
この紙芝居では、天邪鬼にさらわれた瓜子姫は桃の木の上に置き去りになるだけですが、地域によっては天邪鬼に食べられたりと、何とも残酷な感じ。
しかし、古くからの民話は多かれ少なかれ、このような感じですよね。
意外にも、クラスでは2人くらいしかこの話を聞いたことがなかったようで、川から瓜が流れてくる場面はやっぱり桃太郎を連想したよう。
でも流れてくる音は「どんぶらこ」ではなく、「つんぶくかんぶく」なのです。
こういう音の持ち味に、日本語の面白さを感じます。
瓜子姫と天邪鬼の「掛け合い」もまた面白いので、それが伝わるように読んだつもりですが‥‥子どもたちも笑ってくれて、思わず私もニンマリ。
久しぶりに訪れた学校でしたが、とても懐かしく、特別な時間が流れているようでした。
学校は、時間に迫られる場所でなく、じっくりと考えあい、本を読み、思いっきり体を動かせる場所であってほしい。
教育現場への管理と統制を強める安倍政権ですが、子どもたちが求めているのは、自分の可能性を広げてくれる社会と学校の存在だと思います。
子どもも、人格を持った1人の立派な人間なんですから。
【今日の句】 絵の奥に 子の想像は 無限大