2023年8月26日土曜日

真に子どものための学校に

 今日は札幌市北区へ。今日も猛暑日の札幌だけに、話題は「学校に冷房設備を」「地球温暖化をどうにかしなきゃ」と尽きません。子どもたちも高齢者も、みんな大事な命。ここでも政治の責任が問われています。

 すぐに設置できないのなら、臨時休校・短縮授業などのような柔軟な対応を。コロナ禍でできたことは、今だってできないことはないはず。本州くらいに夏休み期間を延長することもできるのです。

 冬休みが長い分だけ、夏休みが短い北海道。そもそもは、授業時数がほぼ強制的に定められていることも問題で、それがカリキュラムの柔軟性を奪っているのです。

 教育環境の整備という時には、施設などハード面と教育内容というソフト面があります。涼しい環境をつくっても、厳しい詰め込みに子どもたちが音をあげるのでは意味がありません。

 コロナ禍でクラスを半分に分けて授業となったときに、ふだんは忙しそうな先生にも余裕ができて、わからないことを先生に聞けたという子どもたちの声がありました。今の教育環境の貧困の象徴だと思いました。

 どの子どもたちにも豊かな教育を保障するのなら、これまでの教育環境を根本から見直すことも必要です。矛盾が重なる教育現場ゆえ、教員不足も起きるのではないのでしょうか。

 語るつどいでは岸田政権への不満が次々。「戦争反対を貫く共産党を、若い頃から応援してきた」と話される、戦争を経験した90代の方の言葉も重い。何としても議席回復をとの思いを強めた1日でした。

 【今日の句】先生や子どもに 無理を重ねすぎ

2023年8月25日金曜日

声をあげるのは元島民だけでなく

 紙智子参議院議員の代理として「2023北方領土返還要求 北海道・東北国民大会」へ。北方領土対策特別委員の真下紀子道議、党道委員会から金倉昌俊副委員長も参加しました。領土交渉を前へ進める契機にしなければと、あらためて痛感しました。

 来賓であいさつした内閣府・外務省ともに、ウクライナ侵略以後のロシアとの外交の困難さを掲げました。数々の国際ルールを破り、軍事的な侵略をおこなってきたロシアの行為は当然許されません。あわせて、こういう時にこそ日ロ交渉の経過を検証することが大事と思います。

 プーチン大統領が領土問題は存在しないと言っていた当時、安倍元首相が「2島返還」という妥協路線を敷いて、日本政府の姿勢は後退に次ぐ後退となっていなかったのか。共同経済活動は、領土交渉のプラスとなっていたのか。問わなければいけないことは、たくさんあるのです。

 元島民を代表して、国後島に住んでいた野口繁正さん(写真)が訴えました。ソ連軍が進出してくるなか命からがら脱出し、何とか知床・羅臼まで。「生きるだけで、とにかく必死でした」との言葉が重く響きました。

 故郷へ帰る思いを語った後、「(国後は)私たちの島ではありません」との一言にエッと思いましたが、続く言葉に納得しました。「日本国民共有の島なのです」。千島諸島は日本の領土であり、元島民や近接地域だけが声をあげればいいというものではありません。

 福島にしても、沖縄にしても、同じように地元だけの問題にしないでほしい、との声があがります。とりわけ北海道に住む私たちが、この「北方領土」についてどれだけ語っているでしょうか。

 大会では島民3世の吉岡さんが、「もう過去の話だとか、難しい問題だからと、私の同世代や若い世代が語っていない」現実を何とかしたいとも訴えました。私もうなずきながら聞きました。

 8月は「北方領土返還要求運動強化月間」。札幌の第1合同庁舎ホールではパネル展も開催されています(写真)。道内の小中学校で、授業を通じて学んだ子どもたちの感想が初々しい。私もしっかり取り組みたいです。

 【今日の句】くりかえし 不当な占拠と ひも解いて

2023年8月24日木曜日

インボイス導入より消費税減税を

 写真でわかるでしょうか、今日も札幌市は35℃。暑さに負けじと消費税廃止各界連絡会での宣伝に、通りすがりの青年2人が飛び込み参加。聞くと学生さんで、物価の値上がりなどで生活が厳しいとのこと。参加者みんなが元気をもらいました。
 
 そうなんです、日用品や食料品、そのうえガソリン高騰は運送費に跳ね返りますから、今後の値上がりが心配されます。ようやく政府は先日になって支援策を検討に入るとのことで、くらしを支える施策の後手後手ぶりが明らかです。

 中小・零細業者もゼロゼロ融資の返済が始まったなか、廃業・倒産が増えてきているといいます。そのうえインボイスの導入だなんて、自営業者やフリーランスを含め、弱い立場にある業者の淘汰策かと思うほど。さらに声をあげていきましょう。

 今日の午後、福島第一原発からアルプス処理水(=汚染水)が海洋放出されました。首相からは何十年も責任を負う旨の発言をしていますが、消費税だって社会保障のためと言いながら実態は大企業や富裕層の減税の穴埋めとなった事実を見れば、言葉通りに信用することができるでしょうか。

