2022年5月28日土曜日

くらしの安心を壊したのは誰だ

 民医連内有志や大学・研究者など後援会の集まりが続き、どの分野でも新自由主義からの転換が必要だと痛感です。社会保障や教育関連予算の削減は、安心して生きる土台や日本が成長する基盤を壊していくようなもの。この道を続けさせるわけにはいきません。

 それは結局、日本の経済成長も進めないことになるからです。小泉政権の「構造改革」路線から安倍政権のアベノミクスへ、低賃金構造と生活不安・将来不安、格差の拡大へとつながりました。格差の固定化は、学ぶことへの意欲軽減や技能開発の遅れにつながります。日本は足元から崩れかけているのです。

 「経済成長を持続させるためには、‥‥下位40%の所得層を対象とする、貧困防止対策や所得の再分配、質の高い学校教育や職業訓練、公共サービスの拡充、機会均等化を進めるための長期的な社会的投資が必要である」

 これは経済協力開発機構(OECD)の、2014年2月報告からの抜粋です。こう見ると、日本は経済成長を持続させることとは反対の政策を進めてきたことになるのでは。岸田政権のもとでも、新自由主義路線・「アベノミクス」からの転換は聞かれません。この道が本当にいいことなのでしょうか。

 社会保障も2012年版「厚生労働白書」には、社会保障は雇用創出につながるなど、経済成長と社会の安定に寄与すると述べられています。翌年からこれらの内容が消えたのは、安倍第二次政権が発足したことが原因でしょう。低成長の国とした責任は重い。

 そこで「やさしく強い経済」への転換は欠かせないのです。その肝となるこちらの提言は、あらためてお読みいただきたいです。安倍政権で法人税減税がおこなわれ、本来は課税されるべき分が国庫へ入りませんでした。その間に膨らんだ内部留保への課税をと、まとめた内容です。今日は、この経済問題の学習会もあり、準備に苦労しましたが、中心点は伝えられたかと思います。

 明日は恵庭市・江別市をまわり、夜は「戦争市民の風・北海道」主催の対話集会も。明日も元気にがんばります。

 【今日の句】生きるのが つらい日本に 誰がした

2022年5月27日金曜日

感謝とともに勢いつけて

 今日は遠軽町で街頭演説などにまわり、夜は札幌で選挙区・比例の事務所びらきをおこないました。いわぶち友参議院議員・佐々木とし子比例予定候補も参加し、日本共産党躍進を!と勢いがつく事務所びらきとなりました。

 ご来賓のあいさつは戦争させない市民の風・北海道の川原茂雄共同代表、自由法曹団の佐藤博文弁護士からいただきましたが、他にも各界から多くの方が足をお運びくださいました。会場でじゅうぶんに、ご挨拶できなかった方もいるかと思います。ブログ上で申し訳ありませんが、感謝を申し上げます。

 祝電等も時間の関係から、全文紹介は山下貴史・深川市長さん、畠山渉・赤平市長さんのみとさせていただきましたが、お寄せくださった皆さまに重ねて御礼申し上げます。

 コロナ感染防止から限られた方の案内とさせていただきましたが、人数は少なくとも熱い思いは変わりなし。憲法9条がかかった選挙だけに、これまでにない緊張感がみなぎった事務所びらきでもありました。底力を出しあおうとの思いも確認しあえたと思います。私も悔いなくがんばりたい。

 先月の候補交代の発表から大急ぎで道内をまわり、あらためて北海道は、自公政治が進めた新自由主義で苦しめられてきた地域だと再認識しました。医療・介護・福祉や保健所、鉄路など公共輸送、農林漁業‥‥地方に住むなと言わんばかりの削減などが進められてきたうえに、核のゴミを押しつけるなどもとんでもない。北海道を何だと思っているのか。

 平和の課題も、くらしと経済でも、北海道の実態を野党がビシッと言わなければダメなんです。その役割を日本共産党が、北海道では私が果たしていきたい。若い人たちが展望を持てずにいる現実を、いっしょに変えようと呼びかけてもいきたい。希望を奪ってきたのは新自由主義政策を進めてきた、これまでの自公政治なのだから。

