2025年12月13日土曜日

高市首相は地域に目を向けているか

 道路脇の雪山が高い岩見沢市・栗山町へ。「つどい」や入党の呼びかけにまわり、二つ返事で決めてくださる方も。嬉しいですね。中央委員会に「しんぶん赤旗」の購読を申し込んだという若い方の参加もあり、あっという間に時間が過ぎました。

 出される質問や意見も多彩。「高市政権を持ち上げる報道ばかり」「コメが倉庫に多くあるというが、値段は下がらないのか」「民主主義国家が、なぜ独裁国家になるのか」「明るいニュースを聞かせてください」などなど、です。

 若い世代も高齢の方も、このままでは日本が将来が心配という思いがあります。農業が基幹産業の岩見沢市ですから、農家の後継者が減っていることに直面して、食料と地域経済への危機感も強いのです。

 やっぱり予算の使い方がおかしい。ラピダスのような特定企業や軍事費には湯水のように税金を支出しながら、教育や社会保障、農林漁業・中小企業の予算は増えません。地域の疲弊が進むのは当然なのです。

 栗山町では福祉の職場で務めている方から、仕事に魅力を感じられなくなり辞める人が増えていると聞きました。人と人とのふれあいに喜びを感じる仕事なのに、人員不足が重なって、とにかくこなしていくので精一杯といいます。

 医療・介護・福祉で働く方の賃金が低いまま、やりがいだけでは続けられません。それなのに医療費4兆円削減など社会保障を狙いうちする自民・維新はひどすぎると、もっと広げなきゃと話もはずみました。

 高市首相は、地域に目を向けているでしょうか。この実態を国会に届けなきゃと、あらためて私もがんばりたいと思った1日でした。

 【今日の句】食料を 守れぬ国が 大軍拡

2025年12月12日金曜日

現代を読み解く「資本論」

 昼の地震に驚かれた方も多かったでしょう。厳寒時の自然災害の怖さとともに、やっぱり原発は撤退をと強く訴えたい。さて、今日は学びの1日。オンラインで党の学習交流会もあり、世界で広がる「資本論」ムーブメントを日本でもと、志位議長からの報告もじっくり聞きました。

 志位議長の「Q&A いま『資本論』がおもしろい」は、お読みになったでしょうか。選挙ドットコムやリハックといったネットメディアで対談テーマとされただけでなく、自衛隊の準機関紙である「朝雲」(11/20号)にも「新刊紹介」で登場しているのです(こちら)。

 ニューヨーク市長選で、米民主党左派で民主的社会主義者(DSA)を掲げるマムダニ氏が勝利したのが先月。DSAが政策や活動の導きの糸にしてきたのが資本論といいます。米国では資本論の新訳も発刊されました。

 最も資本主義が発展し、それだけ矛盾が激しい米国で、資本主義という経済システムを変えようと若い世代の間で模索が広がっています。このムーブメントは、世界でも広がっていくでしょう。もちろん日本でもです。

 資本主義で、生産力は高度に発展しました。同時に、働く人への搾取や恐慌、自然破壊などはくりかえされています。富が一部の資産家などへ集中し、「後は野となれ山となれ」という社会でいいのか。「マルクス・リバイバル」は必然です。

 現代を読み解くうえで、党派や主義主張を問わず「資本論」は避けて通れなくなっているのだと思います。それを日本共産党が語らずして、誰が語るのか。こつこつ読み進めて、新しい社会の姿をいきいきと、私も広げていきたい。

 【今日の句】公正に 社会の富を 国民へ

2025年12月11日木曜日

誰の命も平等に守って

 命と健康を守る政治へ。今日は「国の責任で医療と介護の充実を求める北海道集会2025」(主催・実行委員会)に参加しました。基調報告、高額療養費をテーマにしたシンポジウム、各団体の発言を聞きながら、本当に政治を変えなければと痛感しました。

