2024年5月16日木曜日

自民党に「金と利権」政治はただせない

 今日は札幌市西区へ。千葉なおこ道1区予定候補と街頭宣伝にまわりました。「何か署名はないの」と声がかかったり、千葉さんの写真を撮られていく方も。今こそ自民党政治を大元から変える日本共産党を伸ばしてほしいと、私も力を込めました。

 国会では、政治資金規正法の改正に自民・公明でまとまらず、自民党が単独で提出することになったようです。その自民党のなかでも、まとまるのかわかりません。「金と利権」政治は自民党ではただせないでしょう。

 公開基準を広げたり、透明性を確保したり、政治家の責任を重くしたりとの議論が出されています。「着地点」探しでなく、企業・団体献金そのものを全面禁止することが一番の解決策のはず。日本共産党ができて、なぜ自民党はできないのか。

 企業・団体献金を受けていないから、国民の立場を貫くことができる。このフレーズは何度も言ってきたことですが、さらに何度でも訴えていきたい。財界・大企業を優遇する政治か、国民に目を向けた政治かは、大きな大きな違いなのですから。

 今日は札幌市内でも、夏日直前まで気温が上がりました。季節が1ヵ月以上、早い気がします。気候変動対策を進めないと取り返しがつかなくなると、政治の側が切迫感をもたなければ。やっぱり財界・大企業の利潤第一政治との決別が必要です。

 学習会の準備があり、ちょうどオーストリアの取り組みを学んでいたところ。森林面積の広いオーストリアらしい水力発電や木質バイオマスなど、北海道でも活かせるのではないかと希望も見えてきます。気候変動対策はガマンの対策でなく、やりがいある対策です。

 こういう仕事を国会で果たせるように。日本共産党への応援を、よろしくお願いします。

 【今日の句】弁明も しない議員の 情けなさ

2024年5月15日水曜日

こんな学校に誰がした

 小中学生の不登校は約30万人、精神疾患による教員の休職者数も6500人超--学校が、子どもや教員にとって「行きづらい」場になっている現れです。先日の中教審「審議まとめ」でも、教員の長時間労働を解消する道は示せないどころか、いっそうの長時間労働が強いられる可能性があります。

 今日の「しんぶん赤旗」は、学校教員についての記事が満載。見出しだけでも「教員不足 少人数学級に影 35人以下やっと実現したのに」「拍車かかる教員不足 これでは学校がもたない」「教員 長時間悪化も 全教など中教審「まとめ」批判」「定額働かせ放題やめよ」‥‥教員が追い立てられれば、子どもたちに影響が及ぶのは当然です。

 私の教員歴は3年だけでしたが、当時より学校での業務量は増えています。人事評価が導入されたことで、職場の息苦しさも増していることでしょう。子どもたちには授業時数が増え、過度な競争環境は拍車がかかっています。こんな学校に誰がしたのか。

 教員の持ち授業時数を減らすこと、1クラスあたりの児童・生徒数を少なくして行き届いた教育環境にすること、子どもたちが「置いてけぼり」になるような学習指導要領の見直しなど、抜本的な検討が今こそ必要ではないのでしょうか。

 安倍政権(第1次)で教育基本法が改悪され、いっそう厳しい管理や競争を強いる教育行政になったことは間違いありません。これらの「負の遺産」を見直していかないと、結局は子どもたちが一番の被害者になってしまう。学校に行けない(行かない)子どもたちが、別の場所で学べる環境を公的に保障することも必要です。

 わが家では今年3月に上の子が高校を、下の子が小学校を卒業しました。幸いにも学校生活は楽しかったようでしたが、すべての子がそうだとは限りません。教員だって子どもたちの成長にかかわれるやりがいある仕事なのに、それが過剰な勤務でつぶされるのでは残念で仕方ない。

 学校こそ希望を持てる場所に、余裕と予算を政府は確保せよ。私も訴えていきたい。

 【今日の句】競争と管理で やりがい生まれるか

2024年5月14日火曜日

共闘の原点に立ち返って

 今日は札幌市中央区で、道1区・千葉なおこ予定候補と街頭宣伝へ。南区選出の市議だった千葉さんにとっては初の中央区での宣伝で、多くの党員・後援会員のみなさんが駆けつけてくれました。「がんばろうね」との激励も、弾んでいるようでした。

 千葉さんは市議時代に「学校にクーラー設置を」と、母親から陳情を受けたことを紹介し、「子どもたちを悲しませることがないように」と今回の立候補を決意したと力を込めました。2児の母として同じ思いだったとの話に、顔を向けて聞いて行かれる子連れの方も。

 私からは日本共産党の議席が増えれば市民に密着した政治へ変えられることと、いま国会での岸田政権による「戦争する国づくり」へ進める法案の数々について批判しました。

 イギリス等との次期戦闘機の共同開発・生産・輸出を進める条約。

 自衛隊を一元的に指揮する、「統合作戦司令部」創設などの改定防衛省設置法。

 民間人へのプライバシーも管理・統制して、兵器などの共同開発も進める経済秘密保護法。

 いずれも憲法の平和主義に反する重大な法案なのに、大手新聞各紙の論調が低い。国会では維新や国民民主だけでなく、立憲民主党も賛成しています。立憲主義の回復へ協力すべき点は協力しつつ、それに反する法案などへ賛成することには「それでいいのか」と問いたい。

 今の自民党政治を終わらせるには、市民と野党の共闘を再構築することが不可欠です。選挙での数合わせのような調整でなく、きちんと共闘の原点に立ち返るべきではないのか。その点を訴える小選挙区予定候補は、今こそ大きな存在なのです。

 野党が互いの主張をしつつも、共闘と相互批判は両立できるし、それが民主主義を強くもするはず。日本共産党が伸びてこそ政治は変わると、引き続き訴えていきたい。

 【今日の句】何よりも 平和国家へ 進めなきゃ

2024年5月13日月曜日

離婚後共同親権は、子どものためになるか

 朝の定例宣伝を終えて事務所に戻ると、NHK朝番組で離婚後共同親権を取り上げていました。DVや虐待を家庭裁判所が認定できずに共同親権を裁定したら、子どもの最善の利益どころではなくなってしまいます。まだまだ論点はあるし、採決するには早すぎます。

 参議院法務委員会で仁比聡平参議の追及に、小泉法相は「(父母に)合意を促していく仕組み」と述べ、合意ができない場合は単独親権となると、問題がないかのように説明しました。しかし、仁比議員が指摘したように、その「合意」に促される過程自身が問題なのです。

 参考人として意見陳述したNPO法人「女のスペース・おん」山崎菊乃代表から、以前に話をうかがったことがあります。まさに着の身着のまま、命からがらDV被害から逃れてきた方に対して、やるとなったらリーガル・ハラスメントまでする相手と、どう合意するというのでしょう。

 「親権」をはき違えて、子どもを私物化する例は多くあります。しかし、子どもも人格を持つ存在であり、意見表明や自己決定の権利を持ちます。いったい誰のための共同親権なのか、くりかえし根本から考える必要があるのではないでしょうか。

 この民法改定案だけでなく経済秘密保護法案、地方自治法改定案、防衛省設置法等改定案に農業基本法改定案など、重要法案が相次いで審議・成立しています。政治資金規正法の改正も、裏金事件の真相解明もなく進めていいのでしょうか。やるべきは企業・団体献金の全面禁止です。

 真相解明や改革に背を向けるほど、自民党は国民の信頼を失っていくことに気づかないのでしょうか。きちんと政策や値打ちを広げて、新しい政治には日本共産党が必要だということを、ていねいに訴えていきます。

 【今日の句】肝心の 子どもの意見は どうなった

2024年5月12日日曜日

こんなに自民党政治の行きづまり

 今日は本間かつみ道8区予定候補と函館市「女性のつどい」へ。教育・医療などの実態が次々と語られ、自民党政治を終わらせるしかないとの熱気がすごい。明るい笑顔に、私も元気をいただきました。

 本間さんと私のあいさつの後に5人から、胸が痛むような現実をふまえた発言が次々。元教師という方は子どもの自殺数などとともに、函館で500人を超える不登校についても「日本共産党が打開に向けた運動にも先頭に立って」と訴えました。

 「インボイス導入やコロナ融資の返済、カード決済での入金遅れなど中小業者は今が苦しい」「意欲があっても、厳しい現実に退職する保育士も多い」「高齢でも働かなければいけないほど生活が苦しく、介護が必要な家族がいても介護保険を利用できない」「岸田政権の軍拡が本当に恐ろしい」

