2024年6月15日土曜日

本気の気候危機対策を

 今日は札幌市北区で、宮内しおり道2区(比例重複)予定候補と「語るつどい」。長屋いずみ市議の市政報告とあわせ、自民党政治を終わらせて希望ある日本にしようと語り合いました。若い力の宮内さんには、どこでも期待の声が寄せられていましたよ。

 今日の札幌市は25℃超でしたが、政治を変えたい熱気で、ますます会場内も熱を帯びるほど。ちなみに札幌市の平均最高気温を調べたら、6/15は21.5℃だそうで、25℃を超えるのは7/14。季節が1ヵ月ほど早まっている感じです。

 会場では「聞きたい項目」アンケートもあり、多くの方が関心を寄せていた1つに「地球沸騰化」がありました。産業革命前からの上昇が昨年で+1・45℃となり、国際目標の1・5℃に迫っています。切迫感ある取り組みが、日本政府に見られないのが本当にもどかしい。

 自然破壊につながる再生可能エネルギーは認められませんが、今あるものだけでも有効活用されていない。一昨日の「しんぶん赤旗」で京都大学・諸富徹教授が、大手電力会社が原発を優先する「給電ルール」によって再エネ電力を事実上捨てている実態を、明らかにしています。

 原発の再稼働だけでなく新増設まで進めたい財界・電力会社の意向によって、岸田政権が原発回帰を進めてきました。その原発によって再エネが抑えられ、さらに石炭火力発電も維持して、これで日本は気候危機対策を進めていると言えるのでしょうか。

 自民党政治にとどまらない、資本主義システムの問題でもあります。気候変動は、ただ「暑くなる」にとどまらない、人間が生きていく基盤を壊すことにもつながります。とりあえず暑さをしのげれば済む、という性格の問題ではありません。

 利益優先の資本主義のなか「後は野となれ山となれ」が続いて、次世代に壊れた地球を引き渡していいのか。根本のエネルギー政策の転換も、くりかえし訴えていきます。

 【今日の句】守るのは 利権ではなく 地球こそ

2024年6月14日金曜日

鉄路の維持は国の責任で

 今日はニセコ町・蘭越町へ。片山健也ニセコ町長と金秀行蘭越町長に、シンポジウムの案内や新幹線についての道委員会声明をお渡しし、住民のみなさんにも「語るつどい」で紹介すると、次から次へと意見が止まらないほどでした。

 両町とも函館本線の駅があり、生活や観光に欠かせない鉄路です。しかし、「泊りがけでないと、札幌の病院に行けないダイヤ。乗り継ぎも悪く利用しづらい」というのが実態。言い方を変えると、利便性を高めれば利用は増えるということです。

 「バス運転手の確保が難しいなら、存続も含めた話し合いの基本に戻っては」との意見も出されました。新幹線の並行在来線として、経営分離とバス転換を沿線自治体の首長が同意していますが、議論のやり直しは道委員会声明でも掲げています。

 並行在来線の経営分離は閣議決定であり、法律で決まっているわけではありません。国は函館本線・海線の維持に関わるのに、山線は沿線自治体の責任に丸投げするというのもおかしい。国の責任で議論をやり直す、その政治決断をと訴えていきたい。

 イギリスでは民営化された鉄道の、再国有化の議論が起きています。生活の足であるとともに貨物輸送の優位性、脱炭素にも貢献する交通手段としての鉄路の意義も確認したい。鉄路の維持・存続は国の責任でと、重ねて訴えていきます。

 農業が基幹産業である両町。「大規模にすると機械も大きく、借金も増える。まわりでも農家の後継ぎがいない」(ニセコ町)、「最低賃金の引き上げで、繁忙期の人手確保の出費が増している。支援がないと厳しい」(蘭越町)はじめ、食育の推進や具体的な補助事業についての質問も出されました。

 いずれにしても、農家にとって展望が見える農政でないことは確か。肥料など生産資材高騰が、じわじわと農家を苦しめていることもよくわかりました。「ものを作る喜びを奪う政治には反対してほしい」という、現農家の言葉を重く受け止めました。

