2021年7月31日土曜日

歴史をつなぐことの大切さ

 今日は札幌市厚別区で、道5区予定候補の橋本みかさんと街頭演説や訪問へと駆けまわりました。やっぱり今日も暑すぎる札幌でしたが、党員・後援会員のみなさんが街頭に足を運んでくださって本当にありがたい。今日も新規陽性確認数が東京では過去最多を記録するほどコロナ感染も心配な時期ですが、あわせて熱中症についても、お気をつけください。

 橋本さんは社会保障の分野で働いてこられ、国民の苦しみに寄り添うのに最適な方です。子育て真っ最中でもあり、市民の実態をよくわかっている橋本さんを、ぜひ国会へとの思いが強まります。まっすぐ前を見る目が印象に残る橋本さんに、今日の訪問先でも「期待しているよ」との激励がありました。

 誠実に平等に、共闘の議論を進めるときです。小選挙区でも日本共産党の候補が野党統一候補になってもいいはず。橋本さんの持っている力こそ、議員として発揮してほしいのです。街頭演説にも力が入りました。

 今日は嬉しいことに、労働争議で先頭にたってがんばってきた息子さんが入党を決意してくれました。しかも私と同じ年。「親が亡くなる前に『日曜版は取っておいた方がいい』と言っていました」ということも初めて知りました。こうやって次の世代にバトンが渡っているのだと思うと、党創立99年ということが重く響きます。

 訪問先で話題になるのは、コロナ対策とともに異常な暑さ。森林関係の仕事をされていたという方は「伐るのはいいけど、木を育てるにはお金も時間もかかる。気候変動を抑えるうえで二酸化炭素を吸収する森林の存在は大きいのに」と、悔しさを口にされていました。現状の山の保水能力も心配なだけに、伐りっぱなしでは国民の命や健康も守ることはできません。

 そこで一致したのは植林・造林への財政支援でした。この方は「しんぶん赤旗」も、お読みいただくことになり本当にありがたい。持続可能な日本社会をつくる入口は、このような現場から見えてくるものです。今日は働く者の団結も自然保護も、歴史をつなぐことの大切さを実感しました。

 明日は札幌市南区。新しい出会いがあることを楽しみにしています。

 【今日の句】官邸は 成り行きまかせ 風まかせ

2021年7月30日金曜日

決意も新たに

 今日は小樽市で街頭演説や党と後援会の決起集会、長沼町では猛暑・少雨による農作物への影響調査をと足を運びました。小樽市では道4区・松井真美子予定候補と、長沼町では薮田亨町議といっしょです。

 道小選挙区4区は、国政の矛盾の集中地域と言えます。道内唯一の泊原発を抱える一方で、寿都町・神恵内村での「核のゴミ」文献調査が始まっています。北海道新幹線の札幌延伸によるトンネル工事で、有害残土を札幌市手稲区や小樽市、後志管内で押しつけられようとしています。同時に並行在来線である函館本線(山線)については、道が三セク化かバス転換かと地元自治体に迫っています。基幹産業の1つである観光も、コロナ禍での苦境が続いています。

 それに加えて立憲・本多平直衆議院議員が性交同意をめぐる発言により離党・議員辞職したことで、ジェンダー平等や1人ひとりの尊厳を守る社会づくりが大きな焦点ともなりました。松井真美子さんが立候補を決意したことに、今日の決起集会でも感謝と激励、たたかう意欲が寄せられています。本当によかった。

 松井さんは、お子さんが大学を卒業したことに触れて「大学の学費が高いと身をもって実感している」とあいさつで触れました。小樽市での学生向け食料支援に参加してきたのも、このような背景があるのだとわかりました。地区副委員長として党員1人ひとりに心を寄せてきた松井さんは、今度は道4区はじめ全道民・全国民へ心を寄せる存在です。市民と野党の統一候補に押し上げようと、おおいに会場は盛り上がりました。

 あわせて比例議席の奪還へ。道内各地とまわると、小選挙区を舞台に各党が活動を広げつつ、それが比例へも連動するという状況です。しかも比例は、小選挙区候補を擁立しない予定の国民・社民・れいわも加わると、主要政党がひしめきあう大激戦になります。まだ勝利の保障はできてないし、私みずからも先頭に立つ決意をあらためて述べました。

 「40日間、ほとんど雨が降っていないよ」と、長沼町の農家から開口一番。今年の異常な暑さとともに少雨による干ばつで、この農家では玉ネギでも一回り小さかったり、根の方が細い変形が見られるといいます。全道的に同じ傾向なので、少々の変形でも市場に出してくれるのではと苦笑されていましたが、これから先の雨に期待している状況です。

 長沼町で生産量が増えてきたブロッコリーが、育つ前に干上がってしまった畑を別の農家さんが案内してくださいました。他の品種で経営はカバーしたいと述べられていましたが、「潅水ホース代を町が3割負担してくれました。こういう支援をしてもらえれば助かります」との要望も。きめ細かい支援の大切さを、現場に来ると学ぶことができます。しっかり反映させていきたい。 