 消費税は、そもそも不公平なんです。消費税を価格に転嫁して値上がりとなれば、客や取引先が安い方へ行ってしまうため、値段を据え置きして身銭を切って消費税分を納めている中小零細業者や自営業者が、どれだけいることか。

 だからこそ売上げ1000万円の免税点があるのに、インボイスを導入すれば課税業者となってしまいます。少ない売り上げなのに、10万円・20万円と増税になってしまいます。

 インボイスを導入しなければ、今度は取引先から排除されかねません。増税を選ぶか、取引先の減少を選ぶかという悪魔の二択。消費税を減税し、複数税率をやめることこそ根本的解決。10月に実施するならインボイスでなく消費税減税です。

 くらしや業者の支援には背を向けて、大軍拡・大増税や原発推進・汚染水放出など政府方針を平気で転換させて国民の信も問わない岸田政権に、このまま日本を任せていいのか。さらに呼びかけを強めていきたいです。

 【今日の句】あとは知らん 頬かむりする 総理かな

2023年8月23日水曜日

海洋放出は中止を

 明日にでも、福島第一原発でのアルプス処理水(=汚染水)を海洋放出する岸田政権。中止を求めた党道委員会での宣伝では、署名に応じてくれた方が激励とともに「しんぶん赤旗」の購読も。こんな日本でいいのか、との思いは強まっています。

 汚染水が増えるのは、地下水が流入するからです。それを止める手立ては、政府も東京電力も取っていません。専門家からは、海洋放出ではなく「大型タンク貯留」「モルタル固化処分」などの案が出されていますが、その検討も進めていません。

 漁業者にとって死活問題で、だから政府も「漁業者など関係者の理解なしには、いかなる処分もおこなわない」としていたはずです。岸田首相が福島へ行きながら漁業者や自治体首長に会わなかったのは、批判を避けたからなのでしょうか。

 補償をすると言うけれど、漁業者の願いは「漁業で生活できる」こと。海とともに生き、海の恵みで生活し、資源管理などにも取り組んできたのです。海はつながってますから、全国の漁師からも反対の声が上がっています。

 何十年も責任を取るかのように首相は言ってますが、復興財源を軍事費に流用しておきながら、どうして信用できるでしょうか。今回の海洋放出だけでなく、軍事費も子育て対策も財源のあてがないまま言うだけ言う、その姿勢が無責任ではないのか。

 海洋放出が強行された場合でも、くりかえし声をあげていきましょう。そうでなければ「国民は、のど元過ぎれば熱さ忘れる」とされてしまいます。きたるべき解散・総選挙で、国民無視の岸田政権に審判をくだしましょう。

 ところで今日の北海道は、圧倒的な地域で熱中症に警戒となりました。伊達市では昨日、小学生が熱中症で亡くなり、親御さんのことを思うと心が痛みます。心からお悔やみを申し上げるとともに、これから暑い夜が続きます。夜の熱中症も危険ですので、ぜひお気をつけください。

 【今日の句】総理には 漁師の嘆き 聞こえぬか

2023年8月22日火曜日

実現には積み重ねが大事

 年に一度、道内の党地方議員が切実な要望を携えて対道交渉をおこないます。あわせて国の出先機関などへの要請もあり、そこでは国会議員団北海道事務所が対応しています。道議会に集まった地方議員のみなさんへあいさつし、道開発局・道防衛局・JR北海道への要請に同行していきました。

 道への要請は10部局・200項目以上。道振興局との交渉を重ねた後に、本庁で真下紀子・丸山はるみ両道議とも力をあわせての道交渉となります。1回で実現しなくても、くりかえし何年も要望して実現できたことも少なくありません。積み重ねが大事だと、こういう機会を通じて実感です。

 出先機関への要請も、同じく関係機関・関係団体などとの話し合いを重ねてのもの。開発局への要請のうち輪厚川河川敷への街灯設置という項目があるのですが、永井桃・北広島市議から、市からの情報だけでなく自然保護団体の意見や知見も交えて要請するなど、どうにか前へ進めようと懸命なのです。

 道防衛局には、日米共同演習やオスプレイの飛行訓練の中止などを求めました。本省案件でもあるので地方防衛局での回答には限界もありますが、それでも住民の不安や、訓練での爆音が大きいことなど、きちんと反映させていくことが大切です。

 私からは、矢臼別演習場での在沖縄米海兵隊の移転訓練について問いました。これは沖縄県道104号越え実弾射撃訓練のことで、1998年のSACO合意をもとに、矢臼別でも実施されることになったものです。その時に自治体で受け入れさせるために、沖縄と「同質・同量」の訓練とすると約束されていたのでした。

 しかし実際は、白リン弾の使用など「同質・同量」とは呼べない訓練がくりかえされています。酪農郷の道東地方でもあるし、夜間訓練に対しては強い懸念の声があります。常に「影響は最小限に」と言いつつ、そうなっていないから毎年の要請なのです。

