2025年3月8日土曜日

田中正造ゆかりの地で

 今日は来月6日に市議選告示日を迎える栃木県佐野市へ。つるみ義明・滝田よう子両市議は市民からの信頼が厚く、実績も豊かです。演説会で、市議選・参院選で日本共産党へのご支援をとそろって訴えました。

 つるみ義明市議は、旧葛尾町議から通算7期を務めてきました。あたたかく誠実で、説得力ある議会質問で実績も積み上げてきました。

 飛駒地区での不法盛り土を実際に現地を調査して、崩れたら民家に被害が及ぶ恐れを議会で告発し、市長からも答弁を引き出しました。頼れる議員として、つるみさんは市議会に必要です。

 滝田よう子市議は、前回が初当選。介護の職場で務め、今日も同僚だったという方から「やさしさあふれる滝田さん」と激励を受けていました。

 佐野市議会では唯一の女性議員の滝田さん。ジェンダーギャップ指数が世界で114位という日本で、それを地で行く佐野市議会で、滝田さんが果たしている役割は大きいのです。何しろ今日は国際女性デー。

 2人の日本共産党議員で訴え、18歳までの医療費無料化や小中学校トイレへの生理用品設置、携帯型の高齢者緊急通報装置の貸与、帯状疱疹予防接種の助成などを、市民のみなさんと実現もできました。まさに市民の味方の議席です。

 私からは国政のことを中心に、日本共産党の政策や値打ちをたっぷりと45分話しました。「いい話を聞かせてもらった」と声をかけていたたき、市議選・参院選へと勢いがついたなら嬉しいです。

 佐野市は、田中正造ゆかりの地。足尾銅山鉱毒事件のたたかいはもとより、軍備の廃止を訴えた平和を望む議員でもありました。演説の冒頭にも触れさせていただきました。

 この事件で廃村となった、旧谷中村の住民が移転したのが北海道佐呂間町。佐呂間町には栃木という地名があり「もう一つの栃木」と呼ばれています。

 日本初の公害事件で、被害を受けたのは地域の住民でした。日本共産党の立党精神は「国民の苦難軽減」だと、あらためて思い起こして明日もがんばります。

 【今日の句】いつだって 庶民の味方を 議会へと

2025年3月7日金曜日

「家族は自衛隊員」という方からも

 今日は土浦市・つくば市・龍ケ崎市へ。高額療養費制度の上限引き上げ見送りとの速報も入り、政治を動かすのは国民の声だと確信です。今日も多くの方との新たな出会いがありました。

 土浦市では古沢よしゆき・福田かつお両市議、つくば市では山中たい子前県議、龍ケ崎市では金剛寺博市議と街頭演説などに取り組みました。地元の議員・党員さんがいることは本当に心強いし、これが日本共産党の強みです。

 自転車を止めて、最後まで演説を聞いてくれた女性にお礼を言うと「家族に自衛隊員がいます。戦場へ行くことにならないかと心配です」。心からの切なる思いだと、口調から伝わってきました。

 「コメ農家は資材高騰で苦しんでいる」とは、農機具メーカーさん。農家にとって米価が上がるのは必要と述べつつ、消費者が買えないほどの価格では困ります。私から農林水産予算を増やして価格保障の充実をと話し、納得いただきました。

 龍ケ崎市駅前で取り組んだアンケートには、若い世代が多く応えてくれました。「仕事は楽しくて好きだけど、奨学金返済の負担が重い」(介護職員)、「学費が高いので、お父さんの給料では心配」(中学生)などの声を、しっかり受け止めたい。

 タクシーから手を振る運転手さんや、通りすがりに手を上げて応えてくださる方もいて、私も励まされました。身近なくらしだけでなく、トランプ米大統領の言いたい放題への関心も高い。不安は広がっているのです。

