2024年7月13日土曜日

早く原発頼みから抜け出そう

 今日は田村智子委員長による党創立記念講演(こちら)。私は以前から決まっていた党小樽地区主催「原発・核ごみ問題シンポジウム」(岩内町)に参加し、岩渕友参議院議員の基調報告に学び、3人のパネラーによるシンポの進行役を務めました。丸山はるみ道議から道議会報告もされました。

 後志管内は泊原発(泊村)を抱え、核ごみ最終処分につながりうる「文献調査」が寿都町・神恵内村で進められてきました。報告書も出されるにあたって、あらためて現状や課題を整理し、さらに世論を広げていこうと企画したのが今日のシンポです。

 岩渕議員の基調報告は、福島第一原発事故の被害の実態から始まりました。今なお大きな被害や傷跡が残り、故郷に帰れない「異質の危険」を抱えるのが原発だと再認識です。加えて能登地震での地殻変動を見れば、地震国・日本で原発を稼働していいのかとの提起も、あらためて重く受け止めなければと痛感です。

 それなのに岸田政権での「原発回帰」、科学的特性マップなど関係なしの「核ごみ」文献調査など、財界・電力会社の「原発ありき・再稼働ありき」という意を受けた自民党政治。岩渕議員からは「核ごみは受け入れようとしている自治体だけの問題ではない」と、広く声を上げていこうとの呼びかけもありました。

 丸山道議は、この間の道議会質問を紹介。避難計画は自治体まかせ、原発の安全性は国まかせで、道が責任逃れのようなことではいけないと指摘しました。前の高橋知事もそうでしたが、鈴木知事も政府の顔色をうかがうようでは、道民は報われません。

 3人がパネラーを引き受けてくださり、三木信香さん(核のゴミのない寿都を!町民の会共同代表)は、先月から始まった勉強会の様子や近隣町村で懇談してきたことや、これまでの苦労も語られました。今も続く町民の分断を前に、それでも「寿都の自然も食べ物も次の世代に残したい」との思いを話された三木さんに、大きな拍手が寄せられました。

 小田清さん(北海学園大学名誉教授)は、原発・核ごみに依存しない岩宇・寿都地域の地域資源を活かした地域づくりを提言。「諸悪の根源は原発があるから」とズバリ語った小田さんは、地域外に出ていくエネルギー代金などを節約や地域循環で、地域の支えになるのではと展望を語られました。

 大田勤さん(岩内町議)は、実効性が問われる避難計画や放射線防護施設、立地町村における国の事業を通じた補助金の流れを報告。町議で泊原発構内へ視察に行き、さまざまな工事のもと「作っては壊し、作っては壊し」のくり返しという現状だったと述べました。

 「住民も知らない工事が原発で行われている。しっかり議会も傍聴していかないと」(泊村)、「国会で今こそ原発推進の検証を」(倶知安町)など参加された方からの発言が続き、国も地域も原発頼みから早く抜け出そうとの、熱い思いが交流されました。やればできるはずです。

 何より自民党政治の転換が必要です。私も同じ思いでがんばりたい。

 【今日の句】この町を このまま次に つなぎたい

2024年7月12日金曜日

命と健康を守る「砦」を大きく

 道生連(北海道生活と健康を守る会連合会)第50回定期大会が開かれ、党道委員会を代表して来賓出席。「困ったときの道生連」に、どれだけ多くの方が救われたことでしょう。大会成功と今後の発展を、心から願って連帯あいさつをおこないました。

 「私が道生連に入った1975年当時、女性の障害者に『妊娠してはいけない』と福祉事務所が平気で言っていた時代でした」と三浦誠一会長。最高裁で先日、旧優生保護法が憲法違反と判決が出されたことに触れ、当事者が声を上げて勝ち取った「本当にうれしい成果」と強調されたのです。

 「障害者・女性・生活保護受給者に、蔑視や差別がありました。今もあります。当事者が胸を張って生きられるような運動をしていきましょう」との呼びかけに、私も心から同意。道生連がなかったら、さらに冷たく殺伐とした国となっていたかもしれません。

 人間の尊厳をかけた朝日訴訟に全国で連帯し、札幌では母子餓死事件に対する運動、眼内レンズの保険適用や生活保護母子加算の復活など、命と健康を守る「砦」となってきた道生連。社会保障を削りながら軍事費を増やす岸田政権のもとで、引き続き大きな役割を担うことになります。

 生活保護費引き下げの中止を求める「新・人間裁判」は、全国での勝訴が18にも上っています。裁判にも勝利し、選挙でも勝利して、誰もが安心してくらせる日本へ。私も力を尽くす決意を添えて、あいさつとしました。

 夜には北商連・岡田義輝会長(全商連副会長)と井上元美事務局長とで、Xスペース企画「商売の苦労を語る会」。食堂を営む両親のもとで育った私にとって、小さいころから商売の苦労は身に沁みてきただけに、大企業ばかりが優遇される政治は変えたいと心から思うのです。

