2025年3月15日土曜日

尽きない話、広がる熱気

 今日は札幌市東区・手稲区へ。60代の方の入党や、街頭アンケートでは高校生が答えてくれたりと、嬉しい結びつきも広がった1日に。「生活が苦しいから今はムリだけど、参院選の前の月から日刊紙を取るよ」と、日本共産党に伸びてほしいとの思いに応えたいです。

 東区の入党懇談会は平岡だいすけ元市議が進行され、私から日本共産党のめざす社会や、私が思う「日本共産党のいいところ」の話からスタート。テーブルを移って、意見や質問に答えながら入党を呼びかけました。

 入党されたのは、もう自民党には任せられないとの思いを強められていた方。地区事務所に「しんぶん赤旗」も購入に来られてもいました。入党申込書へのサインに、みんなで大喜び。やっぱり仲間が増えるのは嬉しいですね。

 東区で降っていた雪も手稲区では止み、佐々木明美前市議とともに要求アンケートに取り組みながら街頭宣伝。佐々木さんが高校生に「いま関心あることは」とマイクを向けたら、高い学費が心配と話してくれました。

 どこの宣伝でも、若い方が話を聞いてくれたりアンケートに答えてくれる姿があります。それだけ今の日本社会の行きづまりを実感しているし、もやもやしているのですね。しっかり話を聞いて語り合いたいなと、あらためて思いました。

 その後の「つどい」でも、「入れる介護施設が足りない」「学校の先生が忙しそうで、これでは子どもを見る時間がないのでは」「コメの値段が高いと、若い人からも話があった」など、話が尽きません。ぶつかっている壁は「103万円」ばかりではないのです。

 くらしや若い世代に予算を振り向けるのに、その財源を患者や高齢者に求めることは筋が違う。じゅうぶんな経営体力がある大企業への優遇策や、うなぎ登りの軍事費にメスを入れなければ、こうして世代分断が生まれてしまいます。

 くらしの要望とともに、石破首相の商品券問題についても怒りが噴出。「10万円って、年金2ヶ月分の人もいるんですよ」と、切迫感あふれる声も寄せられました。開き直りの答弁を聞き、まったく庶民の現状をわかっていないと私も痛感しました。

 明日は登別市・室蘭市へ。尽きない話を通じて広がった熱気こそ、行きづまりの自民党政治を変える力。いっしょに政治を変える日本共産党の値打ちを広げていきたいです。

 【今日の句】総理へと 切迫の声 聞かせたい

2025年3月14日金曜日

石破首相の責任は重い

 商品券配布についての石破首相の説明に、どれだけの方が納得したでしょうか。街頭宣伝で訴えると握手を求める方や「あなたがはたやまさん? がんばって」との激励、立ち止まった青年は「政治に関心を持ち始めたところです」と、寒いなかでしたが反応は熱い。

 政治資金規正法に反している疑いがあります。渡された自民党議員からも「適切ではない」ので返したとあり、さっそく市民団体から告発もされました。仮に違法性がなくとも、政治的・道義的責任は避けられません。

 なにしろ裏金事件の全容解明は進まず、国会では企業・団体献金の禁止をめぐって審議中。その最中に総理・総裁みずから配布していたのですから、国民から批判・不満の声が出るのは当然です。不誠実なのです。

 商品券が1人10万円という金額にも驚きでした。15人で150万円とは、月12万円ほどの年金生活者やパート労働者の年収に匹敵です。これでは、物価高に苦しむ庶民の苦しみをわからないだろうと思うのです。

 自民党は盛んに「政治には金がかかる」と言います。こんな金の使い方を指すのなら、国民は納得できない。汚い金まみれの政治を終わらせるには、やっぱり日本共産党の議席増を。宮内しおり道選挙区予定候補と訴えました。

 昨日は党の教育提言(こちら)をもって道教組・道高教組への懇談に。先生にも子どもたちにも余裕を、そのために「教員残業代ゼロ制度」はやめて、教員定数も増やしたい。現場の声に応えた活動をと、新たな思いも強めました。

 「異常なほどの長時間労働が、教員不足を引き起こしている。そもそもから指摘してくれているのはありがたい」(道教組)、「現場では、お金よりも時間が欲しいという声。子どもの笑顔が消えないように」(高教組)など、小手先でない抜本的な対策が必要というのは、どこでも一致します。

 なにしろ、政府自身が小手先で済ませようとしています。これでは長時間労働解消という現場の願いに応えられない。微々たる「教職調整額」の引き上げの一方で、他の手当てが削られるのではと不安があります。望んでもない「主務教諭」まで押しつけられようとしています。

 それよりも、現場に教員が増えるようにしなければ。精神性疾患による休職が過去最高になるなか、業務の量は変わらないまま、少ない先生でカバーしあわなければなりません。過度な管理と競争主義が持ち込まれれば、ますます現場が息苦しくなります。

