2021年2月20日土曜日

いのちとくらしを守れ

 「私たちの、いのちとくらしを守るために!」。集会アピールが、この言葉で締めくくられて今年で10年。道社保協や消費税廃止道各界連が主催する「第10回いのちとくらしを守れ!北海道総決起集会」に参加し、私も党を代表して一言あいさつ。言葉を発することないアピールパレードでも、町ゆく方の注目を集めました。

 この集会は、生活保護母子加算削減へのたたかいや、後期高齢者医療制度が始まったことへの抗議などが源流になっていると思います。自公政権のもとで社会保障予算が削られ続け、命を守るために道民がまとまった声を上げようと始まった同集会。10回目になってもスローガンが変わっていないことに、もどかしい思いも湧いてきます。

 しかし、決してあきらめない運動が今日も交流されました。菅首相による日本学術会議「任命拒否」問題に対して、当事者である松宮孝明さん(立命館大学教授)による講演からスタートし、法治国家としての日本の危機だという話を重く受け止めました。

 その後は食料支援活動を続ける民青同盟、とことん顔を合わせて相談にのってきた北商連、4月からの年金削減を鋭く告発した道年金者組合、コロナ感染の不安を抱えながら懸命な介護を続ける労働者、行政への働きかけを通じて生活保障につながることを勝ち取ってきた道生活と健康を守る会などがリレースピーチ。新・人間裁判原告団のスピーチには、会場から連帯のあたたかい拍手が湧き起こりました。

 今日は先ほどまで「SOSネットワーク」による電話相談もおこなわれていました。集会会場に来ていた道生連の細川さんに聞くと、切羽つまった相談が結構あったとのこと。実際に電話口から聞こえた悲鳴を受け止めた、細川さんらの言葉がとても重く響きます。その重みがわかる政治にしなければと痛感しました。

 閉会あいさつで北商連会長の石塚隆幸さんが、「夜の飲み歩きや女性蔑視の発言など、国民の願いに反する政治を今年の総選挙で変えましょう」と述べたことには、自然と拍手が起こりました。それだけ、いのちとくらしが脅かされていることを肌で感じているのです。国民すべてに責任を負うのが政治と行政だけに、私も決意を新たにした集会でした。

 【今日の句】ここからが 一人一人を 守る道

2021年2月19日金曜日

ヒューマニズムを貫いて

 今日は党の大先輩であり、「日本資本主義発達史講座」刊行へ尽力した野呂榮太郎の命日。没後87周年の墓前祭・碑前祭にて、遺志を継ぎ、必ず総選挙勝利をと誓いました。

 野呂家の墓は1960年7月、札幌平岸霊園に建立されました。出生地である長沼町には1974年、記念碑が建てられています。野呂は87年前の今日、特高警察による激しい拷問と、肺結核にむしばまれながら33歳の若さで生涯を閉じました。治安維持法が適用されて、北海道民で最初に逮捕されたのが学生時代の野呂だったといいます(学連事件)。その後も日本共産党員ではない多くの研究者とも議論を重ね、先の「講座」へとりまとめに力を発揮したのが野呂でした。日本共産党の幹部としても奔走しますが、スパイの手引きにより逮捕・拷問を受けたのです。野呂の人生は絶対主義的天皇制のもとで奪われたとしても、彼の学問的業績と生き方までもは奪うことなどできません。理論的に明らかにした社会を変える方向を土台に、今の私たちの活動があるのです。

 子どものころに右足を切断したことも、野呂の人生観には大きな影響を与えたかもしれません。北海中学の時に同級生だったという真鍋真次郎さんが、1984年2月19日付「ほっかい新報」に以下のような一文を寄せていました。ご紹介します。

 「野呂は、りこうであたたかいという以外に、何よりも人格的に人間的な体質で非常に重み、強みのある尊敬すべき人だったと思う。日本資本主義発達史では直接に触れているわけではないが、資本主義が発達したことのおこりがヒューマニズムということに欠けているということ、それが天皇制などで固まったということ、これが基礎になっていると思います」

