2023年9月30日土曜日

「保険あって介護なし」でいいのか

 今日は札幌市厚別区で訪問や懇談、後援会の定例宣伝に参加など。足を止めて聞いてくれた方から「がんばってくださいよ」との激励もあり、本当にありがたい。元気をいただきました。

 訪問先では私に初めて会うという方も多く、「親を介護しています。訪問介護の利用料の高さが響きます」「生活が苦しいというほどではないけど、年金が上がらないから楽ではない」など、身の上話も聞きました。政治は暮らしの声が出発点と、あらためて実感します。

 後援会で介護についての学習会をするというので、私も最初に一言あいさつ。保険料は介護保険が始まった2000年から倍になり、要支援の方は介護保険サービスから外され特養ホームは順番待ち。「保険あって介護なし」とは、このことです。

 何より働く方が、利用者さんの命と健康を守るためにコロナ禍では身を削り、トラブルや心が痛む事態があっても献身的にがんばり、介護現場を支えてきました。この献身さに、政府が応えるべき。ボランティアではないのです。

 私のいとこも介護施設で働いているのですが、「国は現場のことを知っているのか」と腹を立てていました。介護の社会化と始めた介護保険も、今こそ検証と国の抜本的支援の強化が必要です。

 「米国が日本を守ってくれているのでは」と話された方がいました。米軍は日本を戦闘拠点としていること、武器や農産物を買わせていることなど言いなりの関係じゃないでしょうかと、私からの話をウンウンとうなずいて聞いてくださったのが印象的でした。

 参加されて元気になったという後援会員さんが「しんぶん赤旗」日刊紙を読むよ、との嬉しい一言も。展望が見えてくれば、元気が湧いてもきます。前向きな話を広げていきたい。

 さまざまな出会いがあるから足を運びたくなるし、そこで仲間が増えたら嬉しさ倍増です。こつこつと地に足つけて、がんばりたい。

 【今日の句】総理から 介護の話 あったかな

2023年9月29日金曜日

仲間づくりは、やりがいある仕事

 今日は札幌市中央区へ。今こそ「しんぶん赤旗」日刊紙を!との呼びかけにまわり、2人の方がお読みいただくことに。入党の呼びかけに「考えさせて」という方もいて、次につながる広がりができました。こつこつと地域で広げている党員さんのがんばりにも、あらためてリスペクトです。

 今日の日刊紙には、志位委員長が会見・発表した日本共産党の経済再生プランが掲載されています。題して「30年におよぶ経済停滞・暮らしの困難を打開するために--三つの改革で暮らしに希望を」。ぜひリンク先で、お読みください。

 訪問先で「共産党には反対ばかりのイメージがある」と話す方がいて、私からこのプランの中身を紹介すると、賃上げは「政府が引き上げると労働組合の存在意義が問われるのでは」とのご意見が。労働組合自身の努力とともに、中小企業への支援などで政府の力が必要と話は続きました。

 「除名問題があると聞いたけど、どういうことなの」という方も。該当者が規約に反した中身を説明して納得いただけましたが、くりかえし日本共産党そのものを伝えていかなければと痛感します。北海道新聞にも書かれていたので、北海道でのことかと勘違いされていた方もいました。

 「もう年を取ったし、あきらめてる」と、率直に語る方も。仕事をされていた時は労働組合で、不当労働行為とたたかってきたといいます。誰もが加齢は避けられないけれど、次の世代にいい社会を残すために力をあわせましょうと呼びかけました。政治への不信や不満があっても、どうにも変わらないと感じている方は多いと思います。

 だからこそ日本共産党の元気な姿と、変える道筋を示していきたい。仲間が増えれば、その勢いも増していきます。何より「草の根から政治や社会を変える」日本共産党ですから、地域・職場・学園の仲間づくりは、やりがいがあります。明日もがんばりたい。

 【今日の句】何事も 土台の強さを 大切に

2023年9月28日木曜日

「核のゴミ」最終処分場にさせない議席を

 寿都町議選が告示され、日本共産党・幸坂順子候補が4期目をめざします。「核のゴミ」最終処分場につながる文献調査に反対し、くらし・漁業を応援するとの幸坂さんに、応援の声が次々と寄せられました。何としても勝ち取らなければいけない議席です。

