2024年5月3日金曜日

希望は憲法のなかに

 憲法記念日は集会・デモパレードや街頭宣伝へ。まぶしさがきつい日差しと強い風のもと、憲法を活かした政治こそと確認しあいました。戦争できる国づくりや人権無視・差別横行の岸田政権も終わらせなければと、あらためて実感した1日でもありました。

 集会は「戦争させない北海道委員会」が主催。呼びかけ人の清末愛砂・室工大大学院教授、池田賢太弁護士、岩本一郎・北星学園大学教授のほか昨日のスペースにゲストで来てくださった神保大地弁護士、政党から立憲・笹田浩道連幹事長(道議)、共産・紙智子参議院議員、社民・浅野隆雄道連幹事長があいさつ。

 右翼の妨害に負けず毅然としたスピーチが続き、終われば参加者が全員で大きな拍手で応えました。共同を進めるうえでも、このような連帯も大事ですね。

 そういうわけでスピーチが聞き取れない時もあったのですが、あらためて感じたのは「希望は憲法」ということ。清末先生が憲法24条から「足元」で戦争を考えること、池田弁護士が憲法誕生を追った映画「日本の青空」を引き合いにされたこと、岩本先生の「憲法に『余裕』があるのは、主権者である国民に考えてもらうため」などの話を、うなずきながら聞きました。

 今日の各紙世論調査では、岸田政権のもとでの改憲に反対する声が大きいものの、9条改正に賛成が多数との調査もありました。漠然とした不安の反映かと思います。こういう時こそ政府が外交努力を尽くして不安を取り除くべきなのに、岸田政権は逆に、世界の戦争へ日本も参加できる体制づくりを進めています。

 街頭宣伝では、紙智子参議院議員とともに宮内しおり道2区予定候補(比例重複)とマイクを握り、宮川潤・前道議が司会を務めてくださいました。「権力を縛るのが憲法」(宮内)、「国会では悪法が次々。早く岸田政権を終わらせよう」(紙)とのスピーチに「そうだ」の声。衆院3補選の結果も受けて、自民党政治を代えたいとの思いは膨らんでいるのです。

 私からは「もしトラ」ならぬ「もし帝」の日本だったらと話しました。日本国憲法がなく、もしも大日本帝国憲法のままだったら、ということです。今日のような戦争反対を訴える集会は取り締まられたでしょう。女性には参政権もなかった時代ですし、子どもたちには体罰も当たり前のような時代でした。こんな時代が今も続いていたら、希望なんか見えやしないでしょう。

 日本国憲法を手にした時に、だから多くの国民が喜んだ。憲法記念日は平和記念日であり、人権記念日であり、民主主義記念日なのです。今の日本社会が行きづまっているのは憲法のせいではなく、憲法どおり進めなかった自民党政治の責任ではないのでしょうか。まして岸田政権は戦争できる国づくりにまっしぐらだなんて、とても許されません。

 デモパレードの終点で清末先生にお会いでき、そのまま1枚。体調を崩されていたのですが、今日は元気に歩かれていて安心しました。急に暑くなったりしますので、みなさんも体調にはお気をつけください。

 【今日の句】世代超え 勝ち取ってきた 宝だと

2024年5月2日木曜日

憲法は日ごろから

 今日はXでのスペース。今回のゲストは神保大地弁護士(写真は昨日の紹介バナーです)。明日の憲法記念日を前に、日本国憲法の価値と日本が進むべき道、それに反して憲法破壊と軍事国家づくりに進む岸田政権などなど話題が広がりました。

 まだまだ不慣れな2回目でしたが、お聞きくださったみなさん、ありがとうございました。神保さんも、お忙しいなか本当にありがとうございました。

 自治体による自衛隊への名簿提供から始まり、特定利用空港・港湾の指定や経済秘密保護法案への話ともなって、神保さんは「本当に憲法を守らない政権」と一刀両断。すでに実体化する戦争国家づくりの危険性とともに、自民党の改憲草案のひどさを強調されました。