 ながぬま農協で成田正夫組合長からも概況をうかがいました。長沼町のアメダスを見てビックリ、この1~2週間の平均気温は、平年の最高気温とほぼ一緒。それなのに今月の降水量は数ミリですから、畑が乾くのも当然です。ただ、播種の時期や農家ごとで成長の差もあるといいます。話題は国の農業政策にも及び「農業を続けられるだけの最低保障(価格)があれば、後継者も伸びるはずです」との言葉に納得です。

 長沼町は例年10人ほどの新規就農があったそうですが、今年は4人とのこと。今日も農家をまわるとハーベスタや乾燥機、自動操縦トラクターなどがあり、規模拡大とともに設備投資が大きくなっていることがわかります。返済の見通しが立てればいいのですが、そこは自然相手の農業です。組合長さんがいう「続けられるだけの保障」こそ、今の農業政策の勘所。食べなければ生きてはいけないのですから、国が責任を果たすべきと決意を新たにしました。

 【今日の句】また今日も 総理の言葉 響かない

2021年7月29日木曜日

また同じことを繰り返すのか

 今日は札幌市中央区へ。小形香織市議との街頭演説から始め、菅首相から命と健康を守る本気さが伝わらないことに、いら立ちの声を各地で聞きました。北海道には「まん延防止等重点措置」が適用されるようですが、鈴木知事が求めた時点からずいぶんと遅れています。

 思い出すのは5月の大型連休。すでに連休前から感染者数が増えてきていたのに、まん延防止措置が決まったのは五輪マラソンテスト大会後でした。遅すぎたのは明らかで、一時は東京・大阪を超えて全国一の感染者数となったのです。今度は5月と比較にならないほどの人流がある五輪本番ですから、わざわざ感染拡大を引き起こすようなものではないのか。

 医療現場は深刻な矛盾や、心身ともに厳しい状況を強いられました。飲食店を中心に多くの業者は、商売を続けられるかの瀬戸際を強いられました。保健所機能がパンクしたため、市役所あげて職員が応援に入ることになりました。五輪中止の決断やコロナ対策の抜本的拡充などなければ、また同じことが繰り返されるのではないでしょうか。

 「選挙も近づいてきたね」と「しんぶん赤旗」をお読みいただく方も増えました。「応援してるから」と募金を寄せてくれる方も。これだけ菅政権への不満が高まっているのですから、野党が一致結束して、しっかり政策も掲げて、新しい政治をつくるんだと堂々と訴えていく時です。私も街頭からの訴えに力が入りました。明日もがんばりたい。

 【今日の句】警告を どれだけ総理 無視をした

2021年7月28日水曜日

オンライン演説会のご案内

 連日の感染急拡大でも、菅首相は新たな対策の検討さえしないのでしょうか。成り行き任せで、国民を見捨てるような政治など許されない。臨時国会も急いで開くべきです。五輪のような巨大イベントの開催は問題なしとするならば、人流だって収まらないでしょう。今からでも中止の決断をして、国民の命と健康を守る政府の本気度と対策を示す時ではないでしょうか。

 さて、日本共産党北海道委員会は8月7日にオンライン演説会を開きます。そのために今日は小選挙区予定候補も集まったのですが、「緊張するね」の声も。コロナ禍で地域ごとの演説会などを開けず、思い返すと私も2年前の参院選前以来でしょうか。今年1月にオンライン演説会をおこないましたが、これは事務所で収録したものだったのです。

 詳しくはこちらに、党北海道委員会の公式 YouTube チャンネルがあるので、ご覧ください。メイン弁士は小池晃党書記局長・参議院議員です。私のほか小選挙区予定候補も勢ぞろいして、あいさつと訴えをおこないます。8月7日(土)14:00~です。まわりの方にも広げていただき、お聞きください。あなたのパソコン・スマホに、小池さんや私がおじゃまします!

 なお、党中央委員会は8月4日(水)18:00~、党創立99周年記念講演をオンラインでおこないます。メイン弁士は志位和夫委員長で、講演テーマは「パンデミックと日本共産党の真価」。これは党中央委員会のホームページからリンク先へ、お進みください。

 どちらも日本や北海道の進路について、日本共産党の考えをお届けするものになります。総選挙に向けた訴えの場にもなります。ぜひ、ご覧ください。

 【今日の句】責任の放棄 あまりにひどすぎる

2021年7月27日火曜日

医療ひっ迫への対策を急いで

 東京2848人・埼玉593人・沖縄354人など1日あたりの感染確認で過去最多となったのに、菅首相は「強い警戒感」と述べるにとどまりました。五輪中止については「人流も減っているし、そこ(中止)はない」と述べるなど、一体どこの国を見てるのでしょうか。

 新規の感染確認も今日がピークとは思えません。コロナ病床を増やせば通常診療に影響が出るだけに、東京はじめ医療ひっ迫状態への対策が急がれます。東京五輪のため世界から来ているなか、都内ホテルなどは宿泊療養所として使えるのでしょうか。自宅待機が増加するとなれば、連絡網や在宅診療の体制づくりを急がなければなりません。