 先日、長崎県・対馬市長が「住民合意が形成されていない」と、文献調査に応じないと表明したばかり。寿都町は、次の概要調査へ進む前に住民投票をおこなうことにしていますが、そもそも文献調査で終了とすれば済む話です。片岡町長の独断で進ませないためにも、町議会の構成を変える選挙にもしなければなりません。

 反対派の候補者が増えて、過半数の獲得をめざします。そのなかでも反対の姿勢を貫いただけでなく、NUMO主催の「対話の場」にも出席して内容を町民に発信し、一致点での結びつきを広げてきた幸坂さんの議席をなくすわけにはいきません。

 2020年8月、片岡町長が文献調査に応じると発表し、大急ぎで反対の要請をしたのも幸坂さんでした。この時は私も同席し、「町が分断されることになる」と述べたのですが、その後の事態は懸念したとおりになりました。みんなが大好きな故郷・寿都町で、かつてのような一体感ある町にするためにも幸坂さんの議席をと、私も応援の訴え。

 「核のゴミ」だけでなく、町民生活に密着した要求を取り上げ、実現してきたことも多くの町民に知ってほしい。病児保育の実現、小中学校に生理用品の設置、町営住宅の空き室対策も前進しました。「今度は学校給食の無償化を」と幸坂さん。盛んな漁業とともに農業支援を強めて、給食に地元食材をさらに使えるようにと訴えました。

 第一声に来られた方は「絶対に落とせないよ」と話され、町営住宅での訴えには2人・3人と外に出てきて「次の世代に核のゴミを残したらダメ」「体調を崩していて出られない家族にも、声をかけておくよ」などの激励が相次ぎました。幸坂さんの4年間の奮闘を、多くの方が見てくださっているのだと実感しました。

 しかし、選挙に「大丈夫」は絶対にありません。多数激戦で混とんとしています。「核のゴミ」反対で揺るがない共産党を追い落とそうと、切り崩しなど起きる可能性もあります。寿都町へ知人・友人のいる方は、ぜひお広げください。よろしくお願いします。

 【今日の句】次世代に きれいな町を 安心を

2023年9月26日火曜日

地方へ「核のゴミ」を押しつけるな

 足を止めて署名をする方が相次いだ、道原発連・国民大運動道実行委員会の街頭宣伝。札幌市民にとどまらず北広島市や岩見沢市の方も署名してくださり、原発に頼らない北海道にしようとの呼びかけを、さらに広げていきたいと実感です。

 「汚染水の海洋放出を止めよ」「泊原発再稼働に向けた費用を、電気料金の値上げでまかなうことでいいのか」など、道原発連・堀代表や道労連・三上議長、4月の札幌市長選で再稼働反対を掲げた道民医連・木幡さんらが、相次いでスピーチ。私からは明後日に告示される寿都町議選にも触れて、「核のゴミ」問題を述べました。

 すでにNUMO(原子力発電環境整備機構)は文献調査を終えて、まとめを進めている段階です。その内容も問わなければなりませんが、次の概要調査に進むとなれば知事の意見が求められます。

 最終処分地の選定に、国が地方自治体を「札束でほほをたたく」やり方でいいのかと、鈴木知事はともかくも述べました。そうであるなら概要調査へ進むことを、認めてはならないはずです。道民世論の高まりが必要です。

 寿都町では、片岡町長が文献調査に手を挙げたことによって、町民の間に分断が生まれました。「寿都が手を挙げることで、さらに国民的議論が広がれば」と片岡町長は言ったものの、ことは核燃料です。進め方も含めて、疑問や批判が起きるのは当然でした。

 議論を引き起こすことが目的というのなら、次の概要調査に進む理由にはならないとも思います。地下深くへ埋めることが最終処分としていいのか、しかも地震大国の日本に適地があるのかなど、科学者・専門家の議論を待つときではないのでしょうか。

 だからこそ、さらに「核のゴミ」を増やしていく原発再稼働はストップさせるべき。省エネ・再エネでの切りかえを、日本共産党は政策としても発表してきました。この具体的な道筋も、ていねいに訴えていきたいです。

 【今日の句】後始末 いつも地方へ 押しつけか

2023年9月25日月曜日

問題だらけのインボイス導入は中止を

 消費税減税・インボイス導入中止を! 朝の定例宣伝、昼の消費税廃止各界連での宣伝でくり返し訴えました。インボイス中止のオンライン署名は50万筆を超え、国会周辺では集会が開かれています。連帯して、北海道でも世論をさらに大きくしていきたい。

