2024年4月26日金曜日

それでも原発を続けるのか

 チェルノブイリ原発事故から38年。「原発ゼロの日本へ」と道原発連の宣伝で訴え、その後にまわった札幌市西区では、寿都町に親せきがいるという方と「核のゴミ」の話にも。これだけ被害や矛盾を広げる原発からの転換をと、あらためて訴えていきたい。

 最高気温が25℃にもなり、4月の北海道としてはありえない暑さ。気候変動対策は急ぐべきですが、原発再稼働・新増設の口実にしてはならない。チェルノブイリも福島でも、いまだ故郷に帰れないくらい事故は進行中なのですから。

 原発を動かせば増えていく「核のゴミ」も、処分方法が決まっていないのに、どう未来へ責任を果たすというのでしょう。冒頭の方も「北海道南西沖地震の時には、海に近い母の家が水浸しになった」と、地震や津波への心配を口にされていました。

 片岡町長が文献調査に手を挙げてから、それまで仲が良かった住民同士でも意見の違いから話をしないようになってしまった、と言います。原発の建設でも、同じく地域に分断がつくられてきた歴史もあります。原発は、住民を幸せにする存在なのでしょうか。

 「核のゴミ」も「安全なものというなら、電力の大消費地・東京や札幌に埋めたらいい」と聞きます。「迷惑施設」「迷惑物質」は地方へと押しつけ、その見返りに金をばらまく手法は以前から変わらないまま。こんなやり方は、もう決別しないと。

 そもそも地震大国・日本で原発を続けていいのか。安全神話と決別して、省エネ・再エネへの転換をも訴えていきたい。

 地域をまわるなかで、自民党への怒りは根強いことを実感します。「政権を代えて、共産党もそこに入れるように」と強い期待を寄せてくださる方や、体調がすぐれない方が「お会いできて元気が出たみたい」と「しんぶん赤旗」を再講読してくれたり。本当にありがたい。明日もがんばります。

 【今日の句】原発に 頼る政治と 決別を

2024年4月25日木曜日

今こそ土台から立て直そう

 今日は道内の小選挙区予定候補者(②宮内しおり、③伊藤りち子、⑥おぎう和敏、⑧本間かつみ、⑨たつの広志、⑪佐藤耕平)らとオンライン交流会議。全道で党の政策や値打ちを語り広げている奮闘に、私も元気をもらいました。心ひとつにがんばっていきたい。

 「『自民党はもうダメ、誰も責任を取っていない』と腹を立てていた方が入党」(宮内)、「裏金事件に怒りが渦巻いている。くらしに困って相談に来た方が『他党では受けつけてくれなかった』と、信頼してくれて入党」(伊藤)、「戦争する国づくりを止める力になってと呼びかけ、納得いただき入党」(佐藤)など、自民党政治を終わらせるために大きな党をと呼びかける先頭に立たれています。

 「有権者は政権交代を望んでいる。ポスターを貼って党の本気度を示したい」(本間)、「市民と野党の対話集会で、自民党政治を終わらせる共闘の意義を訴えた」(おぎう)、「初めて対話した歯科技工士さんが、たくさんの要望を寄せてくれた」(立野)など、今こそ日本共産党として宣伝・対話を広げていこうと確認もしあいました。

 自民党への不信が高まっているなかで、どう新しい政治をつくるか、何をめざして、どう実現するか。予定候補が一丸となって党の政策や値打ちを語り広げ、世論や機運を高めていこうと話し合いました。日本共産党が伸びてこそ、市民と野党の共闘は再構築できるとの確信も揺らぎません。

 いっせいに各紙が「道内117市町村 消滅可能性」など、民間組織「人口戦略会議」の報告書を紹介しました。すでに道内で人口減少は顕在化しているし、バス運転手や介護職員はじめ、あらゆる分野の働き手不足は社会問題となっています。

 不安定な雇用を広げ、農林漁業では価格安定の責任を投げ捨て、大企業優遇に一方で地域産業は衰退に追い込み、社会的にも経済的にも女性差別を続け、高い教育費など子育てしにくい日本にしてきた自民党政治の帰結ではないのか。「産めよ育てよ」とばかりに女性や若い世代の責任のような圧力・押しつけ、また「努力していない」地方自治体への責任転嫁などは間違いです。

 まずは、ケア・エッセンシャル分野の位置づけも財政支援も厚くして、どの町でも安心してくらせる土台を立て直すこと。農林漁業など地域資源を生かした産業育成と雇用安定を進めること。教育費負担軽減はもちろん将来の年金制度まで、どの町でくらしても等しく人生の安心を享受できるようにすること--時間はかかっても、この土台を国としてつくりなおすべきだと思います。

 そのうえで北海道は、広大で積雪・寒冷という特殊事情があります。自治体ごとの連携、除排雪体制の強化、交通網の維持などは、喫緊の課題としても取り組まないと。

 「人生の安心」や持続可能な町づくりを困難にしてきた、自民党の失策を棚上げすべきではありません。「消滅」という言葉は警鐘として受け止めつつも、今こそ政治の基本に立ち返るべきだと訴えていきたい。

 【今日の句】金まみれ政治に 任せていられない

2024年4月24日水曜日

やっぱり日本共産党が伸びてこそ

 今日は宮内しおり・道2区予定候補と、札幌東区での街頭宣伝へ。まだまだ冷たい風が吹くなか、多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださいました。宮内さんも、ある地域では「ここの公園は出身高校の近くです」とエピソードを紹介するなど、演説にも慣れてこられて心強い。

 「がんばってくださいね」「民商(の会合)でお会いましたね」と、通りすがりに声をかけてくださる方も次々。裏金事件への怒りは引き続き強いとも実感しました。自民党の規正法改正案では歯止めにもならず、やっぱり企業・団体献金の全面禁止こそです。

 自民党・宮沢博行衆議院議員が、自身の女性問題を理由に辞職願を提出したと報じられました。その週刊誌を読んでいないため内容は詳しくわかりませんが、同じようなことを何度、自民党議員はくりかえすのでしょう。情けない思いも湧いてきます。

 長谷川岳参議院議員から北海道・札幌市の職員へ威圧的な言動があっただけでなく、職員から組織的な「お礼メール」や過度と思える出張・面会も明らかになりました。和歌山では二階俊博元幹事長の三男に、町村会が出馬要請をしたといいます。自治体と与党議員の関係はこれでいいのかと、多くの方が感じているのではないでしょうか。

 金のある大企業などが多額の献金やパーティー券購入をおこない、地方自治体では権力をもつ与党幹部・議員に接近や忖度をはかる--こんなことを、いつまで続けるのでしょう。やっぱり自民党政治をおおもとから変える日本共産党が議席を増やさないと。明日も元気にがんばりたい。

 【今日の句】抜け穴の 法改正など 意味はなし

2024年4月23日火曜日

新たな船出を祝う喜び

 母の実家が離島だったこともあり、「しんぶん赤旗」日刊紙の連載「天売診療所便り」に、とても懐かしい思いが湧いてきます。今日は漁師となったリョウさんの漁船が島に届き、島民そろって祝うというジンとくる内容でした。

 母の実家の離島でも、何台か軽トラを見た記憶はありますが、交通手段といえば主に船。島の生業に欠かせない漁船は、命と生活を守る大事な家の財産でもあります。波が高く連絡船を出せない時に、伯父の漁船に乗せてもらった経験が私もあります。

 大人になってから「板子一枚下は地獄」という言葉を知りました。以前より漁船の安全性は進歩したものの、船が沈めば命はない、という厳しい事実は今も変わりません。天売島でも1902年に220人、1908年に219人が亡くなる海難を経験しています。

 それだけに29歳という若い漁師の新たな船出を島民みんなで祝ったという文章に、胸が熱くなるのです。診療所は開店休業、水産加工場は仕事を切り上げ、高校は課外授業ということにして、人口270人の島で約100人が新船の到着を肌寒いなかで待ったといいます。

 離島ゆえに都市部のような利便性は望めないものの、ともに支え合って生きている一体感は母の実家でも感じたものでした。町から来た私でも「●●さんの孫かい」と、同年代の子どもたちが仲良くしてくれて野球をしたり、とても鮮明に覚えています。

 離島からの声も、しっかり政治で反映していきたい。あわせて、これだけ読み応えある「しんぶん赤旗」を、ぜひ多くの方にお読みいただきたいです。

 【今日の句】漁船から こんなに希望が 伝わって

2024年4月22日月曜日

首相は根拠を示せなかった

 朝の定例宣伝後、急ぎの文章作成も何とか終えて、志位和夫議長の国会質疑を聞きました。同盟国の「主権の一部」まで米国の元に置く(!)公式文書を示した志位さんに、岸田首相は肯定も否定もせず、最後は総理の責任だとくりかえすだけでした。訪米で危険な約束をしてきたのかと、自民党議員も神妙な顔で聞いていたのが印象的でした。

