2025年5月30日金曜日

歴史の不正義をただす立場こそ

 耳を疑った、安倍昭恵氏によるロシア・プーチン大統領との面会。林官房長官は「政府として(昭恵氏と)やりとりはしていない」と述べましたが、現地の大使館を含め知らなかったはずはないのでは。日本政府として何らかのメッセージを託したのでしょうか。

 国民には、ロシアへの渡航中止勧告が出されています。ただし、「真にやむを得ない公益性を有する任務遂行のため、モスクワ市に渡航・滞在する場合は、⋯⋯現地大使館と緊密に連絡をとり⋯⋯」(外務省・海外安全ホームページ)とあります。さすがに勝手にプーチン氏に会ったわけではないでしょう。

 ロシアは先日も、ウクライナに最大規模の空爆を実行したばかり。国際法に反してきたロシアに、国際社会では批判が続いています。今回の渡航が誤ったメッセージを送ることにならないかとの記者の質問に、林官房長官は「コメントする立場にない」と答弁を避けました。

 安倍元首相とプーチン大統領は良好な関係を築いたと報じられもしますが、これまでの領土交渉を「二島返還」に後退させたことは評価などできません。むしろプーチン氏が、日ロの間に「領土問題はない」とまで言うようになったのでした。明らかな後退です。

 そもそも千島諸島と歯舞群島・色丹島についても、当時の国際ルールを無視したヤルタ協定によって、不当に占拠されたものでした。国際ルールを無視した不正義をただすことは、日本こそ真っ先に国際社会へ訴えてしかるべき立場にあると思います。

 今月13日、元島民らが石破首相へ要請した際に、墓参は人道的問題として最優先に取り組むと述べました。この点は前に進むよう望むばかりですが、領土交渉は一般論の回答にとどまったようです。

 後退した「二島返還」論から脱し、あらためて歴史の道理を交渉の土台に据え直すべきではないのか。現職のときに質問した1人として、領土問題には私も引き続き向き合っていきたい。元島民には時間がありません。

 【今日の句】道理なき 領土交渉 転換を

2025年5月29日木曜日

安心の土台を立て直さないと

 宮内しおり道選挙区予定候補と、今日は名寄市・士別市・比布町へ。トーク集会には近隣自治体からも駆けつけて会場はいっぱいに。若い世代の働き方や結婚・出産、農家や医療現場の切実な現状も語られ、やっぱり日本共産党の躍進・勝利をとの思いが広がりました。

 各地の拠点となる病院の経営が苦しさを増しています。名寄市立病院も士別市立病院も赤字が続き、町立ぴっぷクリニックも医師確保が難しく今は入院病床がありません。上川管内で訪問介護事業所が閉鎖・廃業に追い込まれている話もありました。

 医療にも介護にも効率化が求められ、政府は求められる社会保障予算の増額に背を向け続けてきました。とりわけ地方に苦しみが押しつけられ、医療の地域格差が広がることに。やっぱり自民党政治を変えないと。

 「低い米価で、赤字ぎりぎりが続いてきた」と詳しい状況を話してくださった農家の訴えや、水田活用交付金の見直しのためおこなった改良工事費が無駄になったという実態も出されました。自民党農政のもと、現場は振りまわされ続けてきたのです。

 低価の備蓄米が放出されても、肝心の米政策をどうするかは今後の議論。小泉農相は、輸入も選択肢の1つと答弁しています。本来は増産に向けて農業予算を増やし、価格保障・所得補償を充実すべきではないのか。

 人口減少についての質問も。医療など安心の土台が壊れ、基幹産業である農林漁業も赤字であれば、若い人が町に定着できません。公務職場でも長時間労働が蔓延し、結婚・出産・子育ての障害になっている実例も聞きました。

 結婚・出産は自分自身が決めることで、政治の力で強制するものではありません。同時に、産み育てたいと思ったときに保障されているよう、政治・行政が土台を整備しなければなりません。安心の土台を立て直さないと。

 トーク集会では質問とともに実例や思いが次々と語られたのは、それだけ行きづまりが激しいからこそ。すぐに解決できない課題もあるでしょう。だからこそ小手先でない、大元からの変革を。たくさんの宿題をもらった1日でもありました。

 【今日の句】効率の名で 地方から壊されて

2025年5月28日水曜日

動き始めれば、きっと変化に

 今日は宮内しおり道選挙区予定候補と、稚内市から豊富町・浜頓別町・枝幸町をまわり、夜は名寄市で青年たちとの「つどい」に。熱い思いも聞いて、私もがんばらなければと思いました。

 「職場でも広げるよ」(稚内市)、「私もがんばるから」(浜頓別町)などの激励に、私も元気をいただきました。豊富町の農協前では、職員さんが演説を聞いてくださいました(どの党でもお聞きくださるのです)。

 枝幸町では、立ち止まって最後まで聞いてくれた中学生たちも。困っていることは特にないそうですが、物価高は気になるとのこと。どこでも切実なのですね。

 ところで枝幸町では、2027年度に小学校を7校から3校に、2030年度に中学校を3校から1校への集約案が発表されたばかり。自治体合併で広くなった町なので、旧・歌登町から通う子の通学手段や時間が心配です。

 しかし、人口減少に歯止めがかかりません。産む・産まないは個人の権利・判断が前提ですが、基幹産業の農林漁業の振興、出産・子育てがしやすい環境づくりが必要です。

 枝幸町では出産できず、片道1時間半の名寄市まで行かなければなりません。住んでいる町によって、くらしの安心の格差がないように、政治の力が必要だと痛感です。

 青年たちとの「つどい」では、学生がバイト漬けになっている現実、働く時間を短くして余裕がほしいとの声、農家のリアルな実態、今の社会での生きにくさなどが出されました。

