2023年2月18日土曜日

心ひとつに、いのちとくらし守れ

 12回目を迎えた「いのちとくらしを守れ!北海道総決起集会」。岸田政権の大軍拡・大増税とくらし破壊を許さない、熱い思いを交流しあいました。アピールパレードには小室まさのり道議予定候補(札幌北区)も合流し、今日は気温も高く雪解けが進んだ札幌中心街を訴えてまわりました。日本共産党を代表して私が、集会での連帯あいさつをおこないました。

 「準備していた支援物資が、すぐになくなった。連携を強めて困っている人を救いたい」(青年ユニオン)、「税務相談さえつぶそうとしても、はね返してきた歴史がある」(札幌東部民商)、「ぎりぎりの生活、これ以上どこを削れと言うのでしょう」(白石区生活と健康を守る会)、「宣伝をしていると『これでは生活できない』と声をかけられる」(年金者組合江別支部)、「このままでは金のある人しか介護を受けられない国になる」(勤医協福祉会)。

 お1人お1人のスピーチに集中し、終われば大きな拍手。オンラインも含め250名もの方が、こんな政治を変えなければと心ひとつになったのではないでしょうか。「国民・道民本位の予算や政策、政治が求められます‥‥間近に迫った統一地方選挙で、市民と野党の共同で、憲法に基づいたいのちとくらしを守る政治を作りましょう」とのアピールも、満場の拍手で承認されました。

 集会の記念講演は「大阪維新政治を斬る!」と題し、オンラインにて大阪府知事予定候補・たつみコータロー元参議院議員がズバリと話してくださいました。新自由主義の政治には未来がないと、あらためて痛感です。その後のアピールパレードの終着地点では、ちょうど山口たかさんらが自民党道連前で抗議のスタンディング中。思わず連帯、エールの交換ともなりました。

 先だって、聾唖者のみなさんがつくるポプラ後援会のつどいに、平岡だいすけ市議予定候補(札幌東区)と参加しました。手話を交えたコミュニケーションを通して、やっぱり「手話は言語」だと実感。道内では手話通訳者の育成が大きな課題だけに、軍事費よりも社会保障優先にですよねと訴えました。

 「年金が300円減らされた。軍事力を支えることにつながるなんて許せない」「物価高騰で生活も商売も大変。消費税減税こそ」との身近な問題ともに、ウクライナ侵略にかかわって「ウクライナの人と交流してきたが、攻撃されることを覚悟してか『さよなら』とのメールがあった」との言葉は胸に響きました。手話九条の会では、プーチン氏あての抗議メッセージ運動に取り組んできたとのことでした。

 4月の統一地方選は、本当に大事な選挙になるのだと痛感です。いちばん身近な自治体で住民の味方となってがんばり、平和の課題はじめ岸田政権に厳しく立ち向かう日本共産党を増やしてほしいと、さらに訴えていきたい。

 【今日の句】雪解けにあわせ 政治も春よ来い 

2023年2月16日木曜日

ふるさとを大事にしたいからこそ

 根室本線(富良野ー新得)沿線の富良野市・南富良野町・新得町を、紙智子参議院議員とまわりました。鉄道写真を撮ろうと橋上で待っている方、幾寅駅で代行バスを待っている高校生などにも会い、かけかえない鉄道の役割を肌で実感しました。

 富良野市では、宮田均市議ら「富良野鉄道未来の会」のみなさんと懇談。鉄路の維持・存続にとどまらず活用・発展へ、積極的な発信をしています。昨夏には車両2両を借りきってクラシックコンサートや撮影会、駅弁販売などをおこない満員に。好評だったそうです。

 駅のバリアフリー化やサイクルトレイン、今は道東地方までぐるりとまわる列車運行や旭川から札幌経由で新千歳空港へ行く代替ルートとして根室本線活用などの提言・署名にも取り組んでいます。だからこそ国や道が積極的な立場で協議に参加してほしいとの熱い訴えを、しっかり反映していきたい。

 そもそも根室本線は6年前に連続台風に見舞われて東鹿越-新得間が不通になり、とりわけ南富良野町に多くの困難がもたらされまさした。髙橋秀樹町長・酒井年夫副議長から、それぞれの立場での話をうかがいました。

 沿線4自治体の首長で鉄路維持は難しいと判断しつつも、「バスの利便性や運転手確保を考えたときに、本当に可能なのか」(髙橋町長)との懸念があるのも当然です。今でさえ、減便された分を補うため町が土日祝限定のバスを出していますが、これは高校生の部活などを考えたため。町立高校を支え、高校生の移動手段を守るために懸命なのです。

 南富良野町はダム建設のため、多くの農家・町民が苦渋の決断で移住をし、その時には当時の道知事から鉄道は残すからとの話もあったといいます。「JR社長は災害復旧すると言っていたのに、いつの間にか廃線すると。これまで裏切られっぱなしだ」(酒井副議長)との怒りも、また当然です。鉄路を残したいなら負担をという、地域に責任を押しつける鉄道行政でいいのか。

 最後は新得町にて「根室本線の災害復旧と存続を求める会」の平代表・佐野事務局長との懇談。青柳茂行町議も同席しました。

 署名や集会、要請などを続けて6年間。話は鉄路だけでなく農業や少子化などにも及び、どれも共通して財界ばかりが潤う政治が根本の問題だということでした。このままでは地域だけでなく、日本全体がだめになるとの危機感です。