 これから日本はどうしたらいいのか、私たちはどうしたらいいのか。きちんと未来を示せるか、どの政党にも問われています。

 打開の道は「大企業優遇」「米国いいなり」という、自民党政治の「2つのゆがみ」をただすことこそ。明日もしっかり、わかりやすく訴えていきたい。

 【今日の句】これ以上 苦しむ国民 泣かせるな

2025年3月6日木曜日

市議選も参院選も勝利へ

 今日は茨城県北茨城市へ。今月16日に市議選の告示日を迎えるなか、鈴木やす子市議と街頭演説などにまわりました。「やす子さんに支えられた」という方などが駆けつけ、市議選も参院選も勝利をと私も訴えに力が入りました。

 市議7期を務めた鈴木やす子さんの政治姿勢は、ずっと変わらず「ひたむき、全力」。子ども医療費の無料化・学校給食費の無償化や、一昨年の水害を受けて浸水防災マップの作成も実現できました。

 介護保険料の35%引き上げに市議会で唯一反対し、東海第2原発は再稼働せず廃炉をと一貫して訴えてきた、やす子さん。言うべきことを言う、かけがえのない議席でもあるのです。

 誰に相談したらいいかわからず、議事録を読んで「信頼できる」と相談に来た方もいたといいます。困ったときの市民の味方として、やす子さんの果たしてきた役割は本当に大きい。「語るつどい」の場でも、時間いっぱいまで話が尽きませんでした。

 「小池晃さんの質問を聞いてきた」という方は、年収1億円を超える約2万人に適正な課税をして消費税減税の実現を、との主張に納得されたとのこと。大企業に勤め、日本共産党が大企業優遇と言うたびに自分が悪いのだろうかと思っていたそうです。

 「私は共産党員じゃないけど」と前置きされた方は「だけど庶民の立場で揺るがないのは共産党。中国(共産党)とは違うこともわかる。日本に共産党がなかったら、どうなっていたことか」。ありがたい言葉でした。

 日本共産党の誤解・偏見を解くには時間がかかるし、一部マスコミからも反共偏見が振りまかれもします。このように語り合える場が必要と、あらためて痛感しました。

 やす子さんは旭川市生まれで、他に釧路市が故郷という方も。やす子さんのパートナーさんは北海道好きで、「平成の自治体合併」前の地図などもお持ちでした。いろんな縁があるんですね。

 折り紙の手作り箱にアメなどが入った、かわいい差し入れも。懸命に作ってくれたのが伝わりました。ありがとう。明日は土浦市からスタートです。

 【今日の句】ひたむきに 地に足つけて がんばるよ

2025年3月5日水曜日

患者や医療・介護現場を突き落とすのか

 来年度予算案の審議は参議院へ。自民・公明・維新が賛成した修正案をよくよく見ると、社会保障の大幅削減に道をひらく、くらし切り捨てがひどい。自民党政治を延命しながら、高額療養費制度を利用する患者には負担増--誰の命を守ろうとしているのかと腹立たしい。

 例えば、進行性乳がんでベージニオとアリメデックスを投与する患者の自己負担について、田村貴昭議員事務所で計算しています。年収 202万円・非正規の方で現在 572,400円から3年後の8月は 636,300円と6万円以上の引き上げに。若い世代の患者や、正規の仕事ができなくなった患者などに、これだけの負担になるのです。

 年収 460万円(全労働者平均)の方で現在 646,201円が 710,191円へ、年収 530万円(正社員)の方は同じく 646,201円から何と 910,171円まで上がります。反対の声が広がり、石破首相は来年8月以降の引き上げは検討すると表明も、今年8月からの引き上げは実施するという冷たい態度。

 患者負担を引き上げる理由は、国民の保険料負担を軽くするためという、国民分断の論理も許されない。実際の軽減額は労働者1人あたり月46~208円ほど。保険料負担軽減の恩恵が大きいのは、実際は大企業や富裕層です。