 そして北海道で、比例5議席確保への責任もしっかり果たしたい。いわぶち議員から力の込もったあいさつがあり、さらに上積みめざして佐々木とし子さんも国会へと機運が高まりました。紙智子参議院議員のあいさつで、大きな声を出さず、かつパック牛乳で乾杯。コロナ感染防止にも気をつけながら、選挙戦にも向かっていかなければならないです。

 前後しましたが遠軽町は強風のなか、戸松恵子町議と党員・後援会員さんが街頭演説をいっしょにまわってくださいました。のど飴の差し入れもいただき、本当にありがたい。遠軽町は自衛隊員が多くいる町ですが、隊員OBや隊員の子をもつ親から心配の声があるそうです。

 安倍元首相は敵の中枢まで攻撃するような話をしていますが、戦場に行くのは安倍氏ではありません。自衛隊員は安倍氏の手足でもありません。生身の人間だし、誰かの子どもだったり親であったり、大事な国民の1人であり、大事な命です。自衛隊を戦場へ送るのではなく、送らないで済むように外交努力を政治家が尽くすことこそ大事ではないのか。

 このような政治家や、決して戦場には行かない立場や年齢であろう評論家などによる「自衛力論」に違和感を覚えます。ましてや権力者が危機をあおることなど、あってはならない。だから憲法により権力は縛られる。9条を壊そうという議論は、立憲主義を壊すことにもつながっています。これを許さないためにも日本共産党の躍進を。明日もがんばります。

 【今日の句】並んだら 私は日焼け してたんだ

2022年5月26日木曜日

泣き寝入りを強いる社会を変えたい

 今日は美幌町から津別町、そして30℃ほどの北見市へ。暑さに負けずと多くの方が足を運んでくださり、下校中の中学生から「がんばってくださーい」と熱い激励もうれしい。ごまかすことなく真剣に向き合うことこそ、若い世代とは大事だと思うのです。1人の人間として大事にされない経験は、若い世代もたくさん受けてきているんです。

 その現実を、身近なところで受け止めているのが地方議員のみなさん。北見市は菊池豪一・桜井由美子の両市議、美幌町の大江道男町議、津別町の巴光政町議と一緒にまわると、各地の状況がよくわかります。地域と国政を結ぶことができるのも日本共産党ならではです。

 夜に北見市内でおこなった演説会では、応援の訴えもいただきました。業者後援会から、北見市はコロナ禍当初にクラスターが発生したため全国的に話題となり、その後の感染拡大とあわせ業者の苦難が続いた実態を生々しく紹介。物価高騰の実態を前に「何としても消費税減税とインボイス導入中止を」との訴えも、重く受け止めました。

 労働現場からは「13万円ほどの給料で働く保育士が、土日に別の仕事もして生活を成り立たせている」と、驚きの実態も出されました。「若い人たちが『何か言ったら辞めていいと言われる』からと我慢する、モノを言えない日本でいいのか」と力強い訴えに、うなずく姿が多くありました。自己責任を押しつけてきた新自由主義のひどさを、何としても変えねば。私も力を込めて訴えました。

 ガマンと泣き寝入りを強いられてきた、若い世代と働く仲間の現実を何度も聞いてきたはずなのに、まだまだ変えられない現状にもどかしさもあります。「代わりは他にもいる」という人を人と思わない社会は、働き方だけでなく、戦争での命の軽視につながるものだと思うのです。今こそ人間らしく生きられる社会をと、わかりやすく伝わるよう声にしていきたい。

 明日は遠軽町へ、夜には事務所びらきで札幌市へ。明日も元気にがんばります。

 【今日の句】つながって 社会は変わる 変えられる

2022年5月25日水曜日

黙らず声を

 今日は紋別市から網走市へ。紋別では50代女性、網走では30代男性が仲間になっていただき心からうれしいです。仲間が増えると、やっぱり力が湧いてくるんですよね。

 紋別は参院選直後に市議選を控えていて、野村淳一市議が挑みます。ふるさと納税が好調という事情もありますが、紋別は子ども医療費が高校まで無料、学校給食費も無償化へと実現させてきました。ここには野村市議の力があったからなのです。

