2023年3月3日金曜日

この理不尽をはね返そう

 今日は党道委員会で呼びかけた全道いっせい宣伝行動で、私は札幌駅周辺へ。地方選が迫り、各党・各予定候補の街頭宣伝も多く見かけます。だからこそ政策や党の役割・値打ちを、しっかり伝えていきたい。勢いでも負けてはいられません。

 道議選挙での政策と訴えはこちら、札幌市議選のものはこちらを、ぜひお読みください。あわせて、全国のすみずみで日本共産党が伸びれば、岸田政権の悪政を止める力にもなることも広げたい。

 卒業式なのか、晴れ着や真新しいスーツ姿の若い方が多く通りました。これから社会に出たり、新しい進路に向かう彼らを心から応援する政治にしたい。青年を使い捨てにする社会に、未来などないはずです。

 働いても働いても低賃金だったり、ハラスメントを受けても相談できなかったり、奨学金の返済負担も重い。自己責任を押しつける社会を変えようとの訴えに、ガッツポーズで応えてくれた方がいたのは嬉しい限りでした。

 党道議団が道立高校の校則見直しに力をあわせ、女子トイレでの生理用品設置に道を開く質問をしたことも紹介しました。身近なことも、未来のことも、もっと私たちの住む社会は良くなれるはず。理不尽なことも、岸田政権の大軍拡・大増税もはね返そう、との思いで訴えました。

 【今日の句】雪解けで 道が見えてく 歩いてく

2023年3月2日木曜日

いのち☆くらしが一番の札幌を

 昨日、木幡秀男さん(認定NPO法人・働く人びとのいのちと健康をまもる北海道センター事務局長)が札幌市長選挙へ立候補すると表明しました。労組や市民団体、政党では日本共産党と新社会党が参加・設立した「いのち☆くらしが一番の会」が母体となります。

 木幡さんは北海道勤労者医療協会で勤務し、ソーシャルワーカーやケアマネジャーとして力を発揮してきた医療・介護・福祉の専門家です。一昨年から上記センター事務局長ですが、それ以前にも多くの市民運動にも参加されてきました。道庁前の反原発抗議行動や、毎年の「介護の日」行動など、私も何度もいっしょに活動させてもらいました。

 4年前の市長選挙で、渡辺たつお候補が「1000億円道路」(都心アクセス道路)より「いのち☆くらしが一番の札幌を」と訴えて約3割の得票があり、秋元市長への厳しい市民世論が明確になりました。この4年間で、子ども医療費無料化などが拡充されてきたのは、このような市民の声や継続した要請などがあったからです。

 コロナ禍や物価高騰で、市民生活や中小業者の疲弊が広がっています。今こそ「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として」(地方自治法第1条)行政を進めるとき。争点である冬季五輪招致は中止するとともに、秋元市政の大型開発優先を切りかえて福祉・くらし・教育の充実や中小企業振興を進めたいと、木幡さんは会見で力を込めました。

 木幡さんが「憲法9条と25条を市政に活かす」と述べたことに、思わずハッとしました。首長が自分の理念や基本的立場を示し、どのような町にするかを示すことこそ大事だと思います。東京の選挙で恐縮ですが、杉並区長選挙で杉本聡子さんが「公共の回復」を明確に掲げて当選したことが頭に浮かびました。

 冬季五輪招致や大型開発と重ねて、何かと民間活力が強調されている今の札幌市。一方で、老朽水道管の耐震化工事をすべて終えるには現状のままだと約80年かかる計算です。先日、函館での水道管破裂が報じられましたが、札幌市の足元は大丈夫なのか。除排雪を含め生活インフラの優先こそです。

 何より医療・介護の現場で聞いてきた市民の声や、働く人の労働災害・ハラスメントの相談を受けてきた木幡さんだからこそ、市民と心が通った札幌市に生まれ変わるはず。道都・札幌の市長という位置を考えれば、岸田政権の大軍拡・大増税に地方から声をあげる点でも大きな意義をもつと思います。

 市議会では、公明党と並んで第3党・10議席となった日本共産党が果たしてきた役割が大きかった4年間だったと思います。「オール与党」のなかで冬季五輪招致中止や住民投票の実現をとふんばり、さまざまな市民要求の実現へと力をあわせてきました。今回の市長選で五輪招致や大型開発、市民のくらし支援が大きな争点となっているのは、市議団の論戦や活動とともに、前回の選挙から「いのち☆くらしが一番」と掲げてきた1つの結果だと私は思っています。

 新しい札幌像を掲げる木幡市長を誕生させ、議会では日本共産党市議団の前進を。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】新しい 札幌像が 見えてくる