 ヒューマニズムを奪っていく資本主義、さらに人間の自由や民主主義を奪った絶対主義的天皇制-ーそれを理論的に明らかにし、みずからの生き方として貫いた野呂の姿は広く影響を与えていたのだと感銘を受けました。新型コロナウイルスが流行し、人間らしく生きるために私たちは何をすべきか突きつけられている今、野呂の遺志を継がなければならないと心から思います。命を守る最前線にて働く方々、明日の商売やくらしを心配している方々、食べることさえ困っている学生たちなどのもとへ、きっと野呂なら飛び込んでいたことでしょう。

 国民には罰則や負担を強いながら自らは夜に飲み歩いたり、女性に対する差別・侮辱を当たり前のように発する政治家などを目の当たりにする連日。菅首相も、苦難の国民に対して自己責任を強いる冷たさです。ヒューマニズムある日本へ進むため、市民と野党の共闘で必ず政権交代を果たしたい。そして野呂の遺志を継ぐ議席として、私も比例議席の奪還へ全力を尽くすことを墓碑の前で誓いました。

 その後は大竹登町議と由仁町立診療所へ、薮田享町議とは長沼町内で「つどい」に取り組みました。「つどい」では「何をなすべきかを中央からでなく、地方から考えてほしい」という政策上の意見もあり、診療所で聞いた「地域医療を支えてくれる医者の存在は大きい」との言葉が重なりました。「つどい」には農家の方も多く参加されていて、国の農政に対する不満も多く聞かれました。どこに軸足を置いた政治をすべきか、野呂からも地域からも学ばされた1日でした。

 【今日の句】先輩の生き方 胸に響いてる

2021年2月18日木曜日

安心・安全を後回しにしないで

 今日は北斗市・函館市へ。新幹線トンネル工事で、環境基準値270倍ものヒ素が含まれた残土処理をどうするのか-ー紙智子・岩渕友の両参議院議員と現場に足を運びました。藤田啓実・前市議が同行しました。

 あらためて経過を整理すると、▼渡島トンネルの南鶉工区から出た残土で、村山受け入れ地の条件に適さない土が出てきた(「条件不適土」)、▼これが2018年10月で、鉄道・運輸機構は対策など審議する専門家による第3者委員会にかけていたが、議論している間にも不適土が次々と出て、仮置き場がいっぱいになってしまった、▼北斗市に伝えたのは2019年7月で、北斗市も市議会へ報告したのは2020年9月と、市民や議会には約2年ほど事実も経過も知らされてこなかった、▼仮置き場がいっぱいになったため工事を中止し、市民と議会へ明らかにすることとなった、▼その後、市有地を新たな仮置き場にすることにして来月から南鶉工区の工事を再開する見通し-ーとなっています。

 しかし仮置き場ですので、ヒ素などの濃度の高い土を最終処分する方法や場所は決まっていません。第3者委員会で検討中といいますが、その対策ができる土地を探し、住民を含めた合意をするだけでも時間がかかるでしょう。「風評被害が起きてはならない」と公表まで時間がかかったことも、住民合意に欠かせない透明性の観点から問題ではなかったのか。現場調査でも、紙議員らとその点をあらためて機構側にただしました。

 とりあえずの仮置き場となっている天狗工区ですが、そこでも浸水などによる影響がないかは重要です。覆いをしたうえに今は雪も積もっているので飛散はないものの、浸水については沈砂池や濁水用プラントを通じて処理しているといいます。ここから新たな仮置き場には運ばれないため、一定の期間、この天狗工区に置き留めとなります。継続した厳しい管理体制が必要です。

 新しい仮置き場である柳沢地域も、地下水が万太郎沢川へ流れるであろう場所に位置しています。ここに約9万㎥もの高濃度の要対策土を運んでくるのですが、途中には市街地や小中学校があります。運ぶトラックからの飛散防止に覆いをすると言いますが、これまでの工事では各地でそのような約束が守られていない報告を受けています。下請け業者には言っているというのでしょうが、機構の監督責任が問われます。そもそも、この仮置き場から次へ運ばれる最終受け入れ地は決まっていません。高濃度でありながら「とりあえず」の保管なのです。

