2012年6月9日土曜日

志位委員長も熱が入った経済懇談会

志位和夫委員長が札幌に来ての「北海道経済懇談会」は、各界各層の方に足を運んでいただき、会場もいっぱいになりました。本当にありがとうございました。

 志位委員長からの話は「提言」の説明を中心に、北海道では大きな問題であるTPPにも触れて、とりわけ農林漁業と中小企業支援の重要性と政策の柱にも触れて話しました。

 その後、農協系統団体、商店街振興組合、道生協連、観光会社、大学教授、医療団体・保育団体、薬品会社など、本当に多岐に渡る各層の方から、ご発言いただきました。

 北海道の現状や政策への要望とともに、党への率直な疑問・意見や激励など、司会の私も思わず汗をかくほど時間が足りないくらいほどでした。

 とりわけTPPについては多くの方が触れられ、北海道で感じられる危機感も、あらためて実感しました。

 実は、この懇談会の前後でも「ミニ懇談」的なこともおこない、経済界の方などから貴重なご意見もいただきました。

 ご意見のなかには「このような懇談の場を、定期的にお願いしたい」との要望もありました。

 政治的立場や考えはどうであれ、多くの方が今後の日本・北海道のあり方を真剣に考えていらっしゃいます。

 もちろん私も道内各地をまわり、やるべき課題の重さを痛感してきました。

 規模の大小を問わず、今こそ知恵を出し合い実践にもつなげて、どの分野でも良い方向に進めたい。

 志位委員長の述べましたが、何より今の政治の大元にある「大企業優遇・アメリカいいなり」を切り替えれば展望も開けてくることも、私からもお伝えしたいと思っています。

 終了後すぐ、「女性のひろば」対談記事の取材のため美唄市へ向かいました。

 国道12号線をはさんで両側に広がる美しい水田風景は、農家の存在があってこそ。

 TPPで農家が大打撃を受ければ、このような水田は荒れ放題になり殺風景なものになるのかと思うと、今こそがんばらなければと決意も高まります。

 お伺いした農家の子どもたちは対談に何度も口を挟む(?)ほど元気で、楽しい対談になりました。

 掲載が決まりましたらお知らせしますので、ぜひご覧くださいね。

 【今日の句】 聞く力 動かす力 持ち合わせ

2012年6月8日金曜日

辺野古のおばぁの、重い言葉

  明日は志位委員長を迎えた経済懇談会と、「女性のひろば」対談企画とがあって、明後日には恵庭市で演説会もあって、準備だけでも大忙し! 加えて野田首相が大飯原発再稼動で記者会見までするものだから、こんな暴挙はあるか!と怒りながら今もパソコンに向かっています。

 その合間にも、安保破棄道実行委員会・道平和運動フォーラム・ほっかいどうピースネット主催の「 “辺野古のおばぁ” 島袋文子さんを迎えて 沖縄戦の体験と辺野古の闘いを語る」講演会に向かいました。

 始めに藤本幸久・影山あさ子の両監督による「ラブ沖縄@辺野古@高江」の上映。

 大スクリーンに映し出される、轟音を立てる戦闘機、体を張ってでも阻止する現地のたたかい、普天間基地撤去を求めるオール沖縄の県民集会の熱気、そして辺野古アセスの評価書を強引に県庁へ運ぶ防衛省‥‥あらためて米軍基地あるがゆえの「異常」が伝わってきました。

 島袋さんは、静かながら一言一言、その時の情景が目に浮かぶように詳しく沖縄戦の様子を話してくださいました。

 目の不自由なお母さんと年下の弟とを連れ、艦砲射撃をくぐりぬけて糸満市まで向かったのが16歳のとき。

 胸に突き刺さるほどの残酷さで、一緒に逃げていた幼子達が迎える最期。

 守ってくれるはずと思った日本軍が、裏切ったときの怒り。

 逃げ込んだ壕への火炎放射で、みずからは半身に火傷を負い、目の見えないお母さんは弟を必死に守っていたこと。

 島袋さんの、いろんな言葉が胸に響きます。

 「基地があるから、戦争がある。始まる前に、止めないといけない」

 「本土の人間と、沖縄の人間と、同じ命。違いますか?」

 「どうして沖縄を差別するのですか?」

 みずからの地に米軍基地があれば反対するだろうに、どうして沖縄にはガマンを強いるのか、納得がいかないのは当然です。

 そんな怒りを見せた島袋さんですが、「わたし、札幌に若い友達がいるの」と、自分が骨折した際にお世話になったという方を会場で見つけて「ありがとう」と言ったその顔は、穏やかで柔和なものでした。

 おばぁの言葉を聞いた後、首相の「私の判断で原発再稼動」という言葉がとても軽く聞こえました。
 

 島袋さんは「沖縄は、まだ戦争が終わっていない」とも話されました。

 軍事力に頼らない平和な日本・沖縄を、何としても!