 結局は沖縄での訓練が全国に分散され、いまは米軍との一体化が深まってきています。そのうえで、岸田政権のもとでの「反撃能力」(=敵基地攻撃能力)向上です。このまま大軍拡を進めていいのかと、全道規模で問うていかねば。

 JR北海道にも駅の改修へ向けて、地方議員から切実な実態の紹介がありました。JR北から現状も率直に答えてもらい、今度は国への要請も具体的になっていきます。私も力をああわせて、がんばりたい。

 【今日の句】地域での 土台ささえる 党だから

2023年8月21日月曜日

本気の気候危機対策を

 朝の街頭宣伝の時から暑い札幌。今日の最高気温が32℃で、明日・明後日はさらに上がるという予報にくらくらする思いですね。寝苦しい夜も続いていますので、健康管理にはお気をつけください。

 かたや大雨、かたや干ばつや節水要請と、全国的にも極端な影響が出ています。気候危機は、このような極端な形で現れるといいます。日本政府として、気候危機対策の本気度が問われています。

 あらためて日本共産党の政策「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」を、お読みください。電力消費の削減と、再生可能エネルギーへの転換と、両面での大改革を急がなければなりません。必要な規制なども、あわせて必要です。今日の宣伝でも紹介しました。

 気候危機そのものを疑う意見があります。しかし、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は「人間の影響が温暖化させてきたことにはもはや疑う余地はない」と報告しています。2030年までに大気中の温室効果ガスの排出を45%削減(2010年比)し、2050年までに実質ゼロへの道はできるし、やらなければいけません。

 気候危機対策に後ろ向きなだけでなく、岸田政権は福島第一原発からの処理水(=汚染水)の放出を進めようとしています。漁業者の強い反対の声があるし、専門家や市民団体から貯蔵・管理へ「別の道」があることも提案されています。急いで放出する必要があるのでしょうか。

 明日は年に1度の党地方議員による対道交渉。合わせて国の出先機関などへの要請もおこない、その準備を進めています。しっかり地域の実態を、地方議員とともに訴えます。

 【今日の句】来年も 来るのだろうか この暑さ

2023年8月20日日曜日

民意に背を向ける五輪招致でいいのか

 「東京大会から札幌冬季五輪を考える集会」は、イスを追加するほど会場いっぱいに足をお運びいただき、本当にありがとうございました。このまま冬季五輪招致を進めていいのかと、誰もが感じたことと思います。

 東京大会の実態を、畔上三和子都議から報告いただきました。そもそも石原都知事(当時)が、招致は「きれいごとでは通用しない」と答弁するほど、五輪憲章とは相容れないスタートだったのでした。

 東日本大震災から間もない時期だっただけに、五輪より復興・防災をとの世論が圧倒的。そこを誘導的な意向調査や機運醸成活動を強め、その調査の内容を明らかにもしないで招致を決めたのでした。

 しかも都は、初めは「税金は投入しない」(=民間資金で実施)と答弁していました。今の札幌市の答弁とも重なります。東京大会は、あれよあれよと税金投入が膨らんだのは、ご存じのとおりです。

 ブラックボックス化されたスポンサー企業との関係や予算、赤字は開催自治体にかぶせられる契約の不当性、選手村も新設施設も企業の利益が優先されている実態など、あらためて「五輪の闇」が浮き彫りにされました。汚職事件の全容解明や総括も、まだまだなのだと痛感しました。

 日本共産党は、スポーツは人権であり、五輪憲章にもとづく健全な発展を望んでいます。以前からIOC自身の過剰な商業主義は問題化してましたが、それに加えて国内の財界・大企業によるあからさまな利益誘導が、どれだけ五輪をゆがめてきたのでしょう。札幌市民で招致反対の声が多いのは、五輪のあり方自体への疑問もあるからだと思います。

 加えて札幌市自身が、いのち・くらしよりも五輪招致に前のめりであること、市民の声を反映しようとしないことや、市議会が住民投票に背を向けることにも不満が広がっています。小形香織市議が、市の動向を報告しました。

 私から、住民投票への取り組みを党としても連携・協力することを表明しました。先日の機関会議で確認したものです。党として2030招致はやめるべきとの立場ですが、民主主義が生きる札幌市にすることも地方選で掲げてきました。

 今日も発言された「札幌オリパラ招致の是非は市民が決める・住民投票を求める会」のホームページをご覧ください(こちら)。

 今日は先立って札幌東区で、党の永年党員(入党30年)・50年党員の顕彰と新入党員を歓迎する記念集会にも参加。党の歴史を振り返りながら、党員お一人お一人の粘り強い力が社会を動かしてきたことを講演させていただきました。

 これまでのがんばりとともに、これからの日本共産党の前進へ率直な思いも聞かせていただきました。平和や民主主義を大事にする「生き方が定まった」との新入党員さんの言葉に、私自身の背筋も伸びました。

 今日で52歳となりました。新たな気持ちでがんばります。

 【今日の句】明日からの学校 準備も一段落