 原発再稼働による「核のゴミ」最終処分地が決まっていないように、高濃度のトンネル残土の最終処分地も決まらないまま期限に間に合わせるがため工事を急ごうとするから、このような矛盾に直面するのです。渡島トンネルの事業完了年を聞いても「できるだけ早くしたい」というのが基本方針。それでは住民合意も安全性も透明性も、結局は後回しになってしまうのではないでしょうか。

 住民の会のみなさんからも、疑問や意見が続々。市や機構が住民からの質問など誠実に答えないことへの不満や、道に対しても監督責任を求める声があがりました。農家から「孫子の代まで農地を守る責任がある」との言葉にハッとしました。事業者側は数年の工事と管理だとしても、沿線住民にとっては住む限り未来永劫の問題なのです。たくさんのヒントや課題もいただきましたので、私も国会と連携して取り組んでいきたい。

 函館市では市ホテル旅館協同組合・湯の川温泉協同組合から、コロナ禍の実態や要望をうかがいました。道議候補としてたたかった本間勝美さん、富山悦子市議と合流しました。

 厳しい現実は、とても一言では語れないほど。これまでの負債も含めた返済が始まれば、たちまち経営は立ちゆかなくなります。従業員などの雇用を守り、関連産業への波及もあることから歯を食いしばってきましたが、閑散期にもなる2月は休館にしているホテルも多いのです。実際にホテル街は灯りが少なく、寂しくもどかしい。

 函館割や飲食に使えるクーポンなど、市もいっしょになって支えています。申請書類を社労士などが手掛ける際の手数料まで、市が補助しているとの話には驚きました。固定資産税や消費税の減額・免除などにも、国が決断して取り組むべきと痛感。紙議員・岩渕議員も国政へ反映させると話されましたが、私も役割を果たしたい。

 【今日の句】工事だけ進めて 誰が後始末

2021年2月17日水曜日

問われる責任

 道内各地で暴風雪の被害もあり、心が痛みます。私は今日は高橋千鶴子衆議院議員と寿都町へ。「核のゴミ」文献調査の問題で、片岡春雄町長・住民のみなさん・党地方議員団との懇談にまわりました。発端となった片岡町長の責任とともに、「核のゴミ」問題の先送りや押しつけをしてきた国・電力会社などの責任も重大と、あらためて痛感しました。

 高橋議員は青森県出身で比例東北ブロック選出。核燃料サイクル施設や中間貯蔵施設、福島第一原発事故と、この課題ではリアルに向き合ってきただけに、私自身も高橋議員の思いや経験を聞いてみたかった。そもそも「核のゴミ」への向き合い方や、党として政策上の深めを感じてもきていたのです。

 片岡町長とお会いするのは、昨年8月以来。当時は「一石を投じた」という町長の高揚感が伝わり、私も十分に整理できないなかでの懇談でした。片岡町長の基本姿勢に今も変わりはありませんが、高橋議員から「どこかが最終処分場として手をあげてくれたら嬉しいと、青森県でも思ってはいません」との言葉は、正面から向き合ってくださったと思いました。

 風力発電やふるさと納税による増収で、町のハード面では急を要する支出はありません。それだけ片岡町長も力を入れてきたことなのですが、それならソフト面だけで最大20億円の交付金を何に使うのか。そこで出るのが「一石を投じた」「議論を避けてはならない」との片岡町長の主張です。国の基本政策なのに議論を棚上げしてきたとの主張だとしても、手をあげたゆえに町民が二分される状況をつくった町長の責任は避けられません。問題提起をしたいということなら、別の方法はなかったのかと思うのです。

 重大な問題ゆえに、本来は町民との慎重・丁寧な議論が必要ですし、周辺自治体との話し合いも必要です。お隣の島牧村では「核抜き条例」が可決されたし、黒松内町・蘭越町でも住民運動が起きています。蘭越町では人口約4300人の過半数となる請願署名も集まったそうです。党地方議員団との懇談でも、このような運動とともに、党自身の活動にも力を入れようとの話になりました。私自身も北海道で活動する者として、これまで以上に連携を強めたい。

