2025年5月17日土曜日

目を向ける先が違うのでは

 今日はさいたま市長選・加川よしみつ候補の応援から、坂戸市の「つどい」へ。大型公共事業の乱発をやめて、市民生活を支えるさいたま市政に変えようと、金子あきよ市議と呼びかけました(加川候補とは別行動でした)。

 さいたま市は、駅前再開発や流通・観光産業拠点施設など大規模公共事業の大盤振る舞いという状況です。建設費・人件費とも上がっていますが、増える見込みは不明とされています。これで市の予算は大丈夫なのだろうかと、市外に住む私でさえ心配になります。

 足元の市民生活を見れば、9年連続(!)で値上げという国民健康保険税や介護保険料の引き上げ、保育所に入れない子がいるなか公立保育所は半減、子どもたちが喜ぶレジャープールも削減など計画されています。学校にプロジェクター用のスクリーンがなく、教員が自費で購入した例もあると聞きました。

 物価高で苦しむ市民生活を、今こそ支える市政にと立ち上がったのが加川よしみつ候補。教員12年・市議7期28年という試され済みの加川候補が市長となれば、予算の使い方がガラリと変わります。候補に代わって、公約の内容を私から紹介しました。

 あいにくの雨でしたがチラシを受け取る方や、立ち止まって聞かれる方の姿もありました。県都・さいたま市が変われば、国へ与える影響も大きく変わります。消費税減税など、この選挙でも1票に託してほしいと強調しました。

 坂戸市の「つどい」は近隣自治体からも駆けつけてくださり、会場がびっしりに。大山嘉代子市議が進行を務め、新井文雄市議が開会あいさつ。私から自己紹介とあわせ党の政策や各地の変化など、たっぷり話をさせていただきました。

 「共産党の名前を変えたらという方に、どう話していますか」「こども食堂で米を出せず、農水省の支援も書類が多くて時間がかかる」「学校の統廃合を、どう考えたらいいか」など、質問や意見も次々と。街頭演説での心配りについての発言も、納得しながら聞かせていただきました。

 坂戸市では県内でいちはやく学校給食費無償化を実現したほか、18歳までの医療費無料化、病児保育の無償化、高齢者の補聴器購入補助と難聴児童にはその拡充、障害児介護用のガソリン代補助など、きめ細かい支援が実現しています。党議員の論戦とともに、それだけの力強い市民運動があるからです。

 生活相談で結びつきをもったという若い世代で、初めて共産党の演説などを聞いたという方も参加されていました。投票に行ったこともなかったそうです。「わかりやすくて良かったです」と笑顔で、私も嬉しく思いました。明日は寄居町での活動です。

 【今日の句】住みやすい 町にするなら 加川さん

2025年5月16日金曜日

分断ではなく連帯の力で

 今日は埼玉県へ。党西部東地区の決起集会、伊奈町での「つどい」と街頭演説にとまわりました。伊藤岳参議院議員の再選と比例5議席の実現へ、熱い思いなど交流しあいました。「最近は若い人がチラシを受け取ってくれるよ」と、笑顔で話された方にも励まされました。

 決起集会は伊藤はつみ県議が進行を務め、地方選をたたかったばかりの富士見市議団はじめ地方議員のみなさんも駆けつけてくださいました。「私も宮城県出身」という方や、北海道に縁のある方など、思わぬ結びつきがあることもわかりました。

 あらためて私から自己紹介と党の政策と値打ちを話し、意見交換では対話のときに「しんぶん赤旗」のラミネートを使っている経験の紹介も。前回参院選より遅れている点を挽回していこうと、しっかり確認しあいました。もちろん私も先頭に立ってがんばります。

 伊奈町は大野興一町議が「つどい」の進行を務め、質問や意見が次々と止まりません。「医療費の負担が重い」など切実な実態や、「共産党はいいことを言うのに、どうして伸びないの」「マスコミに報道される機会が少ない」など、前進を願っての意見も。

 参加されていた若い世代に対して、「話を聞かせてほしい」とのリクエストも。物価高は共通して苦しいこと、学生は学費の高さに困っていること、青年のなかに分け入って話を聞けば対話ははずむーーなどの話を、参加者みんなで関心をもって聞きました。

 若い世代と高齢者を分断する主張や政策を、進めている党があります。しかし、日本共産党は違う。国民を苦しめている大元は、大企業優遇と米国いいなりという「2つのゆがみ」そのものだからです。この大元こそ切り替えて、連帯の力で参院選もたたかおうと私からも呼びかけました。

