正月の休みを利用して、お借りしていた本「三菱 もうひとつの素顔--長崎造船所でのたたかいの歴史」(編集:日本共産党三菱長崎造船所委員会)を読みました。
折りしも民主党政権が「武器輸出三原則」の見直しを掲げ、軍需産業応援へと舵を切ろうとしている矢先。
労働者の願いは兵器生産ではなく、平和産業としての「造船所」です。
そこにこそ労働者の誇りがあり、侵略戦争の反省にたった日本国憲法の定めた道もある--深い確信に満ちた文章が、次々と登場してきます。
第二組合に多数の労働者が組織されても、日本共産党支部のがんばりも克明に記されています。
そして、軍需産業としての発展が抱える歴史的矛盾--ズシリと重く、そして展望も見出す本でした。
昨年から今年の年末年始も、仕事がなく路上生活を強いられている方も少なくありませんでした。
「資本の塊」は、みずから矛盾を内部に蓄積していきます。
そして自覚的な労働者が組織化されて、生産手段が資本家のもとから社会化されていく--利益第一の社会から抜け出す党綱領路線の道筋も、リアルに迫ってくるようでした。
ふだんは時間に追われてジックリ本を読めなかっただけに、たっぷりと心の栄養。
明日から私は仕事始め。馬力を出して、がんばるぞ。
【今日の句】 心身に 栄養貯まった 三が日
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