 松浦敏司・村椿敏章の両網走市とあわせ、本当に各地の地方議員さんのがんばりには頭が下がる思いです。やっぱり地に足をつけた活動が大事だと再認識。学ぶことが多くあります。

 網走の「党を語るつどい」では82歳の方が、こう話されました。「東京の下町に住んでいて、疎開していたから東京大空襲に遭わずにすんだ。もしかしたら私の命はなかったはず」。若い人にも支持を広げたいと、この方はコンビニ従業員はじめ各地で「一言」と、話をされているんだそうです。

 黙っていたら変化は生まれません。つどいは多くの意見・質問が出され。このような語れる場所こそ民主主義を守る場、変化をつくる場なんだと実感しました。語り合うなかで展望は見えてくるものです。

 明日は美幌町から津別町・北見市へ。元気いっぱいにがんばります。

 【今日の句】信頼は 身近なとこほど 大切に

2022年5月24日火曜日

先が見通せる農業政策を

 今日は北空知管内8市町をまわる「女性キャラバン」に参加。グライダーのまち・滝川市から出発し、途中から強い日差しに照らされ、田植えも進んだ水田の風景に心も洗われるようでした。

 北空知でも雨が少ないため、代掻きが遅れるなどあるそうです。そうでなくとも水田活用交付金の見直し・削減や、肥料をはじめとした高騰の影響にも不安が尽きません。キャラバンは女性後援会員3人が交代で「コロナ対策」「平和」「農業」をスピーチし、そのなかで農業を守る政治にしようと呼びかけられました。

 日本の食料自給率は37%。世界の人口が増え、そうでなくても食料不足が国際的課題になっているのに、温暖な日本でこの自給率とは失政と言うしかありません。この間の自公農政は輸出強化が中心で、国内自給に責任をもつものではなかったのでは。価格の安定なく5年・10年と農業は続けられません。設備投資をすれば償還しなければならないし、数年先まで見通せる安定的な価格保障・所得補償が必要です。何度でも訴えていきたい。

 私も女性3人の後に訴え。「もう何年も応援してきたよ。また応援するから今度もがんばって」との激励や、足を止めて話を聞いてくれた方は「自分は90歳」と述べながら「何か仕事はないかい」(!)という生活困窮ぶり。まだまだ体はお元気そうでしたが、老後の安心はどこに行ったのかと、つくづく考えさせられました。旧産炭地は高齢化も進んでいるだけに、社会保障の充実は切実な課題と痛感です。

 10月には75歳以上で、年金が年200万円以上の方は医療費窓口負担が2割へと倍加されます。北海道では15万人以上が対象になります。国会で賛成した自民・公明・維新の責任は大きい。物価高騰を前に、政府がくらしを支援するというのなら実施を中止すべきです。

 芦別市では、党の松井邦男市議が案内してくださって、無所属の若松市政市議が街頭演説を聞きに来てくださいました。写真を見てピンときた方はプロレス通。新日本プロレスのストロングマシーン軍団マネージャーとして、人気を博した「将軍KYワカマツ」さんです。私もテレビで見ていただけに、初めてお会いできて思わず興奮。写真をお願いせずにはいられませんでした。この写真、ずっと取っておきます。

 夜のうちに紋別市へ到着。明日からはオホーツク地方をかけまわります。

 【今日の句】この空は 平和だからこそ 美しく

2022年5月23日月曜日

自己責任の社会を超えて

 朝の定例宣伝後、今日は石狩市へ。40代の方が入党される嬉しいこともあり、風が冷たいなかでも心を燃やしての街頭演説ともなりました。後援会員さん手作りの「和也の『和』は平和の『和』」横断幕も目立ち、元気をもらいました。