 コロナ禍や物価高に加えてインボイスや重い税・保険料など、岸田政権の中小・零細企業や個人事業主・フリーランスいじめがひどすぎる。今日もリアルな実態が語られて、最後は自民党政治を変えて商売を守ろうとの話にまとまりました。私のXから録音を聞けますので、ぜひお聞きください。

 明日は党創立記念講演も14時からおこなわれます。大学生・高校生の利用が多い、事務所近くの地下鉄駅前でも宣伝しました。田村智子委員長が、行きづまった自民党政治をどう変えるかや、資本主義の先にある「人間の自由」が花開く社会=社会主義・共産主義について縦横に語ります。

 日本共産党ホームページから、リンクをたどっていけば聞くことができます。知人・友人にもお広げください。私は同時刻に行われる原発・核ごみ問題シンポジウム(岩内町)にて進行役としてお邪魔しますので、後ほど聞くことにします。

 【今日の句】困ってる声を 政府が受け止めて

2024年7月11日木曜日

いまだ原発事故は終わっていない

 道原発連が毎月11日におこなう街頭宣伝。原発事故の被害とともに、宮城県石巻市出身の私にとっては地震・津波被害の記憶も消えません。地震大国・日本に原発は必要なのかと、今日も私から訴えました。能登地方の復興も心配だし、政府が優先してやるべきは災害対応ではないのでしょうか。

 修学旅行なのか、中学生か高校生らしい生徒たちの姿がありました。きっと「3・11」の記憶はないか、薄いことでしょう。どんな自然災害もそうですが、「3・11」も継承を必要とする年月が過ぎてきています。今日のように定期的な宣伝をおこなうことも、大事な継承の一環と位置づけたい。

 地震の直後、石巻市にいる父は「母さんを迎えに行く」と車を走らせてから連絡が取れなくなり、妹とは「二階にいるけど、下にまで水が来ている」との話で電話は終わりました。被害の映像をテレビで見ながら一睡もできず、もう無理かと覚悟も決めていました。幸いにして無事が確認できた時は、全身が脱力するかのようでした。

 福島では加えて原発事故ですから、当時の被害の深刻さは今でも想像を絶します。いまだ事故は終わっていないし、故郷に帰れない方も多くいます。かつてない苦しみは終わっていないのに、岸田政権が原発回帰を決めるとは本当に許されない。

 原発を動かせば必ず出る「核のごみ」も、最終処分の結論が出ないまま、寿都町・神恵内村での文献調査が進められました。このまま北海道に押しつけるようなことも認められない。北海道が好きだからこそ、カネの力でゆがめるようなことは許されないのです。

 地方自治体では人口減少が進み、先が見通せない深刻な実態もあります。原発や「核のごみ」のお金に頼らない選択肢をいっしょに考え、国が支援を強めるようにと私も力を尽くします。前向きな地域政策も急ぎたい。

 【今日の句】誰だって あの日の故郷 戻りたい

2024年7月10日水曜日

積み上げた議論が説得力

 月内に上京して、政府交渉を予定しています。今日・明日くらいが要望項目の取りまとめと整理の山場。くらし・労働、平和・人権、原発・核ごみ、子ども・教育、社会保障や公共交通、農林漁業に中小企業、アイヌ・千島諸島など、北海道の抱える課題は多いし広い。こんな北海道に誰がしたと、あらためて自民党政治によるゆきづまりを痛感です。

 限られた時間ですから、泣く泣く絞り込まざるを得ない項目もあります。後ほど国会議員に取り上げてもらったり、北海道での出先機関へ反映するなどしていきます。何より次の衆議院選挙で議席を回復して、しっかり私が橋渡しできるようにしていかねば。

 準備のなかで、あらためて気づくことも少なくありません。各地で聞いた実態や、地方議会で積み上げた議論があるからこその説得力。これが日本共産党の強みです。

 ある出先機関で要請した際に、「ぜひ本省にお話しください」と言われたことがあります。本省に責任転嫁したわけでなく、大所高所からの意見にはきちんと耳を傾ける、との意。そうであるなら、なおさら要請や発言にきちんと責任を負いたい。明日もがんばります。

 【今日の句】橋渡し 議席を取って 応えなきゃ

2024年7月9日火曜日

どれだけ株価が上がっても

 今日は全道の党地区委員長と、毎月定例の会議の日。党づくりの手応えと苦労を率直に議論しあい、党創立記念の今月は、党員も「しんぶん赤旗」読者も大きく増やそうと確認しあいました。社会を変える活動は、党員のみなさんの力あってこそなのです。

 「日本共産党を応援してるよ」という方は、ぜひ党員として、いっしょに世直しを進めましょう。地域・職場・学園で支部をつくり、相談活動や身近な要求を実現する活動、もちろん国政・道政につながる課題でも力をあわせて活動します。こちらを、ぜひご覧ください。