 IAMD(統合防空ミサイル防衛)についても、どこに撃つのか・どの国が撃つのか・撃ったあとの検証などの情報は「圧倒的な情報量を持つ米国」から得ることになると、自民・佐藤正久議員がテレビ番組で述べていたことも紹介。米国側の文書も示し、自衛隊が米軍の指揮命令下に入らない保障はあるのか、と志位さんは質問しました。

 岸田首相は、日本が平和国家としてのなかではありえないと抽象的な答弁に終始し、具体的な保障は答えられませんでした。重ねて問う志位さんに、冒頭のように「最後は総理が責任を負っている」と、まるで自分が保障であるかのように答えました。岸田首相であるからこそ、ますます危険すぎます。

 「自衛隊は米軍の指揮下に入らない」と答弁しても、その根拠を首相は最後まで示せませんでした。私は安倍首相の時に、プーチン大統領との対談内容について質問したことがありますが、安倍氏でさえ「つまびらかにはできないが」と言いつつ、くりかえし日本の態度を述べてきたとは答えたものです。しかし岸田首相は、みずからの対談内容には触れずじまいでした。

 ここまでくると、専守防衛という日本防衛の基本を覆しているとしか思えません。エマニュエル駐日米大使が「岸田首相は2年間で、70年来の(日本の安全保障)政策の隅々に手を入れ、根底から覆した」(「産経」)と、言っているとおりだと思います。その自覚がないなら危険なことだし、わかっていて踏み出しているなら平和国家破壊そのものです。

 東アジアの平和構築について、日本共産党の考えはこちらをご覧ください。この講演は20ヵ国を超える駐日大使・外交官も聞いてくださり、積極的な感想も寄せられています。軍事大国化とは違う、外交努力を尽くした別の道があると、私もていねいに広げていきたい。

 【今日の句】主権まで 取られる自覚も ない首相

2024年4月21日日曜日

地方議員は「草の根の党」の宝

 広尾町・前崎茂町議候補の当選の報がありホッ。ご支援ありがとうございました。今日は全道地方議員会議に参加し、いっしょに大会決定や国民健康保険について学びました。コロナ禍があって久しぶりの全道会議でしたが、多くの地方議員が道民生活を支えているのだと再認識です。私からも一言あいさつしました。

あらためて党づくりの重要さを実感です。国保も都道府県化が進められ、保険料など完全統一された大阪府の実態には驚きました。北海道でも少しずつ進められているだけに、私も位置づけを高めて取り組みたい。

 これほど大事な地方議会で、まったく質問をしない議員もいるなか、欠かさず質問をしているのが日本共産党の議員です。ふだんから住民の声を聞き、法律・条例や制度をふまえ、批判も提案もする力は、学びあえる党のネットワークがあるからこそです。

 そもそも綱領や大会決定など、政治的な土台がしっかりあることが大きい。時流に流されないで、権力にも忖度せず住民の立場を貫くことは、そう簡単なことではありません。時には議場で1人だけで論陣を張るということも、少なくないのですから。

 日常的な生活相談、民報やチラシの作成・配布、「しんぶん赤旗」の配達・集金、党支部や党員を支え、みずから党勢拡大の先頭にも立つ--地方議員が果たしている役割は、草の根の党での宝のような存在です。私も、どれだけ地方議員のみなさんから学んできたことでしょう。

 地方行政は、国政に大きく制約される側面があります。住民生活の安定や地域経済の振興、平和な地域づくりを進めるには、国政を変えることが必要です。心ひとつに、私も地方議員のみなさんと力を合わせたい。

 【今日の句】あたたかき 地方議員の 底力

2024年4月20日土曜日

追及すべきは政治的背景

 新幹線の札幌延伸は2030年度末に間に合わないーーいっせいに報じられました。誰もがわかっていたし、昨年の政府要請で「早く発表しないと矛盾がひどくなる」と私からも言っていたのです(写真)。ここまで引き伸ばした岸田政権の政治責任も問われる事態です。

 もともとトンネルを掘り続けるのは難工事だと、北海道の地質を知る人にとっては常識的なもので、専門家からは警鐘が鳴らされてきました。工事費も膨らむし、国会では紙智子参議院議員も質問しています。

 札幌駅周辺は、2030年度末の開業に合わせた再開発を進めてきました。冬季五輪招致もそうでした。延期するなら早く発表すべきと、賛否を別に私からも訴えたのは、道内経済や札幌のまちづくりへの影響が大きいからです。

 国交省からの答弁はありませんでした。「遅れて発表して、その後始末に困るのは官僚のみなさんですよ」と言っても、態度は変わらず。答弁できないのは、政治的な背景があるからだと痛感しました。

 もともと札幌延伸は2035年の開業とされていたのに、5年も前倒しされたのは、財界と自民党によるものではないのか。利益第一の政治は、最後には自分に跳ね返ってくるものです。これぞ墓穴というものです。

 北海道と札幌市がラピダス進出やDX・GXに舵を切ってきたのは、旧態依然の大型開発が行き詰まったからではないのでしょうか。単に工事が行き詰まったということでなく、根が深い問題として考えなければ、北海道経済の将来も厳しくなると思います。

 農林漁業など自然環境や地域資源を活かし、持続可能な経済構造の北海道に変えていくことこそ。多くの方と語りあいながら、議席を回復して役割を果たさねば。

 【今日の句】北海道 金と利権で ゆがめられ

2024年4月19日金曜日

数値化できないジェンダーの課題も語り合って

 先ほどX(旧Twitter)での初スペースを終えました。宮内しおり・道2区予定候補と選択的夫婦別姓や性別役割分業、大学や職場での女性差別などを語り合いました。お聞きくださったみなさん、ありがとうございました。

 手元に資料を置いて語り合いながら、寄せられたコメントにも目を通して、また話で触れていく流れ。実際はコメントを見る余裕もなく、いろんな情報を同時に処理する、スペースをされている他の方はすごいなあと素直に思いながらの1時間でした。

 今日の「しんぶん赤旗」では、教育学の立場から「ジェンダー平等を考える」との記事が載っています。3回連載で1回目が法学、2回目は政治学でした。日本の教育分野は、等しく学ぶ環境は形式的に保障されているものの、子どもへの教育期待や教育投資、包括的性教育、家族主義など、数値化できない課題を抱えています。

 小学校の教員は62%が女性なのに、校長では25%に過ぎません。女性が仕事と家事・育児の二重負担を強いられ、忙しい学校現場で管理職は難しい--こういう実態があるのではないか。民間の職場でも、同様だと思います。役員や管理職だけでなく政治家として立候補することも、同じく困難となるでしょう。

 それを解決しないと、いつまでも日本のジェンダー・ギャップ指数は低いまま。宮内さんも自分が体験した差別の一端などを話されましたが、同じような苦しみを抱えている方は多くいるはずです。

 今日のような機会が、ジェンダー平等の世論を広げる一助になればと強く思いました。私も学びや自覚を重ねながら進んでいきたいです。

 なお、次回のスペースは5月2日(木)19:30~で、憲法記念日を前に、神保大地弁護士と平和・人権・憲法などを語り合う予定です。ぜひ、お聞きください。

 【今日の句】伸びしろがあると 自分に言い聞かせ

2024年4月18日木曜日

国際水準との隔たりは大きい

 河川でのサケ捕獲は先住民族が持つ「先住権」--札幌地裁は、この訴えを棄却しました。ラポロアイヌネイションが提訴したのは2020年。今年2月に亡くなられた差間正樹さんからは、遺骨返還や差別撤廃とあわせて何度も話をうかがいました。今回の判決を、差間さんはどのような思いで聞かれたでしょう。

 文化や伝統が奪われて、アシリチェプノミ(サケを迎える儀式)の経験もない会員もいたと言います。アイヌ施策推進法は成立したものの、日本政府としてアイヌ民族への謝罪はないまま。先住民族と認めながら先住権は認めない、その問題と根が1つのように思います。

 江戸時代以前に、独占的に有されていたアイヌ民族の漁業権が不当に奪われた歴史について、国や道は認否を避け続けたと言います。今日の判決で、河川は公共の物であるから「特定の集団が排他的に漁業を営むことは困難」と述べたものの、過去の不当性については踏み込まなかったようです。

 つまりは形式的な判決にとどまったということか。国際水準である2007年「先住民族の権利に関する国連宣言」から見て、日本の現実は隔たりが大きいと言わざるを得ません。権利回復へと前進させるため、私も力をあわせてがんばります。