 それでも続けてきた原動力は何だったのか。佐野さんは国鉄で働き続け、政治が労働者・国民を切り捨ててきたことへの強い思いがあります。農業を営んできた平さんも、疲弊してきた地域の現実を目の当たりにして、「このままでいいのか」という思いがあったと言います。ふるさとを大事にしたい、という根底の思いがひしひしと伝わりました。

 鉄路を通じて見えるのは、さまざまな地域の課題。交通政策としても地域政策としても、もう一回り大きな視野で訴えていかなければとの思いを強くしました。

 【今日の句】つながっている 鉄路こそ意味があり

2023年2月15日水曜日

ここにも自民党政治の行きづまり

 酪農・鉄道・運輸など北海道の重要課題について、紙智子参議院議員と懇談・調査にまわりました。足元から崩れかねない実態を、どんどん国に反映しなければと痛感した1日でした。

 まわった先は道農政事務所(酪農)・札幌市役所(新幹線工事の負担増)・道商工会議所連合会(運輸)に、鉄道政策全般では研究者・専門家から話をうかがいました。札幌市役所では吉岡ひろ子市議、鉄道政策では「北の鉄路存続を求める会」事務局長でもある小室まさのり道議予定候補(札幌北区)も同席しました。

 一気に飼料代が値上がりして「このままでは酪農が続けられない」と悲鳴があがる酪農業、資材費・人件費も含めて事業費が膨らんだ新幹線の延伸工事。国が大規模化や大型開発を進めてきたことや、異常な円安を招いた金融政策のツケが、これだけ地域を痛めつけているのかと思うと本当に腹立たしい。地域の視点からのアベノミクス検証は、絶対に必要です。

 道商連は、鉄道輸送を先出しした緊急要望を国に提出しました。各地域の会頭さんが持つ切迫さや、これまで積み上げてきた政策的蓄積の話も聞き、問題意識を共有できた意味は大きい。「もっと国民・道民のみなさんに危機を伝えていかなければ」との話も同感です。

 トラック輸送の「2024年問題」や、新幹線の札幌延伸にともなう並行在来線の分離が起きる「2030年問題」など、迫りくる時間との勝負なのです(なお、日本共産党としては並行在来線の経営分離自体が問題としています)。スムーズな輸送・流通なしに、今の私たちの生活はないのですから。

 研究者・専門家からのお話で、ますます認識も深まりました。そもそも鉄道だけが交通・運輸ではないし、財源を含めて鉄道局だけの範疇で考える必要もない。考える土俵を広げることで、解決の道も見えてくるのではないか。いろんな角度が見えてきたと紙議員も納得されていました。課題が多い北海道だからこそ、課題解決の先進地域へと進めていきたい。

 明日は富良野市から新得町へ、根室本線の維持・存続にかかわる懇談・調査です。

 【今日の句】机上だけ見てて 解決するものか

2023年2月14日火曜日

何を福島から学んだのか

 60年を超えても原発を運転できるとする閣議決定に、原子力委員会が多数決で追認--福島での事故を教訓にした、規制委の独立性はどこへいったのかという思いです。政府が国会へ法案を提出するのにあわせて、急いで決定したというのが実態なのでしょうか。

 反対意見を述べた石渡委員は「安全側への改編とは言えない」「しっかり規制するといっても、具体的になっていない」と、その理由を語っています。審査中に止まっていた期間を後に足すことができるので「上限期間の60年を超えても動かせる」という言い分も、詭弁にしか聞こえません。

 要は法案を国会提出に間に合わせるための追認で、これでは規制委の形骸化にもなってしまいます。安全神話の復活ではないのか。

 経産省と原子力規制庁が、法案提出に向けて非公式な面談を重ねていたといいます。推進機関と規制機関が一体化してはならないと、福島での事故から学んだはずではなかったのか。

 安全性も「核のゴミ」も気にかけず、財界の意向に沿った今回の決定。岸田政権に統一地方選で審判をくだそうと、今日の街頭宣伝でも呼びかけました。大軍拡・大増税の押しつけとともにストップさせたい。

 【今日の句】どうするの 核燃サイクル 核のゴミ

2023年2月13日月曜日

食と農を守る国の責務を

 道内酪農家の離農・離脱が年間200戸超か(「道新」)--ひしひし伝わる厳しい経営の一方で、国の来年度農業予算はマイナスだとは信じがたい。食料自給率の高い欧米諸国では、例外なく価格保障・所得補償を増やしています。軍事費よりも農業予算を増やせ!との声を、さらに大きくしていきたい。

 今日は北海道農民連盟の定期総会にて来賓あいさつ。第50回という節目の年なのに、これまでにないほどの厳しさが農家を襲っています。総会スローガンのなかにも「国の責務のもとで食料安全保障を確立しよう」との一節が掲げられていました。

 問われているのは国の責任であって、農家の自己責任ではないはず。「安倍農政」の時代から国は規模拡大と効率化を誘導して、輸出で稼ごうとの方針を農家に迫ってきました。しかし市場にまかせて、どうして食料自給率が向上できるというのでしょう。どんどん自給率は下がってきたではないか。

 国内農家が苦しんでいても、ミニマムアクセス米やカレントアクセスなどの輸入措置は見直そうともしませんでした。コロナ禍やウクライナ侵略という過去に例のない事態のもと、輸入ルールも異次元の見直しという立場で臨むべきではないのか。誰の立場に立った農政か、根本から問われていると思います。

 食あってこその、私たちの命。農あってこその、北海道と地域の経済。揺らがないで私も訴えていきたい。

 【今日の句】農業を 突き放す国 未来なし