 街頭演説ではチラシを受け取る方、車から手を振る方などの姿があって励まされます。私にとっては初めての演説場所ですから、地元の議員さんや党そのものへの信頼があっての激励なんですね。各地で党の姿を元気に見せたいし、私もいっしょにがんばります。

 【今日の句】連帯は 金と利権を 打ち破る

2025年5月15日木曜日

不安の声に政府は向き合え

 今日は群馬県中之条町・渋川市へ。気温も上がり、「選挙のときはもっと暑いから気をつけてね」とも。「つどい」では、JR吾妻線や水道水のPFAS汚染など各地の切実な課題も語られ、国政でもしっかり取り上げなければと痛感です。

 中之条町では原沢香司・山田みどりの両町議、渋川市では加藤幸子・角田喜和の両市議が進行してくださいました。伊藤洋子・嬬恋村議も来てくださいました。渋川市ではキーボード演奏による「うたごえ」から、和やかに始まりました。

 私からは自己紹介の後に、参院選の争点となるだろう消費税減税やコメ問題、トランプ関税などで政策や党の値打ちを紹介。特に消費税減税は、掲げている政党は財源を示す責任があるだけに、あらためてていねいに私から述べました。

 JR吾妻線ですが、長野原草津口〜大前間が不採算路線であることを理由に、県や沿線自治体などの任意協議会が立ち上げられました。廃線は許さないと「吾妻線をいかす会」を住民のみなさんが立ち上げ、今日も署名用紙が参考に配られていました。

 JR北海道が廃線を進めてきたことから「北海道の取り組みを教えてほしい」との意見も。署名など住民運動はもちろん、専門家を交えた学習会やシンポジウム、何より「赤字路線は廃線が当然」という考えを突破することの必要性を私から述べました。

 鉄路は、山の中も川の上も雪深い地域も通るのですから、赤字になるのも当然です。北海道でも札幌圏の一部以外は、新幹線も含めて全路線が赤字です。だから国や自治体の支援が必要で、だから民営化した英国でさえ最国有化に進んだわけでした。

 渋川市の水道水PFAS汚染も、住民のみなさんが3月末に「PFAS汚染から市民を守る会」を結成しました。水源の井戸水からPFASが検出され、高いところで1リットルあたり116ナノグラムと、国の暫定基準値である50ナノグラムを大きく超えたのです。

 市議会で加藤市議が取り上げ、市も検査箇所を増やしてきました。ただ排水源の調査・特定は、県が「しない」と決めたことに市も合わせているとのこと。代替水の供給は進めていますが、「会」では家庭用浄水器設置の補助も求めていくとのことでした。

 何より国の規制基準がゆるすぎると、今日も不満と不安の声。なぜ国際基準まで引き上げようとしないのか。これも国政の場で訴えねばと、実際の状況を聞きながら痛感しました。

 「与党が減って政治を変えられると思ったのに、なぜ予算が通るのか。もっと共産党も言ってほしい」と、維新や国民民主が自民党を助けていることへの怒りも語られました。まったくです。

 やっぱり参院選で日本共産党を伸ばしてほしいと、私も熱く訴えたい。今日はご一緒できなかった高橋たもつ県選挙区予定候補ともども、押し上げてください。

 【今日の句】訴えも 暑さに負けず 熱くなり

2025年5月14日水曜日

希望がもてる国政・県政へ

 今日は茨城県で高橋誠一郎選挙区予定候補・江尻かな県議と、JA訪問・懇談や県後援会総会へ。県政の課題や各地の取り組みもたっぷり学べて、新たな意欲も湧いてきます。大学時代の恩師も来てくださり、感謝でいっぱいです。

 県JA訪問で驚いたのは、調理や展示ができる応接兼用の部屋があること。ここから消費者向けのSNSも発信しているそうです。写真では、わかりにくいかもしれませんね。

 話題は米作を中心に、基盤整備やトランプ関税にも。JA全中と農政連は昨日に政策推進会議を開き、これまでの日米協定を超えないよう要請するとしています。農業を犠牲にする愚を、繰り返させるわけにはいきません。

 北海道の農協訪問は多かったものの、他県での訪問・懇談は新鮮でした。新たな学びもありました。

 県後援会総会は、会場いっぱいになるほど県下から足をお運びくださり本当にありがたい。いつもハツラツとした高橋さんの訴えに、激励の大きな拍手が寄せられました。私も励まされました。

