2025年10月31日金曜日

求められているのは希望

 「しんぶん赤旗」日曜版が報じた、維新・藤田共同代表の公金2000万円還流疑惑。これからの日本が心配という方が初めて赤旗を購読してくれるなど、うれしい出会いもあった月末。一方で「これからの灯油代が心配」と、生活苦の声も聞きました。

 初めて購読してされたのは、地元の党員がスポーツジムでの顔なじみ。地域訪問でバッタリ出会い、日曜版の見本を渡したところ「読むところがいっぱい」というほど、読み込んでくださっていました。

 高市政権への不安だけでなく、世界を見ても戦争が終わらないし‥‥と希望が見えません。私から、米トランプ大統領に対するデモに700万人も集まった紙面を見せ、ニューヨーク市長選でも「民主的社会主義者」への期待があることを紹介すると、じっと紙面を見て購読も決めてくださいました。

 パートナーが外国人という別の女性は、排外主義を煽る主張にも否定的でしたが、中国資本が北海道へ侵入してくるのではと「一定の規制が必要なのでは」とも。さらに聞くと、今の社会全体の行きづまりを口にされました。

 お2人とも共通しているのは、希望を求めているということ。先の女性も「今は混迷のとき。共産党も、こういう社会をめざすというのをハッキリ打ち出さないと」とエールを寄せて、赤旗を購読してくださいました。

 日本共産党は批判ばかり、という話をよく聞きます。国民負担や平和・民主主義を脅かすことには、しっかり反対します。同時に、政党は「めざす社会像」があって活動してるわけですから、わかりやすさと説得力をもって知らせる活動を強めなければ、ですね。

 明日から11月。激動の情勢のもとで展望を示す「しんぶん赤旗」を、ぜひお読みください。お読みの方は、お広げください。

 【今日の句】身を切ると言って 身内に還流か

2025年10月29日水曜日

共同こそ変える力

 くらし・平和・民主主義を守り発展させる「新しい共同」をと、労組・団体などへ。党道委員会として申し入れて、今日は道労連・道民医連と懇談しました。課題も率直に語り合い、連帯と協力を強めようと確認しあいました。

 道労連には党道委員会から千葉隆委員長など、道民医連には金倉昌俊書記長などが出向きました。道労連では三上友衛議長ら、道民医連では小内浩事務局長らが応対くださいました。

 大幅賃上げや労働時間短縮を掲げながら、労働者同士の分断を乗り越えることの重要性が三上さんから。「みんなで良くなる」ことを確認していきたいとの話にも、はっとしました。働く仲間の団結があってこそ、要求は実現するのですから。

 忙しさやあきらめの思いも、働く方には少なからずあります。それが排外主義にも結びつきかねません。賃金が上がれば「年収の壁」に直面するので、この解決も必要です。政党としても力を合わせていくことを、私からも述べました。

 医療・介護の現場は慢性的な人員不足に加え、赤字経営が広がるという深刻な事態になっています。補正予算で医療支援を盛り込むとの報道もありますが、その後には医療費4兆円削減が待ってもいます。

 署名の紹介議員になってもらえるよう、各党をまわっていると小内さん。一致点の広がりも実感してきたといいます。地方では雇用の場であり大事な産業でもある医療・介護分野だけに、経営への打撃は地域への打撃となるのです。

 高市首相は米トランプ大統領に大軍拡を約束し、予算も軍事費が突出していくでしょう。削られるのは社会保障予算です。命と健康を守る政治にと、大きな共同を広げていかなければと痛感です。

 共同こそ変える力。連帯を深めて新しい政治へと、私もがんばりたい。

 【今日の句】自主的に 米国要望 受け入れか

2025年10月27日月曜日

原発からの切り替えを

 道内は、これから日本海側を中心に荒れ模様とのこと。事故などお気をつけください。今日は朝宣伝の後は、道原発連の定期宣伝に参加。多くの方が署名してくださいました。

 泊原発3号機の安全対策などにかんする北電の説明会は、昨日の札幌で30回目となったようです。敷地内の活断層や液状化にかかわり、北電の担当者は「重要な施設は岩盤のうえに設置されている」とのこと。しかし、不安は尽きません。

 原発敷地内に活断層があるのではとの専門家の指摘に、北電は明確に否定できないできました。海底活断層の存在や、能登半島地震の隆起についても、専門家から指摘が相次いでいます。これで合格を出した規制委員会の知見も問われます。

 過酷事故が起きた際の避難計画は、どうするのか。国から示された屋内退避も、能登自身のように家屋が倒壊した場合はどうするのか。強い放射線量が放出された場合、屋内退避で安全性は保障されるのか。

 避難計画は地方自治体が立てることにしていますが、国による丸投げで、苦しんでいるのが実態ではないのでしょうか。国は結局、再稼働先にありきで国民の安全や健康など考慮していないに等しい。

 再生可能エネルギーは、大規模になれば自然破壊につながりうるし、住民合意なしに進めてはなりません。小規模分散・地産地消・住民合意を基本に、省エネ社会を進めることと一体に、原発からの切り替えを進めましょう。

 今でさえ給電の「原発優先ルール」があります。再生可能エネルギー由来の給電を優先することは、今からでも取り組めることのはず。やればできます。そのためには大きな世論と、国の姿勢をあらためることこそ。私も広げていきたい。

 【今日の句】あの事故を 忘れたなんて 言わせない

2025年10月26日日曜日

立ち返るは資本論

 齋藤幸平さんと志位議長によるリハックでの対談は、すでに19万回の視聴に。自称右派という方も含め、コメント欄も誠実なものが多い。心の底では資本主義社会の問題を感じている方が多いのだと、あらためて気づかされました。

 今日は党石狩地区による「いま資本論がおもしろい」学習会の講師を務めました。講師といっても経済学に詳しいわけでもなく、資本論そのものや志位議長の本につきっきりの数日間でした。

 商品の分析と搾取の秘密、資本の本源的蓄積など、第1部に限りますが資本論の世界にあらためて没入できたのは、私にとっても有意義でした。合わせて志位議長の選挙ドットコムやリハックなどの対談が並行したのも、とても刺激になりました。

 こうして自分が述べる番になると、自分の理解度が問われると痛感です。「聞いていてワクワクしましたよ」「久しぶりに資本論を学ばなきゃと思った」との感想をいただいて、少しばかりホッとしました。

 ニューヨーク市長選挙では民主社会主義者を名乗るマムダム氏が名乗りを上げ、若い世代の支持を中心に、勝利の可能性も報じられています。新たな英訳資本論も刊行され、学びのムーブメントも起きています。

 目の前の政治情勢に立ち向かいながら、体制上の変革も視野に活動してこそ日本共産党。マルクス自身も、資本論の執筆とともに国際労働者協会の活動に取り組みました。私もがんばらねばと、あらためて学ばされました。

 先立って札幌市中央区での、市民と野党の共同街宣にも参加。高市政権への支持が高いのは、行きづまりの突破を願ってのもの。実際は逆行する道だけに、ていねいに訴えることを心がけました。明日もがんばりたい。

 【今日の句】目の前の矛盾を 深くとらえれば