2021年8月28日土曜日

業者支援の改善を早く

 「明日からは休みだよ」。昨日、電話をした知り合いの寿司屋さんは、半ばあきらめ気味に語っていました。北海道でも緊急事態宣言が出されて最初の週末、もどかしさを抱えている業者さんも多いのではないでしょうか。

 この寿司屋さんは、この間の「まん延防止措置」時における協力金についても、「申請しても連絡が来ない」「振り込みが遅くて、このままでは営業できない」などの連絡をいただいた方。あらためて札幌市のホームページを見ると、ほぼ毎月のように協力金・支援金の内容が変わっていて、そのたびに面倒な申請作業をしていたのかとわかります。

 飲食店に限らず建設業者などでも、仕入れなどが滞ったり請求書・領収書が遅れることがあります。それなのに申請期限が短ければ間に合わないし、申請しても「不備ループ」や寿司屋さんのように連絡さえ来ない事態があるのです。国や地方自治体が事務委託している業者なのだから、しっかり改善できるよう訴えたい。

 政府は先日、ようやくコロナ対策予備費1兆4226億円の追加支出を決めました。内訳をみると、ワクチン確保や接種体制整備8415億円、治療薬確保に2373億円、緊急小口等の特例貸付に1549億円などで、さらなる医療機関への財政支援や業者への十分な補償は見られません(臨時の医療施設への財政措置は、緊急包括支援金を充てるとはされています)。

 休業要請をしての支援金も、その間の家賃や数々の固定経費を充足できるほどなのか、不安は尽きません。予備費の活用も含めて、やっぱり臨時国会を開いてただされるべき。9月上旬に召集かとの報道もありますが、菅首相の解散戦略にからめてというのなら党利党略そのものです。みずからの権力や議席より、国民の現実にこそ目を向けるべき!

 【今日の句】家族いる 業者を総理 知ってるか

2021年8月27日金曜日

アイヌ民族の歴史を重ねて

 「しんぶん赤旗」日刊紙で「縄文タイムカプセル」と題し、北海道の世界文化遺産が紹介されています。今日は千歳市のキウス周堤墓群。アイヌ民族が多く住んでいた千歳の地で、こういう機会に北海道の歴史を学びあいたいものです。

 千歳市ではキウスだけでなく美々の遺跡・ママチ遺跡などが有名で、国の重要文化財に指定されています。かつて千歳川には秋に多くのサケが遡上し、川がサケで埋め尽くされるほどだったといいます。そのサケをアイヌ民族は「カムイチェㇷ゚=神の魚」として大切にし、食料だけでなく加工して生活用具にしたり、交易品としても利用していました。

 そのような大事なサケですので、アイヌの人たちは川を汚すことを禁じ、サケの独占や根絶やしにするような漁法を戒めていました。なお、キウス周堤墓群から少し離れた場所にも、サケ漁をしていた集落跡が発掘されているとか。文化遺産を形作ったのは人間の営みであり、北海道ではアイヌ民族の歴史が重なっていることが確認できるのです。

 あわせて日刊紙では、党道委員会で「アイヌ宣伝組織者」として活動してきた荒木幸穂さんの小連載も掲載されていて、今日が最終回。党道委員会として本格的にアイヌ政策の検討を始めたのは1971年ごろですが、その2年後、第12回党大会での「民主連合政府綱領提案」で初めてアイヌが位置づけられました。当時、党大会の1ヵ月前から関係するメンバーが上京して、アイヌの権利をどう盛り込むか尽力していたとの荒木さんの文章に、積み重ねられた党のアイヌ政策の重みを痛感しました。

 北海道を地盤に活動する政治家として、国会ではアイヌ民族についての第一人者と呼ばれるくらいでなければ責任は果たせません。国政候補として活動を始めたときには、その責任の重さに押しつぶされそうでもありましたが、支えあい、励ましてくれたアイヌの方々がいたからこそ、今の私があります。あらためて歴史に正面から向き合うならば、解決の道筋は見えてもくるのです。

 今年7月、ユネスコの世界文化遺産に登録された、この北海道・北東北の縄文遺跡群。北海道での文化遺産は初めてで、この機会に北海道の歴史をさかのぼって学ぼうとの機運も広がっています。そこにアイヌ民族の歴史を重ねながら、私も発信に努めたい。

