2024年5月18日土曜日

青い空は青いままで

 広島・長崎へ向けた「国民平和大行進」が札幌市へ入り、私も午前の幹線コースと集結集会に参加しました。小学生が学校で「ぽーけん」(憲法のこと)を学び、行進に参加するという嬉しいことも。平和な社会を次の世代へ、しっかり引き継いでいきたいですね。

 たった1人から始まった平和行進は、いまや全国で網の目のように行進していく、大きなうねりとなっていきました。1滴の水滴が大河のように広がり、平和や核廃絶を願う世界の世論といっしょに、核兵器禁止条約の発効へと歴史は進みました。

 世界を見れば、ロシア・プーチン大統領は核兵器の使用をちらつかせ、アメリカでは臨界前核実験がおこなわれました。とても許されません。

 唯一の戦争被爆国・日本では、改憲勢力が国会で多数を占めています。核兵器を認める発言までする政治家もいました。しかし、国民の多数は核兵器廃絶と平和国家への歩みを望んでいるのではないでしょうか。

 その思いを行進という形に表すのが、この国民平和大行進。抜けるような青空を見て、歩きながら「青い空は青いままで 子どもらに伝えたい」と「青い空は」の歌詞を思い出しました。

 集結集会では、被爆者である金子廣子さん(写真は私の隣)がマイクを握りました。5歳の時に広島で被爆され、いっしょにいた姉は1週間後に、お父さんは4年後に亡くなります。北海道に来られ、しばらく後に自身の症状と被爆の関係を医師に聞いたら「それがどうしたの」と言われ、ショックを受けたそうです。

 それからは被爆を隠しとおし、「廣島」から付けたという「廣子」も、通名として「広子」を使われていたといいます。しかし、福島第一原発事故を機に「自身の被爆体験を語らねば」との思いに至った金子さん。それまで受けた苦しみは、どれだけのものだったでしょう。

 「被爆した直後だけでなく、何年にも渡って被爆者は苦しんできました」との言葉が重い。多くの戦争被爆者が苦しむ日本なのに、なぜ核兵器禁止条約に参加できないのか。あらためて憤りが湧いてきます。

 合間に、民青同盟での「気候危機」についての学習会で講師を務めました。自然科学の専門家でもない私ですが、あらためて国際情勢や欧州の取り組みを学び伝える中で、私自身がとても勉強になりました。気候危機は、もはや待ったなしの重大課題です。

 ラピダスやPFAS、ラムサール条約と釧路湿原など北海道にかかわる質問もあり、身近なところも大元の国政も、ともに変えていかないとという話にも。ちなみに札幌市の5月の平均最高気温は約18℃、6月でも約22℃なのに、今日の最高気温は25℃でした。

 気候危機はティッピングポイント(転換点)を超えると、後戻りできなくなると専門家から指摘されています。切迫感をもって政治が取り組むべきと、私も思いを新たにしました。

 【今日の句】この1歩 必ず世界に つながって

2024年5月16日木曜日

自民党に「金と利権」政治はただせない

 今日は札幌市西区へ。千葉なおこ道1区予定候補と街頭宣伝にまわりました。「何か署名はないの」と声がかかったり、千葉さんの写真を撮られていく方も。今こそ自民党政治を大元から変える日本共産党を伸ばしてほしいと、私も力を込めました。

 国会では、政治資金規正法の改正に自民・公明でまとまらず、自民党が単独で提出することになったようです。その自民党のなかでも、まとまるのかわかりません。「金と利権」政治は自民党ではただせないでしょう。

 公開基準を広げたり、透明性を確保したり、政治家の責任を重くしたりとの議論が出されています。「着地点」探しでなく、企業・団体献金そのものを全面禁止することが一番の解決策のはず。日本共産党ができて、なぜ自民党はできないのか。

 企業・団体献金を受けていないから、国民の立場を貫くことができる。このフレーズは何度も言ってきたことですが、さらに何度でも訴えていきたい。財界・大企業を優遇する政治か、国民に目を向けた政治かは、大きな大きな違いなのですから。