 北海道も感染確認100人を超える日が続いています。一方で、飲食店から「時短協力の支援金が遅すぎる、届かない」と怒りの連絡も。菅首相が正面から答えない無責任さが、本当に腹立たしくなります。今日は札幌市西区・手稲区の計8ヵ所で街頭演説にまわり、日本共産党はあきらめずに声をあげていくと訴えました。

 JR手稲駅前では、女性後援会のみなさんが手作りタペストリーを掲げての応援。「大学の学費が高すぎます」「医療費2割はとんでもなーい」などの要求が書かれています。あたりを見回すと、少し離れた場所で演説を聞いてくれている青年の姿が。私の演説後には、聴衆のみなさんといっしょに拍手をしてくれていたので、しっかり伝わったことにホッとしました。

 同行してくれた佐々木明美市議が「チラシの受け取りが良かったそうですよ」と教えてくれて、それだけ模索が広がっていることも実感します。街頭演説後には、佐々木市議に井上ひさ子元市議も加わって入党の呼びかけへ。長く党を支持をされてきた70歳の女性が決意してくれました。「家族のなかからも『自民党は終わってるね』と話が出るほどですよ」とのことで、快く申込書にサインしてくださったのです。

 いくら菅政権がダメだといっても、自動的に日本共産党や野党への支持になるわけではありません。しっかりと政策や活動の中身を伝え、この党・この人なら任せられると思ってもらわなければ。明日もがんばりたい。

 【今日の句】警戒と くり返すだけ 対策は?

2021年7月26日月曜日

これだけ重大な状況なのに

 札幌市では今日100人、千葉県では過去最多の感染確認と、東京以外の広がりも顕著になってきました。このままのペースで、五輪終了後にはどうなっているのでしょう。政府の感染抑制策も聞かれません。国民の命や健康は二の次なのでしょうか。朝の宣伝でも、国民の命と健康を守らない政府は総選挙で代えようと訴えました。

 ロシアではミシュスチン首相が択捉島を訪問し、自国領土であると強行に示しました。この訪問は日ロの共同経済活動に新たな提案をするためだと報道されていますが、安倍前首相による「二島返還」への後退が、このように尾を引いているのです。日本政府が強く抗議するのは当然として、あらためて日本領土である歴史的経過を国際社会へ訴えるべきです。

 夕方には菅首相が「黒い雨」訴訟の上告をしないと表明しました。被爆者の長年にわたる訴えが、ようやく実ったことは素直に喜びたい。原告はもとより、被爆者支援を幅広くおこなって救済を急いでほしい。高齢の被爆者にとって残された時間は、そう長くありません。

 今日だけでもコロナ感染はじめ重大な課題がこれだけ出ているなか、契約の問題があるとはいえ、東京五輪最優先の報道でいいのでしょうか。ジャーナリズム精神が問われています。臨時国会も開いて国会としての役割を果たすべきだと、心から痛感しています。

 【今日の句】官邸の 無責任ぶり 極まれり

2021年7月25日日曜日

この報道姿勢でいいのか

 報道が五輪一色で、東京はじめ全国での感染者増加について薄らいでいます。医療ひっ迫という状況に目をふさいでいないでしょうか。感染者が増えれば総体として重症者も増えることになり、4連休での移動によるものも含めて、今後の感染の広がりが心配です。国民に行動抑制ばかりを強いて、政府はそれでコロナ対策を良しとするのでしょうか。

 それにしても北海道も暑い。もともと東京五輪で心配な点は熱中症対策でもありました。屋外競技者からも改善を求める声が出ています。この時期の開催は米国の放映を優先したものと言われてきましたが、いったい五輪憲章や公正な競技環境など、どこに行ったのでしょう。選手たちに尊敬の念はありますが、運営の矛盾ばかりが目につきます。

 ところで、党中央委員会が発行している「議会と自治体」8月号に、いま党衆議院議員がいない比例ブロックの予定候補による鼎談が掲載されました。中国ブロック・大平よしのぶさん、四国ブロック・白川よう子さん、そして北海道ブロックは私・はたやま和也。オンラインによる鼎談でしたが、2人の奮闘を聞いて励みになりました。

 その内容をまとめてもらい、あらためて各地の変化と日本共産党への期待の広がりが実感できました。共通して比例定数の少ないブロックだけに、党の地力をつけることなしに議席獲得は簡単ではありません。農林漁業を基幹産業とし、人口減少の課題に直面しているという点も共通しています。だからこそ2人の行動の様子がひしひしと伝わってくるし、いっしょに国会へ駆け上がろうという思いも強まります。

 あとは、お読みになってからのお楽しみ。東京都議選で勝利した19人の手記や、倉林明子副委員長・党ジェンダー平等委員会責任者(参議院議員)の報告など、どれも読みごたえがあります。地方議員のみなさんの質問や活動にも欠かせない1冊で、政策研究にと自治体職員で購読されている方もいます。ご購読は、お近くの日本共産党事務所などへご連絡ください。目次などこちらから、ご覧になれます。

 【今日の句】報道も 緊急事態は どこへやら