 このままでは暗くなる一方の日本の未来を前に、やっぱり希望は憲法。「すべて国民は、個人として尊重される」という憲法13条を引いて、おかしいと思うことに「どんどん文句を言いましょう」と神保さん。

 私からも党の考えや政策とともに、平和や核兵器廃絶を求める日本からの世論が世界を動かしてきたことを、実体験を交えて話しました。憲法にもある「不断の努力」(憲法12条)が大切ですねと、神保さんとも確認しあいました。

 憲法と聞くと難しいイメージを持つ方や、現実社会との関係がよくわからないという方が多いことでしょう。明日の憲法記念日だけでなく、日ごろから憲法に立ち返った話をすることが大事ですね。私も勉強になった今日のスペースでした。

 【今日の句】明日に向け 一条一条 読みこもう

2024年5月1日水曜日

第95回メーデー万歳

 澄み切った青空のもとで道労連のメーデー集会。働く仲間で力をあわせ、8時間働けばふつうにくらせる社会へ! ハート型カードに書いた要求を張り付けた横断幕を掲げ、札幌市内のデモ行進も注目を集めました。

 日本共産党は紙智子参議院議員が代表してあいさつ。私のほかに道1区・千葉なおこ、2区・宮内しおり(比例重複)の両予定候補と札幌市議団も登壇。ちなみに私は「すべての人が心配なく迎えられる明日を」と書いたカードを掲げました。

 今回の道労連メーデーのメインスローガンは「LIFE & PEACE」。物価高で生活も命も脅かされる現状なのに、岸田政権を見れば戦争に参加するような国づくり。くらしと平和という、あらゆるものの原点に立って労働組合として声をあげるということと思いました。

 紙議員からも、労働条件やくらしを良くするために、行きづまった自民党政治を変えようと呼びかけ。パレスチナ医療奉仕団、道生活と健康を守る会からのスピーチや、若い組合員を中心にした沖縄との連帯アピールにも大きな拍手がありました。

 メーデーの起源は「8時間は労働に、8時間は睡眠に、8時間は自由な時間に」。今では当たり前に思えることも、当時のアメリカでの集会には妨害があったり、日本では軍国主義のもとで集会そのものが禁止されました。労組幹部が逮捕されることもありました。

 しかし、世界でも日本でも働く仲間が声をあげて団結し、少しずつ働くルールを勝ち取ってきた歴史に学びたい。企業が悪どく利益をあげようとすれば、いろんな形で労働者から搾り取ったり、権力と結びついて法律を変えたりもします。そのせめぎあいのなかで、要求で一致する労働組合が大きくなることの意義は強調してもしきれません。

 集会とデモ激励の後には、昼食交流の会場へ紙議員とあいさつまわり。初めて参加しただろう若い職員さんも多く、今日を機に学ぶことがあったかもしれませんね。賃上げや労働条件の改善、くらしと平和を守る政治へ動かすために、私も力を尽くします。

 【今日の句】つながった 空の向こうも 団結し

2024年4月30日火曜日

道都・1区から変化のうねりを

 記者会見で小選挙区道1区に千葉なおこ前札幌市議、比例道ブロックに宮内しおり道2区予定候補(重複)の擁立を発表し、私も同席しました。必ず北海道での比例議席回復と小選挙区でも躍進・勝利へ力を尽くすと、そろって決意を述べました。

 千葉さんは札幌市議1期(南区)。昨年の市議選挙で定数減のなか惜しくも議席を失いましたが、その後も宣伝・懇談など幅広く活動されてきました。市議会での質問79回という経験・実績は必ず国会で生かせる、文字どおりの即戦力です。

 自衛隊真駒内基地を抱える南区で、隊員を戦地へ送らないとの訴えも力強い。子育て世代のなかで分け隔てない幅広いつながりと、要求実現への行動力も折り紙付きで、期待の声が多く寄せられています。千葉さんも「子育て世代の代表として声を届ける」と、決意を述べました。

