2024年6月1日土曜日

日本が核廃絶の先頭に

 今日は「非核の政府を求める北海道の会」総会に、千葉隆・党道委員長の代理として出席。核保有国であるロシアやイスラエルが、侵略・侵攻とともに核による威嚇まで見られる状況を早く終わらせなければ。日本が「非核の政府」となることを、あらためて強く求めていきたいです。

 総会に先だって、原水爆禁止世界大会起草委員長・冨田宏治さん(関西学院大学教授)の講演がおこなわれました。「世界の真の対抗軸を見極める」と題し、副題には「『核抑止力』論を乗り越えるために」。とても大事な講演でした。

 あらためて国際社会の変化が紹介され、特に国連がしっかり機能していることへの確信が広がりました。核兵器禁止条約が成立する過程や、安保理で拒否権が発動されても緊急総会で国際世論を示したことなど、大きな力が発揮されているのです。

 国連憲章や国際人道法、核兵器禁止条約、そして日本国憲法。その方向に進む市民社会や国々と、それに反する勢力・国々とが「真の対抗軸」なのだと見極めることだと冨田さん。では、どう立ち向かうか。

 「市民社会は国連の一部。私たちも力をつけていこう」との言葉を胸に刻みたい。あまり国連の詳しい報道がなく悲観的になりがちですが、核兵器禁止条約を批准させた力も、被爆者はじめ市民の声だったのですから。

 核兵器禁止条約の批准は70ヵ国・署名は93ヵ国となり、国連加盟国の半数に迫っています。唯一の戦争被爆国である日本が核廃絶の先頭に立ったなら、どれだけ世界に大きな影響を与えるでしょう。私たち日本国民の果たす役割は大きいのです。

 地域ごとに世論を広げ、北海道では123自治体(道内自治体の約69%)で非核平和都市宣言があがっています。今日も「若い人たちも被爆者の話を聞くと変わる。つながっていこう」などの発言がありました。草の根の力が世界と結びついていると思うと、私も本当に励まされます。

 岸田政権の大軍拡と戦争する国づくり、原発回帰と「核のゴミ」押しつけをはねかえす世論と運動をと確認し、総会の名で道内自治体首長・議会議長あての要請書も確認しました。党道委員会も同じ立場で力を尽くしたい。

 核兵器は使えば人類滅亡となりかねないのですから、使ってはいけないし使えないもの。それなのに「抑止力になる」と肯定することに、広島・長崎を中心に何度も批判の声があがってきました。被爆者の苦しみを、岸田政権は何だと思っているのか。

 非核の政府は、自民党政治を終わらせることで実現の道が開かれます。私もがんばります。

 【今日の句】死の商人より 外交の先頭へ

2024年5月31日金曜日

悪政自体の幕引きを

 今日は札幌市中央区へ。元市職員という方は「長谷川岳議員の言動はひどい」と憤り、元大学教授という方からは「どうしても国会でがんばって」と激励をいただきました。留守だった方からは、私のメモと「しんぶん赤旗」を見て、後ほどに購読の連絡がありました。ありがたい限りです。

 札幌市の敬老パス改悪についても関心が高く、どこでも制度存続と拡充を求める署名に応じてくださいます。「もう80を過ぎたから手も震えるのさ」という方も、しっかり自筆でサイン。こういう1筆1筆の重みを、札幌市は受け止めるべきです。

 国会では、政治資金規正法の改正に自民・公明、また自民・維新の間で修正の合意がされたようです。しかし、肝心の企業・団体献金の全面禁止には踏み込まずじまい。どこかに抜け穴がつくられて、しばらくしたら「金と利権」の問題が生じる--また同じようなことが繰り返されはしないのか。

 冒頭の元市職員という方は、自民党が議席を減らすので当面は選挙がないかもと断りつつ、「これだけひどい政治は、選挙で決着をつけないと」と強い口調で話されました。取り繕いの法改正で幕引きさせず、国民世論で悪政自体の幕引きをと私も訴えていきたい。

 6/2付「しんぶん赤旗」日曜版では、自民党の改正案を提案した鈴木馨祐議員の新たな裏金問題を報じています。ぜひ、ご購読をお願いします。

 【今日の句】小手先の修正 金権なくならず

2024年5月30日木曜日

行きづまっているからこそ展望を

 今日は札幌市南区・清田区へ。「スーパーの安売りの時間に、腰の曲がった年金暮らしの方が雪のなかでも行ってるの」と、生活苦の実態を涙を浮かべながら訴える方の言葉が突き刺さりました。自民党政治への怒りや不満は、裏金にとどまらない根深いものです。

 だから今こそ野党が、新しい政治にしようとがんばる時。なかでも日本共産党が前へ出ていかないと。いくら自民党が危機的でも、日本共産党は自動的に前進しないことを歴史が証明しています。風まかせではなく、仲間を増やして自力をつけることこそです。

 そんな思いを込めながら入党を呼びかけると、正面から受け止めてくださりつつも「もう少し待って」。別の方は「そこまで自分にはできないけど」と言いつつ「何でもするから」。みずからの生き方と日本共産党を重ねて考えてくださることは、本当にうれしいものです。