 住民のみなさんとの懇談は、町民同士や家族内でも起きる分断の苦しみも語られました。お子さんを抱える家庭では子どもたちの未来のためにも頑張りたいとの思いとともに、子どもたちも町と自分たちの未来のために前を向いている母親への信頼があります。共通しているのは「寿都町が好きだから」。近所同士も仲が良く、今は距離がある片岡町長とも以前は気軽に話せるほどの町だったことが心地よかったのです。まさに「ふるさと」です。

 分断を乗り越え、今後の町づくりの貢献になればとの思いで「くっちゃべる会」を始めたそうです。1回目は女性・母親が多く、20日におこなう2回目は「男女ごちゃまぜ」にするとのこと。私にも「ツイッターをされてるんですよね」と案内の話がありましたので、ここにチラシも載せさせていただきました。

 住民のみなさんと力を合わせつつ、国の進路と国民全体に責任を負う政党として、また今は議員バッジのない身であっても自分自身も一端を担う者としての責任を痛感しています。直接には歴代自公政権が積み上げた矛盾とはいえ、その矛盾を引き受ける覚悟がなければ、政権交代など到底できません。

 明日の調査に入る新幹線トンネル残土問題でも、同じようなことが言えます。しっかり私自身の役割を果たしたい。

 【今日の句】ふるさとは みんなで築き あげたもの

2021年2月16日火曜日

財政支援を受けるなら鉄路を守って

 JR北海道のダイヤ改正にともなう減便の見直しや路線の維持・存続を求め、地方議員らでJR北海道と道運輸局へ要請に行きました。国から今後3年間で1302億円の支援金が見込まれるなかで、バス転換や減便、駅の無人化・無人駅の廃止などを次々と進めていいのか。公共交通にふさわしく役割を果たすべきとの訴えです。

 沿線自治体からは北名照美深川市議・篠原暁沼田町議(留萌本線)、米沢義英上富良野町議・旅館経営の大居明夫さん(根室本線)が駆けつけ、菊地葉子道議も同席しました。全道的な悪天候のため、米沢さんと大居さんは代替バスを1時間以上も待ったとか。CMで「冬こそJR」と謳っていた時代との落差を感じます。

 要請内容は、①ダイヤ改正に沿線自治体や住民の声を反映させ、以下の便は維持すること(※留萌本線や根室本線の減便)、②道内の鉄道網を維持すること-ーが中心。減便については以前に書いた、留萌本線での深川19時22分発・留萌行などです。根室本線も減便によって、他の路線と接続が悪くなります。

 ご自身の子どももJRを使って通学していたという篠原町議。「朝6時半から通学する高校生もいる。減便で帰るのが1時間遅くなれば、学業生活に影響が出るのではないか」と迫りました。町民から「塗装が剥げた列車を見ると、JRはやる気がないと思ってしまう」と言われたと紹介した米沢町議は、「外装も直し、使い勝手もよくして『JRは変わったなあ』と言われるようになってほしい」と強調しました。菊地道議も、道議会特別委員会でJR北へ説明を求めることで一致した経過に触れ、「財政支援を受けるのであれば、しっかり減便見直しや路線の維持を」と求めました。

 JR北からは「利用が少ないダイヤ改正にはご理解を」と述べていたものの、留萌本線の減便については「学生の部活や学業を守るために、どういうことができるか検討中」と応じました。路線維持の要請には「利便性が高く持続可能な交通体系に」と従来通りの方針を述べつつ、バス転換には地域の合意形成が必要とも述べました。道運輸局は、議員などから出された実態などを「JR北にはしっかり伝える」と応じました。

 留萌本線と根室本線は、バス転換が望ましい「赤線区」とされています。しかし、留萌本線の沿線自治体では利用促進への支援をしているし、根室本線でも自治体や経済界・町内会などもまとまって路線維持を求めています。道運輸局では「赤線区」は財政支援の対象とされていない旨の答弁がされたものの、これだけの沿線自治体の努力や意志を、どう受け止めているのでしょうか。何より鉄路はつながってこそ。路線維持へ、引き続き道内での世論を高めていきたい。

