2024年3月16日土曜日
変化の息吹はここにも
2024年3月15日金曜日
鉄路も農業も、大事な北海道の土台
今日は佐藤耕平・道11区予定候補と清水町・新得町へ。街頭宣伝や懇談とともに、3月末に廃線となる根室本線(富良野ー新得間)の「災害復旧と存続を求める会」の意見交換会にも参加しました。公共交通を守るため国が責任を果たすべきと、あらためて痛感です。
意見交換会には新得町内だけでなく、滝川市や北見市・千歳市などからの参加もありました。「私の親も国鉄職員でした」という浜田正利町長も見えられ、自治体財政では路線の維持は困難で、国や広域自治体である北海道の役割の発揮に触れたあいさつをされました。根室本線の災害復旧と存続には「オール十勝」としての運動や、富良野市などで経済団体も含めた活動へと広がりました。新得町では署名が全町的に取り組まれ、会は国や道へくりかえし要請もしてきました。平会長による「政治が動かなかった」とのあいさつが、すべてを表していると思います。
「移動手段がなくなって犠牲になるのは高齢者。残せるものなら残してほしい」という元国鉄職員や、「生まれた町の路線も廃線の危機にある。今回の廃線が前例にならないように」と移住されてきた方などから不安の声があがりました。誰もが鉄路の必要性を痛感しているんです。
「一部の路線を取り出して赤字だといい、負担できない自治体に押しつけて分断されてきた。本当は北海道全体で公共交通をどうするか、議論すべきだったのでは」と発言したのは隣町・清水町の方。これまでの廃線も、同じような分断のもとで進められてきました。これを乗り越える運動や論戦に、私も力を尽くさねば。
「鉄道は公共財産」と発言した20代の学生や、連合町内会の会長でもある日本共産党・青柳茂行町議も発言され、熱心な意見交換となりました。しっかり国政へ反映していきたいです。
JA新得町では、厳しい農業経営の一端をうかがいました。引き続き苦しい酪農に加え、十勝地方の基幹作物であるビートも、肥料価格高騰や昨夏の猛暑による病気の発生で作付意欲が失われてきています。輪作体系にも影響が出かねません。ビート糖の生成過程で出てくる残渣(ビートパルプ)は、配合飼料としても活用されます。畑作と酪農・畜産が支え合う構造も、ビート作付が減れば、管外から配合飼料を買うことになり負担が増します。「これでは悪循環になりかねません」との言葉を、重く受け止めたい。
そもそも多くの農家は、莫大な利益を求めて農業を始めたわけではありません。しかし国が増産や効率化を誘導するなかで、機械や施設の導入とともに負債を増やし、不安を抱えている農家が多いというのが現実です。
「再生産できるだけの価格が保障されていれば、農業をやりたいという人はもっといるはず」との言葉に納得。農業経営が持続できる土台まで壊されてきた、ということです。国会で食料・農業・農村基本法の改定議論が始まるなか、農業政策も大元から転換していかねば。清水町では、中河つる子町議が議会の合間を縫って駆けつけての街頭宣伝。卒業式から帰る中学生たちを前に、どこの町でも安心してくらしていけるような政治にしなければ、との思いも新たにしました。
【今日の句】切り捨ての論理は 国も弱くなり
2024年3月14日木曜日
早く同性婚の立法を
3年前の札幌地裁に続き、札幌高裁でも同性婚を認めないのは違憲との画期的判決。報道の範囲ですが、踏み込んだ内容だと思います。問われるのは、立法を抵抗している自民党。早く「結婚の自由をすべての人へ」と、私も力をあわせていきたい。
札幌地裁では、「法の下の平等」を定めた憲法14条違反と断じられました。加えて今回は、「婚姻の自由」「家族の制度と個人の尊厳」を定めた憲法24条にも反するとされました。婚姻の自由は同性にも保障されているとする、全国初の画期的な判決です。誰であれ「好きな人と結婚する」ことができるとともに、異性カップルと同じ権利や法的保障などを同性カップルが受けることに、何の問題があるのでしょう。同じ家族でありながら同性というだけで、パートナーの病気を病院から知らされない、遺族年金も受けられない、住宅でも融資でも差別が存在するなど、あってはならないはずです。