 すでに道2区予定候補として発表されている宮内さんは、比例重複として活動します。比例だって1議席で満足するものでないし、私が急病などに陥っても党の議席を守れる予定候補がいることは心強くもあります(なお、小選挙区と比例の重複候補は、小選挙区で10%の得票がなければ比例議席を得られません)。

 衆院3補選の結果もあり、記者からも共闘について多くの質問がありました。自民党政治を終わらせるために共闘が本当に力を発揮するには、各党の共闘の意志や政策の一致などが必要です。そのための努力は、党として惜しむことはありません。

 自民党政治そのものが行きづまっているもと、小選挙区・比例の予定候補が大元から変える展望をどんどん広げて、世論を大きくしていくことは日本共産党として果たすべき役割。日本共産党が伸びてこそ、共闘も必ず前へ進みます。

 北海道内で最も人の流れが多い1区で、千葉さんを先頭に日本共産党の政策を広げる意義はとても大きい。道都・1区から変化のうねりを。ぜひ、小選挙区でも躍進・勝利へと応援の輪を広げてください。

 今日は党の先輩であり、科学的社会主義の発展に大きな役割を果たした野呂栄太郎の墓前祭・碑前祭も開かれました。私からも、野呂の生い立ちや業績、不屈性と先見性をもった党員としての功績とともに、ヒューマニズムあふれた人柄も紹介しながら、あいさつしました。

 参加された多くの方と野呂を偲び、献花とともに遺志を継ぐと誓い合いました。衆院3補選の話題もあり、来たる政治戦で勝利して野呂に喜びの報告をしようとも語り合いました。長沼町での碑前祭には、長沼町長や町議会議長、教育長、農業委員会会長はじめ近隣自治体の首長からメッセージが寄せられました。

 今の時代に野呂が生きていれば、こんなに情勢が変わったのかと驚くことでしょう。それもこれも積み上げてきた活動があったからこそ。党づくりとあわせて、私も力を尽くします。

 【今日の句】積み重ね 厳しい時代も 超えてこそ

2024年4月29日月曜日

無責任な自民党への批判が次々

  今日は札幌市中央区へ。衆院3補選での野党完勝に喜びの声や、ある町の自民党青年部長を務めたという方は「今度は共産党にがんばってもらわないと」と激励もいただきました。本当にありがたい。

 怒りの大元には、物価高などに苦しむ市民生活の現実と、それなのに自民党は濡れ手に粟の裏金かとの強い思いがあります。冒頭の方は田中角栄・三木武夫の各氏とも面識があったそうですが、「職員を呼びつける長谷川(参議院議員)なんて、とんでもない。今の自民党議員はなっていない」と相当のご立腹。庶民のことより自己保身や権威の方が大事かとの怒りです。

 別の方も長谷川議員を知っている方で、議員になったら権威を振りまわすのかと猛批判。補選で野党が勝ったのは良かったものの、「共産党が増えないと野党もしっかりしないでしょ」と話されました。期待に応えて、何としても議席を回復しないと。

 そんなさなかに1ドル=160円を突破とのニュースが入ったかと思えば、市場介入があったのか154円台まで円高にも振れました。しかし、この間も効果は一時的で、さらに円安を加速する恐れもあります。さらなる円安は、さらなる価格高騰につながります。

 とはいえ利上げをすれば、国債の利払い増加による国家財政の圧迫、住宅ローンはじめ経済や市民生活への影響が心配も。もはやアベノミクスの害悪がはっきりしたということです。国内の実体経済と税・財政改革を一体に進める時ではないのか。

 最高益を更新し、内部留保も過去最高という一部大企業や富裕層への課税を強め、財源を確保に切りかえなければ社会保障削減の口実とされかねません。物価高に見合った賃上げや年金の引き上げ、中小企業への支援強化は必須だし、経済効果を考えても消費税減税の決断こそ。