 各地の発言からも、学ぶことが多い。初めに発言されたのは、定数2の市議補選で石嶋候補がトップ当選を果たした筑西市から。いっそう大きな拍手が起きました。

 前回の選挙で議席を減らし、党派を超えて「共産党の議席は複数ないと」と、激励や支援が広がったといいます。それでもトップ当選とは、さらなる期待が寄せられた結果に違いありません。

 農家でもある石嶋候補に、米など物価高騰への対策を求める声が集まったのではと思います。ちなみに石嶋さんは田植えのために今日は欠席との発言に、笑いや共感の拍手も。

 江尻県議と党政策委員長でもある高橋さんの県政報告は、できたばかりのパンフレットも使って圧巻の報告。茨城県は参院選後に知事選・県議補選がおこなわれますが、すでに争点は明確です。

 知事みずからのパワハラが報じられ、「西の兵庫、東の茨城」と言われるほどとか。すべてが起因するものではないにせよ、県職員の早期退職が80人で、うち20〜30代が60人を占めるというのは深刻です。

 国政追随の地方政治では、住民の負担増や閉塞感は増すばかり。国政も地方政治も日本共産党の出番だと確信にして、私も元気にがんばりたい。明日は群馬県です。

 【今日の句】ぐいぐいと 展望の道 示したい

2025年5月13日火曜日

あらためて資本論を指針に

 今日は学びの日。民青同盟が開いた志位議長の学生オンラインゼミ「いま『資本論』がおもしろい」です。こちらで視聴できますよ。

 米国では新しい英語版が発刊されるなど、新たな注目が広がっている「資本論」。私も学生のころにチャレンジしましたが難しく、いろんな方とも読書会をおこなったものでした。

 志位さんは「資本論」の構成や特徴に、現代社会に引き寄せて搾取の仕組みを明らかに。特に過労死したトラックドライバーの例は、若い世代にも驚きだったと思います。

 世界と日本における「貧困と格差」の拡大も、あらためて理論的に学ぶことで、今後の活動の指針にも。社会主義・共産主義の社会も、頭で描いた空想的なものでなく、今の社会と地続きだと再確認です。

 今は参院選に向けて全力ですが、選挙で活動が終わるわけではありません。私たちの前の世代が新しい社会への準備を進めたように、今度は私の世代が、次の世代へつないでいかないと。

 明日からは北関東をまわります。

 【今日の句】学生に 戻った気分で 知は力

2025年5月12日月曜日

地域の苦難に応える政治を

 今日は北斗市・七飯町での街頭演説や、八雲町でのトーク集会では渡島・檜山管内の各自治体から駆けつけていただき本当にありがたい。宮内しおり道選挙区候補へ次々と期待の声もかかり、私にも「今度こそ国会へ」と激励もいただきました。

 八雲町では今秋に町議選も控えます。佐藤智子・横田喜世志の両町議が、町民の願いを届けてきたことを私から紹介しました。噴火湾の養殖ホタテではザラボヤ被害、日本海側ではスケトウダラはじめ漁獲減少という苦難の声を聞いては、町議会でも国会でも反映してきました。

 国立八雲病院が札幌や函館へ移転する問題で、看護師さんなどから切実な願いを何度もうかがいました。自分たちの働く環境だけでなく、長距離移送に患者などが耐えられるかと心配されていました。命と健康を第一にした訴えは、今も心に残っています。

 新幹線の札幌延伸にともなうトンネル工事で、八雲町では基準値の130倍というヒ素混入土について、議会などへ1年も報告されないということも。厳しく追及してきたのが、日本共産党2人の町議でした。次から次へと町民に襲った苦難に向き合った2議席は、どうしても今後も必要です。

 地方議員と国会議員が連携し、願いの実現にがんばるのが日本共産党。物価高対策やトランプ関税など国政の課題など、宮内さんと私から話した後には質問タイムも。国民の声の高まり、北朝鮮の拉致問題、党のSNS活用など質問や意見が寄せられました。

 賃上げに対する中小零細業者への支援について、財源や制度も含めて詳しくとの要望もいただきました。大企業の内部留保に10兆円規模の課税をし、それを財源に社会保険料(税)負担を軽くするという基本的な考え方とともに、さらに具体性をもった提起の必要性は私も実感してきたことです。

 賃上げの原資をつくるため税や保険料の軽減を進めつつ、継続的に引き上げていくためには、売上なども増えないといけません。町村部は地域経済にも限りがありますから、国が自治体と協力した、きめ細かい対策が必要です。