 【今日の句】学業や くらしを支える 鉄道に

2021年2月15日月曜日

あらためて苦しみの声を聞き

 珍しく2月の雨。街頭宣伝はともかく、これから予想される大雨による被災地への影響が心配です。今日はオンラインで道内予定候補者の会議があり、中央委員会からは市田忠義副委員長などが参加して、この間の活動も交流しあいました。

 苦労や課題を出し合いながら、何としても政権交代と日本共産党の躍進をと確認しあいました。小選挙区の予定候補ががんばっている姿に、本当に励まされるし支えになります。いっしょに国政の舞台で聞いてきた声を届けられたら、必ず変化はつくれると心から思います。こういう交流を進めながら必ず勝利の扉を開きたい。

 会議でも出されましたが、若い世代の苦しみも深刻です。昨日は苫小牧市で民青同盟が進める食料支援活動が開かれ、「意識して削れるものは食費しかない」「先輩が内定取り消しにあっている」など悲鳴に近い声が寄せられたといいます。なかには40分かけて歩いてきた学生もいたとか。支えあう活動の大切さとともに、政治の力を発揮しなければと痛感します。

 その民青同盟北海道委員会が、食料支援で聞いた347人分の声をまとめました。今日は私のところにも届けられて、中身を読むと深刻な声がびっしり。「知らない土地で、知り合いが1人もいない状況で2~3ヵ月放置されていた」「バイトのシフトがかなり減った。貯金やばい」のほか、うつ病を患ったという学生は医療費の負担も増えて「経済的にも精神的にも苦しい」との書き込みには胸が痛みました。もどかしい思いですが、若い世代が努力しているなかで、私もできる支援を進めたい。

 話は戻って東北地方を中心とした地震は、高橋千鶴子衆議院議員や岩渕友参議院議員が福島県に入り、東日本大震災の時より揺れたとの地域もあり、さらに調査や実態把握を進めています。原発事故も含めてまだ復興途上にあり、コロナ禍も重なったなかでの地震だけに、営業・くらしへの打撃は心が痛む事態。北海道でもできることで力を合わせたい。

 【今日の句】不安なく 寝られる夜を どこにでも

2021年2月14日日曜日

被災者支援に尽力

 福島・宮城を中心に襲った昨夜の地震は、被害の状況が明らかになってきました。日本共産党は対策本部を設置して、情報収集などを始めています。私事ですが、石巻市に住む両親や妹などに連絡が取れて一安心。北海道での支援も、できることを取り組みたい。

 対策本部は小池晃書記局長を本部長に、高橋千鶴子衆議院議員が事務局長、本部員には紙智子・岩渕友の両参議院議員、田村貴昭衆議院議員という構成。東日本大震災や熊本地震、胆振東部地震などで尽力してきたメンバーです。頼りになる各地の地方議員と力をあわせられるのは、日本共産党の強みです。

 コロナ下ということもあり、避難所にはテントが設けられたようです。これまで感染症防止はもとよりプライバシーもなかった避難所から見れば前進ですが、すでに欧州などでは当たり前のことが何年もかかって追いついたということです。今後は住宅支援が大きな課題になるでしょうから、被災者生活再建支援法を改定して支援金の引き上げをと、いっしょに世論を広げたい。

 札幌にいても長く揺れて、この感覚は東日本大震災の時のようだとドキリとしました。人間にとっては長い10年でも、大自然から見れば短い期間での余震なのですね。北海道でも高い確率で千島海溝などでの大地震が予測されているだけに、防災・減災の具体化は引き続く課題です。あわせて、やっぱり原発はやめた方がいいと、あらためて訴えてもいきたい。

 子育て支援にかかわるオンライン会議に参加し、現状や思いをうかがいました。ただでさえ子育ては女性が負うものという風潮や労働環境などが根強い日本社会のもと、コロナ禍でその矛盾がさらに激しくなりました。国の制度をあらためること、社会の変化をつくること、そのための運動などがテーマとなりました。

 私自身も出張などが多く、現職時代はもちろん東京にいたわけで、連れ合いには負担をかけっぱなしでした。後ろめたい気持ちを抱えつつ、政治を変えていく責任はしっかり果たしていきたい。だからこそ家族との話し合いも引き続き大事にしていかなければ。

 【今日の句】苦しみに 寄り添う政治へ つくづくと