 これまでの自民党政治の行きづまりなのに、出口戦略を持たずに岸田政権が放り投げるという、無責任な展開もありえるかもしれません。日本共産党の政策を、こつこつと広げていきたい。

 【今日の句】泣けるよな 庶民の節約 知らぬのか

2024年4月28日日曜日

深いところからの怒り

 今日は入党や「しんぶん赤旗」のお勧めに札幌市清田区・南区へ。どこでも「岸田首相はダメだね」と言われたとおり、衆院3補選とも自民党は議席を取れませんでした。新しい政治を望む声に応え、早く解散・総選挙をと求めたい。

 怒りとともに「諦める人が多くなっているのでは」との話もありました。小選挙区制度のもとで政権を代えるには野党共闘が必要ですが、困難があるのも事実。諦めが広がって投票率が下がれば、いわゆる組織票で与党候補が有利という現状があります。

 それに負けないほどの草の根の力が必要で、党づくりを棚に上げていれば、結局は将来への責任も果たせないことになります。近づく総選挙とともに党づくりをと、明日は中央区をまわります。

 3補選全敗で、自民党内部はどう動くのでしょう。「岸田おろし」が始まろうが、自民党政治の行きづまりは解消しません。今回の補選は裏金政治への怒りとともに、日本の舵取りを自民党に任せていいのかという深いところからの怒りではないのか。

 清田区では、後援会と吉岡ひろ子市議の定例宣伝があるとのことで私もマイクを握ると、足を止めて聞いている方の姿がありました。短時間でもていねいに、日本共産党の値打ちが伝わるように語っていきたいです。

 【今日の句】今度こそ 自民政治と 決別を

2024年4月27日土曜日

語り合ってモヤモヤを吹き飛ばそう

 今日は宮内しおり道2区予定候補・長屋いずみ市議とで、札幌市北区の「語るつどい」。時間いっぱいまで質問・意見もいただき、いっしょに希望をつくろうとの思いも共有できました。「今日とはならないけど」入党を前向きに検討してくださる方もいらっしゃいました。

 長屋市議からは、敬老パスなど市政の現状について報告。昨年の冬季オリパラ招致もそうでしたが、問題点を追及する日本共産党市議団の役割が本当に大きいと痛感です。

 宮内さんからは、国政挑戦への決意や若い世代の声を代弁すること、平和をつくる党の値打ちなどを語られました。市民全体はもとより若い世代の代表としてがんばってほしいと、たくさんの期待の声が寄せられました。

 私からは裏金問題はじめ日本共産党の政策、北海道での人口減少をどうするかなどを話しました。希望が見えない状況で、どうして若い世代が子育てなどができるでしょう。雇用や家計を壊し、ジェンダー不平等をあらためない自民党政治を大元から変えるときと強調しました。

 「原発・防災について、どう考えているか」「野党共闘について北海道の現状は」「田村委員長への期待を話して」など、いろんな質問も。小説を引き合いに自衛隊への名簿提供や勧誘など「その先のことを見る必要はないか」との意見は、戦争する国づくりへの警鐘をとの意見と受け止めました。

 加えて特定利用空港・港湾の指定、武器や戦闘機の製造・輸出など、戦争を前提とした具体化ではないかと、多くの方が不安を持たれていると思います。「モヤモヤすることばかり。根深いものが進んでいるのでしょうか」との意見もありました。

 日米首脳会談で、軍事面の連携どころか、自衛隊は米軍の指揮系統に入るような約束がありました。岸田首相は否定しますが、部隊の総合力や持つ情報量を見れば、米軍の作戦遂行に自衛隊が協力するという構図になるでしょう。まさに根深い軍拡方針を、いっしょに止めましょうと呼びかけました。

 モヤモヤを吹き飛ばすには、このように語り合うことから。自民党政治を大元から変える展望を、さらに広げていかなければ。

 【今日の句】満開の前に 夏日が来る異常