2025年10月10日金曜日

食料を大事にする国へ

 昨日までの3日間、岩渕友参議院議員と農林水産調査に。道総研の各試験場でも詳しく課題や研究成果を聞きました。肥料・飼料が値上がりしたばかりなのに円安が進み、尽きない農家の不安も聞いて胸が痛みます。

 岩見沢市で訪れた農家は、法人といえ家族だけで経営しています。この間は肥料代や機器類、基盤整備や乾燥施設関連費などが増大。安定的な収入へ「価格の最低ラインが必要」との話も、現場の実態をふまえれば当然です。

 コメの増産は、どこでも話題になりました。増産にしても、畑地化したのを水田に戻すには工事費がかかります。飼料用米から主食用に転換すれば、飼料をますます外国にゆだねることになります。農家は悩んでいるのです。

 ある農協では、「安易に輸入する道は違うと思います」と話される方も。「親元就農にもっと投資を」など、後継者育成についての率直な意見もうかがいました。やるべき課題は本当に多い。

 漁業でも今年は秋サケの不良が著しく、 日本海側の磯焼けも道南では太平洋側にまで広がりつつあるといいます。気候変動の影響と思われますが、元に戻るのを待ってはいられません。

 資源管理、魚種転換、経営安定策などのほか、水産加工場は冷蔵・冷凍がカナメなだけに電気料金の高騰が厳しいなどの話も聞きました。消費税減税や緊急支援策、研究機関への思い切った予算の配分などが必要です。

 久しぶりにじっくりと農林水産の実態を聞き、日本の食料とともに北海道の各地域が瀬戸際になってきていることを痛感しました。どの党も農林漁業の必要さを言うのに、シンプルに「どうして予算を増やせないのですか」との率直な意見があったのも当然です。

 食料を大事にしない国は、国民の命と健康を大事にしない国。財界・大企業や米国に言われると大盤振る舞いの自民党政治は、もはや限界です。さらに政策力を磨いて、新しい政治をと訴えていきたい。

 【今日の句】裏金に 反省なき党 孤立をし

2025年10月8日水曜日

この実態を届けたい

 昨日から岩渕友参議院議員が来道し、いっしょに街頭宣伝や第一次産業団体など訪問・懇談。道民医連からの要請には、会議のため同じく来道していた小池晃参議院議員・党書記局長も同席し、医療・介護の苦難打開へ力を合わせようとの話し合いになりました。

 岩渕さんは農林水産委員となり、あらためて実態をつかむうえでの調査です。昨日は北農中央会と道森林組合連合会、今日は道漁連など農林水産3団体で実態をうかがいました。私自身も比例議席を奪還して、懸け橋にならなきゃと痛感です。

 北農中央会では小椋茂敏副会長らが応対くださいました。岩渕さんが喜多方市出身とわかり「食育に力を入れている喜多方から、私たちも学んでいるんです」と、思わぬ声をかけていただいて懇談が始まりました。

 新米の歩留まりと今後の店頭価格、猛暑によるバレイショやタマネギへの影響など、農政上の課題は山積です。気候変動に応じた基盤整備についても話題になりました。

 道森連では根布谷禎一副会長から、道産材活用や林業従事者の現状などをうかがいました。道産材を活用した事務所内も案内いただき、この間の技術発展の努力も学びました。

 活用とともに植林・造林がなければ、持続可能な林業になりません。下刈りなど伴う造林事業者の確保・育成が急がれます。国会で反映できるよう、北海道からの発信や連携にも力を尽くしたいです。

 道漁連・瀧波憲二専務らとは、海洋環境の変化や資源管理、水産物輸出など多岐に渡る懇談に。今年はサケの水揚げ量が昨年の半分で、単価は高いといえ、漁業者にとっては厳しい実態です。

 3団体とも共通して、外国の方々が現場を支えている実態も口にされました。共生への努力も、ていねいに進めています。広がる排外主義に対して、事実を理性的に伝えていきたいとも思います。

 道民医連の要請は介護の充実を中心にしつつ、医療での深刻な経営危機も訴えがありました。人口減少と高齢者増加が同時に進行する北海道では、医療・介護分野は党派を超えて力を入れるべきだと訴えたい。

 食料・農業や医療・介護など生きるうえでの土台が、こんなにも壊されているのかと日々感じます。高市総裁になろうと、自民党政治がおおもとから変わるわけではありません。

 農林漁業予算や社会保障予算を大幅に増やすため予算を組み替え、富裕層などへも適正な課税を求めていきたい。株価がどんどん上がって大株主は資産を膨らませていくなかで、国民は物価高などに苦しんでいるのですから。

 道総研での調査や農家との懇談などもありますが、あらためてまとめたいと思います。

 【今日の句】食料を 市場任せで いいものか

2025年10月5日日曜日

力を合わせ乗り越えた

 この土日は党地区委員会の会議をまわり、道建交労定期大会では党を代表して連帯あいさつ。どこでも話題は自民党・高市総裁で、新たな共同・運動や対抗軸をつくろうとの意欲も高まってきました。私もがんばります。

 党中央地区には、高市総裁に決まってすぐ「今後の政治はどうなるのか」と心配の電話があったとのこと。大軍拡やスパイ防止法、ジェンダー平等の後退、社会保障制度の改悪など、確かに心配です。

 しかし、国会では自公は少数。野党の側が問われているのに、国民民主・維新・参政などが連立政権への含みや協力姿勢を示しています。悪政は許さない世論づくりを急がなくては。

 道建交労は結成25年。森国委員長が結成当初の2大闘争(じん肺・国鉄)に触れて、どんな情勢でも力を合わせ乗り越えてきた歴史を話されました。

 私が現職だった10年前、救済法案めざす院内集会などが開かれたことを思い出しました。亡くなられた方もいたなか、「なくせじん肺」との必死の訴えが胸に響きました。

 国鉄闘争も、北海道では争議団と家族を支える集会などに、何度も参加しました。多くのことを学んだ、歴史的な労働運動でした。

 今もじん肺で苦しむ方はいるし、不当解雇や長時間労働・過労死など、裁判などで争っている方もいます。高市総裁が、自分の決意を込めて「ワークライフバランスを捨てる」と言ったことを、どう受け止めたでしょうか。

 旭川市では市議団の定例宣伝にも参加して訴えていたら、出張と思われる方から「はたやまさん、がんばって」と声がかかったり、日曜版電子版のチラシを受け取りにきた方がいたりと、激励や反響が相次ぎました。

 今週から来週は、政権の枠組みを含めて流動的な状況になるでしょう。月末には米トランプ大統領が来日することで、どの党も米国追随の姿勢なのか問われてきます。国会とともに北海道でも、声をあげていきたい。

 【今日の句】どの党が 自民補完か 見えてくる