一般公開された「北海道IRショーケース」を見に行きました。リゾート観の演出を前面にした展示と、著名人のステージなどが中心でした。バッタリ会った佐野弘美道議と、会場内をまわりました。
昨日は「ビジネスデー」として、IR事業者からの講演も多数あったようです。チラシに「IRの世界観を体験できます!」と書いていましたが、ディスプレイなどを通じてにぎやかな感じの会場。世論調査でカジノ反対が多数を占めていることから、リゾート施設重視の打ち出しを優先したということでしょうか。
そのなかで目立ったのが、苫小牧での事業参入をめざすハードロック・ジャパン社。IR関係は写真のような模型ぐらいで、あとは外国人歌手の衣装やギターの展示でした。レディーガガさんの格好でのミニステージ(?)もおこなわれていました。これだけ見てると何のブースなのかと思いますが、まずはイメージ優先ということかもしれません。
カナダラウンジでは、ボードの「RG」という言葉が目に留まりました。これは Responsible Gambling (責任あるギャンブル)の意味で、ギャンブル依存・ギャンブル障害があることを認めたうえで入場制限や運営規範、警備、情報提供に責任を持つということです。「健全なカジノ」のように言われるのは、このRGの取り組みなどを指します。
しかし、それでも止まらないのがギャンブル依存。日本は多くの方や家族が苦しんでいる現実があります。加えて、安倍政権がカジノを経済政策に位置づけていること自体も本来おかしい。生産ではなく、賭博によるもうけにお墨付きを与えているわけなのですから。
カジノIRジャパンの展示パネルを見ると、マリーナベイ・サンズ(シンガポール)やソレアリゾート・アンド・カジノ(マニラ)の収益規模がありました。総売り上げのうちカジノゲーミングが占める割合は、マリーナベイ・サンズで80%、ソレアリゾート・アンド・カジノは実に91%も占めています。IRの収益はカジノ頼みということを示しています。Integrated Resort (統合型リゾート)の名のとおり、カジノが併設・統合されていることに意味があるんです。
今回のIRショーケースはカジノのカの字もないような感じでしたが、実際は「頭隠して尻隠さず」。このまま本当に誘致していいのか、今年の地方選では大きな争点です。そもそもカジノは米国カジノ業界の強い要請を背景に、日本でも議員連盟がつくられて解禁されたものです。日本共産党の躍進で、この計画をストップさせましょう。
【今日の句】カジノなき IRなど ありえない
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