 今日は札幌市北区で、宮内しおり・道2区予定候補の宣伝キャラバンに参加させてもらいました。「青年・学生の願いを国政へ」「ジェンダー平等の日本に」と呼びかける宮内さんに、たくさんの期待の声が寄せられていました。小学生からも「がんばってください」と激励がありました。

 宮内さんは、午前中に入党決意者を迎えたそうです。嬉しいことに街頭演説に参加されて、「しんぶん赤旗」日刊紙を購読される方もいたとのこと。これだけ行きづまった自民党政治を変えるため、自分も何かしたいと感じている方が多くいるんですね。

 風も冷たくなるなかで、多くの党員・後援会員さんが来てくださり、私も元気をいただきました。比例議席回復へと、力を尽くしていきたい。

 【今日の句】大地から 略奪したのは 誰だった

2024年4月16日火曜日

頼れる議員を今度も必ず

 広尾町議員選挙が告示され、日本共産党・前崎茂候補が5期目をめざします。実績豊かな前崎さんは「大丈夫」との声があがるのが、いちばん危ない。最後の最後まで広げてくださいと、私からも訴えました。

 新築だけでなく中古住宅購入への補助や、結婚や出産の祝い金・18歳までの医療費無料化など、子育て・若い世代への支援が実現しました。昨年度の出生者数が17人という同町で、さらに子育て支援を強めたいと前崎さん。

 高齢者から要望の強い「補聴器購入費の助成」「帯状疱疹予防ワクチン接種費の助成」も、公約に掲げました。町職員を務めあげ、法律・条例や町の制度などにも詳しい前崎さんだからこそ、頼れる議員として信頼が厚いのです。

 十勝管内19ある市町村で、広尾町だけが「選択的夫婦別姓の実現を求める意見書」を提出できていません。裏金事件や大軍拡は許さないこととあわせ、国に対して声を上げる議員を選んでほしいことも私から強調しました。

 日本共産党・旗手恵子町議が勇退されることで、これまでの倍の働きが求められると前崎さんの議席は絶対になくせません。広尾町に知人・友人がいる方は、ぜひご支持をお広げください。

 帯広市へ移動して、佐藤耕平・道11区予定候補と入党のお勧めにもまわりました。杉野智美・大平亮介の両市議もそれぞれの地域で同席くださり、70代の方が入党してくださいました。

 亡くなられたお兄さんが民商で熱心に活動されていたそうで、話の始まりも「民商と共産党との違いは」との質問から。民商は社会主義・共産主義をめざしていないけど、「平和でこそ商売繁盛」などの考え方は共通だし、日本共産党は要求で一致する団体と政治や社会を変えていく方針との話に納得くださいました。

 お兄さんは個人事業主だったそうですが、大企業の下請けのもとで大変な苦労を強いられたそうです。大儲けを上げている大企業や富裕層へ適正に課税して、季節労働者など庶民を支えれば社会は良くなると活動していたお兄さんを、ずっと信頼されていたことがわかりました。

 自民党政治に怒っていてもまわりと話す機会もなく、社会は変わらないものと諦めている方も多いでしょう。コツコツと日頃から、社会は変えられるとの展望を広げていくことの大事さを教えてもらったような気がします。

 なお、昼食は元帯広市議の佐々木とし子さんが手作りの弁当と豚汁を用意くださいました。中身は秘密ですが、十勝産の野菜をふんだんに使い、とても美味しくいただきました。ありがとうございます。

 【今日の句】どの町も コツコツ信頼 よくわかり

2024年4月15日月曜日

行きづまりの自民、展望を示す共産

 朝の定例宣伝後に、コンビニで「財界さっぽろ」5月号を入手。田村智子委員長へのインタビューが、6ページにわたり掲載されています。自民党政治を終わらせる決意から社会主義論まで縦横に、ざっくばらんに話されています。写真も大きい。

 一方では長谷川参議院議員や堀井衆議院議員への厳しい批判の見出しがあり、はからずも「行きづまりの自民党 vs. 展望を示す日本共産党」のような構成に。ちなみに私が行ったコンビニでは最後の1冊で、関心の高い今号となっているようでした。

 それにしても、今日の日中も驚くほど暑い。先月まで雪が降って、今も桜さえ開花していないのに、道内各地で一気に夏日となりました。今年の夏は昨年以上の猛暑なのかと、早くも心配です。気候変動の影響であるなら、早く歯止めをかけないと。

 雪解けが早いと、水田で水を必要とする時期に水不足とならないか、との心配の声も聞きます。高温は農作物への病気も発生しやすくなります。命の源である食料の確保は、これだけの気候変動でも大丈夫なのか。地域経済への影響も出るでしょう。

 直接の猛暑は、人間の健康をも直撃します。昨夏に伊達市で小学生が熱中症で亡くなったことは、全道で大きな衝撃でした。まさか北海道で、通常の生活のなかで、しかも子どもが熱中症で亡くなるなんてと、誰もが思ったはずです。

 化石燃料に依存し、原発は温存どころか再稼働・新増設までねらう岸田政権。気候危機を食い止める「上昇1.5℃以内」という目標にも、ずっと背を向け続けてきました。この国は国民の命より、化石燃料や原発で恩恵を受ける企業などのほうが大切なのでしょうか。

 地球の未来にも責任を負わない政治を、このまま続けさせてはおけない。朝の宣伝では、こぶしを握って応えてくださる方の姿がありました。

 昨日が投開票だった上川町議選挙は、溝口久男候補が当選を果たしました。応援いただき、本当にありがとうございます。明日は広尾町議員選挙の告示です。

 【今日の句】春もなく夏日で 何を着たらいい

2024年4月14日日曜日

嵐は樹を育てる

 今日は滝川市で「政治の春を 女性のつどい」。うたごえとフルート演奏に心が洗われ、汚れた裏金政治を大掃除しようと私からも訴えました。笑いと拍手の、後援会のみなさんの寸劇も良かったです。

 炭鉱で栄えた空知地方には、労働者とともに女性の粘り強いたたかいが記録されています。過去の党道委員会発行「北海新報」、空知地区「そらち民報」(いずれも当時)から伝わる躍動感と感動を紹介したいと思いました。

 1つは沼田町・浅野炭鉱で1949年に起きた、賃金未払いに対するたたかい。女性の多くは主婦という時代で、労働組合の無期限ストに合わせて立ち上がるのです。紙芝居でストの内容を住民に知らせ、行商をしながら生活を支えていたことに、全道で連帯して女性が立ち上がったと報じられていました。

 2つ目は、お連れ合いがあらぬ容疑をかけられた芦別事件で、国家賠償確定まで26年間たたかった井尻光子さんのこと。光子さんへのエールは「芦別の雪の中を」という歌にもなり、昨年の全国うたごえ祭典(北海道)でもうたわれました。みずから「嵐は樹を育てる」と語られ、家族そろっての胸を打つたたかいでした。

 3つ目は、空知管内を含む旧中選挙区4区で国政候補を務めた外尾静子さん。1人で6人の子を育ててきた女性に、「女たちがなめてきた苦しみ、流してきた涙を共産党は決して無駄にすまい」と語って入党を勧めた、その記録されていた温もりに励まされたのです。ちなみにこの4月で、外尾さんが亡くなり5年となりました。

 こうして積み上げられてきた歴史を、背筋が伸びる思いで読み進めました。もちろん今を生きる女性たちのがんばりとともに、過去にも学んで、私も議席回復へ力を尽くしたいと決意を述べました。

 これだけ声をあげても、なお女性差別・ジェンダー不平等が残る今の日本。やっぱり自民党政治そのものを変えなければ。明日もがんばりたい。

 【今日の句】北の地で 柳の枝は 雪折れず

2024年4月13日土曜日

熱い思いが伝わって

 札幌市中央区で、実行委員会による「市民の集い2024」。野党各党からの参加が呼びかけられ、日本共産党は私が参加しました。裏金事件、憲法と平和、くらし・人権や北海道の課題など多彩なテーマと、今後の市民と野党の共闘についても語り合う大事な機会となりました。

 参加者は私のほかに、道下大樹さん(立憲・衆議院議員)/鳴海一芳さん(社民・道連副代表)/向井昭彦さん(れいわ・道ブロック政策委員)。司会は村上ゆうこ(立憲)・小形かおり(共産)の両市議が務めました。

 初めに各党から「総選挙に挑む決意」。私からは、行きづまった自民党政治をおおもとから変えようと呼びかけました。そのうえで「分かれ道」の選挙になるし、市民のみなさんと力をあわせたいと述べました。

 ①貧困と格差を広げる新自由主義か、くらし・地域応援の経済政策への切りかえか、②戦争に参加していく日本か、平和憲法に立ち返って外交努力を尽くす日本か、③人権後進国を続けるか、国際水準の人権先進国へ切りかえるか、④原発再稼働・石炭火発温存か、本気の気候変動対策を進めるか、⑤金権腐敗の自民党政治を続けるか、カネと利権まみれの政治を終わらせるか--などの「分かれ道」なのです。

