2020年6月27日土曜日

今こそ連帯の力で

 今日は札幌北区にて。地域の党員さんがコツコツと「ぬくもりの連帯」を広げていることが、よくわかりました。コロナ後の新しい社会と地域づくりは、さざ波のように広がってきています。

 昨日・一昨日の懇談でも話題になった、コロナ後の社会。給付金はじめ政治の施策が後手後手となり、自粛と自衛が迫られたなか、支え合いや助け合いの大切さをつくづく感じました。今日も「誰とも話さない毎日より、近所で言葉を交わすことで、自分がいきいきするのがわかる」というお話もありました。

 日本共産党は政党として政治を変える組織ですが、地域・職場・学園から、あたたかい連帯で社会を変えていく仲間のネットワークでもあります。まだまだ党としても途上にあると思いますが、こういう力が発揮されるようになれば必ず社会は変わると思うのです。そして実際に、その一端を感じた1日なのでした。

 「桜を見る会や検察庁人事など、本当に安倍首相はひどい」などとともに、「応援している候補が落選すると本当にがっかりする。今度は必ずがんばって」と激励もいただきました。多くの方に支えられていることも、あらためてよくわかりました。快く「しんぶん赤旗」をお読みいただく方もいました。

 「党員となるなら、しっかりやらなきゃいけないですよね」という女性は、ご両親の党活動を見るなかで、自分に同じことができるだろうかと思っていたそうです。そう考えると重い決断です、と率直に躊躇(ちゅうちょ)も述べられました。確かに軽い話ではないけど、多くの党員で荷を分かち合うのが今の私たちの活動です、と私から話しました。1週間、考えてもらうことになりました。

 河井夫妻の逮捕で、国民の血税である政党助成金が、買収の原資になっていた疑惑が浮かび上がっています。しかも、買収の規模は県内の政界に広く行き渡っていることも明らかになりました。このような巨悪を謝ること1つしない政治家がいる一方で、自分に誠実に向き合いながら入党を考えてくださる方がいるのが日本共産党なんだと、身が引き締まる思いになりました。

 【今日の句】歩くから 地域も希望も 見えてくる 

2020年6月26日金曜日

国会と現場の架け橋に

 紙智子・岩渕友の両参院議員と朝の宣伝から始まり、今日は8団体との懇談へ。課題の多さと、求められているスピードに追いつく活動をしなければと、あらためて痛感しました。懇談したのは順に、道中小企業家同友会、女のすぺーす・おん、道高教組と道教組、自由法曹団、道民医連、札幌市医師会、北商連ですが、これだけ多様な分野と団体からの話を整理するだけでも大仕事です。

 それは1つ1つの分野で、要求が切実で具体的になっていることでもあります。北海道は全国に先駆けて鈴木知事が「緊急事態宣言」を出したこともあり、社会的・経済的ダメージの蓄積が大きくもなっています。道同友会の守代表が「新型不況になるのだから新型対応が必要」と切り出したことから納得。必要なのは知事の言う新北海道「スタイル」ではなく「施策」なのです。

 「経営者は五十日(ごとうび)ごとに待っている」との言葉も重く受け止めました。支払いなどが五日ごとに訪れるなかで、給付金が今か今かと待っている方は多いし、一方で申請にまで行けない方もいます。こういう事実を聞き、知ってもきただけに、給付などの条件が厳しかったり、スピードが追いついていないことが本当にもどかしい。そもそも申請が煩雑になり、電話窓口も応対できないほどの内容なら、思い切って添付書類をなくして一気に支給し、落ち着いて不正などへの対応をしたらいいのではないか。

 北商連では、せっかくの国民健康保険料(税)減免も、所得33万円以下なら7割減免になっているだろうからと対象にされなかったり、計算式の関係で理屈上は保険料(税)が増えかねない方がいるとの話がありました。こうやって聞くと、緊急事態を宣言した割に、わざと政府は複雑にしてるのではないかと疑うほどです。国会とも連携して、早く改善ができるようにしないと。

 病院経営が深刻なほど行き詰まっている実態を、道民医連で聞きました。新型コロナウイルス患者を受け入れる病院ほど赤字も大きくなるし、急性期・回復期・慢性期など連携している今の医療機関のもとでは、1つの病院で休止などすれば他の医療機関へも影響を及ぼします。とにかく早く減収補てんをするべきだし、「医療機関では重い負担になっている消費税も下げてほしい」との訴えも納得です。