 ほんの一部の紹介ですが、リアルな実態を交流したいという実行委員会の目的もあり、真剣に聞き入る方の姿が多くありました。私も、しっかりうかがいました。

 党市議団(市戸ゆたか・紺谷克孝・富山悦子)から個別テーマごとに市政報告があり、実態と結んだ議員活動がすごいと思いました。これぞ日本共産党です。

 あらためて本間さんと私から、党の政策なども交えて話しました。これだけ行きづまった自民党政治は、終わらせる以外にありません。

 その時に、日本共産党に変える政策や政治力があるかが問われます。地に足ついた党だからこそ大丈夫だと、自信をもって訴えていきたい。

 【今日の句】やさしさが あふれる社会を 母の日に

2024年5月11日土曜日

アイヌ ネノアン アイヌ

 党道委員会主催の「アイヌ施策推進法見直しを考える集い」に、多くのご参加をいただきありがとうございました。人権保障の視点を持つという当たり前のことの具体化が、まだまだ遅れていることを実感しました。歴史を学ぶことが今日の議論に生きることも、あらためて学ぶことができました。

 北原モコットゥナシ(※シは小文字)教授(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)に講演いただき、紙智子参議院議員(日本共産党先住民(アイヌ)の権利委員会責任者)が国会報告。その後に、参加者との意見交換の時間も持ちました。

 アイヌ施策推進法の付則には、施行5年を過ぎた段階で必要があれば見直すと定めています。法律上の課題、先住権をめぐる情勢と考え方などを整理し、今後に生かしていこうとの思いから開催したものです。党道委員会は年に1~2回のペースで、このような市民集会を開いてきました。

 北原先生の講演は、法の第1条「先住民族」・第4条「差別の禁止」を中心に、歴史も紐解いてわかりやすく話されました。「差別が生まれてきた歴史、不当さを知る」「マジョリティの特権性を見ずに、マイノリティの状況改善は議論できない」などの指摘に合点がいきました。

 さかのぼれる範囲で言えば、私の出自は和人。現代社会ではマジョリティです。自民・杉田水脈衆議院議員のようなアイヌに対する侮辱は論外ですが、同時に、上からの「思いやり」を基調とした議論でなく人権保障の視点になっているかと、みずからを問いながら講演を聞きました。

 実践すべきはマジョリティの側であり、国際的にはメキシコ大統領もローマ教皇も先住民への同化政策や虐待に謝罪して、歴史的責任を明らかにしています。日本政府としての謝罪がないゆえに、杉田氏のような執拗な侮辱や暴言が続くのではないのか。

 紙議員からは、法の見直しに向けた大前提にアイヌ自身の声が反映できる仕組みをと述べ、見直しへの主な柱として▼国際基準にたった見直し、▼先住権を認め、法に明記する、▼差別・ヘイト行為ををなくす措置を国と道の責務に、などに触れました。

 遺骨返還やウポポイのあり方、集団としての権利についてのほか大学生から「アイヌ語についての国会の関心は」との質問もあり、北原先生や紙議員の答えにも納得。このような議論を国が主催者として道内各地でおこない、法律の見直しへとつなげるべきです。北海道でも、私自身の課題として声をあげていきたい。

 紙議員とは、ラポロアイヌネイションのサケ捕獲権訴訟で弁護団を務めた市川守弘弁護士からヒアリングも。先住権についての考えの整理や札幌地裁判決のポイント、国際的到達点なども学びました。学び深めることの大切さを痛感です。

 この間の集会では「アイヌ ネノアン アイヌ」(人である人)という言葉が、くりかえされてきました。誰もが人間らしく生きていける社会にしていきましょう。そのためにも、歴史をきちんと学ぶことを大切に。私も貫いていきたいです。

 【今日の句】法律に アイヌ自身の 声をこそ

2024年5月10日金曜日

無責任なまま続けてきた工事ではないのか

 鉄道運輸・機構が新幹線札幌延伸の2030年度末開業を断念したことに対し、党道委員会としてコメントを発表しました。ぜひ、お読みください。

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 北海道新幹線の2030年度末の札幌延伸断念
   --歴史的検証と、今後の計画や予算を早期に示すとともに延伸見直しも含めた抜本的検討を
                       2024年5月10日 日本共産党北海道委員会

 鉄道・運輸機構は8日、北海道新幹線の札幌延伸は2030年度末に間に合わず、数年単位で新たな開業は遅れる見込みと表明した。トンネルの難工事を原因にあげているが、北海道の地質については専門家から指摘されてきたことであり、建築費高騰・作業員不足なども懸念されてきたことである。それらを無視した工事の強行によって、現場での死亡事故は6件も発生し、有害残土の影響を心配する市民の声よりも搬入を優先するという事態も起きている。自然環境や農林漁業、住環境を脅かす有害残土を押しつけないでという住民の願いは当然である。
 事業費はすでに2兆3150億円と試算され、その3分の2を国が、3分の1を地方が負担することになっている。さらに事業費が膨らむことは必至で、北海道や沿線自治体の関連経費もあわせ、今後の負担が雪だるま式に増えていく恐れがある。JR北海道は「中期経営計画」で札幌延伸後の高速化構想を発表したが、早くも画餅となった。
 昨年5月の参議院決算委員会では紙智子参議院議員が追及し、鈴木財務相は「(工事費が膨らんだ北陸新幹線の)反省をふまえ対応するよう国交省に求める」と答弁している。日本共産党北海道委員会は昨年10月の政府への要請で、工事の遅れは明白であり、「早く延期など発表しないと矛盾が深まる」と畠山和也道副委員長らが強調したが、国交省側は無回答を貫いた。
 このような経過や、今後の道民生活・地域経済に与える影響をふまえ、日本共産党北海道委員会は以下の点を政府と鉄道・運輸機構に強く求めるものである。

 1.当初の「2035年度開業」から、5年も前倒しした経過の公表・検証を

 そもそも札幌延伸は2035年度の開業目標を、自民党や経済界の強い要望があって前倒しされたことは周知の事実である。地質についての科学的検討や有害残土の適切な処理などが詳細に検討され、5年の前倒しが可能となったのか定かではない。十分な技術的・財政的裏づけを持たず工期短縮に突入したことで、死亡事故や環境破壊、過大な財政支出、住民合意なき有害残土の押しつけとなったのであれば、その政治的責任は重大と言わざるを得ない。経過を公表・検証し、今後の教訓とすべきである。

 2.今後の計画や事業費の全容を早期に明らかにし、延伸見直しも含めた抜本的検討を

 いつを開業時期とするかはJR北海道の経営計画にとって必須であり、利用者数の需要見通しについての再検討も避けられない。今後の工事計画や事業費を明らかにせず税金を雪だるま式に支出することは許されず、北海道はじめ関係自治体の負担増も大きな懸念である。政府や鉄道・運輸機構が、JR北海道の経営への影響や自治体負担を含めた事業費の全容を明らかにすることは、工事継続の大前提である。
 あわせて、札幌延伸の見直しも含めた抜本的検討をおこなうよう強く求める。事業費の膨張とともに、過大な需要予測によって巨大な赤字を膨らませ、将来にツケをまわす「後は野となれ山となれ」というやり方との決別を真剣に検討すべきである。
 あわせて、地方路線は赤字を理由に廃止しながら多額の赤字を抱える新幹線は聖域扱いという「二重基準」や、有害残土を含む要対策土処分場の反対の声を無視した沿線住民への押しつけも、根本からあらためることを求める。

 3.並行在来線は「経営分離」にとらわれず、維持・存続へ議論のやり直しを

 並行在来線となる函館本線は、道と沿線自治体のもとで長万部-小樽間(「山線」)のバス転換を決定したが、運転手の確保が見通せないなど、具体的な協議が進んでいない。函館-長万部間(「海線」)は貨物輸送に必要な路線として、国も交えた協議が続いている。延伸の開業時期が未定となれば、いずれも現状の継続となるが、公共交通や貨物輸送に欠かせない路線としての議論に立ち返るときである。

 そもそも並行在来線の経営分離は法律上の規定はなく、1990年当時の政府・与党の合意に過ぎない。「経営分離、枠組み見直せ」(「道新」社説2023.7.27)の指摘もあり、当時の決定にとらわれない議論のやり直しを進める重要な機会とし、政府の決断を求める。日本共産党は、函館本線の維持・存続へ国が責任を果たすよう強く求める。

                                      以上

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 「大きな岩盤で工事が進まない」と、想定外だったと言わんばかりの責任放棄を容認してはならないと思います。工期短縮が本当に可能だったのか、政治的責任も含めて問わなければ、同じことがくりかえされてしまいます。

