2025年3月22日土曜日

原発さえなければ

 今日は小山田ともこ福島県選挙区予定候補と、初夏のようないわき市で街頭演説などへ。拍手をされる方、立ち止まって手を振る方など反応がすごい。私も元気をいただきました。

 楢葉町出身の小山田さん。原発事故で避難を強いられ、いわき市の高校に1人暮らしで通い続けました。「原発さえなければと、何度も思いました」との訴えが胸に響きました。

 勿来地域をまわると、津波で家を失い更地となったところも。福島第一原発事故も、いまだ収束していません。

 福島の痛みを忘れたかのように、原発を「最大限活用」とするエネルギー基本計画を閣議決定した石破政権。何としても変えなければと、あらためて誓いました。

 先立っての「語るつどい」では四家ともゆき市議の司会で、宮川えみ子県議・菅野宗長市議から議会報告、小山田さんと私から決意表明と党の政策などを述べました。合いの手や拍手など、盛り上げ上手なみなさんに励まされました。

 「共産党の議席が増えたら、どう国会は変わりますか」「ホンモノの改革とは」などの質問や、小山田さんにも「1人暮らしのときの苦労は?」とも。

 小山田さんの話にウンウンうなづく姿が多く、苦労という言葉で片付けられなかった大変さが伝わります。加えて今は物価高など生活苦。商品券問題では違法性とあわせ、自民党が庶民感覚とかけ離れていることも浮き彫りになりました。

 小手先ではなく、大元から自民党政治を変えよう。くらし・地域・農林漁業や中小企業を大切に、外交ではアメリカべったり・言いなりをやめよう。明日も、いわき市で訴えます。

 【今日の句】この痛み 総理は胸を 痛めぬか

2025年3月21日金曜日

命と健康を脅かす政治は許せない

 今日は松島町・塩竈市・七ヶ浜町へ。「語るつどい」や決起集会・街頭演説で、たっぷり日本共産党の政策や私の決意などを訴えました。「私も石巻出身」「私は宮教大卒業」など、いろんな結びつきで身近に感じてもらえたのも嬉しい限りです。

 日本三景の1つ・松島は朝から観光客がびっしりで、昨年くらいからコロナ禍以前に戻ってきたとのこと。観光とともに農林漁業が基幹産業の同町ですが、農家の減少が著しく、米価高騰もあわせて話題になりました。

 「私は共産党員ではないけど、今の防衛費の多さはおかしいと思う」という方は、他にも原発推進や社会保障削減など疑問だらけだと言います。「医療費が4兆円も削られたら大変になる」「食料を守る国になってほしい」など、政治への要望が次々と出されました。

 塩竈市での決起集会も「トークタイム」があり、米価高騰や医療費削減のほか学校統廃合や水産と気候危機についての質問も。どこでも生活苦や農林漁業への不安が尽きないのです。街頭演説では、その思いを受け止めた政治に変えようと訴えました。

 なお塩竈市は、日本共産党宮城県委員会が発祥の地ともいう町。坂総合病院で戦後、病院を会議室として提供し、党宮城県地方委員会が結成されました。2代目院長だった坂猶興さんは1947年の市議選で当選し、診療の傍ら政治活動にも大奮闘された歴史が刻まれているのです。

 だからこそ命と健康を脅かす政治は許せない。今日も私の訴えに、力強い「そうだ」の声が飛び交いました。元気をいただきました。

 七ヶ浜町は多賀城市といっしょの決起集会。宮城県で生まれ育ちながら、初めて七ヶ浜町に来ることができました。枕草子に「松ヶ浦島」(現・松ヶ浜)と書かれるほど風光明媚な町で、実は東北初の海水浴場が開設された町であることも初めて知りました。

 ここでも医療や介護の質問・意見が。介護職という方は、昨年の介護報酬改定による訪問介護の厳しさを強調されました。病院も経営が厳しい、とりわけ消費税の負担が重く、診療報酬の再改定は待ったなしという切迫したお話でした。

 若い世代や教育費負担軽減は必要ですが、その財源を患者や高齢者の負担に求めるのは違う。軍事費にメスを入れなければ、くらしや社会保障を支える財源はつくれない。今日もつくづく実感です。

 天下みゆき・藤原益栄両県議はじめ各地方議員のみなさんも参加いただき、本当に心強い。地方議会の様子もよくわかりましたし、大元の国政を変えることの大事さも確認しあいました。今日のうちに福島県いわき市へ移動、明日もがんばりたい。

 【今日の句】増やすなら 戦闘機より ケアにこそ

2025年3月20日木曜日

久しぶりに石巻市で演説

 今日は白石市・石巻市へ。生まれ育った石巻では、私を「励ます春の集い」と称して盛り上げてくださいました。長年の友人から応援メッセージもありがたく、夜は両親・妹夫婦と久しぶりの時間を取らせていただきました。

