偏重で、家族経営や小規模農家の果たしている役割を軽視しては、これまでの失敗をくり返すことになるのではないか。

 ましてミニマムアクセス米の活用の検討も、小泉農水相から発言されています。どれだけ農家の意欲を奪う発言なのかと、自覚がないのでしょうか。やっぱり自民党農政そのものの転換が必要です。明日もしっかり訴えたい。

 【今日の句】農相は 検証言うが 反省なし

2025年6月4日水曜日

大宮駅前は熱かった

 今日は埼玉県へ。党県委員会総会であいさつ後、発表されたばかりの矢野ゆき子・参院比例予定候補と大宮駅にて街頭演説へ。比例5議席以上へ、埼玉県では伊藤岳さんの再選へと力を込めました。

 矢野ゆき子さんは川口市議(3期)を務め、昨年の総選挙では県1区候補として挑みました。地方政治に通じた、すぐに国政で働ける方です。

 さっそく今日の街頭演説に、応援に駆けつけた方も。伊藤岳サポーターさんも来てくださり、参院選モードへとギアも上がってきました。

 矢野さんは、日本被団協代表委員・田中煕巳さんと20代のころから交流があり、昨年の総選挙でも田中さんが応援に来てくださっています。今日も矢野さんは、日本政府が核兵器廃絶をと力を込めました。

 私からも消費税減税、米政策を大元から切り替えること、石破政権で進められている戦争する国づくりを止めようと訴え。タクシーも多く、伊藤岳参議院議員が配車アプリの問題を国会で取り上げたことも紹介しました。

 歩きながら友人と手を振る青年や、立ち止まって演説を聞き、乗ったタクシーから窓を開けて手を振る方など反応も熱い。バスを待っている方の聞いてくれている様子もわかりました。

 ついつい力が入ると、とたんに演説のまとまりがなくなるのが私の悪い癖。限られた回数の演説になっていくので1回1回を大事に、明日は取手市で訴えます。

 【今日の句】ごまかさず 切り込む力 共産党

2025年6月3日火曜日

主権は国民にこそ

 今日は「INIT国民発議プロジェクト」のオンライン討論会に、発言者の1人として参加しました。討論テーマは調査研究広報滞在費(旧文通費)、政党交付金、企業・団体献金について。あらためて準備するなかで、憲法に立ち返ることが大事だと実感した次第です。

 「政治とカネ」として一括に議論されますが、そもそも政党・政治家や国会は、どうあるべきなのでしょう。その土台こそ憲法だと思います。

 憲法では国民主権が定められ、国民には政治的自由・政治的権利があります。国会は国権の最高機関として、立法機能とともに政府行政を監視監督する役割があります。

 国民主権の国でありながら、資金力のある大企業が多額の献金をして、政策を左右してきた歴史があります。昨年の裏金事件は、パーティー券という形を変えた企業献金で多額のお金が集まるからこそ、起きた事件でもありました。

 政党交付金も、助成額は国民1人あたり250円とされますが、国民主権の立場に立てば、国民みずから自分の意思で政党に寄付することこそ、政治参加の基本と言えます。寄付しない自由も、もちろんあります。この権利を侵害する政党交付金も、企業・団体献金と合わせて議論が必要な時期に来ているのでは。

 旧文通費は、そもそも国会議員が行政監視という大事な役割を果たすなら、必要な経費と考えます。ただ、あまりに不透明なうえ、残額について返納の義務がないというのは問題です。日本共産党は国会で、使途の公開と返納のルールづくりを主張してきました。

 今回の討論会は賛成・反対それぞれの立場で議論し、後に視聴者が投票できるうえでの参考にすることが目的です。党や私の考えも落ち着いて伝えられたかは、視聴された方の判断にゆだねたい。

 このような国民的議論の場や、国政に働きかける国民的運動の広がりは、大事なことと思います。「政治とカネ」だけでなく公職選挙法や市民の政治参加まで、幅広い討論から私も学ぶことが多くありました。

 参加の機会をいただけたことに感謝です。明日からは北関東へ、暑さに負けずがんばります。

 【今日の句】選挙でも 金権政治家 一掃を

2025年6月2日月曜日

ていねいに語ることの大事さを痛感

 宮内しおり道選挙区予定候補と街頭演説や、国内初となる地対艦訓練の中止を求める要請、夜は党と後援会の全道決起集会と慌ただしかった1日。しかし、多くの学びがあった1日でもありました。