 大企業優遇には手を付けず、さらに国民医療費を最低で年間4兆円削減すると、自公維3党が合意したのですから輪をかけてひどい。2006年に1兆円超の診療報酬削減がありましたが、4兆円も減らせば医療・介護現場への影響は必至。医療崩壊・介護事業所の倒産・廃業などが起きかねません。

 これでは患者や医療・介護現場を、奈落の底へ突き落すようなもの。高等教育無償化や「年収の壁」解決に財源が必要なら、社会保障費削減でなく、大企業優遇と軍事費にこそメスを入れるべきではないのか。強く訴えたい。

 明日から北関東へ。地方選を控えている自治体も多く、地方も国政もいっしょに変えようと呼びかけていきます。

 【今日の句】密室の協議は 悪政隠すため

2025年3月4日火曜日

ギリギリの農家を今こそ支えて

 今日は北海道安平町・長沼町の農家を訪問・懇談。生産資材の高騰、後継者がいないことなど話が尽きません。コメ不足・価格高騰は消費者にとっても大問題だし、生産者・消費者ともに力をあわせて自民党農政を変えようと訴えていきたいです。

 安平町でブロッコリーやカボチャを生産している小谷さん一家。雪解けを前に育苗ポットへの土入れ作業中でした。大雨に見舞われた昨年のこと、土づくりや連作障害回避の努力など、日ごろの農作業の一端をうかがいました。

 生産量を増やせば、収穫などの人手も必要になります。地域では住民も減り、派遣会社を通すと未経験者も多いため説明の時間を要するなど、なかなか苦労も多いとのこと。人件費高騰もあり、これまで以上に農産物収益も増やさなければなりません。

 地域で離農される方がいて、小谷さんが引き受けた農地もありますが、それも限界といいます。「後継者がいる農家も数えるくらいしかいない。このままで日本の食料は大丈夫なのか」と切迫感ある話に、私の背筋も伸びました。農業に展望をつくることは待ったなしです。

 「食料自給率の引き上げを。酪農もそうだが、どの農家も経営が苦しく、子どもに跡を継いでほしいと言えない」とは、長沼町で酪農を営む広田さん。自宅で牛乳をいただきながら、農業予算の少なさなどにも話が及びました。

 畜産クラスター事業で建て替えた牛舎へ移動すると、自動給餌器が1頭1頭に適量のエサを与えていました。この機械の導入で、労働時間は1時間ほど減らせて楽になったと言います。故障時も、すぐにメーカーが対応してくれるとか。

 何しろ生き物が相手の畜産・酪農は、24時間365日の作業になります。機械の導入を進めても、課題は負債の返済。乳価や加工原料乳補給金の引き上げなど、経営に見通しが持てる水準にしなければなりません。

 日本共産党は昨日、今月末に策定が予定されている「食料・農業・農村基本計画」に対する要請をおこないました(こちら)。紙智子参議院議員から「命を支える食料・農業にふさわしい予算増額が必要」と強調しました。私も国政の場で、聞いた声を訴えていきたい。

 安平町では三浦恵美子町議、長沼町では薮田享町議が同行くださいました。昨日・今日の活動は「しんぶん赤旗」日曜版での特集記事にも反映される予定です。掲載は少し先のようですが、お楽しみにお待ちください。

 【今日の句】勇ましく 国防言うが 食料は

2025年3月3日月曜日

食料・エネルギーから世界の課題まで

 宮内しおり道選挙区予定候補と朝の定例宣伝後、道農政事務所・道経産局へ要請に。民青のみなさんと取り組んだ受験生アンケートでは、2人が加盟という嬉しいことも。あいにくの雪も、受験生との対話のときには晴れ間が見えました。

 政府が備蓄米を放出すると決めてからも、米価は上がり続けています。江藤農水相は追加対策も述べていますが、小売価格が下がるかはわかりません。今日も道農政事務所から「米の絶対量は足りている」という答弁がありましたが、では米価高騰は流通上の問題なのか。