 「共産党の名前を変えたら」という方から、さらに話を聞きこむと、かつての「能力に応じてはたらき、必要に応じて受け取る」という共産主義の社会像に納得いかないとのこと。この点は第23回党大会(2004年)で全面的に改定して、大事な点は「生産手段の社会化」を通じて「人間の自由」を花開かせることですよ、と私から。

 旧ソ連や中国などのイメージが依然として強く、「共産主義は自由を抑えつけるものではないの」とくりかえすので、日本共産党がめざすのは違うのですよとの話に「そうなんですか」。このような話を初めて聞いたようです。

 日本社会が行きづまっているからこそ、政治を変える道も、ポスト資本主義の道も広く訴えていきたい。詳しく報じる「しんぶん赤旗」も、ぜひ多くの方にお読みいただきたいです。

 【今日の句】こつこつと積み上げ 変化を準備する

2024年5月29日水曜日

見直すべきは不要不急の大型事業

 今日は札幌市手稲区へ「しんぶん赤旗」のお勧めにまわりました。市内中心部から離れた手稲区だけに、高齢の方から敬老パス存続を求める切実な声も。「JRでも使えるようにしてほしい」という方は、桑園駅近くの市立病院へ通院しているとのことでした。

 昨日の市議会で日本共産党は吉岡弘子市議が代表質問に立ち、敬老パスについて秋元市長に問いました。これまで市民意見交換会やコールセンターなどでの意見は約2800件にのぼり、議会には「タクシーやJRでも使えるように改善を求める陳情」などが出されています。存続を求める署名26,000筆も、先月26日に提出されました。

 先月の「道新」世論調査では、市長が就任して初めて不支持の割合が多数となりました。この敬老パスだけでなく、反対多数の市民の声に反する冬季五輪招致などの姿勢が重なってきたものでしょう。敬老パスにしても、健康事業は健康事業として進めればいいのに、今の制度をやめることと結びつけるのはなぜでしょう。

 吉岡市議の質問に、秋元市長は「今後も市民に寄り添い、しっかりとご意見をうかがいながら、持続可能な仕組みの構築に向けて取り組む」と答弁しました。その寄り添う姿勢が見られないから、不支持が広がってきたのではなかったのか。

 全国的に同種のパスが廃止されているなか、札幌市が誇っていい福祉施策だと私は考えます。歩行の困難な方が活用するだけでなく、高齢者の社会参加にも有益です。秋元市長は市民の意見をふまえて課題を整理すると言いますが、財政先にありきの姿勢が見え隠れするのです。

 札幌市は、高速道路から都心部へつながるアクセス道路や札幌駅周辺の再開発など、大型事業には大盤振る舞いです。新幹線の札幌延伸にかかわる建設負担金も、昨年度までで約133億円を投じました。限りある財源と言うならば、見直すべきは不要不急の大型事業ではないのか。

 冒頭の話をされた方の庭に、金魚が泳いでいる小さな池がありました(写真)。パクパク口を開ける金魚に癒されながら、一軒一軒とまわりました。

 【今日の句】見栄えだけ 華やかよりも ぬくもりを

2024年5月28日火曜日

安心して学べる日本に

 「学費値上げ反対、高等教育無償化を」と、民青同盟がオンライン学習会を開きました。署名も始まります。日本共産党・田村智子委員長が講師を務め、あらためて私も日本の教育政策の貧しさを学びました。

 授業料・入学金だけでも高額なのに、学園によっては同窓会費などの諸経費、さらにテキスト代や通学定期代、一人暮らしなら家賃など、数十万〜百万円単位の出費になる日本の高等教育。奨学金も、将来に利子付きで返済する学生の割合が多数を占めます。

 今も将来も限界を超えるような負担になっているのは、まさに「自民党政治の破綻」だと田村さん。さらなる値上げを「大学の質の向上」などと言うのは、失政を隠す言い繕いそのものです。

 そもそも学ぶ権利を保障する国ならば、これほど高等教育にお金はかからないはず。世界人権規約どおりに無償や低額としている欧州などに比べたら、異常なほど学ぶ権利を奪ってきたのが自民党政治だったのではないか。

 田村さんは日本共産党の政策を紹介しつつ、これから取り組む署名の意義も熱く語られました。学費を下げようと学生自治会で取り組んでいた、私の学生時代も思い出しました。青年・学生たちといっしょに、私も力を尽くしたい。

 学習会はこちらで見ることができます。青年・学生はじめ多くの方にも、お広げください。

 【今日の句】高学費 押しつけ自民は 裏金か

2024年5月27日月曜日

もっと鉄路の展望を語ろう

 新幹線の札幌延伸延期、並行在来線である函館本線の維持・存続などをテーマに、建交労北海道本部との懇談へ。安全・安定輸送に欠かせないグループ社員・家族も含め、JR北海道の職員も展望が見えるような鉄道政策にしなければと痛感です。