 北海道にかかわる重要課題では農林業業の振興、交通・運輸や社会保障と教育など生活の土台を立て直すことについても触れました。どれも大事な課題で、こんなに北海道が自民党政治のもとで苦しめられてきたのかと、話しながらも再認識させられました。何としても変えなければ。

 その後に会場からの意見では、「核のゴミ」や原発汚染水などの問題とともに、北海道でも維新が議席を増やしたことや「どうして野党の支持率が上がらないのか」など、もどかしい思いが伝わるような内容も。私自身も責任を感じます。

 より地域に密着した活動や、常に誤解や偏見が向けられる日本共産党そのものを知っていただく独自の活動を述べました。自民党が追い詰められているからこそ、日本共産党にも共闘にも攻撃を強めるのですから、恐れず堂々と変化の道を訴えていくことが大事だと思うのです。

 今日のような機会をつくって、何としても自民党政治を終わらせたいと市民のみなさんの熱い思いが伝わりました。今が野党のがんばり時だし、日本共産党も多くの方と広く語り合うとき。明日もがんばります。

 【今日の句】堂々と 希望と大義 語るとき

2024年4月12日金曜日

こんな危険な政権を続けさせられない

 今日は、先日の中央委員会総会を受けた道委員会総会。全道各地の奮闘に私も励まされました。大事な報告文書も何とかやりあげ、今度は別の原稿に必要な調べ物へ。学びって本当に大事です。

 さて、日米首脳会談や岸田首相による米議会演説の内容が詳しくわかってきました。米国にますます従属・依存を深める結果になったのではないか。田村智子委員長の談話も、お読みください(こちら)。

 国民から支持を失っている岸田首相の、米国を後ろ盾に総理の座にしがみつく姿が有り有りです。あまりに卑屈というだけでなく、日本が軍事同盟強化に突き進む危険性も見過ごすわけにいかない。

 岸田政権のみならず、自民党政治そのものが行き詰まった現れです。早く審判を下さなければ。

 【今日の句】総理から 卑屈・従属 学ばされ

2024年4月11日木曜日

原発以外の道を進もう

 いろんな文章づくりに追われている合間を縫って、道原発連による毎月11日の街頭宣伝に参加。暖かくなり署名に足を止めやすくもなって、「原発はやめよう」との思いがひしひしと伝わってきます。私からは、先月末の道原発連による北電と道への要請に触れて訴えました。

 安全神話のもとに起きた福島第一原発事故は今も収束していないのに、その事故さえもなかったかのように再稼働や新増設へ突き進む岸田政権。増える「核のゴミ」の処分が必要ですので、調査などに応じた自治体へ交付金を出すという、矛盾に矛盾を重なるやり方は、もはや限界なのでは。

 日本は地震大国で、原発だって被害は免れないという現実を、能登地震を通じて目の当たりにしたはずです。過酷事故が起きなかったのが幸いというだけで、そのリスクは全国のどの原発も直面しています。「核のゴミ」処分だって同じではないのか。

 北海道では、ラピダス進出やGX・DX推進にともなう新たな電力需要が生まれます。それを原発でまかなうというのが北電の方針ですが、規制委員会の安全性審査が見切り発車であってはいけない。省エネ社会の促進とともに、原発以外の選択肢を真剣に追及していく時ではないのか。

 日米首脳会談の内容も報じられてきました。軍事面での連携強化というより、自衛隊が米軍の指揮・統制下に入るというのが実態ではないのか。兵器の共同開発も進めるようです。「同盟のアップグレード」とは、日本が戦争に加担していく仕組みが整ってきたと言うことなのでしょうか。

 国会でも重要法案の審議が進み、裏金事件も「処分で幕引き」とさせてはならない。国会論戦と呼応して、北海道でも自民党政治を終わらせる世論を広げるためにがんばりたい。

 【今日の句】変化への願い 気温と上昇中

2024年4月10日水曜日

議員と行政職員の関係は

 自民・長谷川岳参議院議員による威圧的言動や、同氏のもとへ道職員らが度重なる出張と特別の「お礼」など、いち議員と自治体職員の関係として不適切が過ぎるのではないでしょうか。他の議員にも同様のことがないのか、これを機に明らかにして見直すべきです。

 私も政府や自治体職員にお会いして、現状や課題の説明を受けたりします。それぞれの抱える仕事の時間を割いて対応するのですから、その点の謝意はきちんと示します。考えの違いがある場合も、言葉を荒げるようなことはありません。

 そもそも三権分立の日本で、立法府と行政府の間に緊張関係はあれど、主従関係とはなりません。地方自治体も国とは対等の関係で、まして国会議員が自治体職員を従わせるようなことなど考えられない。長谷川参議の件は、報道以外の全容も含めて、まず明らかにされるべきです。

 官僚希望者が減っていると言われ、その背景の1つに国会対応があるとされています。野党議員の質問通告時間が遅いのではと話題にされますが、与党議員から無理難題を押しつけられたり、安倍政権時の公文書改ざん・隠ぺいなど「官僚の良心」を壊してきた結果が大きいのではないのでしょうか。

 国会議員も地方議員も、行政職員と自律的な関係をもつことは、政策上の前進にも有意義であるはずです。一方で、官僚などにも政治的な動向がある場合もあるので、それには正確に対応できる政治家としての力量も必要でしょう。しかし、その力量とは威圧ではないはずです。

 何より私自身も議席を回復して、きちんと役割を果たせるようにならないと。

 【今日の句】全体の奉仕者 ゆがめず尊重を

2024年4月9日火曜日

地域の安心づくりはコツコツと

 上川町議選が告示され、日本共産党・溝口久男候補が4期目をめざします。冷たい雨にも負けず元気に駆け回る溝口さんに、たくさんの激励が寄せられました。

 誠実・実直という言葉がぴったりな溝口さんは、数々の住民要求を実現してきました。資産割を廃止して国保税の引き下げ、防災スピーカー設置、加齢性難聴に対する補聴器の購入補助、町独自の奨学金制度に高校までの医療費無料化など、子どもから高齢者まで誰もが住みやすい上川町にと尽力されてきたのです。

 これらの実現には住民運動があり、党員・後援会員もいっしょに取り組み、そのうえで溝口さんの説得力ある論戦があってのこと。「今度は循環バスを使いやすくしたい」との訴えも、具体的な声を聞いてきた溝口さんだからこそです。

 裏金事件のように金と利権に目がくらむ議員でなく、住民にあたたかな目を向ける議員を。企業・団体献金も政党助成金も受け取らない日本共産党だからこそ、その役割を溝口さんが果たせます。上川町に知人・友人がいる方は、ぜひご支援の輪をお広げください。

 その後は美唄市・岩見沢市で街頭宣伝。移動中には雪も降り冬に逆戻りかというような寒さでしたが、多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださり本当にありがたい。吉岡健二郎美唄市議、上田久司・山田靖廣の両岩見沢市議も、いっしょに宣伝に立たれました。

 岩見沢市では、空知農業改良普及センターで管内の特徴やセンターの取り組みを聞かせていただきました。農業高校との連携や若手農家へのセミナーなど、所長さんが「担い手づくりは普及センターの一丁目一番地」と述べるにふさわしい活動も学びました。

 このような大事な役割がある普及員ですが、全道的にも空知センターでも定足数を満たしていない職員不足状態。農業の魅力ややりがいを、国や道をあげて応援していかないと、農家の後継者ともども先細りとなりかねません。

 みずからの役割をコツコツこなす縁の下の力持ちがあるからこそ、社会や経済が成り立つもの。こういう分野にも光を当てて、地域の担い手を広げることに私も力を尽くしたい。

 【今日の句】実直に 住民目線の この人を

2024年4月8日月曜日

希望が見える社会に

 今朝の定例宣伝では、宮内しおり道2区予定候補もいっしょに訴えました。青年の願いや苦労をたくさん聞いてきた宮内さんだからこそ、「青年の声を届けたい」との決意も説得力をもって伝わってきます。私も心ひとつに比例議席の回復をと、がんばっていきたい。

 30年以上も前になる私の学生時代でも、高い学費が学生を苦しめていました。それでも日本育英会の奨学金は、学校教諭として一定期間勤めれば返済不要という時代。食堂を営んで得られる程度の両親の収入でしたので、私は授業料免除も受けることができました。

 それに比べて、今の学費の本当に高いこと。半分の学生は奨学金を受け、平均300万円という返済に苦しめられています。なぜ青年たちを、これほどまでお金のことで苦しめるのか。政治の責任です。