 「毎日が忙しいため、政治に目を向けたり考えたりする時間を持てない」との話にも納得。矛盾に直面しているからこそ、若い世代が動き始めたら大きな変化につながるはずです。

 宮内さんと党の政策を紹介しながら、今日のような話し合いが、きっと力になると確信になりました。明日もがんばります。

 【今日の句】この地域格差は 誰が広げたか

2025年5月27日火曜日

切迫している医療・介護を支える政治に

 今日は稚内市での「つどい」で宮内しおり道選挙区予定候補ともども訴え、夜はオンラインで、東北6県の民医連内有志後援会「つどい」に参加。距離は離れていても心はひとつに、必ず参院選勝利をと語り合いました。

 稚内市では、とりわけ初めて会う宮内さんへの期待が伝わってきました。私にも「今度こそ国会に行かないと」と激励もいただき、ありがたいです。佐藤ゆかり・安藤秀明の両市議も参加されました。

 稚内市を含む宗谷地方で唯一の総合病院が市立稚内病院なのですが、慢性的な医師不足が続いています。それでも市や市民が力を合わせたサポートで、4月には新たに6人の研修医が勤務することになりました。

 看護師不足も深刻で、4月から稼働病床を270→205に減らしています。稚内高衛生看護科・専攻科の生徒も減っているそうで、さらなる休床も心配されています。

 医療費を4兆円も削減すると合意した自民・公明・維新は、地域医療の切迫さを何だと思っているのか。各地で病院や介護事業所の倒産・廃業も現実化しているし、社会保障優先の政治に、どうしても変えないと。

 オンライン「つどい」でも、東北各地の実態に胸を痛めました。コロナ禍も必死に乗り切ってきたのに、破たん寸前の病院や介護事業所が多くあるという現実を国は放置するのかと、あらためて腹立たしく思いました。

 一方で、民医連はじめ多くの医療・介護現場のみなさんが、黙っているだけでなく声をあげてきてもいます。切迫さもがんばりも、語れるみなさんです。いっしょに打開へと力を合わせていきたい。

 高橋ちづ子衆院比例予定候補、各県選挙区予定候補も熱く訴えて、オンラインながら「東北は1つ」でがんばろうと意気高い「つどい」になりました。

 【今日の句】やりがいを 奪う政治を 変えなくちゃ

2025年5月26日月曜日

自民党農政の検証と反省を

 宮内しおり道選挙区予定候補と朝の宣伝を終え、選挙は万全にと健康診断へ。ひとまず悪いところはなく、また元気に各地をまわります。明日は稚内市へ向かいます。

 これまで大病もなかった私ですが、移動続きの毎日に、お気遣いの声をかけていただくこともしばしば。本当にありがとうございます。

 睡眠時間の確保と、自宅にいる日は夕食後に歩くことを続けています。出張先では外食や弁当の機会も多いので、塩分の取りすぎに気をつけていますが、これが難しい。みなさんも、健康にはお気をつけくださいね。

 米価高騰で、くり返し小泉農水相の発言が報じられています。国会では「すべて備蓄米を放出してもよい」と答弁したようですが、それでは突発的な自然災害に対応できません。

 報道各社もただ垂れ流すのでなく、きちんと検証しながら報じてほしい。根本的には減反・減産を強いてきた、自民党農政の失敗なのですから。

 農林水産予算を増やし、農家・漁師を支えて生産の安定を。国が責任を果たすよう、大元から切り替えるためがんばりたい。

 【今日の句】すんなりと 今年はクリア 内視鏡

2025年5月25日日曜日

国政も地方政治も一体に変えよう

 今日は仙台市泉区・宮城野区・若林区での「つどい」へ。時間いっぱいまで質問や意見も出し合い、必ず比例5議席をと私も力を込めて訴え。「私も石巻高校の出身」「私も宮教大の出身」と、あたたかい激励もいただきました。

 各区の党市議(古久保和子・高見紀子・吉田剛)、再び県議会をめざす大内まりさん(宮城野区)・福島かずえさん(若林区)もいっしょに訴え。県政・仙台市政の一端もわかり、国いいなりの地方政治を変えようとも語り合いました。

 今日も消費税や米価高騰、年金などの質問が相次ぎ、くらしの大変さが随所に聞かれます。特に米は連日の報道があり、「本当に値段は下がるの」「安くなったら農家は苦しくなるの」などなど出されました。

 備蓄米を5キロ・2000円台というのは、国が流通経費を負担して実現するようです。これまで国は価格に関与しない方針でしたが、これをあらためることになります。減反・減産から増産への方針転換も聞かれます。

 一方で、国が低価格へ誘導すると、また農家が経営難・後継者不足になる恐れがあります。適正な価格保障が必要ですが、まだ国会でも小泉農水相と議論されていないだけに、抜本改革になるのかは不明です。

 参議院の農水委員会には紙智子議員がいますが、衆議院の農水委員会に党議員がいないことが悔しい。総選挙がいつになるかはわかりませんが、目前の参院選では必ず日本共産党の躍進をと心から訴えたい。

 今日は教育関係の質問も多く、私から先日発表された「不登校についての提言」にも触れて、今こそ学校にゆとりをと強調しました。子どもを人間として大切にするという、当たり前の社会にもしていきたいです。

 【今日の句】だんだんと 高まる熱量 広げたい