 今日は札幌市内でも、夏日直前まで気温が上がりました。季節が1ヵ月以上、早い気がします。気候変動対策を進めないと取り返しがつかなくなると、政治の側が切迫感をもたなければ。やっぱり財界・大企業の利潤第一政治との決別が必要です。

 学習会の準備があり、ちょうどオーストリアの取り組みを学んでいたところ。森林面積の広いオーストリアらしい水力発電や木質バイオマスなど、北海道でも活かせるのではないかと希望も見えてきます。気候変動対策はガマンの対策でなく、やりがいある対策です。

 こういう仕事を国会で果たせるように。日本共産党への応援を、よろしくお願いします。

 【今日の句】弁明も しない議員の 情けなさ

2024年5月15日水曜日

こんな学校に誰がした

 小中学生の不登校は約30万人、精神疾患による教員の休職者数も6500人超--学校が、子どもや教員にとって「行きづらい」場になっている現れです。先日の中教審「審議まとめ」でも、教員の長時間労働を解消する道は示せないどころか、いっそうの長時間労働が強いられる可能性があります。

 今日の「しんぶん赤旗」は、学校教員についての記事が満載。見出しだけでも「教員不足 少人数学級に影 35人以下やっと実現したのに」「拍車かかる教員不足 これでは学校がもたない」「教員 長時間悪化も 全教など中教審「まとめ」批判」「定額働かせ放題やめよ」‥‥教員が追い立てられれば、子どもたちに影響が及ぶのは当然です。

 私の教員歴は3年だけでしたが、当時より学校での業務量は増えています。人事評価が導入されたことで、職場の息苦しさも増していることでしょう。子どもたちには授業時数が増え、過度な競争環境は拍車がかかっています。こんな学校に誰がしたのか。

 教員の持ち授業時数を減らすこと、1クラスあたりの児童・生徒数を少なくして行き届いた教育環境にすること、子どもたちが「置いてけぼり」になるような学習指導要領の見直しなど、抜本的な検討が今こそ必要ではないのでしょうか。

 安倍政権(第1次)で教育基本法が改悪され、いっそう厳しい管理や競争を強いる教育行政になったことは間違いありません。これらの「負の遺産」を見直していかないと、結局は子どもたちが一番の被害者になってしまう。学校に行けない(行かない)子どもたちが、別の場所で学べる環境を公的に保障することも必要です。

 わが家では今年3月に上の子が高校を、下の子が小学校を卒業しました。幸いにも学校生活は楽しかったようでしたが、すべての子がそうだとは限りません。教員だって子どもたちの成長にかかわれるやりがいある仕事なのに、それが過剰な勤務でつぶされるのでは残念で仕方ない。

 学校こそ希望を持てる場所に、余裕と予算を政府は確保せよ。私も訴えていきたい。

 【今日の句】競争と管理で やりがい生まれるか

2024年5月14日火曜日

共闘の原点に立ち返って

 今日は札幌市中央区で、道1区・千葉なおこ予定候補と街頭宣伝へ。南区選出の市議だった千葉さんにとっては初の中央区での宣伝で、多くの党員・後援会員のみなさんが駆けつけてくれました。「がんばろうね」との激励も、弾んでいるようでした。

 千葉さんは市議時代に「学校にクーラー設置を」と、母親から陳情を受けたことを紹介し、「子どもたちを悲しませることがないように」と今回の立候補を決意したと力を込めました。2児の母として同じ思いだったとの話に、顔を向けて聞いて行かれる子連れの方も。

 私からは日本共産党の議席が増えれば市民に密着した政治へ変えられることと、いま国会での岸田政権による「戦争する国づくり」へ進める法案の数々について批判しました。

 イギリス等との次期戦闘機の共同開発・生産・輸出を進める条約。

 自衛隊を一元的に指揮する、「統合作戦司令部」創設などの改定防衛省設置法。

 民間人へのプライバシーも管理・統制して、兵器などの共同開発も進める経済秘密保護法。

 いずれも憲法の平和主義に反する重大な法案なのに、大手新聞各紙の論調が低い。国会では維新や国民民主だけでなく、立憲民主党も賛成しています。立憲主義の回復へ協力すべき点は協力しつつ、それに反する法案などへ賛成することには「それでいいのか」と問いたい。