 残土処理も、反対した市民が悪者であるかのようなことは許されない。住環境への影響を心配するのは当然で、責任は工事主体の側にあります。札幌市など沿線自治体も、真摯に住民の声に向き合う機会とすべきではないでしょうか。今後の財政負担も、たいへん心配です。

 そもそも札幌延伸で、本当にJR北海道は経営が黒字になるのか。過去の甘い需要予測は通用しませんから、当然やり直すべきです。それができないのなら、工事そのものを抜本的に見直さないと、将来へのツケばかりが増えることになるのではないか。

 これまでの経過を見ても、計画性も安全性も財政上も無責任なまま工事が続けられてきたと思います。函館本線など在来線の公共性を大切に、鉄道行政を大元から見直すべきと訴えていきたいです。

 今日は道原発連の宣伝、党道委員会勤務員による宣伝など。「原発ゼロ」の署名に応じてくれた方は「原発が攻撃対象になったらどうするのか」など、「おかしい」を連発しながらペンを走らせたとか。ここにも無責任の構図があると思いました。

 宮内しおり道2区予定候補(比例重複)が、世界では大学などの学費が無料・低額であることを知らせると、関心をもって聞いているような学生・高校生の姿も。変えられる展望はあると、さらに広げていきたいです。

 【今日の句】将来に 莫大なツケ 残さぬか

2024年5月9日木曜日

ポスト資本主義を語り合おう

 大学のゼミの一環で各党へインタビューするとのことで、私が党道委員会を代表してお答えしました。綱領や政策などもふまえ、質問には「科学的社会主義を資本主義経済に有効的に導入するには」というものも。大学生の問題意識も聞くことができた、貴重な交流の時間でもありました。

 事前にいただいて質問は10項目。気候変動対策の具体化から始まり、「大企業優遇をやめた後の、企業の成長力や国際競争力などへの取り組みは」「日米安保条約を廃棄したことで起こる安全保障の空白や国際的立場の変化は」「教育や社会保障の拡充といった政策を実現するにあたっての問題は」などのほか、戦争への抑止力や国際テロ対策、支持率や得票率を上げるための努力など、幅広いものです。

 綱領や政策などで公式に発表してはいますが、質問に答えるように組み替える準備に私も四苦八苦。連休も使って調べていた課題もあり、私自身が最も勉強になったかもしれません。特に科学的社会主義については、まとまった時間で久しぶりに学び直しました。

 10項目以外の質問でも、「憲法はGHQによって押しつけられたものと言われていますが、変える必要はないのでしょうか」「アジアでの平和の枠組みをつくるのに、中国や北朝鮮などとどのような話し合いを」などの質問も出され、憲法の値打ちとその実現こそ必要なこと、中国や北朝鮮も国連や国際機関に加盟していることから一致点がゼロではないことなど、私からも述べました。

 留学生が「日本の文化に関心があって留学を選びました」との「明るい日本」のイメージだったのに対し、学生たちは社会の行きづまりを実感しているという「暗い日本」のイメージがあるとの話も。ある学生は「活動家」と呼ばれる方へのインタビューもしたとのことで、学業やバイトなどで余裕がない自分にはとてもできない、と感じたそうです。

 もどかしい思いや疑問はあるし、変えられるなら変えたいと、多くの青年たちが考えているのだと伝わりました。今回のインタビューの発端に、「ポスト資本主義について考えていた」ことがあったとも聞きました。身近なことから世界や社会体制のことまで、大きな大きな模索のなかに青年たちがいるのです。

 ポスト資本主義について、他の政党はどう語るのでしょうか。「人間の自由」が花開く社会主義・共産主義社会は、資本主義の財産を引き継ぎながら、利潤第一の経済の仕組みを変えていくもの。自分らしく生きられる「時間」を生み出せる社会をつくろうと、私も訴えていきたい。

 【今日の句】対話から すでに変化は 始まって

2024年5月8日水曜日

子どもに平和と安心を

 保育士による後援会が主催した「つどい」。仕事の後に集まってくださり、保育や子育て、日本の未来と平和などを語り合いました。わが子たちもお世話になり、私と連れ合いも親として成長させてもらえた保育園。子どもたちが豊かな「子ども時代」を送れるように、私も力を尽くします。

 私から話したテーマは、▼子育て・教育やジェンダー平等、食の安心・安全で「世界水準の日本に」、▼岸田首相が進める戦争する国づくりから「平和な日本にするために」、▼平和も人権も「憲法が生きるように」--など。

 あわせて、誰もが生きづらい日本になっている大元にある「2つのゆがみ」(財界・大企業優遇と米国いいなり)を変えれば、必ず希望が見えてくることも話しました。仕事後の疲れもあったでしょうが、じっくり聞いてくださって本当にありがたかったです。

 その後は熱い思いが次々と。「憲法が壊されていくようでこわい。国会審議は進んでいますか」「食べることは大事なのに自給率が低すぎる。何かできることは」などなど、終わってからも「野党が政権を取った場合、官僚は協力するのでしょうか」という質問も。いろんな不安や疑問があるんてすよね。

 小さい時から知ってる子たちが社会人や高校生になって、つどいに来てくれたことも嬉しい。こうして次の世代へとつなげていけるのは、さらに元気も湧いてきます。しんぶん赤旗も3人が購読してくださいました。

 保育行政では76年ぶりに職員配置基準が改定され、保育士1人あたりの児童数は4・5歳児で30人→25人、3歳児で20人→15人となりました。子どもたちの発達を保障し、安全も確保していくためには、さらに1人あたりの人数を減らしたほうがいい。保育士増員や処遇改善に向けて、国の支援を強めることが必要です。

 このような前進も、保育士や保護者などが力をあわせて声をあげてきたから。秋には保育園で署名の大運動をするのですが、私も子どもたちが在籍時にはいっしょに取り組んだものでした。今度は国政の場で、実態を反映させていきたい。

 子どもたちのことを中心に考える「つどい」は、雰囲気もあたたかい。最後は全員で記念写真も撮って終えました。

 【今日の句】がっしりと 根を張る大人が いる強さ

2024年5月7日火曜日

「地方は国の言うことを聞け」なのか

 全国首長九条の会ニュースを読んでいたら、前訓子府町長・菊池一春さんの寄稿が目に入りました。地方自治法「改正」に断固反対との内容です。住民が主人公の町政を進めてきた菊池さんだけに、国による「指示権」拡大は許されないとの論旨に納得です。

 地方自治法改定案は、民法改定案(共同親権)や経済秘密保護法案などと並ぶ、後半国会の重要法案の1つ。災害や感染症などの「国民の安全に重大な影響を及ぼす事態」が起きた際に、国が地方自治体へ指示を出せるよう権限を強めるという内容です。

 最近の感染症で言えば新型コロナですが、地方自治体は現行法のもとで懸命な対策をおこなってきました。現場を知る地方自治体のほうが、先行的な対策をおこなっていた場合もあります。国の指示権は、何のために必要だというのでしょうか。

 そこで菊池さんも指摘しているのが、安保3文書の具体化としての位置づけ。今の有事法制では認められていませんが、今回の「国民の安全に重大な影響を及ぼす事態」にて指示が可能になる、ということです。

 すでに沖縄県では、辺野古新基地建設にあたっての代執行が強行されています。今回の法改定で、さらに強権的に進められる根拠となりはしないのか。そもそも憲法の地方自治をも覆し、立憲国家・法治国家を否定するような内容ではないのか。

 街頭でも訴えましたが、耳で一度聞いただけでは理解しにくい内容かもしれません。つまりは、地方は国の言うことを聞けという体制づくりが進められるということ。岸田政権の「戦争する国づくり」の危険性とあわせて、ていねいに広げていきたいです。

 【今日の句】強権と 見下す国で いいものか

2024年5月6日月曜日

星空は平和あってこそ

 連休は仕事だったという方、ゆっくりされたという方、いろいろですよね。私も家の片付けや、子どもと札幌市青少年科学館のプラネタリウムへ行ったりして過ごしました。少し骨休めできました。

 科学館では「プラネタリウム100年」との企画をしていました。世界で最初のプラネタリウムはドイツだったのですね。精巧に星空を映そうと、どれだけ努力されたのでしょう。とても気の遠くなる作業のように思えます。

 不思議なことだらけの宇宙も、今は世界で開発競争の対象に。衛星を飛ばして情報をつかむという、軍事上も重要な位置づけになっています。国際的な平和が訪れれば、軍事予算も科学研究費にまわせるのにと思うと残念です。

