2023年8月5日土曜日

矢臼別は変わらぬ平和の礎の場所

 今日は別海町・矢臼別平和盆おどりへ。4年ぶりのリアル開催で、やっぱり矢臼別は集まってこそと口々に語られました。25年前に合唱団のメンバーとして参加した私ですが、今日も開会前から合唱に混ぜてもらって矢臼別のステージを満喫です。

 平和への熱い思いの交流も、文化ステージの熱気も、夜空を彩る花火も、かがり火からの盆おどりも、本当に久しぶり。泊まり込みで準備をしてきた実行委員会や設営隊のみなさんには、本当に感謝としか言いようがありません。

 久しぶりのリアル開催だからこそ、矢臼別の歴史を確認したい。矢臼別は変わらぬ平和の礎の場所、だからと思うのです。

 開拓農家が次々と離農へと誘導され、農地が演習場化されても「ここに住んでいたい」と、国による土地の買収を拒否してきた川瀬氾二さん。私も初めて矢臼別へ来た時はどれだけすごい人かと思ってましたが、ごくごく素朴な農家のお父さん、でした。

 演習場のど真ん中に、ただ一戸。その一戸を守ることは平和と基本的人権を守ることと、川瀬さん一家を励まそうと始められた平和盆おどり。今年で58回目を重ねた歴史は、根釧地方の平和運動の歴史でもあります。

 ただスローガンを並べるのではなく、文化の発信や交流、演習の監視、沖縄との連帯、そして「誰もが自分らしくいられる居場所」としての矢臼別。たたかいは粘り強さと楽観性をもってがんばろうと、私も矢臼別を通じて学んできました。

 川瀬さんの後に住んだ「さっちゃん」こと渡辺佐知子さん、運動の指導的役割を果たしてきた三宅信一・道教育大釧路校教授が亡くなり、今は浦舟三郎さん・二部黎さん・倉谷あみさんが住まわれ、たたかいは続いています。4年前には矢臼別平和資料館も開設されました。

 二部さんが「みなさん、お帰りなさい」と、あいさつで切り出した一言が、矢臼別を象徴していてじんときました。その後の文化ステージも、矢臼別の歴史が凝縮して伝わってくるようで何度も胸が熱くなりました。子どもたちの太鼓が嬉しく響いた「花いかだ」、独創組曲「さくら」合唱、朗読・ゴスペルに鬼剣舞と引き込まれました。

 花火・かがり火からの盆おどりで、盛り上がりは最高潮に。川瀬さんやさっちゃんも、どこかでいっしょに楽しんでくれてるかな。

 映画「矢臼別物語」の場面にもあったように、この地を守り、世論を広げ、次の世代へもつなぐということには大きな苦労もあります。中心を担う矢臼別平和委員会を、支え発展させていくことも大きな課題です。

 先輩たちが築いてきたものを、私のような世代が担っていかなければと痛感します。だからこそ歴史を学ぶことを、おろそかにしてはいけないと思うのです。

 岸田政権による大軍拡の具体化は、矢臼別にも現れてきています。まだ続いている夜のステージが示す「ここにいたい」=平和のうちに生きる権利を守るためにこそ、私もがんばりたい。

 【今日の句】集まった 元気の先に 平和あり

2023年8月4日金曜日

自治体合併で地域は良くなったのか

 今日は石狩市へ。街頭宣伝や訪問・懇談、厚田区では語るつどいに浜益区では5年ぶりの室内演説会と、今日は大いに語りました。党市議団(松本喜久枝・蜂谷高海・山崎祥子)も、いっしょにまわってくださいました。

 石狩市・厚田村・浜益村が合併して18年、南北60km超に及ぶ広い自治体となった石狩市。とりわけ厚田と浜益で、行政サービスの低下や生活の土台がままならなくなる事態が起きています。

 「1歳半の子を保育園に預けようと思ったら、保育士不足で3歳からしか受けられないと言われ、逆に保育士になりませんかと言われた」。このような話を皮切りに、厚田区では次々と実態が出されました、

 介護施設のデイサービスもなくなった、以前の村役場なら職員が100人くらいいたのに支所となった今は20人くらい、市は振興基金を積んだのに使おうとしないーー浜益でも歯科医がいなくなるなど、課題が山積なのです。

 地域格差を広げた石狩市政の問題があります。あわせて、合併特例債をぶら下げながら、大きな自治体となれば効率化も進むと「平成の大合併」を押しつけてきた、国の責任も今こそ問いたい。