 農商工連携の強化支援、農水産物や木材の地産地消、自治体がおこなう住宅や商店のリフォーム事業へ国の支援、官公需を増やすとともに分離・分割発注を進めること、水道事業はじめ公共インフラの整備ーーなど、あらゆることをしなければならないと思います。

 つまりは、中小零細業者を地域経済の主役と位置づけることこそ。思い切って経済対策を切り替えて、大企業への支援策よりも、あまりに少ない中小企業予算を1兆円規模へ引き上げを。私自身の課題としても受け止めて、制度としてわかりやすく伝えられるように努力したい。

 ところで北斗市の街頭演説には、函館にいる宮内さんの友人が駆けつけてくださいました。うれしいことですね。お2人の語り合う姿に、私も元気をいただきました。

 【今日の句】この陽射し キャンプ日和と うずうずし

2025年5月11日日曜日

「人間らしい生き方を」の思いは今も

 今日は函館市で「春を呼ぶ女性のつどい」。私からは、治安維持法で弾圧された函館の女性の運動に触れながら、その熱い思いが脈々と続いて日本社会を変えてきた一端を紹介しました。各地のたたかいの歴史に、私自身が励まされます。

 実行委員会のみなさんが準備くださいました。宮内しおり道選挙区予定候補と私からの話に続き、人柄を掘り下げる一問一答や、本間勝美地区委員長が大役を果たした寸劇などで会場は大盛り上がり。

 党市議団(市戸ゆたか・紺谷克孝・富山悦子)も一言ずつスピーチがあり、25年かけて要望してきたスケボーパークが5月に開設したとの報告には大きな拍手。市民の声の高まりと、粘り強い日本共産党の論戦による成果です。

 函館市では「函館市史」「道南女性史」など、市民の手で積み上げてきた蓄積があります。今日の演説で紹介しようとコツコツ読み進めるなか、電話交換手だった菅野キクヱさんら女性5人の活動を知りました。

 通信技術の発展とともに、職場は労働強化が進みます。「函館新聞」の「女の職業シリーズ」では、「司法からの監視づきの状態は緊張の連続であった。1時間に10分の休憩時間、生理ともなれば悲劇だ⋯⋯トイレの数が少なくて用を足さないうちに時間が来てしまうことも珍しくなかった」とありました。

 そこで労働組合をつくった菅野さんら5人は、交渉を通じて休憩時間5分延長やトイレ増設などを勝ち取ります。結びつきも広がるなか1933年、治安維持法違反で起訴された5人が釈放されるまで2年もかかりました。

 組合をつくり職場を改善しただけなのに、執行猶予付き懲役2年の判決が出され、釈放後も特高警察に監視され続けたといいます。お1人は自殺するに至りました。どんなに悔しい思いをしたことでしょう。

 しかし、職場では「人間らしい生き方を」と声をあげた5人の思いは残り、1943年に交換手を中心に職場合唱団がつくられます。その時に指導者となったのが井上幸子さん。井上さんは終戦時に、次のような私記を残しています。

 「その夜は重苦しい暗幕がとりはらわれ、あかるく輝く電灯のもとで、長い間うたうことを禁じられていたインターナショナルを夫と2人、ピアノを叩いて思いきり歌った。久しぶりに味わう解放感だった」

 井上さんは戦後に日本共産党に入党し、音楽の世界では函館トロイカ合唱団の創立・指導にあたるなど、函館の音楽運動に生涯を尽くしました。函館市文化・スポーツ振興財団のHPに、その記録が刻まれています。なお、パートナーの井上一氏さんは初の日本共産党・函館市議会議員となっています。

 菅野さんら5人の労働組合は、特高警察によってつぶされてしまいました。しかし、多くの女性に共感と新たな運動の「種」を広げ、今日までの女性解放・ジェンダー平等へと結ばれてきました。菅野さんらに今の時代のことを伝えたいという思いに駆られ、今日の演説で紹介したということです。

 歴史にはジグザグがあるけれど、前へ進める力は国民の要求と団結です。しかし、女性というだけで差別や弾圧も受けてきた時代に、女性が声をあげることがどれだけ大変だったことか。さらに歴史を前へ進めるためにも、日本共産党を大きくしてほしいと呼びかけました。

 街頭トークにも取り組み、若い世代がチラシを受け取っていく姿も目につきました。32歳の宮内さんの呼びかけに、関心をもった方も多いと思います。いっしょに私も元気よく、必ず社会は変えられると広げていきたい。

 【今日の句】この願い 世代を超えても 引き継いで