 陸上自衛隊は先月、静内対空射撃場における上記訓練をおこなうと発表しました。88式地対艦誘導担を計2発、発射するというものです。地対艦ミサイル部隊は3月に大分県で配備され、北海道では北千歳・美唄・上富良野の各駐屯地に配備されています。

 この訓練は、道や地方自治体への事前説明がないまま4月に報道されました。実施場所は調整中とされながら、すでに静内の名が上げられていました。地元での不安が生まれるのは当然です。

 要請に参加した新ひだか町・川合清町議は「赤潮の被害から、今も漁業者は苦しみのなかにある。そこに訓練と言われても、不安が出るのは当然だ」と、中止を求めました。陸自の計画では、半径40kmの沖合に着弾させるとしています。

 宮内さんや丸山はるみ道議、道議候補を務めた小室正範さんや私からも厳しく訴えました。「要請された内容は誠実に伝える」と、きちんとメモを取っていたのは珍しいほどでしたが、住民の不安をよそに実施したうえ、来年度以降も常態化していくことなど許されません。

 街頭演説は、消費税減税や財源について聞くシールボードを使いながらの対話も。賛成・反対の中間に貼った方の理由は、「財源がはっきりしないから」。大企業に負担させすぎとならないかと疑問もあり、じゅうぶんな担税力があることは政府も認めていることを話して、納得くださいました。

 減税に反対という青年は「大企業が法人税の低い国に移転しかねない」。だからこそ世界各国で「抜け穴」をふさぐための議論や協調が進められているし、日本共産党も国際連帯・国際的規制が必要との立場を話すと、がらっと態度が変わりました。

 「実は共産党の考えに近いものがある」と話し始めたのです。ブラック企業に勤める友人が心身ともに追い込まれているそうで、社会保障の大切さを伝えたかったそうです。斜に構えた感じを受けた青年でしたが、友人思いのやさしい青年でした。

 社会は複雑なものだし、日本共産党の主張はテレビ・新聞で目にすることも少ない。一方で、行きづまった日本社会をどうにかしたいと思っている方は多くいます。

 端的に伝えることも大事ですが、疑問にきちんと答えていくことも大事。だから対話が必要だと痛感です。夜の全道決起集会は、オンラインもあわせて熱気あるものとなりました。私もがんばります。

 【今日の句】公示まで あと1ヶ月 全力で

2025年6月1日日曜日

語り合ってこその希望

 「選挙の投票率を上げよう」と開かれた「投票フェス」(会場は札幌地下歩行空間)に参加しました。パネル展示やマーケットなどに、足を止める方も次々と。このような身近なところから、ぜひ政治とのつながりが広がっていくといいですね。

 「政治家さんとお話しよう」コーナーは、宮内しおり道選挙区予定候補・佐藤綾札幌市議と時間を分けての参加となりました。私の時間帯は、社民党道連・浅野隆雄幹事長といっしょでした。

 「投票フェス」は、単に投票率を上げるだけではフェイクや差別・分断も広がりかねないと、憲法を尊重することを大事にしています。民主主義の土台を、政治家みずからが壊すようなことは許されません。

 始まる前に「JRで障害者手帳の提示を求められた」と、車椅子を利用されている方からの話を受けました。割引切符は購入のさいに手帳を示していますし、改札を出るときに手帳を見せてほしいとする合理的理由はないはずです。

 以前に精神障害のある方からも、手帳を示すと自分が障害者だとわかられてしまい困る、との話を聞きました。尊厳をふまえた対応が必要です。しっかり、ご要望をうかがいました。

 その後に語り合ったテーマは幅広い。米価高騰・消費税減税、フリースクール支援や改定「給特法」案の問題、千島問題にかかわりサンフランシスコ条約での放棄についてという思わぬ質問も。

 あらゆる場面で自民党政治が行きづまっているのだと痛感です。「若い人が希望をもてる話を」との要望もありましたが、このような場をつくるなど、声を上げていくことこそ希望だと述べました。

 政治を変えることと国民の声の高まりこそ、社会を動かす車の両輪。私も地に足をつけてがんばろうと、あらためて気づかされたフェスでした。

 【今日の句】こんな輪が 広がってこそ 民主主義