 前回の開催は2023年。コロナ禍を経て、医療や介護の重要性を再確認した年でした。今回のテーマは「高額療養費制度の負担額引き上げは困ります!」です。

 基調報告は実行委員長の小内浩さん(道民医連事務局長)から。医療・介護負担増が目白押しのなか、経済的事由から受診できず「手遅れ死亡」となった事例も紹介し、「憲法を守り活かし、医療・介護の充実を」と呼びかけました。

 シンポは医療の現場からとして行沢剛さん(勤医協中央病院ソーシャルワーカー)、患者団体として大黒宏司さん(日本難病疾病団体協議会代表理事)が発言。行沢さん自身の収入で計算すると、高額療養費の負担は月3万円も増えることや、無料低額診療制度だけでは命を守れない限界を話されました。

 大黒さんは、あらためて高額療養費制度の概要と議論の経過を説明され、患者の受診抑制を狙いとした上限額引き上げだと告発。「命にかかわる大きな問題だ」とともに、現役世代の保険料軽減とセットで議論されていることに「分断する政策はやめてほしい」と述べました。

 「バイオ製剤など使えなくなる。今の薬で体調が整えられ、仕事も続けられているのに」(リウマチ友の会)、「ひどい乾癬で精神性疾患まで発症した人もいる。高額療養費は大事な問題」(乾癬の会)と、切実な訴えが胸に響きました。命にかかわる重大問題と再認識です。

 医療や介護の現場の実態などの発言も本当に深刻でした。このままでは、安心して生きる土台そのものが壊れてしまう。私から党を代表して一言あいさつしましたが、国民が分断させられる状況のもと、今日のような集会も通じて連帯を広げようと呼びかけました。

 社会保障は、年齢も性別も関係なく、誰の命も平等とするのが基本のはず。何より憲法には基本的人権として定められています。国民を分断して社会保障改悪を進める自民・維新の進め方自体が、本当に許されない。

 昼間は札幌市北区で「語るつどい」や街頭宣伝にまわりました。社会保障だけでなく物価高にしても外交問題にしても、高市政権に任せられません。「お店にリーフレット置いてもいいよ」と嬉しい話もいただきました。引き続きがんばりたい。

 【今日の句】切り捨ての 冷たい政治 変えなくちゃ

2025年12月10日水曜日

知事は道民の声をふまえたとを胸を張れるか

 鈴木知事の再稼働容認表明に抗議! 道庁前での行動に私も参加し、真下紀子・丸山はるみ両道議とスピーチ。安全性は専門家からも指摘され、道民の声や不安に応えず、将来世代へのツケになる核のゴミを増やす再稼働など、到底認められません。

 再稼働に反対する意思を示そうと、道庁前には220人。小樽市や苫小牧市、また十勝地方からはバスを準備しての参加も。過酷事故があれば全道に被害が及ぶだけに、黙ってなどいられません。

 同じく県知事が柏崎刈羽原発の再稼働を容認した新潟県は、ともかくも12000人規模の県民意識調査をおこないました。北海道は住民説明会をおこない終えたばかりで、その議事録も今日になって公開されたばかり。鈴木知事は、道民の声をふまえたと胸を張って言えるのでしょうか。

 電気料金の引き下げを願っている道民や企業は多いでしょう。しかし、これから防潮堤や新港の建設費がのしかかり、減価償却があるといえ、期待されるほどの引き下げとなるかは慎重な検討が必要です。この点でも知事からの説明が尽くされたとは言えません。

 規制委員会が「合格」としたといえ、本当に泊原発は安全なのでしょうか。専門家からは、敷地内の活断層が何度も指摘されてきました。地震の際に、重要建屋が立っている埋立地の液状化も心配されます。知事は先日の現地調査で、本当に安全性を確認できたのでしょうか。