 署名にも次々と足が止まり、なかには「自分が所属してる団体を通じて、何度も声をあげてきた」という商売主も。中小企業団体などから中止や延期を求める声明など出されていましたので、それを指しているのかもしれません。実施が迫ってきても、あきらめるわけにはいかないのです。

 控除に必要だからインボイス(適格請求書)を求められたときに、「うちは登録していないので発行できません」となれば、「じゃあ、お宅とは取引や契約はできません」となりかねません。しかし、登録するということは消費税の課税業者になるということでもあります。ここが大きな問題点です。

 消費税は、売上げ1000万円以下の事業者であれば免税されています。それが課税になるのですから、実質増税です。取引が減るのを覚悟するか、実質増税となるのを覚悟するか。どちらにしても経営にはマイナスで、だから反対の声が高まっているのです。

 消費税は価格に転嫁しているはずだから、免税されるのがおかしい、との論調もあります。しかし、中小零細企業や個人事業者のところで価格転嫁(=値上げ)すれば、低価格で設定している大手企業に負けてしまいます。泣く泣く価格を据え置き、消費税分を持ち出しているのが実態なのです。

 景気が悪くなったり、今のような物価高騰でコストが圧迫されると、消費税の滞納が生まれてしまいます。日本の消費税の仕組みは、中小零細企業などに重い負担となっています。そこにインボイス導入では、ますます経営環境が厳しくなるのは必至です。

 フリーランス、一人親方や日雇い労働者、アニメーターやイラストレーター、個人タクシーなどの他に、シルバー人材センターでの仕事や電力会社に売電している方にまで、広く影響は及びます。岸田首相は、大臣級の会合を開いて円滑な導入をめざすとしていますが、それだけ問題があると自覚しているのなら、インボイスの導入はやめるべきでは。

 署名の急速に広がったのは、実施を前に問題点が次々と明らかになってきたから。社会や地域経済の土台を支えているところが、最も被害を受けることになります。定食屋を営んでいた両親のもとで育った私にとっても、消費税とインボイスの問題点は他人事ではない。中止の世論を、いっしょに広げていきましょう。

 【今日の句】理不尽な施策は いつもカタカナで

2023年9月24日日曜日

こうして積み上げる民主主義

 市民主体の実行委員会による「憲法とくらし チカホフェス」も、今回が7回目。「国会議員とおしゃべり」コーナーに、元職として参加させていただきました。こういう語り合う機会は大事ですね。

 私の時間帯のテーマは「くらし」。私から物価高騰のもと賃上げや年金引き上げ、教育費負担の軽減を進める日本共産党の政策を紹介した後に、ざっくばらんな「おしゃべり」となりました。

 「私学に通って、学費の高さを痛感しました。妹たちの進学もあるし、返さなくていい奨学金を」「高校生の子がいます。毎月5万円の出費が厳しい」。家計も大変ですが、子どもたちの学ぶ権利を脅かす、教育政策の貧困こそが問題です。

 「賃上げが必要な今こそ、労働組合の力が大事」「公的な支援で賃上げできるところから」と、積極的な意見も続きました。やればできるのですから、あとは政治の決断です。私も声にしていきたい。

 再生可能エネルギーの考え方についての質問もありました。乱開発・自然破壊や住民合意なき事業は、再エネだって認められません。石炭がエネルギーとされてきた時から、北海道は奪われっぱなし。省エネへの誘導や、社会的議論が必要ではないかと述べました。

 他にも公共交通や人口減少問題、インボイスの問題点などが話題に。あっという間に1時間半となりましたが、終わった後にも「名刺をくださいよ」と声がかけられたり、関心ある方は多くいると実感。

 語り合う場面に政党や政治家がいることで、民主主義が強くなる。岸田政権のひどさがハッキリしてる今こそ、どんどん野党が新しい道を示していく時。市民の声が高まることも大事です。

 フェスは冬季五輪招致やフードロスについてのシール投票、抽象画やパネル展示など、多彩な取り組みに足を止める方も次々。草の根からの民主主義を実感した1日でもありました。

 【今日の句】つぶやきが 社会を変える 入口に