 無権利状態という職場があったり、女性というだけで差別を受けたり。不安定雇用のなかでは、せっかく学んだことだって活かせません。若い世代が希望を見いだせてこそ、社会全体が発展していくはずです。そんな政治をめざしたい。

 それにしても今朝もあたたかい。札幌の最高気温も20℃で、季節が1ヵ月以上も早まっている感じです。地球沸騰化を食い止めるために日本政府の対策も早くと、あらためて訴えていかなければ。

 【今日の句】米国で 浮かれる総理が 目に浮かび

2024年4月7日日曜日

必ず変化は起きる

 2日間の中央委員会総会を終え、これから北海道へ帰ります。支部のみなさんといっしょに大きな党をつくろうと、熱い討論になりました。そのための「手紙」も修正・採決し、北海道で私も力を尽くします。

 田村智子委員長の提案・報告は、こちらからご覧になれます。腐敗政治・経済無策・米国追従など「末期的な自民党」に対し、希望を示す日本共産党を大きくして、総選挙での躍進を勝ち取ろうと田村さん。北海道でも、何としても議席回復へとがんばりたい。

 全国の発言で、特に若い世代の変化や入党、民青同盟への加盟が増えていることに励まされました。どうすれば変えられかの模索に、財界優遇・米国追従という「大元の2つのゆがみ」を正そうとの呼びかけが響くといいます。もっと日本共産党そのものを知らせていくことの大事さも学びました。

 党づくりで後退が続いているのは事実ですが、新たなうねりが広がってきたのも間違いなく事実。1人ひとりの党員は条件も違うけど、社会を変えたいと入党した仲間です。全党が力を発揮できれば、必ず変化は起きるはずです。

 能登地震について、政府の「プッシュ型支援」とりやめや県知事から「被災者に自立を」との発言があるもと、藤野保史前衆議院議員はじめ「現地は依然として救援が必要」とのリアルな報告に胸が痛みました。そんな困難ななかでも現地の党組織が粘り強く救援活動に取り組み、党を信頼して入党してくれた方がいるとの発言に、今度は胸を熱くしました。

 末期的な自民党政治は終わらせられると、政策でも実際の行動でも伝えていきたいし、何より仲間を増やすことが一番の力にもなります。北海道で力を尽くしたい。

 【今日の句】裏金にまみれぬ 党は清々しい

2024年4月5日金曜日

「特定利用」とは有事対応

 明日の会議にと上京したのに合わせ、国会にて「特定利用空港・港湾」「JR北海道への監督命令」のレクを受けました。紙智子室にてセットしていただきました。「特定利用」については、かなり厳しいやり取りになりました。

 「特定利用空港・港湾」とは、「自衛隊・海上保安庁が、平素から必要な空港・港湾を円滑に利用できるよう、インフラ管理者との間で『円滑な利用に関する枠組み』を設け」たものです。全国5空港11港湾のうち、北海道は5港湾(石狩湾新・苫小牧・釧路・室蘭・留萌)が指定されました。

 つまりは自衛隊・海保が利用しやすいように整備も運用もしようということですが、それなら北海道や西日本だけが指定されるのはおかしい。防衛省は「北海道には大きな師団・旅団がある」からとのことですが、これまでも港湾利用は(党として反対するものはありますが)円滑に進められてきています。わざわざ「特定」化するまでにはありません。

 港湾の整備にも全国370億円(うち北海道の5港湾で74億円)の予算がつきますが、これも「既存事業の範囲」といいます。これは「通常の公共事業」という意味で、古くなった箇所の改修はじめ、自衛隊・海保の利用を念頭にしながら計画されてきています。この点でも、わざわざ「特定」とする理由がわかりません。新規に増やす予算でもないのです。

 つまりは「有事」の際の活用が前提ではないのか。今回の枠組みは、あくまで平素における連絡・調整体制の構築であって、有事の対応ではないとしています。それは「今回の枠組み」であって、特定公共施設利用法においては武力攻撃事態等の有事において港湾は活用されます。そのためには平素の連絡・調整体制が必要だ--と理解できました。

 その点を問うと「有事とともに防災にとっても」とか「有事にも資するもの」とか、有事対応は副次的であるような言い繕う話が続きました。現場では港湾の平和的・商用的利用に力を尽くしているのに、言葉遊びで済ませるような問題ではありません。まさに「有事」であれば、場合によっては攻撃対象にもなりかねないのですから。

 「特定利用」とは、有事対応を念頭にしたもの。そもそもは国家安全保障戦略において、あらゆる組織や施設を、有事を理由に活用するという大前提があります。岸田政権の責任は非常に重い。裏金事件だけでなく、岸田政権を早く終わらせなければと心から思いました。

 JR北海道に対する「監督命令」においても、国交省から「黄線区」はバス転換目的ではないと話がありました。同時に、地域協議会などで「徹底的に話していただきたい」とするわけですから、鉄路として残すかは北海道や沿線自治体・住民にゆだねられています。

 つながっていてこそ鉄路の優位性があるし、気候変動対策上も重要なのではないか。今日のレクの内容は北海道に持ち帰って、しっかり生かしていきたいです。

 【今日の句】有事なら 何でも通ると 思うのか

2024年4月4日木曜日

困難を乗り越える力は労働者自身に

 「ほっかい新報」メーデー特集号の対談企画として、道労連・中川喜征事務局長と労働運動にとどまらず世代を超えた団結や組織づくりなど、たっぷり語り合いました。これまでも一献を傾けながら交流してきた中川さんですが、いつもと違う角度の話にもなり、学ぶこと多き対談でした。

 リスキリングやジョブ型雇用などをどう考えるか、多様な働き方を前提とした世代といかにつながるかなど今日的な課題から、国鉄闘争やNTT大リストラとのたたかいなど道労連の蓄積、中川さんの出身産別である福祉・保育などケア労働のやりがいなど、テーマは幅広いものとなりました。

 これから先は「ほっかい新報」にて、お読みください。日本共産党北海道委員会や道内の地区委員会に、お申し込みください(こちら)。

 対談の準備に、あらためて全労連・道労連の歴史を学び直しました。資本からの独立や要求での一致、特定政党支持の押しつけはしない、産別とともに地域のたたかいとの結合など、今こそ深くとらえ直したい。国際的にも労働運動が元気ななかで、日本でも必ず変化は生まれるはずです。

 自分1人の賃金が上がったり労働環境が良くなるにとどまらず、それが働く仲間すべてのものとなれば、社会そのものが良くなっていきます。だからこそ労働者には団結が必要で、財界や権力者からは常に分断が持ち込まれてきたのが労働運動でした。

 困難はあるけれど、それを乗り越える力は労働者自身にあるはずです。政治家の立場ではありますが同じ方向を進んでいる者として、私も心ひとつにがんばろうと決意を新たにしました。

 【今日の句】団結が壊れて 喜ぶのは誰だ

2024年4月3日水曜日

北海道に引き寄せて考えても

 台湾地震での被害の広がりが、明らかになってきました。犠牲となった方へ心からのお悔やみと、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。救助を待っている方や治療を受けている方が助かるようにと、心から願うばかりです。

 能登地震の記憶が依然として鮮明ななかで、今回の台湾地震。北海道に引き寄せると、千島海溝・日本海溝を震源とする大地震・大津波が、いつ襲ってもおかしくない状況にあります。防災・減災の取り組み、実効ある避難計画、コミュニティの構築など、私も力を尽くしたい。

 ところで、今日の「毎日」を読んで驚きました。東京圏高校出身者の、旧帝国7大学の合格者が15年間で1.68倍になったというものです。北海道大学だと、さらに広がり2.73倍にもなったとのこと。記事には東京圏の「中学受験熱の高まり」が背景とあります。

 高学歴・高所得の家庭が多く、塾などの学習環境も充実している東京圏と、そうでない地域との間の「受験格差」。競争条件を完全に平等とすることはできませんが、この状況が固定化していくと、さまざまな背景を持つ人が交わる機会が失われていくことも危惧されます。

 「競争に勝ったものが生き残ればいい」という新自由主義の固定化にまでなれば、日本社会全体の底が抜けていくのではと心配になります。自民党政権で国立大学が法人化され、資金を自己努力で集めさせながら国からの補助も競わせることと、深いところで結びついていると思うのです。

 札幌市では昨日から大学などの入学式がおこなわれ、真新しいカバンを抱えた新入生らしい姿が町の中でも見られました。何のために学ぶのか、学んだことを何に生かすのか。せめて学生たちの学びが、みずからの視野を広げ、意義あるものになればと願わずにいられません。

 【今日の句】軍拡に 使うお金を 防災へ

2024年4月2日火曜日

大切なのは子どもの最善の利益

 後半国会も重要法案が山積。経済秘密保護法案、子ども・子育て支援や農業基本法の改定案とともに、重大なのが民法改定案。離婚後の「共同親権」導入は、子どもの意見表明など権利尊重や、子どもの権利条約にある「最善の利益」にあたるのかが問われるべきだと思います。