 拙速な判断で、将来に禍根を残すことにならないか。核のゴミとあわせ、負担を背負うのは将来の世代です。知事は再稼働の理由に投資促進や雇用拡大もあげましたが、将来負担と引き換えにした投資促進を正当化していいのでしょうか。

 知事は容認したとしても、27年とされる再稼働まで時間はあります。世論を広げ、道政転換とあわせて再稼働ストップへ。何より国の原発推進を切り替えるために、私も力を尽くします。

 今日は札幌市中央区で、地域のあいさつまわりと「語るつどい」。高市政権の高支持率や排外主義への心配、高齢者も若い世代も年金に不安が強いこと、もっと目につく宣伝をなど、率直な意見が相次ぎました。やっぱり対話が必要と、納得の話し合いになりました。

 道労働者学習協会のみなさんとも懇談。くらしの問題と資本論を結びつけること、労働組合や各団体での学びあいなど、濃厚な話し合いとなりました。学んでこそ粘り強さと奥深い力が出るものだと実感です。ご提供いただいた本も、しっかり学ばないと。

 【今日の句】核ゴミは 受け入れがたいと 言いながら

2025年12月9日火曜日

命を守るなら社会保障の充実を

 雪が降り続く札幌市中心街で、憲法共同センター・道原水協と定例宣伝。平和を求める訴えに、中国から来た青年が「 I agree with you」(同意するよ)と対話になったとも。政治の問題は政治で解決し、民間での文化交流・経済活動はリンクさせず友好を広げる。冷静な態度こそ必要です。

 私からも高市首相の答弁は何が問題かを話し、日中両国の緊張関係がエスカレートさせてはならないと強調しました。平和のためには武器をなくす/減らすこと。核兵器禁止条約のように、声を上げれば実現できるとも呼びかけました。

 反して非核三原則の見直しにまで進む高市政権。大軍拡路線は言うまでもなく、さらに軍事費が増えれば社会保障・教育などの予算は減らされ、新たな増税もありえます。軍事費を削って、くらしにまわせと何度も訴えたい。

 先日は北海道勤医協本部に足を運び、社会保障改悪をやめさせる共同をと懇談。医師でもある小市健一理事長・村口一耕専務が応対してくださいました。

 医療機関の7割が赤字と報じられ、勤医協も厳しい経営に変わりはありません。さまざまな経営努力とともに、診療報酬の期中改定など医療分野への支援を呼びかける署名を旺盛に広げている話から始まりました。これまでより早いペースで集まっているそうです。

 道内の診療所もまわっている小市先生。「このままでは、へき地医療が成り立たなくなります。地域がなくなっていくことになります」との危機感は、現場を知るからこその警告です。慢性的な医師不足・看護師不足も続いています。

 いろいろ話して、結局は「社会保障をしっかり支えるという国になるべき」で一致しました。やりがいある職場に、働きに見合った賃金や労働条件が整えば、若い世代も飛び込んでくるのではと期待するのです。

 何より命と健康を守る政治に。明日もがんばりたい。

 【今日の句】安心の社会を みんな願ってる

地震大国だから備えを、原発は撤退を

 昨夜の地震で、住宅被害やケガをされた方がおられます。大規模な後発地震注意情報も出されました。お気をつけください。お困りごとは日本共産党へ、遠慮なくご連絡ください。

 北海道から東北地方は、日本海溝・千島海溝での大規模地震が高い確率で起こるとされています。先日も登別市で、避難時の線路横断についての意見が出されたばかりでした。自然災害は止められませんが、防災・減災の手立てや財政措置は急がなければなりません。

 地震や津波となれば、やっぱり原発が心配になります。昨夜は真下紀子道議との緊急配信で、この間の道議会の様子や再稼働そもそもの問題点などを語り合いました(こちら)。ぜひ、ご覧ください。

 今年7月に、国の規制委員会から「新基準」に適合していると「合格」が出されました。しかし、防潮堤も燃料輸送港も未完成。専門家からは、地震などが起きた際の敷地内の液状化なども指摘されています。