 斉藤すみ子市議の司会で、三浦一敏県議があいさつ。石巻市だけでなく女川町など近隣からも足を運んでいただき、たくさんの激励を受けました。私の話の後にはアコーディオン演奏と独唱、踊りなどで会場も一体に。

 石巻市の演説は2015年の現職だったときに、県議選の応援でおこなって以来。震災から4年が経ったときでしたが、復旧・復興は途上で、被害の大きかった石巻市こそ日本共産党・三浦県議の議席が必要と訴えたものでした。

 今日は会場に両親や妹たち、何年ぶりかに会ったいとこたちや親戚までそろって来てくれて、ありがたいやら恥ずかしいやら。育ててくれた恩返しの気持ちも込めながらの演説になりました。

 基幹産業は農林漁業、圧倒的には中小業者という典型的な地方都市・石巻市。ここが元気になることこそ地方経済の要だし、人口減少対策でも鍵を握ります。

 海水温上昇で海洋環境が変わるもと、研究・調査の充実は欠かせません。しかし水産予算そのものが少ないし、国が力を入れる研究・開発はAIや半導体、軍事関連など。もっと水産に予算をと、この点でも訴えたい。

 先立って白石市では、佐藤龍彦市議の司会のもと少人数での「語るつどい」。わが家と同じく飲食店を営んできた方や、北海道に住んでいたという方など「何かの縁ですね」と話も弾みました。

 「農業では食べていけないから、長男も後を継げなくて農家が減り続けている。コメ不足になると、ずっと言い続けてきた」と、まさに農家の長男として戻ってきた方の発言が重い。やっぱり農業にも予算をと、声を大にして訴えなければ。

 明日は松島・塩釜・七ヶ浜へとまわります。

 【今日の句】良き友の出会いは 宝と実感し 

2025年3月19日水曜日

これ以上、介護現場を苦しめるな

 明日から宮城県・福島県をまわるため、先ほど仙台市へ到着。北海道でもう一仕事と、北商連・勤医協福祉会で商売や介護の現状を、宮内しおり道選挙区予定候補とうかがいました。物価高や消費税の負担、介護は報酬減の影響が厳しく、政治の責任が問われていると痛感です。

 確定申告の時期だっただけに慌ただしかった北商連。税務署が今年から収受印をやめ、職員が減っている影響から分納などの相談も十分でないといいます。まして消費税の申告は複雑ですから、きめ細かい対応が必要なはずです。

 デジタル化や金融機関の活用で事足りるという国の姿勢は、言い換えれば、税の自主申告といった納税者の権利保障に背を向けているということ。主権者は国民であり、欧州のように納税者憲章などで保障すべきなのです。

 すべての資材が上がっているなか、中小零細業者には価格転嫁も難しい。住宅着工の需要も鈍るなか、やっぱり必要なのは消費税減税だと確認しあいました。

 介護現場の実態は、さらに切実さを増しています。昨年の介護報酬改定を経て、ちょうど決算の時期となりました。多くの事業所が経営に苦しみ、特に小規模が多い北海道では、存続できるかという瀬戸際が続いています。

 昨年9月に「介護に笑顔を!北海道連絡会」が、道内1712事業者へ調査アンケートを依頼し、548事業所(32%)が回答しています。半数以上が前年同月比で収益が悪化し、閉鎖・休止の検討も2割に及んでいるのです。

 自由記述にも「群部という地域性のため、移動は自動車が必須で1日の移動距離が50kmを超えている。‥‥介護報酬の再検討および燃料費の補助金などの創設をお願いしたい」など切実な実態が並び、読みながら胸が痛みます。

 引き下げられた訪問介護の基本報酬を元に戻すなど、再改定を急ぐべきです。慢性的な職員不足に、国が拍車をかけるようなことしてどうするのか。利用者の2割負担化やケアプラン有料化など、さらなる改悪なども許されない。

 「介護の社会化」や「地域包括ケアで地域連携を」としながら、まったく反対の方向へ進んでばかりの自公政権。粘り強く切実な実態を告発している現場の運動と、私も力をあわせてがんばりたい。

 【今日の句】やりがいも 専門性も 守りたい

2025年3月18日火曜日

教育を壊すな、予算を増やそう

 子どもにも先生にも余裕をーー教育関係者と語りあう機会があり、自民党政治は教育政策も行きづまっているのだと実感です。今日の「読売」1面にフィンランド教育の現状の記事があり、興味深く読みました。

 フィンランドは国際学習到達度調査(PISA)で上位を続ける「教育先進国」として有名でしたが、この間は順位が急降下。リーヒマキ市では中学生や保護者、教職員へアンケートをおこなった結果、取り組んでいるのが「紙の教科書」復活とのこと。