 道内の他の自治体でも、枝幸町と合併した歌登町の町立病院が後に診療所となり、コロナ禍という事情があったにせよ、昨年に閉院となった例もあります。住民の立場による自治体合併の検証が必要な時だと、今日の話を聞いて、その思いをさらに強めました。


浜益の演説会では、このような経過も含めて、▼農林漁業を続けられる価格保障と所得補償、▼医療・介護・福祉・保育などケア労働を最優先に、▼交通や物流などに国として責任を果たす、などを国会で取り組みたいと述べました。忙しい時間を割いて今日は農家や漁師など来てくれたと聞き、思わず力も入りました。

 これらすべてを切り捨て、自己責任・地域責任にしてきたのが自公政権でした。また「行政のスリム化」「身を切る改革」を進める維新の政策では、地域の矛盾は広がっていくに違いありません。だからこそ北海道で日本共産党の議席が必要だと、くり返し私から訴えました。

 「応援してるからね」と、あたたかい激励もいただきました。先立って石狩市の商工会議所や農協でも、あいさつとともに課題や要望をうかがいました。運送の「2024年問題」や人員不足、水田活用交付金の見直しなど、私も打開の力にならねばと痛感です。

 地域に密着した地方議員がいる日本共産党だからこそ、国政でも取り上げて力となれます。新たな決意でがんばりたい。

 【今日の句】あたたかな 結びつきこそ 財産で

2023年8月3日木曜日

余市町の未来にも必要な議席

 6日投票の余市町議選。おおもつ翔・町議候補を再び町議会へと、応援に駆けつけました。「共産党は1人に絞ったから大丈夫」との声があるそうですが、選挙に「大丈夫」ということは絶対になし。最後まで支持を広げてと、強調しながら訴えました。

 おおもつさんは31歳の時に初当選。地縁・血縁がない余市町で2期8年間、議会では欠かすことなく質問をおこない、余市町になくてはならない議員となりました。頼れる町民の相談相手としても、これからの余市町の未来を考えても、絶対に必要な議席です。

 お子さんが重度の先天性心疾患を抱え、生後4日で開胸手術をしたそうです。社会保障制度の大切さを身をもって痛感したこととあわせ、おおもつさんは子育て支援策の拡充をと力を込めました。

 住民運動と党町議団の議会論戦が実って、この8月から余市町では医療費が無償となったのです。「今度は学校と保育所の給食費無償化を」「高齢者には、認知症予防にもなる補聴器の購入助成制度を」と掲げた、おおもつさん。各地で期待の声が上がっています。

 果樹農家とともにワイナリーが広がり、また漁業資源にも恵まれた余市町は、農林漁業が基幹産業。その振興とともに、町の自然環境を壊す巨大風力発電には反対を貫きます。再生可能エネルギーは、地産地消・自給自足・住民合意が欠かせません。

 町議選のあった隣町・仁木町と同じく、余市町でも日本共産党への誹謗・中傷ビラがまかれました。国際勝共連合=統一協会によるものです。

 維新・馬場代表の「共産党はなくなってもいい」発言とあわせ、私から「余市町で日本共産党の議席がなくなったら、困っている住民の声はどうなるのか」と反論・批判しました。くりかえし訴えていきたい。

 おおもつさんの応援に、友人の吉谷徹・千歳市議、小林卓也・恵庭市議、藤田俊輔・元恵庭市議が駆けつけていました。同期の強い結束力に、おおもつさんも励まされたに違いなし。何としても議席確保へ、余市町へ知人・友人のいる方は支持をお広げください。

 【今日の句】町民のためにと 背負う責任感

2023年8月1日火曜日

「住民が主人公」を貫き40年

 上富良野町(米沢よしひで候補)・余市町(おおもつ翔候補)で町議選告示。今日は上富良野町へ駆けつけて米沢候補を再び議会へと、暑さに負けず熱く訴えました。余市町・おおもつ候補とあわせて両町に知人・友人のいる方は、支持をお広げください。

 米沢さんは30歳で初当選してから10期40年、まさに身を粉にして「住民が主人公」の町にと奮闘してきました。団地でも工事現場でも商店でも、絶えず激励があるほど慕われている米沢さんですが、選挙に「大丈夫」ということは絶対にありません。