 鈴木知事は、道民の声を聞くなどして「総合的に判断」としてきましたが、「最終的に判断」と答弁を変えました。しかし、その答弁で「読み間違えた」ということへの動議をめぐり、「今こそ緊急銃猟だ」と悪質なヤジまで飛び出す始末。

 真下道議から経過や議会の様子も話され、そもそもの原発の安全性や道民の意見を本当に受け止めているのか、電力需要とエネルギーその考え方、電気料金は本当に下がるのか、「核のごみ」はどうするのか、などなどの問題で語り合いました。

 私から、2011年に内部告発が寄せられて発覚した北海道電力の「やらせ」問題を、あらためて指摘しました。当時の内部告発も持参しました。安全神話と「虚構の多数」で進めた原発について、東電が過酷事故を引き起こして今も被害を出している現実を見れば、安易に再稼働など許されません。故郷に帰れない県民が、多くいるのです。

 東京電力・福島第一原発事故は今も続いています。同じ事故をくりかえしてはなりません。だから拙速な判断をしてはならないし、慎重で科学的な議論は大前提のはず。世論の力で、拙速な判断をするなと鈴木知事に迫ろうと話を終えました。

 10日には「脱原発をめざす女たちの会」「泊原発を再稼働させない・核ごみを持ち込ませない北海道連絡会」が、道民の声を聞けとのスタンディングをおこないます。道庁東門前で11:30~12:30です。こちらにも足をお運びください。

 【今日の句】国民を 守るというなら 防災を

2025年12月7日日曜日

誰もが心配してるからこそ冷静な外交を

 中国機による自衛隊機へのレーダー照射など、このままエスカレートしたら日中関係が危うくなります。今日の「しんぶん赤旗」に、事態悪化をどう打開するか、志位和夫議長の発言が掲載されています(こちら)。ぜひ全文をお読みいただきたいのです。

 これは、香港フェニックステレビのインタビューに答えたもの。高市首相による発言の一番の問題点は、特定の国を名指しして武力行使があり得るとした点にありました。歴代総理のなかで、このような発言をしたのは高市首相が初めてです。

 日中国交正常化の際の共同声明をも踏みにじる内容であるだけでなく、2008年の「互いに脅威とならない」との共同声明にも背きます。撤回が必要ですが、志位議長は中国側にも3点で理性的解決をと求めました。

 ①ごく一部の右翼的潮流と日本国民を区別した対応を、②人的交流、文化交流、経済関係にリンクさせない、③事実にもとづかない言動、対立をことさらあおる言動はつつしむーーです。レーダー照射も、ここに関わるでしょう。

 政治的に過熱し、何かの際に偶然の衝突があれば後戻りできなくなります。冷静な外交とともに、やっぱり大元にある安保法制廃止、憲法9条を生かす立場でASEANなどと平和な地域づくりを進めることではないでしょうか。

 今日は登別市・室蘭市へ、語るつどいや街頭宣伝にとまわりました。冒頭に日中関係の話を始めると、集中して聞かれる方がほとんどでした。誰もが心配されているのが伝わってきます。

 他党やマスコミの論調、コメンテーターの発言などでも、中国へ厳しい態度で臨むべきとのものが目につきます。中国もそうですが日本も煽り立てるのではなく、冷静な対応を自覚的にしないと危うい。日本共産党が、その役割で発言しなければと痛感するのです。

 補正予算はくらしや地域経済の支えにならないこと、国会議員削減には報道機関からの批判も出されていること、高市政権は支持率が高くても土台はもろいこととあわせ、日本共産党がめざす社会などを私から話しました。

 うれしいことに両市で入党してくれる方がいて、街頭宣伝でも「いつも共産党はいいこと言ってると思っていました」と声をかけてくださる方など、私も励まされました。今こそ語り広げなければ。

 【今日の句】誰だって 戦争なんて 望まない