 片山ニセコ町長とは地方分権や地方自治体の財政課題について、金蘭越町長とは農業と観光についてと、思わぬ方向にも話が広がりました。地方創生などと言いながら、岸田政権のもとで中央集権の姿勢が強まっています。この転換にも力を尽くしたい。

 ニセコ町では高木直良町議、蘭越町では柳谷要町議が同行くださいました。地元で信頼されている様子も、よくわかりました。

 【今日の句】なぜ知事も 鉄道の意義 語らぬか

2024年6月13日木曜日

だから裏金への怒りが凄まじい

 今日は岩内町・倶知安町へ。倶知安では文字一志町長との懇談のなかで、スクールバス運転手の確保に苦労したことはじめ交通問題が話題に。郡部では、日常生活から成り立つかどうかギリギリの状態なのです。

 加えて物価高騰ですから、岩内町での「語るつどい」では泊村から参加された方も含めて、悲鳴の声が途切れません。「2ヶ月で10万円の年金。支払い分に分けたら、残るのはわずか」「買い物に行っても、これまでの1・5倍」など、岸田首相にも同じ生活をしてほしいくらいの憤り。

 大田勤・岩内町議から「いま岩内町で米を作っている農家は3軒だけ」との発言に、どよめきの声も。「保育や介護は専門職なのに、賃金が低くて辞めていく人がいるのが悔しい」と、現場からの声も重く響きました。

 人が生きるうえで必要な食料や、福祉・社会保障を軽んじる国でいいのか。農林漁業やケアワーク・エッセンシャルワークで生活できなければ、より高い賃金を求めて、若い世代が都市部に出るのも当然です。

 人口減少は若い世代や女性の責任ではないし、地方自治体の取り組みに責任転嫁するのも違う。どの地域に住んでいても、どの職種であろうと、安心した生活を送れるよう政府が責任を果たしているのかが問題ではないのか。

 「マイナ保険証は使っている人も少ない。健康保険証を残せばいいのに」「消費税は、いったい何に使っているの」「国民健康保険税が上がっているのにビックリした」など、堰を切ったように意見や疑問・不安があふれだします。高齢の方から「生きにくい日本になったね」という一言が、すべてを物語っていると痛感しました。

 このような生活や地域の実態に直面すると、自民党の裏金事件への怒りの凄まじさも本当によくわかる。これだけ国民を苦しませておきながら、自分たちは金のことしか考えていないのか。これが多くの方の、根っこの思いではないのでしょうか。

 倶知安町で原田芳男町議と街頭宣伝に取り組むと、車から手を振る方の姿がありました。時事通信の世論調査では、岸田内閣の支持率はさらに下がり16%となり、企業・団体献金の禁止を望む方も52%と過半数に。

 明日はニセコ町・蘭越町へ。地に足つけて、多くの方と語り合いたいです。

 【今日の句】地に足を つける大切 あらためて

2024年6月12日水曜日

寿都町だけの問題でない

 日本共産党小樽地区委員会が主催で、7月13日に「原発・核ごみ問題シンポジウム」を開きます。今日は寿都町で住民のみなさんと懇談し、黒松内町・島牧村にはシンポの案内にとまわりました。黒松内町では岩沢史朗町議が同席くださいました。

 寿都町では、幸坂順子前町議が3月に福島県・楢葉町での「核兵器廃絶を求める原発被災地集会」に行ったことから、その報告会に私もゲストとして参加させていただきました。幸坂さんの福島訪問は2018年以来で、あらためて原発事故の重大さが伝わる話でした。

 町長選候補として大奮闘された越前谷由樹町議や、広く住民の方々が来てくださり、私も久しぶりにお会いできて嬉しい。何より幸坂さんへの信頼の厚さが伝わります。

 寿都町では24日から町主催で核ごみについての「勉強会」が開かれる予定で、概要調査の住民投票も見据えた動きかとの懸念もあります。鈴木知事の反対姿勢も「今の段階では」であって心配だ、との発言もありました。

