2024年1月13日土曜日

受験生のあなたへ

 大学入学共通テストの初日、受験された方は力を発揮できたでしょうか。地震の被害に遭った受験生のことを思うと、安易な応援の言葉でないかと戸惑うのですが、ベストを尽くされてほしいと願うばかりです。

 自分のときを思い出しても、受験までは重圧の毎日でした。それでも今ほどの「自己責任」の呪縛はなかったし、浪人生活も人生の肥やしになるくらいの励まし(と言えるのか)があったものです。

 学校教育や社会全体が一度のミスも許さなかったり厳しく問われる雰囲気も、私の受験時とは違うところ。責任ある立場や社会的影響力のある場合のミスと、個人的な範疇のミスとは当然違うのに、全体として社会の包容力が薄れてきたと思います。

 自動的にそうなったのでなく、効率や成果を優先する社会づくりが浸透した結果ではないのか。新自由主義を教育に反映してきた、政治の責任を問わなければと思います。

 今日は、明後日からの党大会を前に会議のため東京へ。電車のなかは暑いくらいでした。

 【今日の句】その学び きっと力に 変わるから

2024年1月12日金曜日

遺志を継いで必ず議席回復へ

 一昨日に亡くなられた杉山勝雄・美瑛町議の告別式に参列しました。突然の訃報に驚き、やさしく穏やかに語られる姿ばかりを思い出します。昨年に4期目の当選を果たし、町議会副議長を務めたほどに信頼されていた杉山さんだったのです。

 杉山さんは30年前に胃がんを患い、胃の2/3を摘出しています。その後は順調だったこともあり町議を3期務めますが、後継としてバトンタッチした増山町議が体調を悪化したことから、「日本共産党の議席を空白にするわけにいかない」と再び立候補する決意をされたのでした。

 昨年の健康診断で異常が見つかり、結果的に最後の街頭宣伝となったのが10月。弔辞を読んだ増山さん曰く、合唱をしていた時と変わらぬ美声の、わかりやすい演説だったそうです。以降は闘病生活を送り、志半ばで帰らぬ人となってしまいました。

 弔辞を読まれた角和浩幸・美瑛町長、野村祐司・美瑛町議会議長ともに、杉山さんは「温厚・篤実」な方だったと述べられました。住民の生活相談に乗り、各地に「杉山ファン」がいたといいます。杉山さんは、これぞ日本共産党の地方議員というお手本のような存在でした。

 いっしょに街頭に立ち、事務所でも語り合った日が忘れられません。社会変革と住民福祉の遺志を継いで、私も議席回復へがんばりますからと、最後のあいさつをして見送りました。杉山さん、ゆっくりとお休みください。

 夕方から、自由法曹団北海道支部の新春のつどい。4年ぶりの開催で、この間の人権擁護や平和と民主主義の取り組みなども聞かせていただき、課題だけでなく多くの前進面があったことも再確認しました。憲法12条「不断の努力」の一節を思い起こしました。

 日本共産党は真下紀子・丸山はるみの両道議、札幌市議団から小形香織市議、また小貫元・小樽市議の参加もあり、代表して私から連帯あいさつ。国内外でも平和・人権・民主主義の課題が問われているもと、前へ進める運動をともにと述べました。たたかいの交流に、私自身が励まされたつどいでした。

 【今日の句】篤実な人柄 忘れず力にし

2024年1月11日木曜日

志賀原発は本当に大丈夫なのか

 道原発連などによる毎月11日の街頭宣伝では原発ゼロ署名に応じる方が多く、「北の鉄路存続を求める会」の宣伝にも注目が。これまでの自民党政治でよかったのかとの思いや模索が、ひしひし伝わってきます。労働争議の解決に向けた「いちの日」行動も、寒風のなか熱い思いが交流されました。