2023年3月1日水曜日

鉄路守れの熱き思いを

 毎月1日は、北の鉄路存続を求める会による「いちの日」行動。会の事務局長でもある小室まさのり道議予定候補(札幌北区)から始まり、留萌・小沼清美市議、沼田・篠原暁町議、安全問題研究会・地脇聖孝さんが次々とスピーチ(小沼市議と地脇さんはオンライン参加)。私もマイクを握りました。

 道知事選の告示日は今月23日。道議選挙とあわせて、鉄路をどうするかも大きな争点です。鉄路の重要性を他県の知事が積極的に発信しているなか、鈴木知事から鉄路への熱い思いが聞けません。生活路線・貨物輸送・観光資源として、存続・活用には道のイニシアチブが必要なはずです。

 「国が廃線に導くようなことは許さない」(小室)、「バス転換しても運転手不足など問題は多い」(篠原)、「3月末に留萌ー沼田間が廃線になるが、存続の運動に連帯していく」(小沼)、「私たちの声を聞こうとしない鉄道局の姿勢を変えたい」(地脇)。国にも地方自治体にも訴えたいことが山積です。

 これまでのブログに書いてきたように、公共交通を守るべく国が責任と役割を果たすべきです。そのためにも地域から、鉄路は必要だという世論を大きくしていきたいし、先頭に立つ知事であってほしい。私も力を尽くします。

 なお、札幌市長選挙に「いのち☆くらしが一番の会」から木幡秀男さんが立候補することを表明しました。医療・介護や福祉に通じていて、NPO法人「働く人びとのいのちと健康をまもるセンター」事務局長を務めてきました。市民生活を最優先の市政に変えるには、最適の方です。木幡さんのことは、明日に詳しく書きますね。

 【今日の句】鉄道の価値は ますます光るはず

2023年2月28日火曜日

若い世代を戦場に送らない

 今日の「しんぶん赤旗」で、自衛隊への個人情報「提供」が札幌市・旭川市・帯広市だけで約6万人にのぼると報じられました。党道委員会の街頭宣伝でも取り上げ、大軍拡・大増税ストップとともに、国民を戦争に巻きこむ政治を切りかえようと呼びかけました。

 各自治体の住民基本台帳は、公益性が高い統計調査・学術研究や、公共的団体による福祉向上の活動のうち公益性が高いと認められるものなどが、閲覧の条件となっています。これが菅政権時に、自衛官の募集にかかわり自治体が提出できると閣議決定されました。「できる」ですから、しなくても構わないわけです。

 しかし、実際は冒頭のような「提供」がおこなわれています。望まない住民は「除外申請」をすれば除外されますが、その案内は札幌市でもHPに掲載されているぐらい。周知されないのですから、申請は2人どまりです。旭川市では「除外申請」さえ受けつけていません。

 帯広市や旭川市では、この個人情報にもとづいてと思われる、自衛隊員による訪問がおこなわれていると寄せられています。この問題は2015年の日本共産党道議団が、自衛隊だけ特別の求人活動ができるのかと議会で質問したことがあります。当時よりも人口減少が進んで隊員確保が進まないもと、個人情報の提供と勧誘ばかりが強められているわけです。京都市HPを見たら、全国の600を超える自治体からの提供があると書かれていました。

 自治体の姿勢が問われています。「災害救援などにも取り組む自衛隊だから、募集は公益性が高い」という意見もあるでしょう。しかし、今や自衛隊は岸田政権のもとで米軍と一体化した運用・訓練が進められています。専守防衛とかけ離れ、他国で戦闘する自衛隊にしていいのか。戦闘用の人材確保に、自治体が手を貸すことをしていいのか。このような提供を止める力として、地方選では日本共産党を伸ばしてほしいと私から訴えました。

 ところで、宣伝箇所に外国籍の方が質問に来ていて、中学校で英語を教えていた私が応対することに。「あなたたちの主要な主張は」「関心を持っていない若い世代とは、どのようにつながっているか」などなど、相手の話していることは理解できるのですが、悲しいかな私の口から英語が出てこない。党HPの英語サイトも使っての説明で、何とか理解してもらえたようです。

 直近の国政選挙で約7%の得票があることに驚いていて、母親が韓国籍だそうで「韓国では支持されていない共産党が、なぜ日本では」「若い世代は資本主義という言葉さえも、あまり関心がないのでは」とも尋ねられました。私から、気候危機や貧富の格差など資本主義のもとで苦しんでいる現実があり、そこに寄り添い活動している主旨を話すと、なるほどという顔(だったと思いたい)。