 札幌市医師会では、医療機関への財政支援やPCR検査体制を増やすうえでの課題などをうかがいました。ここでも「救急医療とコロナ医療は表裏一体」とのお話があったり、PCR検査技師も技術や実践を積み重ねることが必要なため急には増やせないなど、緊急的にも中長期的にも対応が求められていることを痛感しました。道民医連で出された「新自由主義的改革で、社会保障への公的責任が後退・放棄されてきた」結果だと思うのです。

 「若年女性のシェルターをつくりたい」(女のすぺーす・おん)、「20人以下学級を全国の運動へ広げたい」(高教組と道教組)など、前を向いて運動・実践をしようとの意見交換もありました。自由法曹団からは安倍改憲への対抗についても意見をうかがい、広がりをもって迫れるように、北海道での世論づくりにも力を出さなければと思いました。コロナ禍に乗じて改憲など、とても認められません。

 新型コロナウイルスで、今の社会の様々な矛盾が噴出しました。立場の弱い方々や、そもそも支えが弱かった分野にこそ、打撃が現れていることも再認識できました。ただ大事なことは認識しただけではダメで、実践の課題として立ち向かうこと。紙議員も岩渕議員も、閉会中といえども国会に反映させていくと述べられました。このような党国会議員団の活動を支えるうえでも、国会と現場の架け橋になってがんばろうと新たな決意も湧く懇談でした。

 【今日の句】買収が 架け橋だった 人もおり

2020年6月25日木曜日

協同の力を今こそ

 コロナ禍の現状や政治への要望をうかがうため、今日は紙智子参院議員を6団体をまわりました。党農林・漁民局長である紙議員ですので、ちょうど会長が交代したJA北海道中央会にも足を運ぶと、小野寺俊幸・新会長だけでなく飛田稔章・前会長も応対してくださり、和やかな懇談となりました。

 飛田前会長は、2008年から実に12年間も会長を務められました。「WTO(ドーハ・ラウンド)から始まりTPP(環太平洋経済連携協定)と怒涛のような毎日でした」と笑った飛田さんは、貿易交渉は否定しないものの、工業製品と引き換えにされるのが食の分野であることに悔しい思いをされてきました。「食料自給率が低い国では、国民は生きていけなくなる。しっかり食を支える政治にしてほしい」との言葉を、しっかり胸に刻みたい。

 小野寺会長は「地元の漁協から『農業とともに水産のことも話してほしい』と言われたんです」と切り出したのですが、それは地域社会の維持に強い思いがあるからこそでした。「農村で、ゆりかごから墓場まで支えるのがJA組織」(小野寺会長)のなかで、医療を支える厚生連の病院から札幌・遠軽と相次いでコロナ発症者が見つかりました。地域医療を守る砦として、発熱患者を受け入れてきた結果といいます。

 「一次医療がなければ、農家も漁師も安心して働けません。しかし医師を集めることは苦労するし、国は公立・公的病院の再編統合まで言っている。医療や食料は、国が責任をもって守ってほしいのです」と堰を切ったようなお話に、紙議員も「同感です」と応じました。病院が大幅減収となっているもと、厚生連を支えるための募金も始めたといいます。切迫した現実に応えなければと痛感しました。

 農協や漁協とともに14団体による「協同組合ネット北海道」が今月、発足をしました。このようなネットワークは茨城県に続き2番目といいます。その中心的役割の一端を担った北海道生協連にも足を運びました。平照治専務理事と川原敬伸事務局長が応対してくださいました。

 道民530万人のうち約29%が協同組合の共済に加入し、道内預貯金の約39%も協同組合に預けられています。道内全世帯の約63%が生活協同組合を利用しているなど、これほど協同組合が私たちの生活に密着していることに、あらためて驚きました。この力が生かされれば、単一の協同組合だけでは解決できない地域の課題ものりこえられるのでは、と今回の設立につながったのです。