 今回は新人が8人も立候補して2人はみ出しという大激戦。しかも米沢さんが住む地域に、国際勝共連合=統一協会が日本共産党への中傷ビラをまくという、選挙を汚すことまでおこなっています。私からの応援演説で批判しました。

 中学校まで医療費無料、国保税の資産割廃止・子どもの均等割ゼロ、小中学校への生理用品設置、住宅リフォーム助成の継続・拡充など実績も豊富。しかし「自分がやった」とひけらかすのでなく、「住民のみなさんと力を合わせた」から実現できたと述べる米沢さんだからこそ、信頼が寄せられるのだと思いました。

 自衛隊駐屯地のある町で岸田政権の大軍拡に反対し、自衛隊へ若者の名簿提供をやめるよう訴えているのは米沢さんのみ。水田活用交付金の見直しによる町全体の影響は約4億円だそうで、基幹産業の農業を守るため国へモノ言う議席をと訴えているのも米沢さんのみです。

 この宝の議席をなくせない。汗だくで奮闘する米沢さんの再選をと、町内外からの支援も強まっています。重ねて、ご支援のお広げをよろしくお願いします。

 【今日の句】揺らがない 大切さ知る 選挙かな

2023年7月31日月曜日

気候変動を見て見ぬふりしないで

 朝の街頭宣伝で、スタッフに声をかける女性の姿がありました。「いいことを言ってるんだから、もっと党や名前を言ったらいいですよ」とのこと。以前に奨学金についての訴えを聞いたことがあり、その時に関心を持たれたのだそうです。

 慌ただしい朝なので、いちテーマを短く伝える努力はしてるのですが、私の演説も発展途上。確かに党名や私の名前は、テーマごとの間に入れているという程度かと思います。名前の連呼はいただけませんが、わかるようなテンポで入れる必要はありますね。

 今日は、国連・グテレス氏も述べた「地球沸騰化」と言うべく問題から話しました。なにしろ連日の酷暑です。地球の未来も危ないというのに、日本政府は石炭火力発電所に固執しています。温室効果ガスを減らす気など、ないかのようです。

 しかし、すでに各地で熱波や大雨による被害などは深刻化しています。それを見て見ぬふりして、あとは次の世代に責任を押しつける。そんな無責任な政治を続けていいのでしょうか。

 岸田首相は軍事費にしても子ども支援の財源にしても、先送りばかりになっています、当面の数合わせ・辻褄合わせにしか聞こえません。正面から切り込む議席が、やっぱり必要、私も決意を新たにがんばります。

  【今日の句】心がけ ワンフレーズでも 残るよに

2023年7月30日日曜日

どのように羆と共存するか

 今日は札幌市厚別区へ。「暑さで倒れないでね」とお気遣いをいただいたり、「せっかく来てくれたんだから」と赤旗をお読みいただけたりと、本当にありがたい。顔を合わせる活動の大事さを実感です。

 厚別区ではJR新札幌駅周辺の再開発のもと、病院の移転が進められているといいます。まわると確かに閉鎖した大病院の跡地があり、通院していた近くの方々は、駅まで出なくてはならなくなりました。バランス良く住みやすい町づくりというのは、なかなか難しいものです。

 「いろんなものが値上がりしていて、節約の毎日です」「岸田首相になってから、ますます政治が悪くなった」など、今日も話題が尽きません。「維新・馬場代表の(共産党はなくなっていい)発言は本当にひどい」との声も。民主主義の日本を守ろうと、さらに私も広げていきたいです。

 近くを通ったので、北海道野生動物研究所の門崎允昭所長さんにもお会いしました。羆の調査研究に生涯を捧げてこられ、著書も多数の門崎さん。もうすぐ85歳になるのを前に、新たな冊子を準備中とのことで、その情熱と豊富な経験や知識には驚きというしかありません。

 部屋に通していただいただけでなく、野生動物の図鑑はじめ3冊もの著作を、恐縮ながら謹呈くださいました。道内で羆の出没が相次いでいる今、現場での経験を積み上げてきた著作だけに、しっかり学びたい。

 「アイヌ民族と羆」というテーマもあり、学ぶ意欲が掻き立てられます。どのように羆と共存したらいいのか、学術的な面とともにアイヌ文化から学ぶことも必要かもしれません。謙虚に自然との対話を、という「あとがき」の立場に立ちたいと思いました。

 【今日の句】この時代 謙虚に自然と 向き合おう