 この数年、コメ農家は低い米価のもとで生産資材の値上がりに苦しみ、今の米価であっても過去の赤字分をじゅうぶんに補填できていません。離農も続き、生産量が増えるのかは心配です。それが不足感を生み、高値での流通になっているのではないか。

 コメ農家に増産してもらえるよう、抜本的対策が必要です。再生産を可能にする価格保障の拡充は絶対に欠かせないし、そのために農林水産予算の増額を。生産の安定なしに、安定供給も安定価格もありえません。

 道経産局には、灯油やガソリン価格の高騰への緊急対策を求めました。重点支援地方交付金の活用に灯油支援が盛り込まれたとの回答でしたが、あらゆる支援が可能な交付金ですので、必ずしも福祉灯油などへ活用される保障とはなりません。

 国から補助金を受けてきた大手元売り企業で、増収増益であれば国民への還元がされるべきです。監督・監視の強化を通じて便乗値上げなどないように、国としての役割を果たしてほしいと強調しました。

 あわせて、原発を最大限活用とする、閣議決定された「エネルギー基本計画」の撤回も要請。省エネの取り組みや、再エネも住民合意とともに電力網の整備とを求めました。やっぱり国会で、しっかり議論しなければと痛感です。

 民青のみなさんと取り組んだ受験生とのアンケート対話は、話が弾みました。被爆者の話を聞いてみたい、気候危機にも関心がある、トランプ大統領に日本はいいなりじゃないかーー受験がありながら、多くの方が社会問題にも目を向けているのですね。

 それだけ行きづまっている日本と世界。未来を生きる若い世代に、不安が広がるのも当然です。「こういうこと、やってみたいです」と、パッと民青への加盟を決めた方もいたとのこと。学びたいし、語り合いたいのです。

 食料やエネルギーから、世界の課題まで語り合った1日。変化は、このような対話から。明日もがんばります。

 【今日の句】国政へ この声やっぱり 届けたい

2025年3月2日日曜日

「自由に処分できる時間」こそ「真の富」

 日本共産党がめざすのは「人間の自由」が花ひらく社会ーー今日は「共産主義と自由」学習会で、じっくり学びました。こちらで視聴できますよ。講師は坂井希さん(党中央委員会常任幹部会委員)でした。

 私も入党前は「共産主義には自由がない」「日本共産党は反対ばかり」というイメージを持っていました。旧ソ連や中国が国民を押さえつけていると、いつも報道されていた影響もあります。

 でも、日本には自由があるんだろうかとも思っていました。受験や競争に苦しみ、就職氷河期を迎えた私たちの世代。政治や社会を語り合うこともタブーのようで、漠然とした息苦しさがありました。

 そこで出会った日本共産党。資本主義の仕組みが明らかにされ、新しい社会は作れるとの展望が示されていました。今日の学習でも触れられたように、単なる理想社会ではなく現在からの「地続き」という点が説得的だったのです。

 利潤第一主義は貧困と格差を広げ、「後は野となれ山となれ」という害悪をもたらします。利潤第一の生産を、どう「人間と社会の発展のため」に変えるか。生産手段の社会化は、どうしても避けられないはずです。

 それができれば利潤第一主義から自由になり、労働時間を短くして「自由に処分できる時間」を手にしてこそ「人間の自由」が花ひらく。今の日本社会にも、その客観的条件があることが坂井さんからも触れられました。

 世界でも、若い世代で社会主義・共産主義への関心が高まっているのには、やっぱり理由がある。世界も日本も、決して暗い未来ばかりではない。「知は力」だと再確認です。

 「共産主義とジェンダー平等」「共産党の組織原則」「経済を社会的に規制する仕組み」などの質問にも、坂井さんから話がありました。ぜひ日本共産党北海道委員会の YouTube にて、お聞きください。

 社会を変えるには、社会の仕組みを学んでこそです。目の前の政治を変えることと、粘り強く社会そのものを深いところから変える取り組みに、しっかり私もがんばります。

 【今日の句】あげている声は 未来に地続きで