 誰もが宇宙の始まりや、宇宙の端はどこなのかと考えたことがあるのではないでしょうか。先へ進めば、新たな物質が発見されるかもしれません。宇宙から見れば小さな小さな地球で、何を争っているのかと思ったりもします。

 プラネタリウムで星座や神話の説明を聞きながら、宇宙を戦争や国威発揚の場に使わないでと、心から思いました。

 【今日の句】あの星に 行けたら人生 変わるかも

2024年5月5日日曜日

このまま原発のない北海道へ

 泊原発の停止から12年。このまま再稼働しないで廃炉にと、毎年の「北海道大行進」(主催は泊・核ゴミNO!道連)に参加しました。好天にも恵まれて、札幌市内を気持ちよく歩きながらアピールしました。

 これほど泊原発の審査に時間がかかっているのは、活断層の存在はじめ安全性を確保できないから。新たな防潮堤を建てるなど、さらに費用を膨らませて、北電の経営の重しにもなっているはずです。

 それらの費用は料金にはね返り、道民は全国一高い電気料金を強いられています。くらしでも商売でも負担が増してる一方で、北電は過去最高益と発表されました。

 しかし道民への還元はなく、くりかえし「原発を再稼働すれば料金は下げられる」と再稼働ありきの姿勢を続けてきました。原発を抱えているから経営が苦しいのに、なぜ転換へと踏み出さないのか。

 何より岸田政権のもとで「原発回帰」に舵を切ったことが大問題。動かせば必ず出る「核のゴミ」の安全な処分方法も定まっていないのに、交付金の力で調査を誘導させました。これこそ未来に対して無責任ではないのか。

 何より福島第一原発事故は、今も収束していないのです。故郷を追われた方々の苦しみを忘れてはいけないし、同じ事故を起こしてはならないはずです。

 原発の安全神話は崩壊し、地震大国の日本で原発の安全は保障できません。省エネ・再エネで、原発のない未来を選ぼう。行進に手を振る方の姿もありました。私もくり返し訴えていきたい。

 【今日の句】子どもには 未来の安心 手渡そう

2024年5月3日金曜日

希望は憲法のなかに

 憲法記念日は集会・デモパレードや街頭宣伝へ。まぶしさがきつい日差しと強い風のもと、憲法を活かした政治こそと確認しあいました。戦争できる国づくりや人権無視・差別横行の岸田政権も終わらせなければと、あらためて実感した1日でもありました。

 集会は「戦争させない北海道委員会」が主催。呼びかけ人の清末愛砂・室工大大学院教授、池田賢太弁護士、岩本一郎・北星学園大学教授のほか昨日のスペースにゲストで来てくださった神保大地弁護士、政党から立憲・笹田浩道連幹事長(道議)、共産・紙智子参議院議員、社民・浅野隆雄道連幹事長があいさつ。

 右翼の妨害に負けず毅然としたスピーチが続き、終われば参加者が全員で大きな拍手で応えました。共同を進めるうえでも、このような連帯も大事ですね。

 そういうわけでスピーチが聞き取れない時もあったのですが、あらためて感じたのは「希望は憲法」ということ。清末先生が憲法24条から「足元」で戦争を考えること、池田弁護士が憲法誕生を追った映画「日本の青空」を引き合いにされたこと、岩本先生の「憲法に『余裕』があるのは、主権者である国民に考えてもらうため」などの話を、うなずきながら聞きました。

 今日の各紙世論調査では、岸田政権のもとでの改憲に反対する声が大きいものの、9条改正に賛成が多数との調査もありました。漠然とした不安の反映かと思います。こういう時こそ政府が外交努力を尽くして不安を取り除くべきなのに、岸田政権は逆に、世界の戦争へ日本も参加できる体制づくりを進めています。

 街頭宣伝では、紙智子参議院議員とともに宮内しおり道2区予定候補(比例重複)とマイクを握り、宮川潤・前道議が司会を務めてくださいました。「権力を縛るのが憲法」(宮内)、「国会では悪法が次々。早く岸田政権を終わらせよう」(紙)とのスピーチに「そうだ」の声。衆院3補選の結果も受けて、自民党政治を代えたいとの思いは膨らんでいるのです。

 私からは「もしトラ」ならぬ「もし帝」の日本だったらと話しました。日本国憲法がなく、もしも大日本帝国憲法のままだったら、ということです。今日のような戦争反対を訴える集会は取り締まられたでしょう。女性には参政権もなかった時代ですし、子どもたちには体罰も当たり前のような時代でした。こんな時代が今も続いていたら、希望なんか見えやしないでしょう。

 日本国憲法を手にした時に、だから多くの国民が喜んだ。憲法記念日は平和記念日であり、人権記念日であり、民主主義記念日なのです。今の日本社会が行きづまっているのは憲法のせいではなく、憲法どおり進めなかった自民党政治の責任ではないのでしょうか。まして岸田政権は戦争できる国づくりにまっしぐらだなんて、とても許されません。

 デモパレードの終点で清末先生にお会いでき、そのまま1枚。体調を崩されていたのですが、今日は元気に歩かれていて安心しました。急に暑くなったりしますので、みなさんも体調にはお気をつけください。

 【今日の句】世代超え 勝ち取ってきた 宝だと

2024年5月2日木曜日

憲法は日ごろから

 今日はXでのスペース。今回のゲストは神保大地弁護士(写真は昨日の紹介バナーです)。明日の憲法記念日を前に、日本国憲法の価値と日本が進むべき道、それに反して憲法破壊と軍事国家づくりに進む岸田政権などなど話題が広がりました。

 まだまだ不慣れな2回目でしたが、お聞きくださったみなさん、ありがとうございました。神保さんも、お忙しいなか本当にありがとうございました。

 自治体による自衛隊への名簿提供から始まり、特定利用空港・港湾の指定や経済秘密保護法案への話ともなって、神保さんは「本当に憲法を守らない政権」と一刀両断。すでに実体化する戦争国家づくりの危険性とともに、自民党の改憲草案のひどさを強調されました。

 このままでは暗くなる一方の日本の未来を前に、やっぱり希望は憲法。「すべて国民は、個人として尊重される」という憲法13条を引いて、おかしいと思うことに「どんどん文句を言いましょう」と神保さん。

 私からも党の考えや政策とともに、平和や核兵器廃絶を求める日本からの世論が世界を動かしてきたことを、実体験を交えて話しました。憲法にもある「不断の努力」(憲法12条)が大切ですねと、神保さんとも確認しあいました。

 憲法と聞くと難しいイメージを持つ方や、現実社会との関係がよくわからないという方が多いことでしょう。明日の憲法記念日だけでなく、日ごろから憲法に立ち返った話をすることが大事ですね。私も勉強になった今日のスペースでした。

 【今日の句】明日に向け 一条一条 読みこもう

2024年5月1日水曜日

第95回メーデー万歳

 澄み切った青空のもとで道労連のメーデー集会。働く仲間で力をあわせ、8時間働けばふつうにくらせる社会へ! ハート型カードに書いた要求を張り付けた横断幕を掲げ、札幌市内のデモ行進も注目を集めました。

 日本共産党は紙智子参議院議員が代表してあいさつ。私のほかに道1区・千葉なおこ、2区・宮内しおり(比例重複)の両予定候補と札幌市議団も登壇。ちなみに私は「すべての人が心配なく迎えられる明日を」と書いたカードを掲げました。

 今回の道労連メーデーのメインスローガンは「LIFE & PEACE」。物価高で生活も命も脅かされる現状なのに、岸田政権を見れば戦争に参加するような国づくり。くらしと平和という、あらゆるものの原点に立って労働組合として声をあげるということと思いました。

 紙議員からも、労働条件やくらしを良くするために、行きづまった自民党政治を変えようと呼びかけ。パレスチナ医療奉仕団、道生活と健康を守る会からのスピーチや、若い組合員を中心にした沖縄との連帯アピールにも大きな拍手がありました。

 メーデーの起源は「8時間は労働に、8時間は睡眠に、8時間は自由な時間に」。今では当たり前に思えることも、当時のアメリカでの集会には妨害があったり、日本では軍国主義のもとで集会そのものが禁止されました。労組幹部が逮捕されることもありました。

 しかし、世界でも日本でも働く仲間が声をあげて団結し、少しずつ働くルールを勝ち取ってきた歴史に学びたい。企業が悪どく利益をあげようとすれば、いろんな形で労働者から搾り取ったり、権力と結びついて法律を変えたりもします。そのせめぎあいのなかで、要求で一致する労働組合が大きくなることの意義は強調してもしきれません。