 その一環として、コロナ禍で苦しむ世帯やこども食堂へJAから生乳を無料提供することも実施しました。川原事務局長は「コロナ後の社会は支え合い、助け合い、協同の取り組みこそ大事です」と強調し、平専務も「SDGs(持続可能な開発目標)が示す社会へと、具体的に取り組んでいければ」と希望を語られました。こども食堂の支援、LPガスの契約問題、また大学生協の現状なども話題となり、多くのことを学びました。

 これまで協力・共同の関係を続けてきた道労連・道生連・道新婦人・道農民連とは、この間の運動や要望についても、率直な意見交換をさせてもらいました。共通していたのは定額給付金の支給や自治体ごとの拡充、生活支援、また恣意的な検察庁人事を世論の力で止めたことなど、声をあげれば政治を動かせることへの確信でした。粘り強く取り組んできた各労組・団体の話を私も聞いてきただけに、まったく同感です。

 同時に、まだ解決すべき課題も多い。道労連では「雇用調整助成金が、こんなに使いづらいとは思わなかった。前払いできるようにしないと業者も経営はもたないし、雇用だって守れない」(三上友衛議長)、「エッセンシャルワーカーこそ最低賃金に近い給料で働いている。最低賃金を引き上げることこそ最大のリスペクト」(出口憲次事務局長)との話も、多くの労働相談の現実を見てきたからこそです。

 「国保税などの通知が届き始めている。収入が1ヵ月でも減少すれば減免する自治体も増えており、相談してほしいと広げるため新しいチラシもつくって配布」(道生連)、「出産した会員が『市から新生児は給付金の対象にならないと言われた』とつぶやいたことがきっかけで、要請の運動が進んでいる」(新婦人)など、現実の行動も広がっています。農水委員の紙議員に「コロナで需要が減っているもと、コメの過剰生産・価格下落が心配されている。今から対策を講じてほしい」(農民連)などの要望も寄せられました。

 明日は岩渕友参院議員が合流し、朝の宣伝から8団体をまわる予定です。

 【今日の句】北の地は 新自由主義 除け払う

2020年6月24日水曜日

国会との連携で

 明日から紙智子参院議員、明後日には岩渕友参院議員も合流して、団体訪問と国政懇談をおこないます。その準備と先立っての打合せなど「段取り八分」の精神で、大事な機会を成功させようと準備してきました。何よりスタッフの力が大きいです。結果は明日以降のブログでも紹介します。

 東京からの往来を控えていた紙議員・岩渕議員も、本当は各地に足を運んでコロナ禍の苦境を直に聞きたかったはず。それができない分は、北海道の私たちがカバーして連携してきたつもりですが、まだ収束が見えない状況だけに、引き続き緊張感をもって取り組んでいく契機にもしていきたいです。

 「まだ給付金が届かない」「そもそも給付金の対象から外れている」「商売を再開したけど収入激減が続いている」「解雇・雇い止めを言われた」「支援制度も書類が難しくて申請できない」「引き続き大学で学べるか不安」などなど、引き続き困っていることは日本共産党へご連絡、ご相談ください。少しでも力になれるようにがんばります。

 【今日の句】準備して 一期一会を 大事にし

2020年6月23日火曜日

古い政治を超えるとき

 日米安保条約改定から60年、もう「米国いいなり」やめよう。札幌駅前の街頭行動に、立憲民主・社民・新社会・日本共産党が集まりました。立憲は池田真紀衆議院議員、社民は浅野隆雄道連幹事長、新社会は小柳政行道本部書記長、日本共産党は私とでマイクを握りました。主催は安保破棄道実行委員会/道革新懇/道労連です。

 日米安保条約をテーマに各党が集まるというのは、最近の共闘の場面でも、なかなかなかったことです。ただでさえ米国に従属的な安倍政権が、トランプ大統領の就任以来さらに「米国いいなり」という状況が広がっています。沖縄の辺野古新基地建設しかり、米国製戦闘機などの「爆買い」しかり、新しい日米貿易協定しかり、です。

 主催者あいさつで石岡伸子さん(新婦人道本部)は「上空から保育園へ破片を落とすような米軍などいりません」。憲法共同センターの共同代表・渡辺達生弁護士は「法律に携わる者からすると、憲法より日米安保条約が優先されていいはずはない」。各党代表も、沖縄の実態などに触れながら、今のままでいいのかと批判や問題提起をおこないました。

