2025年11月7日金曜日

食料は国内生産こそ

  「特に、お米が高い。食べないわけにはいかないし」。昨日の宣伝時での対話です。とはいえ低い米価では農家が苦しい。農家への価格保障・所得補償を充実して、安定生産・安定価格へと進めるべきではないのか。

 今日の財政制度等審議会では、政府が無関税で輸入するミニマムアクセス米について、市場に影響を与えない範囲としつつ、主食用販売の検討をすべきと提言があったよう。「影響を与えない範囲」と言っても、一度実施したら拡大していくのが目に見えます。

 国内の農家には生産調整を強いながら、外国産米を広げていくとは矛盾が過ぎる。米国からの要求もあったかもしれません。他の品目でも同様に進め、食料自給率が下がって今や38%なのに。

 主食の米さえも政府が責任を放棄するのか、と声を上げていきましょう。生産者と消費者が分断されるのでなく、食料は国内生産を基本に、その基盤を今こそ確固たるものに。米をはじめ物価高には消費税減税を。私も広げていきます。

 昨日は札幌北区での「6・9行動」にも参加。トランプ大統領が核実験再開を表明したら、ロシアのプーチン氏も検討をするとの応酬になってきました。どちらも許されません。核兵器廃絶へ、粘り強い取り組みを草の根で続けることの大切さを実感です。

 【今日の句】また農家 振りまわされる 農政だ

2025年11月5日水曜日

強弁は、もろさの裏返し

 国会での代表質問が始まり、今日は田村智子委員長が追及。「裏金」への反省はないのか、消費税減税こそ参院選の民意、賃上げと労働時間短縮を--大軍拡と米国いいなりを厳しく批判し、気候危機や排外主義・選択的夫婦別姓、道理なき比例定数削減など、短時間ながら圧巻の質問でした。こちらで、ぜひお聞きください。

 トランプ大統領との会談では「幅広い分野で率直な議論」と言いながら日米地位協定には触れなかったとし、その後の核実験再開発言について何も言わず、気候危機対策に背を向ける米国の姿勢を諫めることもないとの答弁でした。

 内政・外交ともに、これまでの自民党政治と変わりない答弁であると再認識です。それどころか、いっそう軍事偏重が進みかねない。アジアの安全保障環境が変わったと何度も強調し、外交が相対的に軽視されているのは明らかです。

 強弁は、もろさの裏返しでもあります。明日は参議院で、小池晃書記局長の質問です。16時ころの予定ですので、お聞きください。

 昨日・今日と街頭宣伝や懇談、つどいなどにまわりました。生活と健康を守る会では生活保護はじめ社会保障の改悪について、被爆者のみなさんからは軍事費や核廃絶の課題で、率直なご意見も寄せられました。

 つどいで子連れで参加した女性から「子どもたちが安心してくらせる社会に」、その妹さんからは「飲食店を経営している友人が、消費税がどうなるかで心配している」など、切実な思いも話されました。漠然とした不安を、多くの方が抱えています。

 高市政権の支持率は高いものの、この不安に応えられるのでしょうか。国民生活や社会保障・地域経済などよりも財界・大企業を優遇してきたことが、ここまで生活不安が広がった原因です。ここにこそメスを入れなければ。

 米国と一体に「たたかう自衛隊」として、さらに米国からの武器購入などを進めれば、アジアの緊張も強まるでしょう。地域の安定に努力する東南アジアの国々との関係を強め、米国にも中国にもモノ言える外交が必要です。

 北海道で世論を広げるために、私も引き続きがんばります。

 【今日の句】余裕なき 答弁姿勢に 見えたけど

2025年11月2日日曜日

大軍拡より生活だ

 食堂の息子として、働く母の姿を間近で見て育った私。北商連婦人部結成50周年レセプションに参加して、女性が安心して商売できるようにと活動してきたことに心からの敬意を表して一言あいさつ。いつも元気な北商連婦人部のみなさんに、今日も励まされました。

 全国商工新聞に、9月に東京で開いた全国業者婦人決起集会の様子が載っていました。その記事に、国保には傷病手当や出産手当がないため、つわりがひどくても休めなかったとの発言がありました。

 私を含めて3人の子を産み育てた母はどうだったんだろう。あらためて思いなおしました。

 休んだ分だけ収入が減ってしまうのが、業者の宿命。育児や介護など、今も商売との両立で苦労している方がいるでしょう。

 だからこそのジェンダー平等。しかし日本は、税制上も所得税法56条によって家族従業者の働きが正当に認められていません。この廃止に粘り強く取り組んできたのが、婦人部のみなさんでした。

 北海道では、過半数の自治体で廃止を求める意見書があがっています。国連から勧告もされ、政府もいったんは検討の姿勢を示したものの棚上げ状態が続いています。初の女性首相となった高市総理は、どう取り組むのでしょうか。

 東京の決起集会では「大軍拡より生活だ!」のスローガンも掲げられました。前へ進めるために、私も力を合わせたい。

 【今日の句】商売の味方 貫き50年