 国は業務量を減らすため、夕方からの電話は留守番電話の対応をと奨励するようですが、学校と家庭が疎遠にもなりかねません。減らすなら過密・過剰な学習内容であり、余裕もないほどの教員の持ちコマ数こそではないのか。

 新しい学年・学校で迎える4月は、子どもも教員も笑顔で迎えられるように。私もがんばりたい。

 【今日の句】政治には 金がかかると まだ言うか

2025年3月13日木曜日

重税なんてはね返そう

 今日は全国いっせい「3・13重税反対統一行動」。税制・税務行政の是正を求めて、全納税者が声を上げようと1970年から取り組まれてきました。私は札幌北部集会にて連帯あいさつと、少しでしたがデモにも参加。消費税減税やインボイス廃止はじめ、くらしと商売を守る政治に変えようと声を上げました。

 続く物価高に、価格が上がればいっしょに増える消費税の重み。加えてインボイス導入による課税もあり、業者やフリーランスにとって厳しい経営環境が続きます。一方で、法人税減税などにより大企業の内部留保は膨らみ続けました。

 それでいながら、中小零細業者の税の申告には厳しい。デジタル化・効率化の名のもとに、紙で申告する納税者への「収受日付印」押印が廃止されました。提出の証明は、国民健康保険の減免や就学援助の申請などに必要なのです。納税者の権利と申告納税制度が、このように脅かされてきてもいます。

 はね返す力は、やっぱり国民世論。そして変化を現実にするには、政治も変えなければなりません。集会アピールでも「参議院でも自公与党を少数にするなら、軍拡・大増税を続けてきた自民党政治に終止符を打つ道が大きく開かれます」とありました。

 集会では労働者の春闘、年金の引き上げについての発言も。賃上げは物価高に追いついていないし、公的年金も過去12年で実質7.8%も引き下げられています。消費税減税、インボイス廃止、中小企業を支援して賃上げを、そして年金を増やせ。この切実な声を、何としても届けたい。

 宮内しおり道選挙区予定候補と道中小企業家同友会へ足を運び、物価高と経営の現状、賃上げと中小企業への支援策、「年収の壁」、大企業と中小企業の格差や国際情勢などで懇談させていただきました。いま問われているのは政治の力、という点でも一致しました。

 生活インフラなど、地域の安心の土台を中小企業が担っています。国は「100億円を売り上げる1社」を重視しますが、地域にとっては「1億円を売り上げる100社」がいることで地域経済・地域社会が支えられもします。地に足をつけた経済政策の転換を、本気で進めたいと思いました。

 今日は教育分野での懇談にもまわりましたが、明日にまわします。

 【今日の句】金権に まみれた政治に 負けはせぬ

2025年3月11日火曜日

国や東電は、原発事故の責任を本気で感じているか

 「この日が1年で一番つらい」。家族などを失った方にとって、心の痛みは消えません。福島第一原発事故も、なお収束していません。お悔やみとお見舞いを申し上げながら、被災者支援と原発ゼロに進むよう、私も力を尽くす決意です。

 道原発連・国民大運動北海道実行委員会が毎年おこなっている、東日本大震災・福島第一原発事故への「鎮魂と追悼・連帯のメモリアル行動」に今年も参加。黙とうを捧げ、各団体からのスピーチでは、私と宮内しおり道選挙区予定候補が日本共産党を代表してマイクを握りました。

 実家が宮城県石巻市の私にとって地震・津波の映像が流されるたびに、両親や妹夫婦・親せきなどの無事を祈らずにいられませんでした。緊急地震速報がテレビで何度も鳴り、町が津波だけでなく火災に襲われた映像に愕然としました。

 そして福島第一原発事故。東日本一帯が放射能で汚染されるのかと、さらなる被害の広がりに不安が募りました。ふるさとに帰れず、あるいは帰らず、親しい者同士でも考え方の違いで分断が起きたことに胸を痛めました。何より一番苦しかったのは、当事者のみなさんでした。

 私の下の子は震災の翌月に生まれたので、当時の記憶はありません。10代までの方は、多くが「過去の大地震の1つ」という認識かもしれません。原発事故の報道は、まったくされなくもなりました。今日のボードアンケートでも、泊原発の再稼働に賛成という若い方も結構いました。

 政府も新しいエネルギー基本計画で、原発の最大限活用を盛り込んでいます。福島の苦しみを忘れたのか。核のゴミを、どうするつもりなのか。そもそも国や東電は、事故の責任を本気で感じているのか。避難者や国民の疑問・不安を置き去りに、ひたすら原発再稼働へ突き進むことは許されません。

 自然災害は止めることができなくても、原発事故は止めることができる。原発ゼロの政治決断へ、カギは国民世論の高まりです。だからこそ震災と原発事故のリアルをていねいに伝えることに、私も力を尽くしたい。

 党道委員会として、大船渡市の山林火災に対する緊急支援募金も呼びかけました。30分のうちに約13,000円が寄せられました。きちんと大船渡市へ届けます。「東北出身です」という若い方が応じてくれたとも聞きました。