 政府が金の力で調査を誘導し、住民の間の分断や他自治体との連携・信頼の妨げになった「文献調査」。今度は玄海町で始まりましたが、科学的特性マップで多くが不適地とされる町で、なぜ調査が認められるのか。多額のお金も使われるのに、です。

 原発依存を続ければ、延々と核ごみ問題がつきまといます。どこかに犠牲や分断を押しつけ続けることになります。寿都町だけの問題でなく、この発電方法をやめようと道民・国民の問題として受け止め、政府へ迫っていきたい。

 概要調査に進むには知事の同意も必要なのですから、まさに全道的課題。国策で進めてきた原発ですから、核ごみを押しつける理不尽さを何より国会でただしたい。議席回復をと、決意も新たにしました。

 【今日の句】理不尽を なぜに地方へ 押しつける

2024年6月11日火曜日

国として踏み込んだ対策を

 最低賃金審査会が始まる前の時期に、党道委員会・道議団・札幌市議団での要請を毎年おこなっています。今年も道労働局へ、▼時給1500円、▼全国一律の最賃制度、▼中小企業・零細事業者への支援--をと求めました。要請事項は審議会へ提出する旨と、法改正にかかわることなどは本省へ伝えるとの回答でした。

 参加者は真下紀子・丸山はるみの両道議、池田由美札幌市議団長、千葉なおこ(1区)・宮内しおり(2区・比例重複)・伊藤りち子(3区)の各小選挙区予定候補。とりわけ若い世代やひとり親世帯の生活困難が増しているなか、どうしても最低賃金の引き上げが必要だと訴えました。

 北海道は圧倒的に中小企業が多く、引き上げには強力な国の手当てが必要です。担当者の回答で業務改善助成金の活用も紹介されましたが、これは最賃引き上げとともに設備投資もいっしょに計画してのものですから、手を出しにくい業者もあるのです。社会保険料等の減免制度をと、あらためて求めました。

 北海道労働組合総連合(道労連)が、最低生計費の試算調査をおこなっています。男性で月額262,307円、女性で256,259円とのこと。2016年の試算から12.3%上がっており、時給1,500円が必要だとの結論です(人間らしい労働時間を加味すれば時給1,700円以上が必要)。

 労働争議の解決を求める「いちの日」行動でも、非正規雇用として働く方の実態が札幌地区労連から話されました。派遣社員だったり会社都合退職の身だったりと置かれた現状は違っても、最低賃金の低さが生活と未来への不安になっていることは共通なのです。

 岸田首相が率先して賃上げを掲げながら、国としての支援策は物足りない。中小企業・零細事業者はコロナ禍や物価高騰の打撃が続いているし、踏み込んだ支援がなければ賃上げの原資は出てきません。本省へも反映していきたい。

 道原発連の街頭宣伝、全道障害者後援会のつどい、北の鉄路存続を求める会の宣伝に「いちの日」行動と、今日はびっしりと動きまわりました。とりわけ障害者後援会では、誰でも人間らしく生きられる社会をと、話が止まりませんでした。地方自治体の窓口対応の問題もあり、地方議員との連携もきちんと進めていきたい。

 家では、明日に定期試験を控えた中1生の勉強を見てるうちに、こんな時間。学習指導要領が変わり、中1英語が信じられないほど難しくなっているのです。落ちこぼれを当然視するような学習内容でいいのかと、教えながら腹立たしくもなりました。

 【今日の句】8時間働き どうして生活苦

2024年6月10日月曜日

やっぱり平和な沖縄を

 今日はニシメ純恵(浦添市)・たまき武光(島尻・南城市区)各候補の押し上げへ。お2人とも市議や町村議を務めた後の県議で、信頼も実績も抜群です。それでも楽観などありえない大激戦に、ぜひ支持を広げてほしいと私から訴えました。