 でも、このような党の主張は、あまり国内でも知られていないかも。「共産党は反対ばかり」の誤解やイメージもあるでしょう。いろいろ考えさせられた宣伝となりました。

 【今日の句】戦闘のために 育てたわけじゃない

2023年2月27日月曜日

未来を決めるのは道民の声

 「いつもより署名してくれる方が多かった」と道原発連の宣伝。今日の札幌は何となく気持ちも軽くなるようなプラスの気温で、私もさわやかさ(?)を意識して訴えたつもりですが、宣伝での雰囲気づくりや言葉の選び方も大事ですよね。

 言葉はわかりやすくとも、中身は厳しいものに。東日本大震災・福島第一原発事故があった「3・11」を控え、なお故郷に帰れない住民をよそに「原発回帰」を決めた岸田政権。核燃料サイクルは破綻し、「核のゴミ」処分方法も決まらないなかで、後は野となれ山となれとばかりに推し進めていいのでしょうか。

 「電気料金を引き下げるため原発の再稼働を」と北電は言うけれど、これまでも立地は活断層上ではないとの証明が長年できなかったのは、北電自身ではなかったのか。防潮堤や液状化対策に多額の経費を費やし、動いていないときでも維持管理費に年間で約500億円をかけてきた泊原発。原発頼みをやめることが、電気料金の高騰を抑えていくことになると思います。

 署名の力は決して小さくない。これまでも再稼働反対・原発ゼロへの道民署名に取り組み、その声は数十万規模になったことが世論調査にもあらわれました。これからの未来を決めるのは、やっぱり道民・市民の声。そういうことも広げていきたいです。

 【今日の句】消えていく 言葉だからこそ 大切に

2023年2月26日日曜日

食と農を守る議席を十勝から

 今日は帯広市・音更町での演説会。十勝で悲願の道議獲得・佐々木とし子さんの押上げと、帯広・音更とも3議席を!と訴えました。どちらも会場いっぱいになり、予定候補の演説に「そうだ」「がんばれ」の合いの手が入る熱気。私も力が入りました。

 佐々木とし子さんは前回・前々回に続く道議挑戦で、今度は何としてもとの思いを誰もが強めています。いつもやさしくあたたかく、帯広市議4期を務めた佐々木さんの力は折り紙付き。いっしょに道などへ交渉をおこない、現場を知るからこその凛とした訴えを、道議会で響かせてほしいのです。

 十勝の基幹産業である農業で、とりわけ酪農・畜産でかつてない苦難が広がっています。エサ代の異常な上昇、子牛価格の下落、加工原料乳生産者補給金も十分ではなかったことで、このままでは酪農・畜産を続けられない現状を、放置しておくわけにはいきません。「道農政事務所へ肥料・飼料高騰対策を求めてきました」と力を込めた佐々木さんの訴えに、大きな拍手が寄せられました。

 帯広市議では稲葉典昭市議が勇退し、すぎの智美・大平りょうすけの両現職と前市議のはりま和宏さんとで3議席をめざします。「12年かけて子ども医療費無料化を前進」(すぎの)、「多様な性を認めてと取り上げ、学校制服でスカート・スラックスが選択可に」(大平)、「食料支援を通じて聞いた学生の苦しみの声を届けたい」(はりま)と、市民に寄り添い頼れる3議席、市議会で欠かせない3議席だと痛感です。

 音更町議では山川秀正町議が勇退し、神長もと子・いしがき加奈子の両現職と新人・重堂さとしさんで3議席をめざします。「平和こそ最大の子育て支援」(神長)、「憲法をいかした町づくりをすすめたい」(いしがき)、「自分の苦しんだ非正規雇用。安心して働ける社会に」(重堂)と、力強い決意表明に声援が飛びました。

 帯広市議団は、▼水道料金基本料の4ヵ月無料、▼市立小中高の女子トイレに生理用品常備、▼小規模修繕登録制度の初年度予算500万円がいまや1億円に、▼就学援助入学準備金の前倒し支給--を実現。

 音更町議団は▼無料低額診療での薬代補助、▼小学1・2年で30人学級の実現、▼学童保育所や図書館等にエアコン設置、▼肥料高騰への農家支援を町単費で1億円--を実現。いずれも住民の声の高まりと、党の3議席があったからこそです。

 地に足つけた活動の大事さを、いつも地方議員のみなさんから学びます。この力こそ日本共産党の強み。必ず勝利へ、引き続き私もがんばりたい。

 【今日の句】減産を 押しつけ輸入の 愚を断とう