 集会とデモ激励の後には、昼食交流の会場へ紙議員とあいさつまわり。初めて参加しただろう若い職員さんも多く、今日を機に学ぶことがあったかもしれませんね。賃上げや労働条件の改善、くらしと平和を守る政治へ動かすために、私も力を尽くします。

 【今日の句】つながった 空の向こうも 団結し

2024年4月30日火曜日

道都・1区から変化のうねりを

 記者会見で小選挙区道1区に千葉なおこ前札幌市議、比例道ブロックに宮内しおり道2区予定候補(重複)の擁立を発表し、私も同席しました。必ず北海道での比例議席回復と小選挙区でも躍進・勝利へ力を尽くすと、そろって決意を述べました。

 千葉さんは札幌市議1期(南区)。昨年の市議選挙で定数減のなか惜しくも議席を失いましたが、その後も宣伝・懇談など幅広く活動されてきました。市議会での質問79回という経験・実績は必ず国会で生かせる、文字どおりの即戦力です。

 自衛隊真駒内基地を抱える南区で、隊員を戦地へ送らないとの訴えも力強い。子育て世代のなかで分け隔てない幅広いつながりと、要求実現への行動力も折り紙付きで、期待の声が多く寄せられています。千葉さんも「子育て世代の代表として声を届ける」と、決意を述べました。

 すでに道2区予定候補として発表されている宮内さんは、比例重複として活動します。比例だって1議席で満足するものでないし、私が急病などに陥っても党の議席を守れる予定候補がいることは心強くもあります(なお、小選挙区と比例の重複候補は、小選挙区で10%の得票がなければ比例議席を得られません)。

 衆院3補選の結果もあり、記者からも共闘について多くの質問がありました。自民党政治を終わらせるために共闘が本当に力を発揮するには、各党の共闘の意志や政策の一致などが必要です。そのための努力は、党として惜しむことはありません。

 自民党政治そのものが行きづまっているもと、小選挙区・比例の予定候補が大元から変える展望をどんどん広げて、世論を大きくしていくことは日本共産党として果たすべき役割。日本共産党が伸びてこそ、共闘も必ず前へ進みます。

 北海道内で最も人の流れが多い1区で、千葉さんを先頭に日本共産党の政策を広げる意義はとても大きい。道都・1区から変化のうねりを。ぜひ、小選挙区でも躍進・勝利へと応援の輪を広げてください。

 今日は党の先輩であり、科学的社会主義の発展に大きな役割を果たした野呂栄太郎の墓前祭・碑前祭も開かれました。私からも、野呂の生い立ちや業績、不屈性と先見性をもった党員としての功績とともに、ヒューマニズムあふれた人柄も紹介しながら、あいさつしました。

 参加された多くの方と野呂を偲び、献花とともに遺志を継ぐと誓い合いました。衆院3補選の話題もあり、来たる政治戦で勝利して野呂に喜びの報告をしようとも語り合いました。長沼町での碑前祭には、長沼町長や町議会議長、教育長、農業委員会会長はじめ近隣自治体の首長からメッセージが寄せられました。

 今の時代に野呂が生きていれば、こんなに情勢が変わったのかと驚くことでしょう。それもこれも積み上げてきた活動があったからこそ。党づくりとあわせて、私も力を尽くします。

 【今日の句】積み重ね 厳しい時代も 超えてこそ

2024年4月29日月曜日

無責任な自民党への批判が次々

  今日は札幌市中央区へ。衆院3補選での野党完勝に喜びの声や、ある町の自民党青年部長を務めたという方は「今度は共産党にがんばってもらわないと」と激励もいただきました。本当にありがたい。

 怒りの大元には、物価高などに苦しむ市民生活の現実と、それなのに自民党は濡れ手に粟の裏金かとの強い思いがあります。冒頭の方は田中角栄・三木武夫の各氏とも面識があったそうですが、「職員を呼びつける長谷川(参議院議員)なんて、とんでもない。今の自民党議員はなっていない」と相当のご立腹。庶民のことより自己保身や権威の方が大事かとの怒りです。

 別の方も長谷川議員を知っている方で、議員になったら権威を振りまわすのかと猛批判。補選で野党が勝ったのは良かったものの、「共産党が増えないと野党もしっかりしないでしょ」と話されました。期待に応えて、何としても議席を回復しないと。

 そんなさなかに1ドル=160円を突破とのニュースが入ったかと思えば、市場介入があったのか154円台まで円高にも振れました。しかし、この間も効果は一時的で、さらに円安を加速する恐れもあります。さらなる円安は、さらなる価格高騰につながります。

 とはいえ利上げをすれば、国債の利払い増加による国家財政の圧迫、住宅ローンはじめ経済や市民生活への影響が心配も。もはやアベノミクスの害悪がはっきりしたということです。国内の実体経済と税・財政改革を一体に進める時ではないのか。

 最高益を更新し、内部留保も過去最高という一部大企業や富裕層への課税を強め、財源を確保に切りかえなければ社会保障削減の口実とされかねません。物価高に見合った賃上げや年金の引き上げ、中小企業への支援強化は必須だし、経済効果を考えても消費税減税の決断こそ。

 これまでの自民党政治の行きづまりなのに、出口戦略を持たずに岸田政権が放り投げるという、無責任な展開もありえるかもしれません。日本共産党の政策を、こつこつと広げていきたい。

 【今日の句】泣けるよな 庶民の節約 知らぬのか

2024年4月28日日曜日

深いところからの怒り

 今日は入党や「しんぶん赤旗」のお勧めに札幌市清田区・南区へ。どこでも「岸田首相はダメだね」と言われたとおり、衆院3補選とも自民党は議席を取れませんでした。新しい政治を望む声に応え、早く解散・総選挙をと求めたい。

 怒りとともに「諦める人が多くなっているのでは」との話もありました。小選挙区制度のもとで政権を代えるには野党共闘が必要ですが、困難があるのも事実。諦めが広がって投票率が下がれば、いわゆる組織票で与党候補が有利という現状があります。

 それに負けないほどの草の根の力が必要で、党づくりを棚に上げていれば、結局は将来への責任も果たせないことになります。近づく総選挙とともに党づくりをと、明日は中央区をまわります。

 3補選全敗で、自民党内部はどう動くのでしょう。「岸田おろし」が始まろうが、自民党政治の行きづまりは解消しません。今回の補選は裏金政治への怒りとともに、日本の舵取りを自民党に任せていいのかという深いところからの怒りではないのか。

 清田区では、後援会と吉岡ひろ子市議の定例宣伝があるとのことで私もマイクを握ると、足を止めて聞いている方の姿がありました。短時間でもていねいに、日本共産党の値打ちが伝わるように語っていきたいです。

 【今日の句】今度こそ 自民政治と 決別を

2024年4月27日土曜日

語り合ってモヤモヤを吹き飛ばそう

 今日は宮内しおり道2区予定候補・長屋いずみ市議とで、札幌市北区の「語るつどい」。時間いっぱいまで質問・意見もいただき、いっしょに希望をつくろうとの思いも共有できました。「今日とはならないけど」入党を前向きに検討してくださる方もいらっしゃいました。

 長屋市議からは、敬老パスなど市政の現状について報告。昨年の冬季オリパラ招致もそうでしたが、問題点を追及する日本共産党市議団の役割が本当に大きいと痛感です。

 宮内さんからは、国政挑戦への決意や若い世代の声を代弁すること、平和をつくる党の値打ちなどを語られました。市民全体はもとより若い世代の代表としてがんばってほしいと、たくさんの期待の声が寄せられました。

 私からは裏金問題はじめ日本共産党の政策、北海道での人口減少をどうするかなどを話しました。希望が見えない状況で、どうして若い世代が子育てなどができるでしょう。雇用や家計を壊し、ジェンダー不平等をあらためない自民党政治を大元から変えるときと強調しました。

 「原発・防災について、どう考えているか」「野党共闘について北海道の現状は」「田村委員長への期待を話して」など、いろんな質問も。小説を引き合いに自衛隊への名簿提供や勧誘など「その先のことを見る必要はないか」との意見は、戦争する国づくりへの警鐘をとの意見と受け止めました。

 加えて特定利用空港・港湾の指定、武器や戦闘機の製造・輸出など、戦争を前提とした具体化ではないかと、多くの方が不安を持たれていると思います。「モヤモヤすることばかり。根深いものが進んでいるのでしょうか」との意見もありました。