 【今日の句】人として どう生きるかも 学びあい

2021年8月26日木曜日

総裁選の前に臨時国会を

 感染急拡大にともない、活動の組み直しに事務所でも追われています。総選挙本番には多くの方の協力をいただくので、その際の感染防止対策も検討中。私ももどかしい思いを感じつつ、宣伝カーで流してもらうスポット原稿の作成と吹き込みをおこないました。

 とはいえ吹き込み1つも、なかなか難しい。声が大きすぎてはダメだし、車が通り過ぎた瞬間でも聞き取れるクリアな発音にも心がけ、気分は報道アナウンサー。耳にした人1人ひとりに届くよう、心を込めることもしっかりと。各地で聞く機会がありましたら、宣伝カーに手を振ってもらえると嬉しいです。

 自民党総裁選に出る顔ぶれが報じられていますが、ここまで命と健康を守る土台をもろくした、これまでの政治に反省がなければ同じことのくり返し。総裁選で報道をジャックし、その勢いで総選挙勝利をと考えているのなら、報道の私物化も甚だしい。報道各社も垂れ流しの放送でなく、自制と厳しい検証の姿勢が求められているのではないでしょうか。

 そもそも求められているのは臨時国会です。野党4党で、憲法53条にもとづく臨時国会の召集を求めたのは7月。政府・与党は1ヵ月以上も応じることなく、政府のコロナ対策を検証・追及できたのは短時間の閉会中審査のみでした。よく「コロナ対策は党派を超えておこなってほしい」と言われますが、その議論の場を政府・与党は拒んできたのです。

 コロナ禍の1年半、それぞれの党の活動をあらためて、しっかり見てほしい。日本共産党は引き続き「国民の苦難軽減」の立場でがんばります。

 【今日の句】逃げまわる 総理を国民 忘れない

2021年8月25日水曜日

首相の淡々とした会見に

 政府分科会・尾身会長がIOCバッハ会長の再来日に「なんでわざわざ来るのか」と批判するほど、専門家の意見が政府にも五輪関係者にも届いていないということなのでしょうか。緊急事態宣言の地域が追加されたとしても、十分な対策なき「宣言」では効果は見込めません。

 午前には菅首相と自民・二階幹事長の会談もおこなわれました。総裁選と総選挙の日程が話の中心と思われますが、どんな日程になろうと、これだけ無為無策で自己責任を押しつける菅政権への不満は絶対に消えることはなし。必ず政権交代をとの思いが、私にも湧きたってきます。

 ●「緊急の医療施設」などを確保して「原則自宅療養」を撤回する、●そのために医師等との連携強化と財政支援、●ワクチン頼みでなく大規模な検査と十分な補償をおこなう-ーなどのほか、学校では感染対策とともに子どもの学習権を最大限保障するという難しい判断が迫られているなか、学校での検査拡充や場合によっては昨年同様に受験科目の範囲縮小など柔軟な対応を検討する必要があるのでは。

 菅首相の記者会見を聞きましたが「命の選別」にもつながるような現実があることに、総理が胸を痛めているようには聞こえませんでした。ワクチン接種の広がりをもとに「明かりは見え始めている」など淡々とした語りぶりに、総理は国民の苦しみに本当に寄り添っているのだろうかと、ますます不安になったのは私だけでしょうか。

 【今日の句】科学に背 向けて信頼 得られない

2021年8月24日火曜日

命を守れない政府は交代を

 この時間もパラリンピック開会式が続いています。その同じ日に、北海道はじめ各地への緊急事態宣言を発令する方針を政府が固めたというのは、アクセルとブレーキをいっしょに踏んでいるようなもの。本気で感染防止を進めたいのなら、パラリンピックの中止も決断すべきではないのでしょうか。

 今日の会見で菅首相は「デルタ株の強い感染力の中で、感染を抑えることができるように徹底して対応していきたい」と述べるものの、その具体策はなし。「徹底して対応」といいつつパラリンピック開催というのでは、国民へ誤ったメッセージとして広がっていくのは五輪の時に経験済みです。しかも、北海道はじめ学校が始まっており、各地で子どもの感染が広がっていることも心配です。

 全労連が「#パラリンピックやめて命守れ」「#命を守れない政府は交代を」とのツイッターデモをおこなっています。本来なら街頭でおこないたいデモも制約されつつ、私も連帯して声をあげていきたい。ブログをお読みのみなさんも、ご協力をお願いします。