 北海道では、NPO法人「女のスペース・おん」や「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」とともに札幌弁護士会も反対声明を発表しました。日本共産党は昨日の参院決算委員会で吉良よし子参議院議員が質問に立ち、今日の「しんぶん赤旗」では本村伸子衆議院議員が問題点を整理しています。こちらもご覧ください。

 そもそも「親権」とは、親が子どもを言うとおりに聞かせる支配的権利ではないし、離婚後の親子交流とは分けた議論が必要です。仁比参議院議員の質問に、法務省も「別居親の親権の有無の問題と、親子交流の頻度や方法をどのように定めるかといった問題は別問題」と答えています。

 両親の離婚は、子どもたちにとって大きな負担になります。自分を原因と考えてしまう子どももいます。実態調査では「精神面・健康面のチェック」「身近な相談窓口設置」を求める声が、4割超あったとのこと。離婚後の子どもの「最善の利益」は何か、意見表明も含めて、ていねいに検討・保障することが大事であることは誰も否定できないことと思います。

 そういうなかで、面会交流自体が「最善の利益」からかけ離れる事例があります。昨日の吉良議員の質問でも、離婚前のDV等が認められずに面会交流を強いられ、子どもの大きなストレスになった事例が示されました。

 一般にも、密室で起きるDVや虐待の立証は困難です。こういう事態が続発しないでしょうか。

 父母の協議が整わない場合は、家庭裁判所に判断を仰ぐことになります。しかし、家庭裁判所も職員体制はじゅうぶんではない。非正規の調停委員という方もいるし、「共同親権」の求めはシビアな話し合いになるでしょうから、今の体制では不安という声も「しんぶん赤旗」で紹介されていました。

 双方が納得した協議離婚であれば、その後の親子交流も障害は少ないはずです。どうしても「共同親権」が必要、ということにもならないでしょう。上記のような想定がされる「共同親権」は課題も論点も多いのですから、急いで採決してはなりません。まさに「子ども置き去り」で決めてはならないのではないか。

 今日は会議や明後日に控える対談の準備など、外出なくとも慌ただしい1日でした。

 【今日の句】500万未満は 違法も許すのか

2024年4月1日月曜日

変化を街頭から、連帯の力で

 宮内しおり・道2区予定候補と朝の定例宣伝から始まり、消費税廃止各界連や北の鉄路存続を求める会の宣伝へ。消費税導入から35年や、昨日で根室本線の一部廃線など、住みにくくなっていく日本と北海道でいいのかと訴えました。

 「消費税は、どう使っているのかねぇ」。各界連の宣伝中、通りがかりの方が独り言のようにつぶやきました。消費税収は35年で539兆円、その一方で法人3税は減収318兆円、所得税・住民税は減収295兆円。消費税は福祉に使われたのでなく、大企業や富裕層の減税の穴埋めにまわったというのが真実では。

 昨年12月の「与党税制改正大綱」でも、企業には内部留保と現預金が積みあがっていき、「法人税改革は意図した成果を上げてこなかった」と認めました。過剰な内部留保や利益に課税して、民主的な税制に切りかえるときではないのでしょうか。「今こそ消費税減税」は国民多数の声だし、中小零細や自営業者・フリーランスのみなさんはインボイス廃止をあきらめていません。

 一昨日の「経済シンポ」で、税務署による強権的な取り立て・差し押さえの実態の発言がありました。開店中に職員が入り、客がいるのにレジを開けて金を数えだしたといいます。悪質な滞納でなく、きちんと払うがために店を開いているのに、そこまで業者を追いつめるのかと腹立たしくなりました。まじめな業者よりも、裏金議員の脱税疑惑にこそ税務調査に入るべきではないのか。

 配達中の業者さんから、「もう共産党にがんばってもらうしかないよ。がんばって」との激励もいただきました。庶民は額に汗して働いても物価高で生活・商売が苦しいのに、自民党は濡れ手に粟の荒稼ぎかと、そのデタラメさに立腹されていました。その怒りの声を、比例議席の回復へと結んでいきたい。

 北の鉄路存続を求める会の宣伝も、根室本線(富良野-新得間)の廃線があったこともあり、注目を集めました。長大路線の赤字部分だけを取り出して廃線にするとは、考え方からしておかしい。そもそも台風被害の復旧に手をつけなかったことが、何よりおかしい。始めから「切り捨てありき」だったのではないのか。

 「根室本線の復活を考える会」へと変更した、新得町・佐野周二さんからのスピーチなどもありました。鉄路があれば、観光や輸送などでの大きな可能性も残されたはず。鉄路の維持は沿線自治体の財政規模ではできないのですから、国が役割を発揮すべきです。上下分離や公共交通基金の創設など、これまでの枠を超えた対策を急げと求めていきたい。

 すべての労働争議の解決めざす「いちの日」行動も、元気におこなわれました。今日から労働条件明示のルール変更や、運送業などで時間外労働の上限規制が始まりました。しかし働く現場では、まだまだ不当な実態が残されています。

 ヤマト運輸における、配達担当者の大規模リストラもその1つ。個人事業主だから労使関係はなく、契約を終えただけだとヤマト運輸側は労組の団交にも応じていません。

 しかし配達担当者なしでは成り立たないし、配達時間も管理されるなど労使関係にあたるのではないか。ユニフォーム着用も義務づけられていました。相談が寄せられた建交労でのたたかいに、連帯の拍手が寄せられました。

 くらしも仕事も、地域の安心も。私もがんばりたい。

 【今日の句】国会は ウソなど今日も 許さずに

2024年3月31日日曜日

こつこつまわると思わぬ出会い

 今日は石狩市の花川中央後援会総会と、札幌市北区では入党や「しんぶん赤旗」購読の呼びかけへ。もうすぐ来る北海道の春らしい、風は冷たいけど陽射しに温もりを感じる1日でした。

 後援会総会では、はちや高海市議の市政報告がありました。一般会計からの繰り入れで国保税は据え置きとなったこと、医療費無料を高3生までにと訴えてきたことなどを紹介しました。昨年5月に初当選して、すでに市民から頼られるほどの大奮闘です。

 綱領という確固とした方針や政策、草の根の党だからこそわかる市民生活の実態などを、ふだんから身につけているからこそ新人議員も力を発揮できます。はちや市議の報告から、私も学びました。

 北区でお会いした赤旗読者さんは1937年生まれ。「これからの日本はどうなってしまうのか」との憂いと、裏金にまみれた自民党への不満を語られました。戦後の困難を乗り越えてこられた方でも、深刻な行き詰まりを感じるほどの自民党政治なのだとハッとしました。

 「勤めていた時は、自民党候補の応援に行かされて激励の旗も振ってた」というのは、大手建設会社で働いていたという方。身をもって利権の構造を感じ、こんな政治でいいのかと日本共産党を応援するようになったといいます。「今度は必ず国会に戻らないとね」と激励もいただき、本当にありがたい。

 こつこつまわると思わぬ出会いがあるものです。明日もがんばりたい。

 【今日の句】東京は もはや猛暑の 入口か

2024年3月30日土曜日

北海道からこそ、やさしく強い経済に

 「北海道の経済『再生』を考えるシンポジウム」には会場いっぱいのご参加があり、本当にありがとうございました。行きづまった北海道経済をどうするか、たくさんの知見やヒントに触れて、展望が見えるシンポだったのではないでしょうか。

 大門実紀史・前参議院議員は、党の「経済再生プラン」を紹介しながら、北海道の経済再生に触れて、①賃金の引き上げ、②福祉・子育て支援の拡充、③基幹産業の農林漁業再生--が必要ではと提起しました。

 大企業の内部留保の課税・活用、性別役割分業の解消、中小企業の価格転嫁対策、消費税減税、経済効果も大きい社会保障の拡充など、政策提案も交えながら具体的に話されました。農業の公的性格にも触れられました。

 北海道の経済課題について、真下紀子道議が特別報告。実質賃金は全国36位、人員不足が顕著な交通・運輸、先細りになっている農業の現実がある一方で、半導体関連事業には特別扱いという道政、新幹線延伸による自治体負担の重さを告発しました。

 パネルディスカッションは、▼株式会社共同舎・大石清司社長、▼金川牧場・金川幹夫代表、▼札幌地区労連・岩崎唯副議長が、それぞれの立場から発言されました。

 「ベニヤ代が倍など、資材高騰で建築需要は増えていない。苦しい中小企業に、税や保険料の徴収がきびしくなっている」(大石さん)、「大規模経営を進めた農政でよかったのか、自分は無党派だが検証する時ではないかと思う」(金川さん)、「節約術ばかりの今でも、最低賃金ではまともに暮らせない。国民的最低限の『あるべきもの』を取り戻さないと」(岩崎さん)など、発言時間が足りないだろうほどの熱量での発言が続きました。