 パソコン使用の授業が週20時間を超えた時もあり、子どもの集中力の低下や短期になるということが多くなったそうです。子どもも「紙のほうが理解しやすい」と歓迎の声。

 この間のPISAで成績上位のシンガポールも、小学生にはデジタル端末を配らないと決めました。韓国でもデジタル依存への懸念から、デジタル教科書の導入は32%にとどまっているそうです。

 いま「しんぶん赤旗」でも、シリーズ「資本主義の現在と未来」で教育について連載中。アメリカに在住していた教育研究者・鈴木大裕さんの、教育格差・貧富格差のリアルな現状が衝撃的です。

 不十分な教育予算のニューヨークでは、各学校が自己責任で寄付や会費で穴埋めしています。テストの点数が低い公立学校は廃校に追いやられ、公設民営のチャータースクールでは営利企業も入り込み、免許を持たない教員もいるのだそうです。

 金があれば良い教育を受けられるというのは、子どもの学ぶ権利を保障するという公教育の否定そのもの。アメリカだけの話ではなく、日本でも同じようなことが起きていないでしょうか。

 30年前は文教科学予算が6・8兆円、防衛予算は4・7兆円でした。それが今や逆転し、5・5兆円と8・7兆円です。教育を壊すな、予算を増やそう。さらに私も訴えていきます。

 【今日の句】行き過ぎた 管理と競争 見直しを

2025年3月17日月曜日

原発依存を続けていいのか

 真冬に戻ったどころか、暴風雪の北海道。札幌駅周辺はさほどでもないものの、宮内しおり道選挙区予定候補との定例宣伝で、今日はチラシを受け取る手も伸びません。雪の被害などないようにと祈るばかりです。

 動画撮影や原稿づくりなどと、今日は道原発連との懇談に。北海道の泊原発は再稼働に向けた「補正書」が規制委員会に提出され、来月にも事実上の合格かと報じられました。

 しかし、設備の改良にともなう工事計画や保安規定は、別に認可されなければなりません。核燃料を積み下ろしする新たな港や移送ルートは、未定のままです。

 そもそも泊原発のもつ危険性は、軽視されているのではないのか。「海底活断層など、規制委員会が厳しく審査しているのか追及してみては」「避難計画も、自然災害について規制委員会は『関係ない』と取り合わない」などの意見もうかがいました。

 福島第一原発事故を詳しく知らない世代が増えてきただけに、原発の危険性など、そもそもから広げる重要性も意見交換。今なお故郷に戻れない現実や、事故が起きた際のリアルな苦しみも広げないと。

 処分できない「核のごみ」の存在や、核燃料サイクルの破綻など、無責任に原発を続けていいのかという点も訴えたい。また過酷事故が起きてからでは遅いのです。

 いわき市民訴訟原告団の「訴訟13 年のあゆみ」冊子もいただきました。いわき市には週末に訪れる予定なので、しっかり学んで向かいます。

 【今日の句】今だって 原発事故は 続いてる

2025年3月16日日曜日

政治を動かすのは国民の声

 今日は登別市・室蘭市へ。両市とも「語るつどい」には多くの方が足を運んでいただき、入党してくださる方も。米価高騰や選択的夫婦別姓への質問から、公立図書館の充実についての要望まで、時間いっぱい語り合いました。私も勉強になりました。

 入党された方は、長く「しんぶん赤旗」をお読みくださっていた方。私に会うのは今日が初めてでした。私の話にウンウンとうなずいて聞いてくださっていて、入党の呼びかけにも即決。嬉しいですね。

 石破首相の商品券問題も関心が高く、怒りも強い。領収書もないのですから、表に出ない「裏金」です。石破首相の責任は重大ですが、これまでの歴代首相も実施していたとの発言が出始めました。歴代首相にも問わなければなりません。

 なにしろ市民生活は、今日も物価高騰が話題になるほど厳しさを増しています。この苦しみをよそにポンと1人10万円(×15人)も出す、この金銭感覚は明らかに庶民と違う。法違反とともに、政治的・道義的責任は避けられません。

 国会での追及とともに、やっぱり大事なのは国民の声。今日も「国会で日本共産党の議席が増えるのは大切だが、政治を動かすのは国民の声」との発言がありました。

 企業・団体献金の禁止、選択的夫婦別姓、学費無償化など、世論と運動の広がりが国会を動かしてきました。要求を聞くアンケート活動も通じて、私も地域・職場・学園からの声が広がるよう力を尽くしたい。

 登別市は佐々木久美子・金澤則男の両市議、室蘭市は常磐井茂樹・渡辺房代の両市議が参加されました。地方議会でも国会でも、いっしょに力を合わせてがんばります。

 【今日の句】お土産はなくとも 気持ちはあたたかく