 それにしても志賀原発は、稼働していなかったとしても、本当に大丈夫なのでしょうか。変圧器からの油が漏れ、燃料プールからは冷却水があふれ、周辺のモニタリングポストは機能せず放射線量が測れていません。津波も3mまで到達していたと報じられたのは先日でしたし、情報の小出し感が否めません。

 もし過酷事故が起きたとして、これだけ道路が寸断されていたら、どのように避難しろというのでしょう。自然現象の地震・津波は止められなくても、人間の活動である原発は止めることができるはずです。まずは志賀原発の全面的な情報開示を、そして避難計画も「絵に描いた餅」となるなら、過酷事故が起きる前に廃炉の決断を。

 伊方原発(愛媛県)でも、佐田岬半島の住民は船を使って大分県へ避難する計画です。南海トラフ地震は大津波も想定されており、現実的な避難計画なのでしょうか。北海道の泊原発も、ホワイトアウト並みの吹雪の時に避難を求められても無理に決まっています。

 これだけ近隣住民に負担や危険を負わせる原発を、まだ続けることが本当にいいのか。省エネ・再エネを広げることは、大規模電源への一極集中を避け、地産地消の電源確保へも通じます。北海道から、原発ゼロへの転換の世論を広げたい。

 道路とともに鉄路の復旧も急がれます。北海道の相次ぐ廃線は、自然災害からの復旧をせず、なし崩し的に進められてきました。バス転換した地域でも減便・路線廃止で、高校生が通学に困難しているとのスピーチもありました。住みづらい地域が増え、人口減少が加速する--これに歯止めをかけなければ。

 「いちの日」行動でも、「今年は変える1年に」との訴えがありました。連帯と団結を強めて、いっしょに私もがんばります。

 【今日の句】信じろと言うより 廃炉の決断を

2024年1月10日水曜日

こんな開き直りを許せるか

 能登地震の救援こそ急いでほしいのに、予定より早めたのは辺野古の新基地建設だなんて。県民に「あきらめろ」とばかりに、何度も民意を無視してきた強行は許せません。工事中止と、こんな自民党政治を早く変えなければと北海道でも連帯して訴えていきます。

 「多くの県民は反対の民意を明確に示している。そのことを軽んじていては、日米安保体制にも大きな影響が及び続ける」(玉城デニー知事)、「能登半島地震で被災者が大変な状況の中、この工事は海にお金を投入するようなもの」(辺野古商工会・許田理事)などの声を、岸田首相はどう受け止めるのか。

 総工費は9300億円とされ、実際はさらに増えることでしょう。軟弱地盤に7万本以上の杭を打つということも、本当に現実的なのか。岸田首相は「普天間基地の固定化を避ける」とくり返すけど、全面返還の保障はどこにあるのでしょう。米軍基地の強化は新たな緊張をアジアにもたらし、攻撃の対象ともなってしまいます。

 支持率が1~2割台になり、国民的不信が突きつけられている岸田政権が工事強行とは、開き直りも甚だしい。3月の訪米を前にした手土産と言うのなら、重ねて許しがたい。工事中止の世論を広げるために、力を尽くします。

 今日は、公務職場における非正規雇用などの実態について懇談。会計年度任用職員・期間業務職員の現状など、早く改善しなければと痛感です。災害支援では最前線に立つ公務労働者の身分が不安定で、どうして総力を発揮した対応ができるでしょう。しっかり国政へ反映していきたい。

 【今日の句】見てるのは 国民よりも 米国か

2024年1月9日火曜日

多くの方との共同で

 朝の定例宣伝を終え、紙智子参議院議員と北農連新年交礼会へ。昼には憲法共同センターなどとの街頭宣伝に。能登半島地震での救助・救援をと、どこでも話題になります。道からもDMAT(災害派遣医療チーム)が派遣されます。北海道にいてできることに、私も力をあわせます。

 昨年は猛暑に見舞われた北海道で、農業分野は物価高騰とあわせて苦しみが多い1年でした。そして新年早々の大地震。気候危機も自然災害も、必要な対策・抑制策や備えをすることは大前提ですが、避けて通れない時代に突入していることも事実です。食料はいつも安定的に供給されるもの、という前提が脅かされてきています。