 党道委員会の「北海道新幹線の2030年度末の札幌延伸断念」声明をもとに、開業時期を5年前倒しした自民党の政治的責任の重大さや延伸の抜本的見直し、並行在来線についても議論のやり直しが必要だと私から紹介。今回の事態は工期短縮を決めた政治判断の弊害だと一致しました。

 工事現場でも、ラピダスへ従業員が取られている状況があるといいます。函館本線(山線)のバス転換も、運転手不足で展望が見えません。建交労としても、国交省などに「函館本線は山線も海線も一体のもの」「立ち止まって検討を」と訴えているといいます。もっともです。

 山線における貨物輸送も、JR貨物側にとって採算ベースとなるかという課題や、貨物車両の軽量化・橋の強度向上など技術面を超えられれば、可能になるとの話になりました。

 観光面でも、地方自治体などとの協力や連携も深められるはずです。そのような鉄路活用に、もっと道が積極的にかかわり、国が支援を強めることこそ必要だという点も一致しました。

 新幹線ばかりに頼らずに鉄路を生かす政策や連携が進めば、JR職員も展望が見えてくるに違いありません。民営化の最終目標とした「株式上場」という自縄自縛をやめて、道民と歩む公的企業として根付くことが、JR北海道の未来にふさわしいのではないか。新幹線の課題を通じて、鉄道行政が前へ進むようにもしていきたい。

 朝の定例宣伝、昼には原発連の定例宣伝とまわり、偶然に出会った宮内しおり道2区予定候補(比例重複)と平岡だいすけ元札幌市議の宣伝にも顔を出させてもらいました。

 原発連の宣伝中に署名をしてくださった「東京から出張中」という方は、廃炉も含めて国が責任を負わないとダメだと力説。原発に頼ることが、さらなる矛盾を生み出しているのは間違いありません。

 全労働省労組北海道支部から、紙智子・岩渕友の両参議院議員あて要請文書も受けとり、しばし懇談。労災・労働相談や雇用保険にかかわる重要な部門での人員不足は、職員にとって残業が増えるばかりでなく、解決にも時間がかかってしまいます。非常勤職員が増えるなかで、正規職員に責任が集中するということも。大事な公務分野を支えるのも政治の役割だと、あらためて実感しました。

 【今日の句】上場という 縛りこそ見直しを

2024年5月26日日曜日

安心の介護へ、もっと世論を広げたい

 今日は旭川市で、介護保険の改善を求めてのシンポジウム。私から介護報酬改定はじめ概要と課題を報告し、ケアマネジャーや訪問介護の実態、保険者として旭川市の取り組みなどが発言されました。

 今年度から第9期になり、介護保険料は2000年当初から約2倍となりました。わずかながらプラスという基本報酬も訪問介護はマイナス改定で、不満や怒りの声が溢れています。今でさえヘルパー不足というのに、どうしてこれで増やせるというのでしょう。

 訪問介護は家事援助ではなく、自立支援の一環です。健康の観察や認知の程度も把握し、ケアプランにもつなぐ専門性ある仕事です。「目に見える部分だけでなく、気持ちの支援をしている」訪問介護の意義を、きちんと政府が認識しているでしょうか。

 雪が降り厳寒の北海道で一軒一軒まわる訪問介護は、車を停めることから一苦労。冷えた体でも次の利用者宅へ向かうのは「私たちが行かないといけない」使命感からといいます。職員不足で断らざるを得ない事態の広がりに、どれだけ政府は胸を痛めているのか。

 ケアマネは受験者自体が減っていて、1人あたりの持ち人数も業務も増えています。複雑な介護保険を熟知し、利用者に最適なケアプランを立て、関係者と合意をつくる仕事の重さを考えれば、もっと社会的評価が高まっていいはずです。

 旭川市の介護保険料は前期から据え置きですが、これは基金の17億円を取り崩してのもの。所得段階も15段階として、低所得者へ配慮したといいます。ヘルパー養成に、初任者研修と研修費補助もおこなっています。

 全国共通の介護職員不足は、自治体の努力だけで解消できません。参加者からも「ヘルパーの賃上げとともに、時間の余裕をつくれるようにしてあげないと」「私たち自身で介護職員をサポートできるようなことは」などの意見がありました。

 報酬改定は告示によるものですから、3年後を待たずに再改定できるはず。介護関係者だけでなく国民世論が高まるように、今日のようなシンポジウムは大きな意義があります。「安い仕事」と評価されて、いい介護ができるはずはありません。専門性に見合った引き上げを求めていきたい。

 何より国の姿勢が問題です。安心の介護へ、国庫負担の割合を引き上げよう。そのために税金の使い方も切り替えよう。閉会あいさつは道6区・おぎう和敏予定候補が務め、日本共産党としての決意も述べました。

 参加された真下紀子道議、司会を務めた真島隆英市議はじめ旭川市議団(能登谷繁・石川厚子・中村みなこ)とも力をあわせ、私もがんばります。

 【今日の句】裏金に まみれた自民に 任せない