 合併した石狩市ゆえ、石狩市役所から旧厚田村を通り、宣伝場所の旧浜益村群別までは車で1時間20分。群別は小さな集落ですが蜂谷三雄市議への信頼が厚く、党の街頭演説にも多くの方が駆けつけてくださいます。「去年の選挙も入れたけど残念だったね。今度はがんばって」との激励もありがたいです。

 厚田区でも後援会員さん同士が誘い合って、最後まで演説を聞いてくださいました。ちなみに両区とも蜂谷さんの息子さんが司会をしてくださり、顔なじみか多くの方から声がかけられてもいました。こういうあたたかい結びつきも、地域社会の良さですよね。

 「党を語るつどい」に参加された冒頭の40代の方は、労働相談を通じて党との結びつきができたとのこと。就職氷河期やリーマンショックを経験した世代で、働く人を大事にしない現実に矛盾を感じてきたそうです。「日本は賃金が上がらなくなった。このままではモノづくりを担う人がいなくなる」との言葉も重い。政治の世界に目を向けると、企業寄りの政策ばかりで展望が見えなかったともいいます。

 「労働組合にも行きましたが、声をあげられていない当事者はたくさんいる。自分が正しいと思っていても会社につぶされ、何が正しいかわからなくなるのです」との言葉にハッとしました。矛盾を矛盾と感じなくなってしまう、自分が乗り切れればいいと思ってしまう方も多いでしょう。突き当たる苦難や矛盾は自己責任ではないことと、力をあわせれば変えられることを、どうしたら伝えられるかは大きな宿題です。

 そういうなかで出会った日本共産党。今日は党市議団(蜂谷三雄・三崎伸子・松本喜久枝)と行動したのですが、市民への信頼を広げていることがよくわかりました。農協や漁協などへあいさつにまわり、ていねいに対応してくださったことからも伝わってくるのです。

 当面の物価高騰などとともに「環境保全に力を尽くしてほしい」(漁協)との話題や、農協では水田活用交付金見直しの影響もうかがいました。合意なく進めてはならない問題と、あらためて痛感です。

 明日は北空知管内へ。第一次産業を大事にする政治にしようと、元気に訴えていきます。

 【今日の句】展望は 語りあうから 見えてくる

2022年5月22日日曜日

女性のつどいは意気高く

 昨日の根室市から苫小牧市へ、とにかく広い北海道。それだけやりがいもあります。「しんぶん赤旗」に選挙区予定候補が交代で紹介され、今日は私の番。こちらでご覧になれますので、お読みください。

 苫小牧市では、実行委員会主催の「春をよぶ女性のつどい」に参加。オープニングはピアノ演奏で、心も和みました。メンデルスゾーンの「春の歌」ですが「幼稚園勤めの時に、この曲は片付けの時間にかかるので、子どもたちはお片付けの曲と覚えてしまいました」と奏者の河原崎さん。そういえば私も「蛍の光」をスーパー閉店の曲と思っていたような。

 私からは、党道委員会が取り組んだ痴漢被害アンケートの結果も紹介して、性差別・性暴力のない社会をつくろうと呼びかけました。回答してくださった方の8割近くが18歳以下で被害にあい、うち12歳以下が3割を超えるのです。モノ言えない子どもたちを狙う性暴力など、とても許されない。

 バイトをやめざるを得なかった、自分を責めた、今も社会復帰できない‥‥と、自由記述欄の1つ1つに胸が痛みます。回答をするときに、苦しい過去を思い返した方もいるかもしれません。だからこそ、この苦しみの声に応えなければ。

  男性の姿もありましたが多くは女性で、真剣な目で話を聞いてくださいました。終わった後に「がんばろう」と、声をかけてくださる顔の明るいこと。私も意気高くがんばります。

 余談ですが、根室駅前にあるポストは黄色! 70年前に実用化された鉄製ポストということで、2019年に道内初の設置と言いますから、たぶん今も道内では根室駅前だけではないかと思います。通称「幸せの黄色いポスト」。根室市へ来たときに、ご活用してはいかがでしょうか。

 【今日の句】会えること自体が 貴重と日々思い