 日米首脳会談で、軍事面の連携どころか、自衛隊は米軍の指揮系統に入るような約束がありました。岸田首相は否定しますが、部隊の総合力や持つ情報量を見れば、米軍の作戦遂行に自衛隊が協力するという構図になるでしょう。まさに根深い軍拡方針を、いっしょに止めましょうと呼びかけました。

 モヤモヤを吹き飛ばすには、このように語り合うことから。自民党政治を大元から変える展望を、さらに広げていかなければ。

 【今日の句】満開の前に 夏日が来る異常

2024年4月26日金曜日

それでも原発を続けるのか

 チェルノブイリ原発事故から38年。「原発ゼロの日本へ」と道原発連の宣伝で訴え、その後にまわった札幌市西区では、寿都町に親せきがいるという方と「核のゴミ」の話にも。これだけ被害や矛盾を広げる原発からの転換をと、あらためて訴えていきたい。

 最高気温が25℃にもなり、4月の北海道としてはありえない暑さ。気候変動対策は急ぐべきですが、原発再稼働・新増設の口実にしてはならない。チェルノブイリも福島でも、いまだ故郷に帰れないくらい事故は進行中なのですから。

 原発を動かせば増えていく「核のゴミ」も、処分方法が決まっていないのに、どう未来へ責任を果たすというのでしょう。冒頭の方も「北海道南西沖地震の時には、海に近い母の家が水浸しになった」と、地震や津波への心配を口にされていました。

 片岡町長が文献調査に手を挙げてから、それまで仲が良かった住民同士でも意見の違いから話をしないようになってしまった、と言います。原発の建設でも、同じく地域に分断がつくられてきた歴史もあります。原発は、住民を幸せにする存在なのでしょうか。

 「核のゴミ」も「安全なものというなら、電力の大消費地・東京や札幌に埋めたらいい」と聞きます。「迷惑施設」「迷惑物質」は地方へと押しつけ、その見返りに金をばらまく手法は以前から変わらないまま。こんなやり方は、もう決別しないと。

 そもそも地震大国・日本で原発を続けていいのか。安全神話と決別して、省エネ・再エネへの転換をも訴えていきたい。

 地域をまわるなかで、自民党への怒りは根強いことを実感します。「政権を代えて、共産党もそこに入れるように」と強い期待を寄せてくださる方や、体調がすぐれない方が「お会いできて元気が出たみたい」と「しんぶん赤旗」を再講読してくれたり。本当にありがたい。明日もがんばります。

 【今日の句】原発に 頼る政治と 決別を

2024年4月25日木曜日

今こそ土台から立て直そう

 今日は道内の小選挙区予定候補者(②宮内しおり、③伊藤りち子、⑥おぎう和敏、⑧本間かつみ、⑨たつの広志、⑪佐藤耕平)らとオンライン交流会議。全道で党の政策や値打ちを語り広げている奮闘に、私も元気をもらいました。心ひとつにがんばっていきたい。

 「『自民党はもうダメ、誰も責任を取っていない』と腹を立てていた方が入党」(宮内)、「裏金事件に怒りが渦巻いている。くらしに困って相談に来た方が『他党では受けつけてくれなかった』と、信頼してくれて入党」(伊藤)、「戦争する国づくりを止める力になってと呼びかけ、納得いただき入党」(佐藤)など、自民党政治を終わらせるために大きな党をと呼びかける先頭に立たれています。

 「有権者は政権交代を望んでいる。ポスターを貼って党の本気度を示したい」(本間)、「市民と野党の対話集会で、自民党政治を終わらせる共闘の意義を訴えた」(おぎう)、「初めて対話した歯科技工士さんが、たくさんの要望を寄せてくれた」(立野)など、今こそ日本共産党として宣伝・対話を広げていこうと確認もしあいました。

 自民党への不信が高まっているなかで、どう新しい政治をつくるか、何をめざして、どう実現するか。予定候補が一丸となって党の政策や値打ちを語り広げ、世論や機運を高めていこうと話し合いました。日本共産党が伸びてこそ、市民と野党の共闘は再構築できるとの確信も揺らぎません。

 いっせいに各紙が「道内117市町村 消滅可能性」など、民間組織「人口戦略会議」の報告書を紹介しました。すでに道内で人口減少は顕在化しているし、バス運転手や介護職員はじめ、あらゆる分野の働き手不足は社会問題となっています。

 不安定な雇用を広げ、農林漁業では価格安定の責任を投げ捨て、大企業優遇に一方で地域産業は衰退に追い込み、社会的にも経済的にも女性差別を続け、高い教育費など子育てしにくい日本にしてきた自民党政治の帰結ではないのか。「産めよ育てよ」とばかりに女性や若い世代の責任のような圧力・押しつけ、また「努力していない」地方自治体への責任転嫁などは間違いです。

 まずは、ケア・エッセンシャル分野の位置づけも財政支援も厚くして、どの町でも安心してくらせる土台を立て直すこと。農林漁業など地域資源を生かした産業育成と雇用安定を進めること。教育費負担軽減はもちろん将来の年金制度まで、どの町でくらしても等しく人生の安心を享受できるようにすること--時間はかかっても、この土台を国としてつくりなおすべきだと思います。

 そのうえで北海道は、広大で積雪・寒冷という特殊事情があります。自治体ごとの連携、除排雪体制の強化、交通網の維持などは、喫緊の課題としても取り組まないと。

 「人生の安心」や持続可能な町づくりを困難にしてきた、自民党の失策を棚上げすべきではありません。「消滅」という言葉は警鐘として受け止めつつも、今こそ政治の基本に立ち返るべきだと訴えていきたい。

 【今日の句】金まみれ政治に 任せていられない

2024年4月24日水曜日

やっぱり日本共産党が伸びてこそ

 今日は宮内しおり・道2区予定候補と、札幌東区での街頭宣伝へ。まだまだ冷たい風が吹くなか、多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださいました。宮内さんも、ある地域では「ここの公園は出身高校の近くです」とエピソードを紹介するなど、演説にも慣れてこられて心強い。

 「がんばってくださいね」「民商(の会合)でお会いましたね」と、通りすがりに声をかけてくださる方も次々。裏金事件への怒りは引き続き強いとも実感しました。自民党の規正法改正案では歯止めにもならず、やっぱり企業・団体献金の全面禁止こそです。

 自民党・宮沢博行衆議院議員が、自身の女性問題を理由に辞職願を提出したと報じられました。その週刊誌を読んでいないため内容は詳しくわかりませんが、同じようなことを何度、自民党議員はくりかえすのでしょう。情けない思いも湧いてきます。

 長谷川岳参議院議員から北海道・札幌市の職員へ威圧的な言動があっただけでなく、職員から組織的な「お礼メール」や過度と思える出張・面会も明らかになりました。和歌山では二階俊博元幹事長の三男に、町村会が出馬要請をしたといいます。自治体と与党議員の関係はこれでいいのかと、多くの方が感じているのではないでしょうか。

 金のある大企業などが多額の献金やパーティー券購入をおこない、地方自治体では権力をもつ与党幹部・議員に接近や忖度をはかる--こんなことを、いつまで続けるのでしょう。やっぱり自民党政治をおおもとから変える日本共産党が議席を増やさないと。明日も元気にがんばりたい。

 【今日の句】抜け穴の 法改正など 意味はなし

2024年4月23日火曜日

新たな船出を祝う喜び

 母の実家が離島だったこともあり、「しんぶん赤旗」日刊紙の連載「天売診療所便り」に、とても懐かしい思いが湧いてきます。今日は漁師となったリョウさんの漁船が島に届き、島民そろって祝うというジンとくる内容でした。

 母の実家の離島でも、何台か軽トラを見た記憶はありますが、交通手段といえば主に船。島の生業に欠かせない漁船は、命と生活を守る大事な家の財産でもあります。波が高く連絡船を出せない時に、伯父の漁船に乗せてもらった経験が私もあります。

 大人になってから「板子一枚下は地獄」という言葉を知りました。以前より漁船の安全性は進歩したものの、船が沈めば命はない、という厳しい事実は今も変わりません。天売島でも1902年に220人、1908年に219人が亡くなる海難を経験しています。

 それだけに29歳という若い漁師の新たな船出を島民みんなで祝ったという文章に、胸が熱くなるのです。診療所は開店休業、水産加工場は仕事を切り上げ、高校は課外授業ということにして、人口270人の島で約100人が新船の到着を肌寒いなかで待ったといいます。