高裁での初めての違憲判決に加え、今日は東京地裁でも「違憲状態」との判決が出ていますので、司法の判断は明確になってきているように思います。次に問われるのは立法府であり、特に抵抗し続けている自民党の責任は重大です。
いわゆるG7諸国のなかで唯一、同性婚も選択夫婦別姓も認めず、LGBTQへの差別も野放しの日本。旧統一協会が自民党と結びつき、さらにひどいこととなったのではないか。だから早く自民党政治を変えたい。私もがんばります。
【今日の句】尊厳と幸せ 保障する国に
2024年3月13日水曜日
重税やめよ、裏金政治もやめよ
日本は戦前、戦費調達のため増税が続きました。納税額は「お上」が決めるものでした。戦後に日本国憲法が公布され、納税は国民の義務であるとともに、自主的に自分の所得や税額を計算して申告・納税する制度へと変わりました。国税庁HPにも、しっかり書かれています。
2024年3月11日月曜日
教訓は生かされているか
震災・津波はもとより、福島県では放射能汚染により、避難生活を強いられている方は約29,000人。家族や社会に分断を生み、過酷事故が起きれば何年にもわたり故郷に戻れない--原発のない日本をと、あらためて胸に刻みたい。「3・11」は、その後も起きた大地震の1つというだけではなく、異次元の被害を広げて現在進行中なのです。
2024年3月10日日曜日
決して風化させないで
今年は必ず行こうと決めていた「子どもを守ろうよの会」公演。会は東日本大震災の復興支援にと、活動を続けてこられました。わが子の通う学童保育の子が出演する縁もあり、楽しみに足を運びました。
明日で東日本大震災と福島第一原発事故から13年。「もう13年」「まだ13年」と、受け止めはそれぞれかと思います。2011年以降も熊本地震、北海道では胆振東部地震、今年の能登半島地震など大地震は起き、豪雨水害は毎年のように襲っています。東日本大震災も「過去の大地震の1つ」として、風化してきてはいないかとの思いになります。
「くりかえし私も聞き取りされ、13年も経ったのに何を教訓にしてきたのでしょう。どうして能登地震の避難者は今も雑魚寝で、食事も満足にできないのでしょう」。脚本を担当した宍戸隆子さんの、公演前のあいさつが突き刺さります。政治の分野に身を置く者として力不足を痛感するし、同じことをくりかえしてはならないとの思いが強まります。
公演は子どもたちも交えた太鼓演奏から始まり、3・11当日を思い出させる緊急地震速報などが鳴り響くなかでの避難へ。当時は幼かった子どもたちが、伝統神楽を守る決意をしたり、避難先で自分や社会を責めてきたりと、その葛藤を抱えながら新たな出会いを通じて語りあう--その1つ1つの言葉が重く、あらためて突き刺さってくるようでした。
多くの登場人物がいて、その誰もに、自分の何らかの思いも重なります。その一方で、実際に被災したわけではない自分が、本当に理解や共感などできるのだろうかとも思います。北海道へ避難してきた方々から要望を聞いていた、あの当時も同じような感情が湧きました。どこかで他人事になってはいないだろうか、という自分への問いです。
福島県では原発災害も重なり、家庭や社会に分断が広がりました。今日の公演は最後に、分断を乗り越える場面があったことに救いを感じました。これが13年のリアルな重みなのかとも痛感しました。何より今も原発事故は続いていることを、決して忘れてはいけない。
熱演と準備をされた会のみなさんに心から感謝し、私も力になれるべくがんばりたい。
【今日の句】わが子にも あの日のリアル 伝えなきゃ