 私自身は大学時代、言語障害児教育教員養成課程で学びました。センター試験の点数上から選んだ課程で、恥ずかしながら障害児教育に関心があったとは言えない状況でした。入学して友人たちの強い思いに触れて、自分も「このままではいけない」とボランティアなどに参加しましたが、今になっても、どれだけ障害児・者のことを知っているのかと自問の日々です。

 そもそも日本の障害者施策は、他の国とくらべて権利保障が十分ではありませんでした。その象徴が2005年に成立した障害者自立支援法。当事者・家族・支援者などが全国で声をあげる大運動に発展して、2006年から候補活動を始めた私も「政府はこんなひどいことをするのか」と怒ったものでした。その時からの運動スローガンは「私たち抜きに、私たちのことを決めないで」。

 パラリンピックは中止をと引き続き訴えますが、そもそも日本政府は障害者の権利を守れと声を大にして訴えたい。

 【今日の句】具体策なき 会見をくり返し

2021年8月23日月曜日

表紙だけ代えてもダメ

 北海道にも緊急事態宣言が拡大される見通しになってきました。五輪開催時より感染が拡大し、医療ひっ迫というもとでもパラリンピックを開くのでしょうか。これでは緊急事態というメッセージが国民に響かないと、菅首相は五輪から学ぶことなどなかったのでしょう。

 コロナ対策の後手後手・無為無策とあわせて菅首相への強い不満が、首相の地元である横浜市で示されました。あわせて、市民と野党が力を合わせることが政治を変える道だともハッキリしました。あとは政権交代へ向かう政権構想・政策協議・選挙協力を進める、野党の本気さが問われています。

 横浜市長選の結果を受けて、自民党内では「菅下ろし」が始まるかとも報じられているものの、表紙だけを変えても国民の命と健康を守る政治になるわけではありません。変えるべきは政治の中身そのもの。その反省が自民党から出てこなければ、やっぱり総選挙で決着をつけるしかない。

 昨日の青年との会話のなかでも、どうすれば日本共産党をアピールできるかとの質問がありました。SNSなど手法の課題もありますが、中身なき訴えは見透かされるもの。中身なく当選できても、それでは国会で役に立つこともできず、次の選挙で審判が下されるでしょう。地に足をつけた活動に、しっかり私も取り組んでいきたい。

 【今日の句】この政治 代えることこそ 緊急に

2021年8月22日日曜日

願いを出し合って

 今日は北商連の定期総会にてあいさつをし、民青道委員会主催「オンラインゼミ」では青年たちと語り合いました。たくさんの疑問や関心が出され、オンラインで十分に応えられたかは心配ですが、力をあわせて政権交代をとの思いは共有できたかなと思いました。

 なにしろ寄せられた質問や要望は本当に幅広い。「今の社会問題のなかで1位~3位は何か、その理由も」「学校での制服は選択制にしてほしい」「精神的な病を持つ人が増えているが、政治はどうしているのか」「差別や偏見をなくすためにどうするか、教員をしていた経験からも教えて」など、党の政策だけでは収まらない課題についても頭をフル回転させて、何とかわかりやすく伝えるように心がけました。

 「総選挙で青年学生は、何に注目したらいいですか」との質問もありました。国民に自己責任を押しつける菅政権を続けるのか、それとも1人ひとりにあたたかい国づくりに代えるのかの分かれ道になる総選挙となるもと、政策の比較だけにとどめず「こんな社会がいい」との願いを出し合って政党・候補者を見てほしいと述べました。青年が声をあげるとき、必ず社会は変わっていくからです。

 コロナ禍で今の日本のもろさが浮き彫りになったし、菅政権は責任を負わないこともハッキリしました。学生への食料支援活動は1年以上にも及び、それでも菅首相から具体的対策どころか、あたたかいメッセージも聞かれません。青年学生だけに限りませんが、今こそ「こんな社会がいい」と具体的に出し合って、その実現に投票に行こうと呼びかけ合う流れができてくれば必ず政治は変わるはず。

 横浜市長選でも菅首相の推す小此木氏が落選し、明確な審判がくだりました。いっしょに声をあげていきましょう。

 【今日の句】分かれ道 自公政治と 決別を