 加えて北海道で進む人口減少。自治体職員、建設・運輸の労働者、医療・介護や消防・水道などの職員は、日常でも不足しているのが現実です。こういうときに大規模な自然災害が襲ったら--これまで自治体ごとにつくられてきた災害基本計画を不断に見直しながら、計画が「絵に描いた餅」とならないよう、国の政策的支援を求めていきたい。

 財源の手当てが必要です。岸田政権の大軍拡・大増税路線を見直して、くらし・地域・環境を最優先に切りかえたい。5年間で43兆円もの軍事費だなんて、いっそう国民負担を増やすだけでなく、くらし・地域を支える財源も少なくしてしまうのでは。外交努力を強めることは、財源の確保という点から見ても必要です。

 2040年には働き手が8割に減る「8がけ社会」(「朝日」連載)のような実態は、道内をまわって私が実感してきたことと重なります。それを具体的な政策や政治的な課題にし、国政に反映させるだけの私の力不足も痛感してきました。嘆いてばかりでも進まないので、多くの方との共同を強めて打開の道をつくりたい。

 一昨日の池田佳隆衆議院議員の逮捕が、カネと利権がらみで腐敗した「今だけ・金だけ・自分だけ」の自民党政治を象徴しています。転換の世論を広げていきましょう。

 【今日の句】1人でも 多くの命 救われて

2024年1月8日月曜日

希望の持てる社会をいっしょに

 今日は「成人の日」。札幌市は昨日に式典がおこなわれ、私は北区会場前にて長屋いずみ市議とお祝いの言葉を述べました。救援募金に協力される新成人の方もいて、雪が降る厳しい天気のなか、心があたたまりました。

 一方で、被災自治体では式典そのものが開ける状況にありません。厳しい避難生活を強いられている新成人もいるでしょう。あらためて一刻も早く、かつ効果的な支援を願いたい。

 20年前の2004年に何があったか調べていたら、労働者派遣法の改悪があった年と気づきました。それまで禁止されていた「物の製造業務」にまで、派遣1年とはいえ可能とされました。政令で定められていた26業務の派遣期間も、無制限とされました。ここから非正規雇用が増えていったのでした。

 リーマンショックを経て「人を人と思わない働かせ方」は規制されるべきところを、今でも理不尽な解雇や雇い止め、ハラスメントなど違法行為・脱法行為が横行しています。若い世代が泣き寝入りさせられている社会はおかしい、働く権利が守られる社会に変えようと呼びかけました。

 高等教育の高学費や、奨学金が多額の借金となっていることも、国際社会から見れば異常きわまりない。これも自民党政治のもとで起きたこと。政治によって引き起こされたことは、政治の力で解決できるはずで、いっしょに変えていこうとも呼びかけました。

 希望が見えにくい時代です。世界でも戦争や気候危機など、とても1人の力では解決できないような課題も多い。しかし、多くの国で若い世代が変化をつくろうと声をあげ、連帯が広がっています。若い世代の希望や理想の実現に、私もいっしょに力を尽くしたい。

 北商連(北海道商工団体連合会)の新春決起集会があり、連帯のあいさつもさせていただきました。昨秋からの活動を振り返り、3月の確定申告・重税反対行動を軸にした運動方針を確認する集会です。

 今年はインボイス導入のため、申告は複雑化しています。ゼロゼロ融資の返済や、コロナ禍で猶予されてきた税・保険料の徴収も厳しくなっているといいます。すぐに業績が戻るわけでもないのですから、強引な徴収などあってはならないはずです。

 大企業優遇を切りかえて中小企業・自営業者への支援を強める経済政策を、インボイスはやめて、消費税は減税を。しっかり国政へと反映していきたい。

 【今日の句】つながれば もっと未来は 良くなると