 私自身は60年前の安保闘争のときには、まだ生まれてもいません。当時のことをリアルタイムでわからなくても、この間の国民の苦しみはリアルタイムで知っています。とりわけ2015年に強行された安保法制は、米国の軍事攻撃に日本も参加できる中身が「戦争法」だと空前の反対運動になりました。大元には日米安保条約の存在がありました。

いま私たちの目の前に広がっている世界は、どこかの国へ従属したり、なびいたりすることを良しとする世界なのか。新型コロナウイルスを前に、国民を守る力となったのは武器や戦闘機ではなく、医師や看護師の献身さでした。コロナ禍を乗り越えるためにも、世界は争うのでなく連帯を強めてこそ道が開かれるはずです。

 命、平等、人権、安全、平和--新しい社会をめざそうというなかで、不平等で従属的な日米安保条約を続けるべきか、問われていると思います。真に日米が友好国というのなら、軍事同盟ではなく対等の日米友好条約にすればいい。アジアの国々でも、緊張から友好の関係を築くことにつながるでしょう。

 このような話を私からもして、政治を変えるとともに、草の根の世論を高めることこそ決定的であることも触れました。身近な方と社会や政治の課題を共有し、根底にある日米安保条約が多くの矛盾を生み出していることを広げていきたい。すでに全国知事会でも要望している日米地位協定の抜本的改定は、さらに世論を広げて、政府に迫っていかなければなりません。

 市民と野党の共闘で、日米問題で意見を交わすということも大事だと実感しました。これまでの古い政治を超えるときです。

 【今日の句】本当に 自立している 国としよう

2020年6月22日月曜日

根底の力を大きく

 秋に総選挙かとの観測もありますが、今は苦境にある方々への支援を急ぐ時だし、一方で私自身も党組織としても自力をつける時。うれしいことに先週うかがった東区で、入党されたとの電話がありました。いったん体を壊して党を離れていたのですが、あらためて自分のできるところからと決意してくださったのです。

 こういう1人ひとりのがんばりが、党活動を支えています。おりしも逮捕された河井夫妻へ、自民党本部から拠出された政治資金1億5000万円の原資には政党助成金が含まれるとの報道もありました。政党助成金は、国民1人あたり250円と政党助成法第7条で定められています。税金を買収に使ったのであれば、二重三重に許されない。

 「濡れ手に粟」でお金が手に入れば、このような不正に対しても使うなど感覚がマヒしかねません。河井夫妻は責任をとって議員辞職すべきだし、安倍首相も自民党総裁として、この政治資金の流れについて真相を明らかにする責任があります。本当に責任を感じているのなら、閉会中審査にも出席すべきです。

 このような政党助成金を日本共産党は受け取っていないことも、あらためて強調したいし多くの方に知ってほしい。党員や後援会員お1人ひとりの善意や、しんぶん赤旗の購読料で私たちの党は成り立っています。その根底の力である党員が増えることは、いろんな意味で本当にうれしいものです。

 今日は朝から街頭宣伝。上記のような中身も紹介しました。日本共産党が果たすべき役割はさまざまな分野で大きいと実感しますが、まだまだ反映できていない声があることも事実。「しんぶん赤旗」も、ぜひ多くの方に読んでいただいて日本共産党をお支えください!

 【今日の句】買収の金は どこから出ていたか 

2020年6月21日日曜日

自分を見直す日として

 ささやかながら父の日を家族に祝ってもらい、本当にありがたいです。ジェンダー平等のもとでの「父」とは、どういうことなのかなとも考えます。いわゆる「父の威厳」をふりかざす家父長制でなく、一人ひとりの尊厳を大事にするように、自分を見直す日にしたいとも思いました。

 私の父ですが、わだかまりもなく今は話をするものの、党の専従職員になると話したときからは疎遠状態が続きました。ずいぶんと苦労をかけてしまったものの親とはありがたいもので、選挙に立候補するとなってから「しんぶん赤旗」も購読するようになり、今はありがたい応援者となってくれています。

 さまざまな家族のあり方があります。社会的につくられた父親像や家族像などにとらわれることなく、それぞれが幸せな人生を築いていく権利があります。家族という社会のなかで、誰かにしわ寄せや押しつけがないように‥‥やっぱり自分を見直す日としての「父の日」となりました。

 【今日の句】子どもらの感謝 素直に今日は聞き