 【今日の句】 国民を 抑える政治に 未来なし

誰がつくった「ツケ」なのか

  昨日からの対道交渉は今日も続き、私は道防衛局→副知事→北海道電力での申し入れと回りました。
 防衛局では、矢臼別演習場での米軍移転訓練中止を求めました。

 道政全般への要請は多田副知事が対応していただき、私からは消費税や原発など国政にもかかわる課題と、北海道での震災・津波の備えについて述べました。

 北海道電力では、再稼動、電力需給、再生可能エネルギーなどに要請は渡り、時間が足りないほどでした。

とにかく今の日本が抱える課題が山積、ということなんですね。

 でも自然と増えた課題ではなく、アメリカとの軍事的従属・一体化、大企業の利益優先政策の「ツケ」が噴き出しているのが現状だと思います。

 北電では「引き続き原発は、重要な電源の1つ」という主旨の認識で、安全対策なども説明されましたが、過酷事故の心配とともに核廃棄物の処理も見通せないなかで、本当に原発頼みでいいのか。

 いつも議論は平行線で、結局は国政で決着をつけないといけないんだな、と。

 矢臼別の問題も、今回も「日米安保体制のもとで‥‥」が必ず枕詞で出てきます。

 アメリカの都合を最優先し、言いなりになった結果が、例えば沖縄での米軍基地であり、相次ぐ事故だったのでは。

 1つ1つ切実な願いを実現しながら、おおもとの問題点に切り込む。

 そんな役割を、今こそ日本共産党が果たさなければと再確認した2日間でした。

 【今日の句】 太陽に 針の穴でも 開いたよな

2012年6月6日水曜日

再稼動ストップ・原発撤退の流れは止まらない

  「ダメ!再稼働『大飯原発の再稼働に反対する緊急デモ』」は、短期間の呼びかけにもかかわらず350人もの方が集まりました!(写真は明日に)

 手作りプラカード、のぼり旗、楽器などなど、思い思いの方法でのデモ行進に、ずいぶん注目も集まっていました。

 私は主催者として先頭を歩きましたが、「おぉ~見てくれてる~」というのがよくわかります。

 それも冷たい目ではなく、心のどこかでつながっているような目で。

 世論調査をすれば、こんな拙速な再稼動に反対の声は6~7割。

 北海道でも、将来的な原発撤退も含めれば、原発廃止派は8割近くになります。

 安全性も保障されず、民意にも耳を傾けず、それでも再稼動に突き進む野田政権。

 ただ一つの理由が「電力不足」なわけですが、原発に固執するからこそ、他の電力確保策に本腰が入らない。

 電力会社の出す供給力情報にも、多くの国民が疑問を持っています。

 東京では大江健三郎さんらも参加した集会もあったようで、このような原発撤退の流れはもう止まりません。

 消費税増税法案とともに、山場を迎えた再稼動問題。

 明日は北海道電力にも、党として申し入れに行きます。

 今日・明日と、地方議員と小選挙区予定候補らで、年に1度の対道交渉なのです。

 今日は教育庁・保健福祉部などで、明日は国の出先機関や副知事、北海道電力への要請と続きます。

 これらの内容は、今日の分も含めて明日に!

 【今日の句】 センターは 野田総理には 務まらず

2012年6月5日火曜日

あきらめは増税側の思うツボ

  消費税増税法案の採決へ、前提となる中央公聴会が12・13日に開かれることで合意されたようです。

 世論調査では約6割が反対にもかかわらず、「議論は尽くした」との結論でいいのか。

 まだ国民の間には疑問も多い。

 今日訪問した、ある商店街関係の方は「消費税増税は仕方ないが、今はダメ」と述べた後に「段階的に税率を上げるなんて最悪。システム化する現場のことを知らないやり方だ」とのお話も。