 ニシメ候補は、クリーニング店を営む母親のもと、小学生のときからバスに乗って周辺の村へ洗濯物を届けたり、法律事務所に勤めていた際は「サラ金業者が取り立てに」という夜中の電話にも対応するなど、まじめに働く人の努力や苦労に接してきました。それが生活相談を24年も続けている土台になっています。

 たまき候補は、祖国復帰運動を通じて団結の大事さを実感し、その揺るぎない土台のもとに議員活動を続けてきました。県漁連の理事も務め、漁業・農業振興でも力を発揮されています。「オール沖縄」を支える大黒柱の1人です。

 浦添市では、米軍基地(キャンプ・キンザー)を横目に車を走らせました。広い敷地が占有されている現実を前に、ここまで米国に従属する国でいいのかとあらためて痛感です。

 八重瀬町をまわったときに、「ここの土砂を辺野古に持って行く」と教えてもらいました。戦争で亡くなられた方の遺骨が混じる土砂を、なぜ新基地建設に使われなければいけないのか。たまき候補の議会質問からも、その怒りがひしひしと伝わりました。

 私が辺野古を訪れたのは、まだ工事に着工していない16年前。あいにくの曇天で、真っ青というより鈍色の海でしたが、なぜ政府が埋め立てようとするのかと腹立たしく思ったものです。

 その後に沖縄では、度重なる県民集会や翁長知事の誕生、「オール沖縄」で4小選挙区の勝利、デニー知事への継承など、何度も「辺野古新基地建設NO」の民意が示されました。それにもかかわらず自公政権は、民意を踏みにじって「代執行」にまで踏み出したのでした。

 日本共産党は、この県議選で「沖縄を二度と戦場にさせない」と訴えています。自分たちは裏金まみれの一方で、沖縄には基地と苦難を押しつける自民党政治を終わらせよう。ぜひ全国からも、応援や支持のお広げをお願いします。

 夕方に大平よしのぶ(比例中国ブロック)・吉田恭子(比例東北ブロック)の両予定候補とバトンタッチ。那覇空港で急いでお土産を買い、羽田で乗り継いで、先ほど北海道に到着。文字通り日本縦断の3日間でした。

 【今日の句】自民党 民意を何度 つぶしたか

2024年6月9日日曜日

「なによりいのち」の議席を必ず

 今日と明日、県議選の応援で沖縄入り。北海道では考えられない蒸し暑さに負けず、今日は沖縄市・しまぶく恵祐候補の応援へ。私は政党確認カーから政策を訴え、しまぶく候補とは昼休みにお会いできました。

 しまぶく候補と北海道は、切っても切れない縁があります。双子のお兄さんと自衛隊へ入隊した後、赴いたのが北海道の真駒内駐屯地でした。しかし、お兄さんが素手で敵を殺すための訓練中に亡くなるのです。

 国は責任を認めず、出された調査報告書も黒塗り。恵祐さん・家族が裁判を起こして、札幌地裁で勝利判決が出されたのでした。「命の雫裁判」と呼んでいます。

 途方に暮れていた時に、相談にのってくれたのが元県議のカヨウ宗儀さんでした。「今度は自分が困っている人を助ける番」と、恵祐さんは日本共産党に入党され、今は県議として活躍されているーーという経過なのです。

 沖縄市は定数5で、デニー県政を支える議席が過半数になるには、しまぶく候補の勝利が必須です。昨日はデニー知事みずから選挙カーに同乗されたそうで、それだけ大事な位置づけなのです。

 日本共産党県議団の豊かな実績や、沖縄を二度と戦場にさせない奮闘、そして自民党の裏金政治への審判をと、私から議席の値打ちを訴えました。しまぶく候補はじめ1議席たりとも欠かせません。

 子どもたちが「給食無料だって!」と話を聞いてくれたり、車から高校生らしい子が手を振りながら「バスを増やしてください」と声をかけたりと、激励も相次ぎました。

 それでも大激戦の沖縄市で議席獲得には、まだまだ支持の輪を広げなければなりません。知人・友人などいる方は、ぜひお広げください。

 【今日の句】欠かせない 命の重みを 知る議席