 今の自民党政治を終わらせるには、市民と野党の共闘を再構築することが不可欠です。選挙での数合わせのような調整でなく、きちんと共闘の原点に立ち返るべきではないのか。その点を訴える小選挙区予定候補は、今こそ大きな存在なのです。

 野党が互いの主張をしつつも、共闘と相互批判は両立できるし、それが民主主義を強くもするはず。日本共産党が伸びてこそ政治は変わると、引き続き訴えていきたい。

 【今日の句】何よりも 平和国家へ 進めなきゃ

2024年5月13日月曜日

離婚後共同親権は、子どものためになるか

 朝の定例宣伝を終えて事務所に戻ると、NHK朝番組で離婚後共同親権を取り上げていました。DVや虐待を家庭裁判所が認定できずに共同親権を裁定したら、子どもの最善の利益どころではなくなってしまいます。まだまだ論点はあるし、採決するには早すぎます。

 参議院法務委員会で仁比聡平参議の追及に、小泉法相は「(父母に)合意を促していく仕組み」と述べ、合意ができない場合は単独親権となると、問題がないかのように説明しました。しかし、仁比議員が指摘したように、その「合意」に促される過程自身が問題なのです。

 参考人として意見陳述したNPO法人「女のスペース・おん」山崎菊乃代表から、以前に話をうかがったことがあります。まさに着の身着のまま、命からがらDV被害から逃れてきた方に対して、やるとなったらリーガル・ハラスメントまでする相手と、どう合意するというのでしょう。

 「親権」をはき違えて、子どもを私物化する例は多くあります。しかし、子どもも人格を持つ存在であり、意見表明や自己決定の権利を持ちます。いったい誰のための共同親権なのか、くりかえし根本から考える必要があるのではないでしょうか。

 この民法改定案だけでなく経済秘密保護法案、地方自治法改定案、防衛省設置法等改定案に農業基本法改定案など、重要法案が相次いで審議・成立しています。政治資金規正法の改正も、裏金事件の真相解明もなく進めていいのでしょうか。やるべきは企業・団体献金の全面禁止です。

 真相解明や改革に背を向けるほど、自民党は国民の信頼を失っていくことに気づかないのでしょうか。きちんと政策や値打ちを広げて、新しい政治には日本共産党が必要だということを、ていねいに訴えていきます。

 【今日の句】肝心の 子どもの意見は どうなった

2024年5月12日日曜日

こんなに自民党政治の行きづまり

 今日は本間かつみ道8区予定候補と函館市「女性のつどい」へ。教育・医療などの実態が次々と語られ、自民党政治を終わらせるしかないとの熱気がすごい。明るい笑顔に、私も元気をいただきました。

 本間さんと私のあいさつの後に5人から、胸が痛むような現実をふまえた発言が次々。元教師という方は子どもの自殺数などとともに、函館で500人を超える不登校についても「日本共産党が打開に向けた運動にも先頭に立って」と訴えました。

 「インボイス導入やコロナ融資の返済、カード決済での入金遅れなど中小業者は今が苦しい」「意欲があっても、厳しい現実に退職する保育士も多い」「高齢でも働かなければいけないほど生活が苦しく、介護が必要な家族がいても介護保険を利用できない」「岸田政権の軍拡が本当に恐ろしい」

 ほんの一部の紹介ですが、リアルな実態を交流したいという実行委員会の目的もあり、真剣に聞き入る方の姿が多くありました。私も、しっかりうかがいました。

 党市議団(市戸ゆたか・紺谷克孝・富山悦子)から個別テーマごとに市政報告があり、実態と結んだ議員活動がすごいと思いました。これぞ日本共産党です。

 あらためて本間さんと私から、党の政策なども交えて話しました。これだけ行きづまった自民党政治は、終わらせる以外にありません。

 その時に、日本共産党に変える政策や政治力があるかが問われます。地に足ついた党だからこそ大丈夫だと、自信をもって訴えていきたい。

 【今日の句】やさしさが あふれる社会を 母の日に