農協法等改正案について、今日の農林水産委員会で質問に。農業者以外にはわかりにくい法案ですが、この改革の行き着く先は協同組合の否定!と思います。
焦点の1つは、全中による監査を廃止すること。
これまでの監査というのは、全中から単協に対して、会計監査と業務監査を一体におこなってきたわけです。
それは農水省としても評価してきたのですが、それは時に不採算と言えるような状況にあっても、農業者を丸ごと(営農でも生活でも)支える意味があったからです。
しかし、規制改革会議などからの指摘で、会計監査を透明化することの求めに応じることとなりました。
農協は、赤字事業を黒字の信用・共済事業で穴埋めしているとの批判があります。
しかし、営農事業など黒字になるはずもなく、一体に総合農協として成り立っていることに意味があるのです。
業務監査が外されて会計監査のみが進めば、営農指導など赤字部門に焦点が当てられることになるでしょう。
組合員から求めが強い営農指導が、赤字だからと人が減らされたり、指導料が引き上げられたりすることがあれば、組合員には何のプラスにもなりません。
そのような私の指摘に対して、なかなか恐れがあるとは認めない農水省。
しかし、規制改革会議では農水省から、会計監査と業務監査を一体にする意義を説明しているのです。
結局は規制改革会議などに押し負けられている格好ですが、ともあれ法案として出ている以上は、その結果、何が起きるのかはよく見る必要があります。
監査問題で手短かに書きましたが、農協法・農業委員会法・農地法のどの改定も大きな問題点をはらんでいると思っています。
じゅうぶんな審議時間が必要ですし、何より当事者から意見も聞く必要がありますし、現場から声も発してほしい。
年金個人情報の流出問題も噴き出したし、「戦争法案」についても通させるわけにはいかない。
日々勉強の毎日でもありますが、地に足をつけて論戦と活動を進めたいです。
【今日の句】 協同の 意味を踏まえぬ 金儲け
0 件のコメント:
コメントを投稿