 フロアからの発言も鋭い。「金利政策の変更で中小企業への影響は」「岸田首相はアベノミクスの変更に踏み出しているのか」「消費税減税の根拠を教えて」などの意見・質問に、大門さんがていねいに応えました。数字だけではない経済の課題で、双方向で語り合うことが大事だと痛感しました。

 紙智子参議院議員が農業課題で発言されて、閉会あいさつもされました。緊迫した国会情勢のなかでも、地に足をつけた今日のような取り組みが大事だと、あらためて実感しました。

 そもそも経済とは「経世済民」。誰もが安心してくらせる土台としての経済より、一部の大企業や富裕層が潤う新自由主義経済に、日本も北海道も壊されてきました。その矛盾が大きい北海道からこそ、人にやさしく、持続的な安定・成長ある経済へ切りかえようと広げていきたい。

 今日のシンポも力に、私もがんばります。

 【今日の句】血も通わない経済よ さようなら

2024年3月29日金曜日

若い世代の声を届けるために

 今日は札幌市南区で入党や「しんぶん赤旗」購読の呼びかけにまわった後、小選挙区道2区に立候補する宮内しおりさんの記者会見にも顔を出しました。久しぶりに赤旗を購読してくれた方もいたし、励みにして、私も元気にがんばりたい。

 宮内さんは今年1月に民青同盟(道副委員長)を卒業し、2月の道党会議を経て党道委員会の常任委員になりました。若い世代の声を届ける吉良よし子参議院議員などの「かっこいい」姿にも触れて、自分も「民青で聞いてきた青年の声を届ける議員になりたい」と立候補表明に至りました。

 今の若い世代は、身のまわりの矛盾や理不尽だけでなく、地球規模で展望が見えにくい時代に生きています。それなのに政治を見れば、腐敗した自民党の裏金事件。「企業団体献金も政党助成金も受け取っていない日本共産党がある。あきらめないでいいと呼びかけたい」と、力を込めた宮内さん。

 道2区は北海道大学はじめ学園も多く、若い世代の声を届け、ジェンダー平等めざす宮内さんに多くの期待がかかります。若い世代の代表として小選挙区での躍進・勝利めざす宮内さんと、私自身も比例議席の回復へと全力を尽くそうと決意を新たにしました。

 北海道は他に、伊藤りち子(3区)・おぎう和敏(6区)・本間かつみ(8区)・たつの広志(9区)・佐藤耕平(11区)各予定候補が、すでに活動しています。さらに小選挙区で擁立の作業を進めていますので、お住いの選挙区でも日本共産党の応援を、よろしくお願いします。

 明日は「北海道の経済『再生』を考えるシンポジウム」。午後1時30分から、会場は札幌サンプラザ(地下鉄南北線「北24条駅」から徒歩3分)で入場無料です。プログラムも固まりました。

 第1部 大門実紀史前参議院議員の講演/真下紀子道議の特別報告
 第2部 パネルディスカッション(北嶺不動産・大石清司会長/金川牧場・金川幹夫代表/札幌地区労連・岩崎唯副議長/大門前参院議員)
 閉会あいさつ 紙智子参議院議員

 「大門さんの話を聞きたい」と、期待の声が寄せられています。ぜひ多くの方がご参加くださるよう、重ねてお願いします。

 【今日の句】聞いてきた声が 希望の糧になり

2024年3月28日木曜日

自民党を応援してきたという方が

 今日は札幌市白石区で、入党の呼びかけや「しんぶん赤旗」購読の訴えへ。いつも付き合いで自民党のポスターを張っているという家からも「自民党にガツンとやってよ」と、裏金事件へ怒りの声。さらに多くの方と語り合っていきたいです。

 金まみれというだけでなく、説明も真相解明もしないで責任回避という自民党議員の姿に、多くの方が怒っています。若いときに自民党候補の選挙カーにまで乗ったという方は、「これまでも自民党は反省を言いながら、同じことを繰り返してきた」と手厳しい。

 その候補・議員を応援していた人のなかには、コネや利権を求めている人もいたとのこと。「これでいいのか」と思い始め、いろんな情報に接するなかで日本共産党を知るようになったといいます。「友だちにも共産党のことは話しているから、今度は議席を取って」と激励をいただき、本当にありがたい。

 「物心ついた時の記憶は防空壕。また防空壕に行かなきゃいけないような、今の政治でいいのか」とは、1941年生まれという方。人生が「防空壕で始まり防空壕で終わる」なんて、どの国でもあってはいけないことですが、平和憲法を持つ日本ではなおさら許されません。

 敵基地攻撃能力の保有、武器輸出のさらなる解禁などに舵を切り、4月の訪米では新たな軍事約束を結ぶのではと今から心配されている岸田首相。裏金政治も大軍拡の政治も、早く終わらせなければと心から思います。

 議席回復へ、さらに自力を強く大きく。新たに読者も増えました。明日もがんばりたい。

 【今日の句】真相もわからず 納得するものか

2024年3月27日水曜日

本当に原発しか選択肢はないのか

 原発問題全道連絡会による、北海道電力と道への申し入れに同席しました。能登と同じ日本海側に存在する泊原発は大丈夫なのかと、心配の声があがるのも当然です。再稼働せず廃炉へ、原発に頼らない北海道への転換をと求めました。

 申し入れの主旨は、北電に対して①新防潮堤の建設着工のとりやめと泊原発廃炉の決断を、②省エネと再エネを軸に据える経営への根本的転換を、の2点。北電側からは、能登地震の新たな知見が規制委員会に反映され、新たな規制が具体的になれば対応するとの回答でした。泊原発の維持・活用方針に変わりはありません。

 道に対しては、①北電と国に対して泊原発の再稼働を認めず廃炉を求めること、②「核のゴミ」概要調査に反対すること、の2点。避難計画・防災計画は規制委員会の動向を注視しながら対応するとし、「核のゴミ」は道条例を遵守するとしつつ、文献調査における報告書の審議状況を注視するとの回答でした。

 能登地震は、地震そのものが与えた被害の大きさとともに、「志賀原発が稼働していたら」「珠洲市に原発が建設されていたら」過酷事故が起きたかもしれないとの衝撃が広がりました。福島第一原発事故も収束していないし、決して他人事ではないのです。

 規制委員会は、過酷事故の際には屋内退避を含めて自治体へ計画づくりを丸投げしています。しかし、能登地震で直面した家の倒壊や道路の寸断を見れば、現実とかけ離れているとしか思えません。規制委員会は無責任に丸投げ、自治体は現実を前に四苦八苦--そこまでして原発を動かすことが、合理的なのでしょうか。

 北電が1800億円もかけて新たに建てるという防潮堤は、資材や人件費が高騰しているもとで、さらに工事費が膨らむことはないのでしょうか。北電の経営を圧迫することは間違いありません。

 全国一高い電気料金なのに、工事費分を三度目の料金改定で上乗せとすることは、道民からの批判も避けられないでしょう。私からも、安全性・経営上の問題・道民合意から見て、申し入れ内容を真摯に受け止めてほしいと述べました。

 道に対しても、文献調査について内容の妥当性を検証するとともに、調査そのものが引き起こす社会的影響--寿都町では町民同士の分断が起きたことを強調しました。今度は概要調査、また次の段階へ‥‥と続けば、町民だけでなく自治体同士の分断、ひいては道民同士の分断が起きかねません。広域自治体である道として、それは本意ではないはずです。

 そもそも寿都町や神恵内村には、脆弱な地盤である水冷破砕岩が広がっていると研究者が指摘しています。経産省の「科学的特性マップ」でさえ、寿都町には「好ましくない特性があると推定される地域」があるとされてもいます。国として「地層処分ありき」の姿勢は見直すべきだし、道知事は国まかせでない主体性が必要ではないでしょうか。

 電力の確保へ、本当に原発の再稼働しか選択肢はないのでしょうか。泊原発は、規制委員会の審査が進まないほど多くの問題があり、北電も説得力ある安全性などの説明ができませんでした。今ある再エネ施設とともに省エネの努力を進めることで、原発なしでも北海道はできるのだと、新しい道があることを訴えていきたい。

 【今日の句】世界では 斜陽化なのに こだわるか

2024年3月26日火曜日

札幌市・敬老パスは存続を

 今日は札幌市厚別区へ、街頭宣伝や「語るつどい」など。足を止めて署名された方は「生活に困っている国民のための政治をしてほしい」と話され、激励もいただきました。裏金事件への怒りは簡単に収まらないし、根絶するまで私も声をあげていきたい。