 離島ゆえに都市部のような利便性は望めないものの、ともに支え合って生きている一体感は母の実家でも感じたものでした。町から来た私でも「●●さんの孫かい」と、同年代の子どもたちが仲良くしてくれて野球をしたり、とても鮮明に覚えています。

 離島からの声も、しっかり政治で反映していきたい。あわせて、これだけ読み応えある「しんぶん赤旗」を、ぜひ多くの方にお読みいただきたいです。

 【今日の句】漁船から こんなに希望が 伝わって

2024年4月22日月曜日

首相は根拠を示せなかった

 朝の定例宣伝後、急ぎの文章作成も何とか終えて、志位和夫議長の国会質疑を聞きました。同盟国の「主権の一部」まで米国の元に置く(!)公式文書を示した志位さんに、岸田首相は肯定も否定もせず、最後は総理の責任だとくりかえすだけでした。訪米で危険な約束をしてきたのかと、自民党議員も神妙な顔で聞いていたのが印象的でした。

 IAMD(統合防空ミサイル防衛)についても、どこに撃つのか・どの国が撃つのか・撃ったあとの検証などの情報は「圧倒的な情報量を持つ米国」から得ることになると、自民・佐藤正久議員がテレビ番組で述べていたことも紹介。米国側の文書も示し、自衛隊が米軍の指揮命令下に入らない保障はあるのか、と志位さんは質問しました。

 岸田首相は、日本が平和国家としてのなかではありえないと抽象的な答弁に終始し、具体的な保障は答えられませんでした。重ねて問う志位さんに、冒頭のように「最後は総理が責任を負っている」と、まるで自分が保障であるかのように答えました。岸田首相であるからこそ、ますます危険すぎます。

 「自衛隊は米軍の指揮下に入らない」と答弁しても、その根拠を首相は最後まで示せませんでした。私は安倍首相の時に、プーチン大統領との対談内容について質問したことがありますが、安倍氏でさえ「つまびらかにはできないが」と言いつつ、くりかえし日本の態度を述べてきたとは答えたものです。しかし岸田首相は、みずからの対談内容には触れずじまいでした。

 ここまでくると、専守防衛という日本防衛の基本を覆しているとしか思えません。エマニュエル駐日米大使が「岸田首相は2年間で、70年来の(日本の安全保障)政策の隅々に手を入れ、根底から覆した」(「産経」)と、言っているとおりだと思います。その自覚がないなら危険なことだし、わかっていて踏み出しているなら平和国家破壊そのものです。

 東アジアの平和構築について、日本共産党の考えはこちらをご覧ください。この講演は20ヵ国を超える駐日大使・外交官も聞いてくださり、積極的な感想も寄せられています。軍事大国化とは違う、外交努力を尽くした別の道があると、私もていねいに広げていきたい。

 【今日の句】主権まで 取られる自覚も ない首相

2024年4月21日日曜日

地方議員は「草の根の党」の宝

 広尾町・前崎茂町議候補の当選の報がありホッ。ご支援ありがとうございました。今日は全道地方議員会議に参加し、いっしょに大会決定や国民健康保険について学びました。コロナ禍があって久しぶりの全道会議でしたが、多くの地方議員が道民生活を支えているのだと再認識です。私からも一言あいさつしました。

あらためて党づくりの重要さを実感です。国保も都道府県化が進められ、保険料など完全統一された大阪府の実態には驚きました。北海道でも少しずつ進められているだけに、私も位置づけを高めて取り組みたい。

 これほど大事な地方議会で、まったく質問をしない議員もいるなか、欠かさず質問をしているのが日本共産党の議員です。ふだんから住民の声を聞き、法律・条例や制度をふまえ、批判も提案もする力は、学びあえる党のネットワークがあるからこそです。

 そもそも綱領や大会決定など、政治的な土台がしっかりあることが大きい。時流に流されないで、権力にも忖度せず住民の立場を貫くことは、そう簡単なことではありません。時には議場で1人だけで論陣を張るということも、少なくないのですから。

 日常的な生活相談、民報やチラシの作成・配布、「しんぶん赤旗」の配達・集金、党支部や党員を支え、みずから党勢拡大の先頭にも立つ--地方議員が果たしている役割は、草の根の党での宝のような存在です。私も、どれだけ地方議員のみなさんから学んできたことでしょう。

 地方行政は、国政に大きく制約される側面があります。住民生活の安定や地域経済の振興、平和な地域づくりを進めるには、国政を変えることが必要です。心ひとつに、私も地方議員のみなさんと力を合わせたい。

 【今日の句】あたたかき 地方議員の 底力

2024年4月20日土曜日

追及すべきは政治的背景

 新幹線の札幌延伸は2030年度末に間に合わないーーいっせいに報じられました。誰もがわかっていたし、昨年の政府要請で「早く発表しないと矛盾がひどくなる」と私からも言っていたのです(写真)。ここまで引き伸ばした岸田政権の政治責任も問われる事態です。

 もともとトンネルを掘り続けるのは難工事だと、北海道の地質を知る人にとっては常識的なもので、専門家からは警鐘が鳴らされてきました。工事費も膨らむし、国会では紙智子参議院議員も質問しています。

 札幌駅周辺は、2030年度末の開業に合わせた再開発を進めてきました。冬季五輪招致もそうでした。延期するなら早く発表すべきと、賛否を別に私からも訴えたのは、道内経済や札幌のまちづくりへの影響が大きいからです。

 国交省からの答弁はありませんでした。「遅れて発表して、その後始末に困るのは官僚のみなさんですよ」と言っても、態度は変わらず。答弁できないのは、政治的な背景があるからだと痛感しました。

 もともと札幌延伸は2035年の開業とされていたのに、5年も前倒しされたのは、財界と自民党によるものではないのか。利益第一の政治は、最後には自分に跳ね返ってくるものです。これぞ墓穴というものです。

 北海道と札幌市がラピダス進出やDX・GXに舵を切ってきたのは、旧態依然の大型開発が行き詰まったからではないのでしょうか。単に工事が行き詰まったということでなく、根が深い問題として考えなければ、北海道経済の将来も厳しくなると思います。

 農林漁業など自然環境や地域資源を活かし、持続可能な経済構造の北海道に変えていくことこそ。多くの方と語りあいながら、議席を回復して役割を果たさねば。

 【今日の句】北海道 金と利権で ゆがめられ

2024年4月19日金曜日

数値化できないジェンダーの課題も語り合って

 先ほどX(旧Twitter)での初スペースを終えました。宮内しおり・道2区予定候補と選択的夫婦別姓や性別役割分業、大学や職場での女性差別などを語り合いました。お聞きくださったみなさん、ありがとうございました。

 手元に資料を置いて語り合いながら、寄せられたコメントにも目を通して、また話で触れていく流れ。実際はコメントを見る余裕もなく、いろんな情報を同時に処理する、スペースをされている他の方はすごいなあと素直に思いながらの1時間でした。

 今日の「しんぶん赤旗」では、教育学の立場から「ジェンダー平等を考える」との記事が載っています。3回連載で1回目が法学、2回目は政治学でした。日本の教育分野は、等しく学ぶ環境は形式的に保障されているものの、子どもへの教育期待や教育投資、包括的性教育、家族主義など、数値化できない課題を抱えています。

 小学校の教員は62%が女性なのに、校長では25%に過ぎません。女性が仕事と家事・育児の二重負担を強いられ、忙しい学校現場で管理職は難しい--こういう実態があるのではないか。民間の職場でも、同様だと思います。役員や管理職だけでなく政治家として立候補することも、同じく困難となるでしょう。

 それを解決しないと、いつまでも日本のジェンダー・ギャップ指数は低いまま。宮内さんも自分が体験した差別の一端などを話されましたが、同じような苦しみを抱えている方は多くいるはずです。

 今日のような機会が、ジェンダー平等の世論を広げる一助になればと強く思いました。私も学びや自覚を重ねながら進んでいきたいです。

 なお、次回のスペースは5月2日(木)19:30~で、憲法記念日を前に、神保大地弁護士と平和・人権・憲法などを語り合う予定です。ぜひ、お聞きください。

 【今日の句】伸びしろがあると 自分に言い聞かせ

2024年4月18日木曜日

国際水準との隔たりは大きい

 河川でのサケ捕獲は先住民族が持つ「先住権」--札幌地裁は、この訴えを棄却しました。ラポロアイヌネイションが提訴したのは2020年。今年2月に亡くなられた差間正樹さんからは、遺骨返還や差別撤廃とあわせて何度も話をうかがいました。今回の判決を、差間さんはどのような思いで聞かれたでしょう。