 今の不十分な生活再建支援制度も、阪神・淡路大震災まではなかったものでした。被災者があきらめずに声をあげ、連帯した国民の力で政府に決断をさせたものです。現状は全壊世帯に300万円などですが、この増額と対象の拡大を進めるために力を尽くします。

 「楽しい日本」と言う前に、自然災害に遭っても安心してくらせる日本へ。日ごろから医療・介護・福祉や消防士・保健師、そして町の職員の確保を。あらためて今日も契機に、安心の土台こそ政府は守れと訴えていきます。

 【今日の句】あきらめず 原発ゼロへ 連帯を

2025年3月10日月曜日

変化は力を合わせてこそ

 宮内しおり道選挙区予定候補と朝の定例宣伝後、党の提言を届けながら道労連・道民医連・新婦人道本部と懇談。声を上げてこそ変化はつくれると、語り合うなかで実感しました。私も元気をもらいました。

 高額療養費の上限引き上げが、反対世論の高まりで凍結となりました。白紙撤回へ、もう一押し。このような切実な要求の実現へ、労働組合や各団体の果たす役割も大きくなっています。

 春闘のさなかである道労連では、明後日が集中回答日ということもあり、回答次第ではストなども検討されています。物価高に見合う賃上げへ、道労連本部では経済団体とも懇談を重ねてきました。

 中小企業団体も合わせ、時給1500円などへ賃上げの必要性はどこでも一致。労使交渉が大事なのとともに、賃上げに必要な原資をどう作るかは政治としても重要な課題です。

 道労連がアンケートから最低生計費(若者単身世帯)を計算したところ、月26万円ほど(=時給1500円)がやっぱり必要とも。この間の物価高も考えれば、さらに引き上げが必要です。力を合わせて、前へ進めていきたい。

 道民医連では、深刻になっている医療機関の経営や医師不足の実態をうかがいました。診療報酬は昨年に改定されましたが、物価高が続き、その分の消費税も増えますので、病院経営が苦しくなる一方なのです。

 全国民医連が取り組んだアンケートでも、昨年の報酬改定で半数以上の医療機関が減収減益となり、3分の2は資金繰りが厳しいと答えています。コロナ禍での融資返済も重なり、金融機関からの借入返済に苦しんでいるのがわかります。

 日本病院会など5団体も、診療報酬について「物価・賃金の上昇に適切に対応できる仕組みを導入」との緊急要望を出しました。医療機関の倒産が過去最高を続けるなか、国の責任は重大だと私も訴えていきたい。

 医師数も「月80時間の時間外労働」「引退の前提は80歳」のもとで、政府は「医師は足りている、問題は偏在」とくり返しています。医師不足は地域医療を直撃しているし、合わせて取り組みを強めたいです。

 新婦人では、選択的夫婦別姓が話題の中心に。全国3979人からのアンケートでは「私一人が我慢すればいいのだと泣きながら婚姻届を出した」「パスポートの名前と自分の業績が紐づけられず、『何の業績もない人』と不利益を被りました」など、切実な声ばかりなのです。

 宮内さんの友人も結婚の際に、相手の親から姓を変えるよう求められたと先日、話があったそうです。日本は政治も社会も、女性の尊厳を守ることに遅れている現実を早く変えなければ。

 コメの価格高騰も家計を直撃し、どこでも関心が高まっているとも聞きました。食料自給率が低いことにも不安が尽きません。食料・農業も大事な課題として、いっしょに取り組みましょうとエール交換。私もがんばります。

 【今日の句】あたたかさ 春といっしょに 政治にも

2025年3月9日日曜日

くらしと地域に安心を

 今日は、まだ雪が残る群馬県沼田市へ。「つどい」には予想の倍もの方が来ていただき、農業や高額療養費、学校統廃合などが話題になりました。大東のぶゆき市議も同席され、沼田市政の一端も聞かせていただきました。

 こんにゃく芋の生産も盛んな沼田市ですが、需要減少による低価格の一方で、生産資材の高騰なのより農家への打撃が大きいとのこと。きめ細かな農政が必要だと痛感です。

 「コメを作る農家も減ってきた。子どもに跡を継いでと言えないから、どんどん若い人も減っている」と切実な声。子どもも少なくなり、学校統廃合も市政の課題になっているといいます。

 高額療養費制度を使っているという方は、「働けるうちは働いているけど、稼ぎの半分は医療費に消える」。負担上限の引き上げは見送りとなったものの、そもそもの負担が重すぎるのです。

 維新の会などは、現役世代の負担軽減とともに高齢者負担や社会保障費削減を主張しています。なぜ世代を分断し、財源を高齢者などに求めようとするのか。

 大企業優遇と軍事費にメスを入れなければ、このような分断と負担増を求めることになってしまいます。だから日本共産党の議席が必要との話に、ウンウンとうなづく方の姿がありました。

 くらしの安心と、持続的に地域でくらせる施策の充実を。北海道に着いたら、また雪山が待ってました。明日もがんばります。

 【今日の句】雪よりも 不安とモヤモヤ 積もってる