 厚別区党組織からの要望もあり、札幌市の敬老パス問題について私からも訴えました。札幌市議会では来年度予算案が可決されましたが、日本共産党は敬老パス廃止へつながるものだと反対しています。

 今の敬老パスは、1975年に65歳以上の方を対象として始まりました。導入時は無料でしたが、その後に有料化や年齢引き上げなどがあり、現行の上限7万円(自己負担17000円)へと、市民負担が増していきました。

 札幌市が来年度からの「敬老健康パス」導入を発表したのが昨年11月。利用上限を2万円に引き下げ、スマホの専用アプリを使って歩数をポイント化=交通機関や電子マネーに使用できるとする「敬老健康パス」を打ち出したのです。

 しかし、敬老パスと健康増進は別の課題だし、徒歩が困難という方が切り捨てられないかと、急速に反対や批判が広がりました。署名も広がり、秋元市長は来年度以降も希望者には現行パスを交付すると表明せざるを得ませんでした。

 しかし、その経過措置がいつまでなのか、上限額の引き下げはないのか、などについては述べていません。来年度からの新しい制度に向けたアプリ開発は進めるともしています。市民不在の押しつけは、さらに市民からの批判にさらされるでしょう。

 福祉施策の一環であるとともに、移動の権利を保障するべく自治体の姿勢が問われます。来年度の敬老パスによる事業料収入として、地下鉄は約23億円・路面電車は約2億円・バス事業者は約30億円を予算化しています。経済効果も大きいのです。

 都心部から離れ、通院などに地下鉄・バスを使っている厚別区民にとっては、命と健康を守るための敬老パスなのです。高齢者が移動・外出することは、健康増進や介護予防の効果があると誰もがわかっているから、敬老パスをなくさないでと署名が広がっているのも当然です。

 世界では、気候変動対策の観点もふまえて、公共交通の利用促進が広がっています。「運賃ゼロ革命」と呼ばれているとのこと。それなのに日本各地で、敬老パスなどを廃止する流れが広がっているのは逆行してるのではないか。

 「つどい」でも「運転免許を返納しようと思っていたのに」との発言がありました。移動は自己責任でなく、権利として公的に保障すべき。敬老パスは福祉的な位置づけとともに、人間らしく生きるための制度と位置づけて私も存続を訴えていきます。

 他にも選挙制度や介護保険、バス運転手の確保など、意見や質問が尽きませんでした。ここまで行き詰まった自民党政治を、何としても早く変えないと。ある店主さんは「外国人観光客が来たときに、日本人はなぜ(悪政に)怒らないのかと言われた」とのエピソードも紹介されました。

 もっと私たちは声を上げていいし、そのための連帯を広げていかなきゃ。参加された方のお一人が入党されたと、先ほど嬉しい連絡も。私も元気をもらった「つどい」でした。

 【今日の句】敬いを 失くした町で いいのかと

2024年3月25日月曜日

「農業で食えない」国でいいのか

 気温はプラスになっても、まだまだ風が冷たい朝の定例宣伝。紙智子参議院議員の質疑がテレビ中継されることも紹介しながら、北海道の基幹産業である農林漁業への支援を強める政治にしたいと訴えました。

 紙議員も裏金事件や能登支援とあわせ、これまでの自民党農政を根本から問いました。この20年で耕作面積は50万ha、専業農家は100万人が減りました。香川県(96万人)の人口が減った規模です。北海道はじめ農村を抱える道県で人口減少が止まらない、要因の1つになっています。

 「農業では食えない」のです。農水省の統計で計算すると「今の稲作農家は『時給』換算で10円」と紙議員。小規模農家も含めたものだと言い訳する農水相でしたが、規模の大きな専業農家でも手取りは減ってきています。日本は欧米などと比べて、再生産できる価格保障が少ないから起きている事態なのです。

 一方で、農産物輸入に手厚いのが日本の特徴。コメで言えば全国銘柄平均が12,711円なのに、米国を中心としたミニマムアクセス米(MA米)は14,335円。それを飼料用へと安く売るために生じる差額は、2022年は計674億円にも。わざわざ外国産米を高く買い、売買差額を税金で埋めるとは理不尽です。

 WTO(世界貿易機関)で取り決めたものと言うけれど、あくまで「輸入機会の提供」であって義務ではないはずです。この議論は、いつも平行線になるのですが、ここまで農家が減っているもとで今までの延長線の農政でいいのか。抜本的な見直しが必要なはずです。

 食料は命の源であり、食を生み出す第一次産業は地域社会・地域経済の土台です。世界的な人口増加にともなう食料の奪い合いや、気候変動にともない生産リスクが高まってきたもとで、食料自給率の向上を最優先の目標にするべきです。とりわけ北海道から、この声を大きくするために私も力を尽くしたい。

 【今日の句】なぜ輸入米には こんな手厚いか

2024年3月24日日曜日

あらためて「経済シンポ」のご案内

 今週の土曜日に迫ってきた、大門実紀史・前参議院議員を招いた「北海道の経済『再生』を考えるシンポジウム」(入場無料)。まだ会場には余裕がありますので、ぜひ知人・友人にもお伝えいただき、多くの方にご参加いただければ幸いです。

 ●日時 3月30日(土)13:30~16:00

 ●会場 札幌サンプラザ2階「金枝の間」(札幌市北区北24西5)

     ※地下鉄南北線「北24条駅」から徒歩5分

 ●内容 第1部 大門実紀史・前参議院議員の講演

     第2部 パネルディスカッション(労働者、中小企業、農家、大門氏)

 ●入場無料

 大門さんは参議院議員を4期務め、経済分野については竹中平蔵氏をはじめ歴代首相とも論戦してきました。日本共産党の「経済再生プラン」をまとめた党政策委員会の副責任者を務めています。わかりやすく面白い話に、誰もが納得すると思います。

 春闘では、一部大企業でかつてなく賃上げが進みました。しかし、中小企業の経営環境は依然として厳しいものがあるし、社会保障分野や第一次産業の従事者には公的支援の強化が必要です。

 大元の経済政策の転換と、北海道に根ざした課題の解決や具体的な施策など、パネリストの方といっしょに考えあいます。まわりの方にもご案内いただき、多くの方のご参加をお待ちしています。 

 【今日の句】北海道ゆえの 可能性生かそう

2024年3月23日土曜日

こんなに命が軽くていいのか

 北海道パレスチナ医療奉仕団が呼びかけた集会とデモ行進に参加。ガザ地区で12,300人超の子どもの命が奪われ、飢餓に直面しているのを見過ごすわけにいかない。報道は減っても、危機は増しています。少しでも国際・国内世論が広がるよう、私も力になっていきたい。

 「お湯が欲しい。子どもに温かいものを飲ませたい」との、現地の声を紹介した猫塚義夫団長。攻撃による死者だけでなく瓦礫の下敷きになった人を含めれば4万人が犠牲になったと憤り、生きていても「便が流せず衛生状態が悪化している」と、医師の立場からの訴えがズシリと響きました。

 「赤い涙」スタッフも、「パレスチナ人というだけで命が軽んじられている」「攻撃が始まるまで、パレスチナの歴史どころか位置もわからなかった。学ぶことで関心をもってほしい」「日本が間接的に加担したり、武器を売ったりする国になることが恐ろしい」など、次々とマイクを握りました。

 ネタニヤフ首相は、ガザ南端部ラファへの侵攻を進めるとしています。食料などをガザへ運ぶ国連支援隊も、計画の半分以下しか入れていません。イスラエルは、なぜパレスチナ人の命を、これほど軽く扱うのか。知れば知るほど、腹立たしくなります。

 「Free Palestine」とのコールで市内を歩くと、車からも歩く方からも注目が集まります。「うるさいな、何やってるのかなと思った人は、ガザやパレスチナと検索してください」との呼びかけに、多くの方が応えてほしい。1人の力は小さくても、こうして結びつき、少しずつ行動の輪が広がれば、必ず変化につながるはずです。

 先だって栗山町での後援会総会・「新春の集い」に参加。コロナ禍のため、一堂に集まるのは4年ぶりとのことでした。重山雅世町議の町政報告とともに、私からは党の政策や私自身の入党の初心も話して、今度こそ比例議席の回復をと訴えました。

 「旧ソ連や中国の言う社会主義・共産主義と、何が違うのですか」「私たちの命は農業・食料あってのもの。もっと食料自給率を上げる国にして」など、質問や要望も寄せられました。自由を押しつぶす独裁でなく、人間の自由が花開く社会こそ、日本共産党のめざす社会主義・共産主義。もっと広げていかねば。

 初めて私に会ったという方から「具体的な話で、よくわかりました。がんばって」と、ありがたい声をかけていただきました。私も元気をもらいましたよ。

 【今日の句】もうやめて この子に何の 罪がある