 朝には定例宣伝、昼にも憲法改悪反対共同センター・道原発連の共同宣伝と、1日いっぱいかかる今日の会議の合間にも、マイクを握りました。

 日本共産党は「反対のための反対」ではありません。

 ムダ使いそのままに、社会保障の拡充にもならず、さらに経済と国会財政を悪化させるから反対なのです。

 消費税増税に頼らない対案は「提言」で示しているとおり。

 例えば、所得税の負担率を調べてみると、所得1億円を頂点に負担率が下がってきます(国税庁資料より)。

 所得税の上限の、税率が低くなってきたことが1つ。

 もう1つが、この階層では株の配当・譲渡などによる利益が大きく、その優遇制度で税金が50%引きになっていることなどが原因です。

 これが小泉構造改革の「貯蓄から投資へ」と誘導してきた結果であり、貧困と格差が広がる結果ともなりました。

 この不公平を正して、富裕層や大企業への適正に課税していけば消費税4~5%に相当する財源がつくれると試算しています。

 とにもかくにも、あきらめは増税側の思うツボ。

 クチコミ、新聞投稿などなど、いち有権者としてもできることはたくさんあります。

 日本共産党も、国会論戦とともに宣伝・懇談、さらに力を尽くします!

 【今日の句】 増税後 誰も責任 取らぬじゃない

2012年6月4日月曜日

民主・自民の談合内閣だ

グングン気温が上がった札幌。ふと空を見ると、雲1つなし!

 まっすぐ伸びるテレビ塔が、明日を示す道標に見えてくるが不思議です。

 さて、消費税増税の道標にしか見えない、野田内閣の新人事。

 自民党との増税談合を進めるために、攻撃を受けそうな大臣を取り替えた、ということは誰もが指摘するとおりでしょう。

 同時に、防衛相に森本敏さんが起用されたことも、注目すべきことだと思います。

 「安保の専門家」という報道を多く見ますが、アメリカとの軍事共同を先に見た集団的自衛権を主張してきた方で、アメリカとの一体化を進めるという布陣なのでしょう。

 しかし、直面する問題では沖縄県民の願いにこたえる防衛相なのか、が大事なことではないでしょうか。

 普天間基地撤去は「オール沖縄」の願いになっているだけに、それに森本氏はどう向き合うのか。

 内政でも外交でも、すっかり民主党・野田政権は自民党政治と同じになりました。

 消費税増税を進めようにも、国民の約6割は反対。

 原発だって、早期の再稼働には約7割が否定的です。

 普天間もTPPも、沖縄や北海道で、保守も革新もそろって撤去・ストップです。

 このまま民主・自民の談合が進むということは、このような国民の声は無視されるということ。

 そんなこと、私は許しませんよ!

 【今日の句】 結局は 2大政党 変わりなし

2012年6月3日日曜日

酪農の町に、米軍訓練はいらない

  朝1番の特急で4時間、バスに乗り換えて1時間半。着いた先は別海町「米海兵隊移転訓練反対! 6・3全道集会」です。

 途中で小鹿に出会うし、広い牧草地で乳牛が草を食べている様子も見え、これぞ道東の風景!と思いながらバスから外を眺めていました。

 標茶町から鉄条網が張られた地域が見えてきて、ここが矢臼別演習場になるわけです。

 演習場と放牧地が隣接しているわけでして、基幹産業が酪農であるこの地域ですから、自衛隊の演習も搾乳の時間にはおこなわないことで地元自治体と合意しているんです。

 そこに16巡・12回目となる、米海兵隊の移転訓練。

 その中身は5/31のブログに書いたとおりなので、ご覧ください。

 多くの方が開拓に入り、集落もつくられ、子どもたちもたくさんいたこの地域で、突如として演習場がつくられることになりました。

 故川瀬氾二さん1人が土地を渡さず、今も演習場のど真ん中に、その土地が守られています。

 今日の全道集会は、私も政党あいさつをおこない、沖縄県労働組合総連合・議長の中村司さんが記念講演をおこないました。

 沖縄で広がる「日米安保条約を廃棄してこそ、基地が撤去できる」の声に、私たちも励まされます。

 北海道だって、平和を守る粘り強い取り組みがあったからこそ、戦争に突き進むような国には簡単にはなってきませんでした。

 中村さんは、変える展望をズバッと「運動です」と力強く述べました。

 地元を代表して中村忠士さん(別海町連絡会事務局・日本共産党別海町議)の「16000人の町民、12万頭の牛たち、緑の大地を守るのは私たちだ」との決意表明も胸に響きました。

 400人が集まり、会場も熱気にあふれました。

 国民の世論こそ、政治と社会を変える一番の力!

 私も一端を担ってがんばります!

 【今日の句】 牛たちが 出せない声を 受け止めて