 会議が終わってニュースを見たら、日経平均株価が過去最高値を大幅に更新したとの報道。ニューヨーク市場でのハイテク関連株の上昇や、日本企業の好業績への期待などが反映しているとのことですが、これだけの急上昇は大口の海外投資家の動きがあったのではないかとも思われます。

 株高の一方で国内の実体経済を見れば、実質賃金は26ヵ月連続減少など、くらしが楽になった実感はありません。厚労省が発表したばかりの国民生活基礎調査(2023年)でも、生活が「苦しい」と答えた世帯が約6割で、前年比で8・3ポイントも増えました。金融資産を多く持つ富裕層と、多くの生活者との格差は広がるばかりです。

 ちょうど今月の雑誌「経済」の特集が「歪む日本経済 円安、株高、生活苦」。巻頭では日本共産党の大門実紀史・前参議院議員が、日本経済の現状と経済政策の問題点とともに、党の「経済再生プラン」の中心点を紹介しています。多くの方に、お読みいただきたいです。

 他の経済学者などの論文でも、この間の急激な株価上昇は人為的なものという指摘が目につきます。安倍政権のもとで始まった「異次元の金融緩和」で、政府発行の国債を日銀が大規模に購入して円を大量に供給してきたことが、円安・株高につながってきました。

 さらに政府は巨額の公的年金資金を株式市場に投入し、株価が下がれば日銀が上場投資信託(ETF)を購入してきました。「官製相場」と言われてきた所以です。このまま続ければ国の財政や国債の信用失墜を招きかねないし、今のバブル的上昇を素直に喜ぶことはできないのではないか。

 「出口戦略」は、国会でも議論されてきました。何より実体経済を元気にすることが一番で、それが「経済再生プラン」の根幹です。北海道でも地域経済の疲弊は、働き手不足などと相まって切実なだけに、地に足をつけた経済政策の転換こそ必要です。地域を支える中小企業・零細事業者のみなさんと、さらに語り合わなければです。

 【今日の句】この歪み 政府は出口が 見えてるか

2024年7月8日月曜日

原発に頼らない未来を北海道から

 朝の定例宣伝や会議、昼は道原発連が呼びかけた北電前の宣伝・抗議行動に参加。先日の株主総会で泊原発の早期再稼働をめざすとしたことに、撤回や廃炉を求めての行動です。多くの団体・労組からのスピーチがあり、原発に頼らない未来を北海道からと、私もマイクを握りました。

 道内での発電量は、昨年度に初めて再生可能エネルギーが4割を超えるなど広がっています。西日本では原発の発電が優先接続され、いわば再エネが「捨てられている」状況もあり、北海道で泊原発を動かせば同じ事態になりかねません。もったいないことだし、ドイツに倣って「優先接続ルール」の見直しこそ、国が進めるべきではないのか。

 「核のごみ」だって安全な処分方法は決まっていません。科学的議論も国民的議論も途上なのに、カネの力で「調査」を押しつけ、原発再稼働でさらに「核のごみ」を増やすことでいいのか。「トイレなきマンション」と言われてきた原発で、「後は野となれ山となれ」という無責任はやめる時ではないのでしょうか。

 そもそも過酷事故が起きれば命も健康も、地域も生業も失うことになります。だから安全性を重視と言っても、泊原発は今もなお規制委員会の審査で「合格」となっていない。活断層の存在など、そもそも立地している地域に問題があったのではないか。いくら安全性を施しても自然条件が上回ってしまえば、危険な原発に対する「合格」は出ないのですから。

 今も東京電力福島第一原発は事故の最中で、デブリを取り出すこともできていません。過酷事故は住民だけでなく、経営する電力会社にとっても大打撃になるもの。早く原発をやめた方が経営リスクも回避できるのではと、くりかえし私も北電へ要請してきました。全道の安定的な電力供給に責任を負っている企業として、真摯に受け止めてほしい。

 カギは、やっぱり道民世論。原発に頼らない北海道を選ぼう、その可能性はおおいにあると前向きな訴えも広げていきたい。私も力を尽くします。

 【今日の句】原発の 異質な危険を 直視して

2024年7月7日日曜日

行きづまりを突破しよう

 都知事選挙の結果は残念でしたが、蓮舫候補はじめ応援されたみなさんから勇気を受けた毎日でした。本当におつかれさまでした。都議補欠選挙の結果も含めて、教訓や総括を待ちたいと思います。

 私も東京にいる友人と話しましたが、物価高はじめ「行きづまり感」は根深い。あきらめや政治不信を乗り越える努力を、いっそう私も尽くさないと。

 小池氏当選だからと、自民党政治が信任されたわけではないでしょう。行きづまりは自民党政治によるものだし、北海道でも変化への思いは底堅い。明日もがんばります。

 【今日の句】それにせよ どうか酷暑に 気をつけて