 文化や伝統が奪われて、アシリチェプノミ(サケを迎える儀式)の経験もない会員もいたと言います。アイヌ施策推進法は成立したものの、日本政府としてアイヌ民族への謝罪はないまま。先住民族と認めながら先住権は認めない、その問題と根が1つのように思います。

 江戸時代以前に、独占的に有されていたアイヌ民族の漁業権が不当に奪われた歴史について、国や道は認否を避け続けたと言います。今日の判決で、河川は公共の物であるから「特定の集団が排他的に漁業を営むことは困難」と述べたものの、過去の不当性については踏み込まなかったようです。

 つまりは形式的な判決にとどまったということか。国際水準である2007年「先住民族の権利に関する国連宣言」から見て、日本の現実は隔たりが大きいと言わざるを得ません。権利回復へと前進させるため、私も力をあわせてがんばります。

 今日は札幌市北区で、宮内しおり・道2区予定候補の宣伝キャラバンに参加させてもらいました。「青年・学生の願いを国政へ」「ジェンダー平等の日本に」と呼びかける宮内さんに、たくさんの期待の声が寄せられていました。小学生からも「がんばってください」と激励がありました。

 宮内さんは、午前中に入党決意者を迎えたそうです。嬉しいことに街頭演説に参加されて、「しんぶん赤旗」日刊紙を購読される方もいたとのこと。これだけ行きづまった自民党政治を変えるため、自分も何かしたいと感じている方が多くいるんですね。

 風も冷たくなるなかで、多くの党員・後援会員さんが来てくださり、私も元気をいただきました。比例議席回復へと、力を尽くしていきたい。

 【今日の句】大地から 略奪したのは 誰だった

2024年4月16日火曜日

頼れる議員を今度も必ず

 広尾町議員選挙が告示され、日本共産党・前崎茂候補が5期目をめざします。実績豊かな前崎さんは「大丈夫」との声があがるのが、いちばん危ない。最後の最後まで広げてくださいと、私からも訴えました。

 新築だけでなく中古住宅購入への補助や、結婚や出産の祝い金・18歳までの医療費無料化など、子育て・若い世代への支援が実現しました。昨年度の出生者数が17人という同町で、さらに子育て支援を強めたいと前崎さん。

 高齢者から要望の強い「補聴器購入費の助成」「帯状疱疹予防ワクチン接種費の助成」も、公約に掲げました。町職員を務めあげ、法律・条例や町の制度などにも詳しい前崎さんだからこそ、頼れる議員として信頼が厚いのです。

 十勝管内19ある市町村で、広尾町だけが「選択的夫婦別姓の実現を求める意見書」を提出できていません。裏金事件や大軍拡は許さないこととあわせ、国に対して声を上げる議員を選んでほしいことも私から強調しました。

 日本共産党・旗手恵子町議が勇退されることで、これまでの倍の働きが求められると前崎さんの議席は絶対になくせません。広尾町に知人・友人がいる方は、ぜひご支持をお広げください。

 帯広市へ移動して、佐藤耕平・道11区予定候補と入党のお勧めにもまわりました。杉野智美・大平亮介の両市議もそれぞれの地域で同席くださり、70代の方が入党してくださいました。

 亡くなられたお兄さんが民商で熱心に活動されていたそうで、話の始まりも「民商と共産党との違いは」との質問から。民商は社会主義・共産主義をめざしていないけど、「平和でこそ商売繁盛」などの考え方は共通だし、日本共産党は要求で一致する団体と政治や社会を変えていく方針との話に納得くださいました。

 お兄さんは個人事業主だったそうですが、大企業の下請けのもとで大変な苦労を強いられたそうです。大儲けを上げている大企業や富裕層へ適正に課税して、季節労働者など庶民を支えれば社会は良くなると活動していたお兄さんを、ずっと信頼されていたことがわかりました。

 自民党政治に怒っていてもまわりと話す機会もなく、社会は変わらないものと諦めている方も多いでしょう。コツコツと日頃から、社会は変えられるとの展望を広げていくことの大事さを教えてもらったような気がします。

 なお、昼食は元帯広市議の佐々木とし子さんが手作りの弁当と豚汁を用意くださいました。中身は秘密ですが、十勝産の野菜をふんだんに使い、とても美味しくいただきました。ありがとうございます。

 【今日の句】どの町も コツコツ信頼 よくわかり

2024年4月15日月曜日

行きづまりの自民、展望を示す共産

 朝の定例宣伝後に、コンビニで「財界さっぽろ」5月号を入手。田村智子委員長へのインタビューが、6ページにわたり掲載されています。自民党政治を終わらせる決意から社会主義論まで縦横に、ざっくばらんに話されています。写真も大きい。

 一方では長谷川参議院議員や堀井衆議院議員への厳しい批判の見出しがあり、はからずも「行きづまりの自民党 vs. 展望を示す日本共産党」のような構成に。ちなみに私が行ったコンビニでは最後の1冊で、関心の高い今号となっているようでした。

 それにしても、今日の日中も驚くほど暑い。先月まで雪が降って、今も桜さえ開花していないのに、道内各地で一気に夏日となりました。今年の夏は昨年以上の猛暑なのかと、早くも心配です。気候変動の影響であるなら、早く歯止めをかけないと。

 雪解けが早いと、水田で水を必要とする時期に水不足とならないか、との心配の声も聞きます。高温は農作物への病気も発生しやすくなります。命の源である食料の確保は、これだけの気候変動でも大丈夫なのか。地域経済への影響も出るでしょう。

 直接の猛暑は、人間の健康をも直撃します。昨夏に伊達市で小学生が熱中症で亡くなったことは、全道で大きな衝撃でした。まさか北海道で、通常の生活のなかで、しかも子どもが熱中症で亡くなるなんてと、誰もが思ったはずです。

 化石燃料に依存し、原発は温存どころか再稼働・新増設までねらう岸田政権。気候危機を食い止める「上昇1.5℃以内」という目標にも、ずっと背を向け続けてきました。この国は国民の命より、化石燃料や原発で恩恵を受ける企業などのほうが大切なのでしょうか。

 地球の未来にも責任を負わない政治を、このまま続けさせてはおけない。朝の宣伝では、こぶしを握って応えてくださる方の姿がありました。

 昨日が投開票だった上川町議選挙は、溝口久男候補が当選を果たしました。応援いただき、本当にありがとうございます。明日は広尾町議員選挙の告示です。

 【今日の句】春もなく夏日で 何を着たらいい

2024年4月14日日曜日

嵐は樹を育てる

 今日は滝川市で「政治の春を 女性のつどい」。うたごえとフルート演奏に心が洗われ、汚れた裏金政治を大掃除しようと私からも訴えました。笑いと拍手の、後援会のみなさんの寸劇も良かったです。

 炭鉱で栄えた空知地方には、労働者とともに女性の粘り強いたたかいが記録されています。過去の党道委員会発行「北海新報」、空知地区「そらち民報」(いずれも当時)から伝わる躍動感と感動を紹介したいと思いました。

 1つは沼田町・浅野炭鉱で1949年に起きた、賃金未払いに対するたたかい。女性の多くは主婦という時代で、労働組合の無期限ストに合わせて立ち上がるのです。紙芝居でストの内容を住民に知らせ、行商をしながら生活を支えていたことに、全道で連帯して女性が立ち上がったと報じられていました。

 2つ目は、お連れ合いがあらぬ容疑をかけられた芦別事件で、国家賠償確定まで26年間たたかった井尻光子さんのこと。光子さんへのエールは「芦別の雪の中を」という歌にもなり、昨年の全国うたごえ祭典(北海道)でもうたわれました。みずから「嵐は樹を育てる」と語られ、家族そろっての胸を打つたたかいでした。

 3つ目は、空知管内を含む旧中選挙区4区で国政候補を務めた外尾静子さん。1人で6人の子を育ててきた女性に、「女たちがなめてきた苦しみ、流してきた涙を共産党は決して無駄にすまい」と語って入党を勧めた、その記録されていた温もりに励まされたのです。ちなみにこの4月で、外尾さんが亡くなり5年となりました。

 こうして積み上げられてきた歴史を、背筋が伸びる思いで読み進めました。もちろん今を生きる女性たちのがんばりとともに、過去にも学んで、私も議席回復へ力を尽くしたいと決意を述べました。

 これだけ声をあげても、なお女性差別・ジェンダー不平等が残る今の日本。やっぱり自民党政治そのものを変えなければ。明日もがんばりたい。

 【今日の句】北の地で 柳の枝は 雪折れず