2021年7月17日土曜日

草の根の力強さを実感

 昨日より慣れたものの、やっぱり暑い北空知。北竜町・雨竜町・滝川市とまわり、多くの出会いがありました。この写真も初めて今日お会いしてくださった方が加工してくださり、本当にありがたい。暑さに負けず元気になります。

 寄谷猛男・滝川市議の結びつきで、懇談会にも来てくださった後の街頭宣伝でもお会いしたのでした。お近くの業者さんが街頭演説用に敷地を貸してくださったばかりか、子どもたちにトウモロコシまでプレゼントして、心が温まりました。このような幸せを子どもたちも感じているに違いないはずです。

 懇談会の場でも学校給食、子どもたちのマスク、合唱はじめ文化・芸術など、子どもたちを中心とした話題が続きました。自治体ごとに学校の様子も違うものと実感する話があり、やっぱり地域に足を運ぶことが大切だと痛感しました。お母さんたちの子どもを思う気持ちの強さも、ひしひしと伝わりました。

 穀物の一大産地・空知地方から、学校給食を良きものにしたい話もうかがいました。「韓国でもオーガニック給食はコメどころから始まりました」との話で、なるほど納得。地域の食材を生かした給食を通じて、故郷への愛着が高まるのも違いありません。決まって政府は「地方創生」などと言いますが、このような草の根での活動こそ支えていくべきです。

 懇談会では「自称・声楽家です」という方も参加されました。「自称」と謙遜することはないほど素晴らしい歌声なのですが、やっぱりコロナ禍で歌える機会が減ってきたとのこと。地域の合唱指導もされていて、「月2~3回の慰安訪問合唱をしていたのですが、コロナ禍でキャンセルが相次ぎ、合唱団の子どもたちの気持ちもトーンダウンです」との話で、政治の取り組みが必要だと痛感です。

 時間は前後しましたが、北竜町・雨竜町の街頭演説には沼田町・篠原暁町議が同行してくださいました。北竜町碧水で足を止めてくれた方は、「近しい方が話してくれると、思わず聞いてみたくなります」と、ありがたい言葉も。滝川市では団地でも外に出てくださる方がいて、バッタリ会った寄谷市議に「言ってくれたら人を集めたのに」と声をかける方も。日本共産党を応援してくださる方の温かさを、あらためて感じました。

 それにしても、この暑さは本当に厳しい。新型コロナだけでなく、ブログをお読みのみなさんも体調管理には、お気をつけください、私もしっかり睡眠時間をとって明日の道党会議に臨みます。

 【今日の句】暑すぎて あの寒い冬 懐かしく

2021年7月16日金曜日

国は地方の後押しを

 30℃超の北空知地方、街頭演説中の陽射しも厳しい。コロナ感染のみならず熱中症にも気をつけあいましょう。今日は新十津川町・浦臼町・妹背牛町とまわり、途中で西田信春碑へも立ち寄りました。昨日で党創立99年を迎えましたが、党を守ってきた先輩たちがいたからこそ、今の時代に私たちも堂々と活動できるのです。

 西田信春は新十津川村(当時)の出身で、東京帝大の「新人会」を経て日本共産党に入党。「四・一六事件」で逮捕されるも、保釈後に逃亡したまま九州地方の党再建に尽力しました。その後、再び捕まった後の消息はわかならなかったのですが、西田と思われる遺体の解剖がされたと判明。鑑定した医師によれば、警察関係者が「白状しないから足を持って2階から階段を上から下まで引き下ろし」「4、5回やったら死んじゃった」と話していたのを聞いたとのこと。実際は、もっと激しい拷問を受けたかもしれません。あまり名も知られてこなかった先輩たちの歴史が掘り起こされ、こうやって語り継ぐことの大切さを最近つくづく実感します。あらためて感謝と敬意を表しました。

 さて、厳しい暑さは農作物にも影響が。秋まき小麦は間もなく収穫を迎えますが、雨が足りなかったために数量・品質とも厳しいのではとの予想。コメも豊作となれば価格下落に直面するだけに、農家の心配は尽きません。「コメの需給調整に国が責任をもってほしいと、JAでも要請しています」とピンネ農協・鎌田和久組合長さん。減反廃止から4年となりますが、府県ごとの取り組みにも差があり、農家には不公平感も広がっています。「地域へ丸投げして終わりでなく、国が責任を果たしていることを見える形で進めてほしい」との注文も、まったく同感です。後継者対策にも力を入れていますが、住居や農閑期の仕事があればと鎌田組合長。きめ細かい支援を求めますと、私も応じました。

 5月から新十津川町役場は新庁舎となり、地元産木材がふんだんに使われています。熊田義信町長が応対してくだった応接室では、母村・奈良県十津川村からの材も一面に。コメどころであるとともに北海道での酒米作付1位の新十津川町ですので、酒の提供停止に応じない飲食店への政府の「働きかけ」についても疑問の目。ワクチンの供給停止なども続く政府の機能不全について私も述べると、「臨時国会を開いて、与野党を問わず政府のあり方がただされるべきではないでしょうか」と熊田町長。行政と議会の関係でも同様で、住民に責任を負う立場として施策を進める首長さんとしての大事な見識だと思いました。新十津川町では進藤久美子町議・樋坂里子元町議が同行してくださり、街頭演説にもまわりました。

 浦臼町では牧島良和町議とともに川畑智昭町長を訪れ、やっぱり話題は農業から。川畑町長が勤務した年から、町の農家は3分の1にまで減っています。「それでも耕作面積はほぼ同じですから、農家1戸あたりの耕作規模が3倍になったという計算。家族経営ではギリギリの規模です」と、スマート農業と言うなら国営事業の基盤整備をと求めた川畑町長。町づくりのパートナーとなるべく地域おこし協力隊についても突っ込んだ話になり、私も各地で聞いた実態や感想を述べさせていただきました。真剣に耳を傾けてくださって恐縮でしたが、どの首長さんも人口減少などの実態に悩みながら立ち向かっているがゆえ。各自治体の努力を後押しする国の役割を強めなければと痛感しました。

 妹背牛町では出張中の田中一典町長に代わって、廣瀬長留次副町長が応対してくださいました。その後に田中春夫町議と街頭演説にまわりましたが、夕方になっても暑さは変わらず。コロナ対策とともに、東京五輪は熱中症対策も不安視されていたことを思い出しました。この状況は、本当に選手たちが力を出し切れる環境といえるのでしょうか。今日も「本当に五輪はやるんでしょうか」と半信半疑の声も聞かれ、高揚感・期待感より感染拡大への心配が語られました。今からでも五輪中止の決断を、コロナ対策にこそ総力を。明日も北空知地方をまわります。

 【今日の句】忘れてた 明日は塗ってく 日焼け止め

2021年7月15日木曜日

もっと変化を、さらに語り合って

 党創立記念日は街頭宣伝やオンライン「つどい」などに取り組み、嬉しいことに学生の入党決意も。若い世代の瑞々しい思いを聞き、歴史を前へ進める仲間が増えることは大きな励みになりました。いっしょにがんばりましょう。

 99年前の創立大会は、わずか8人からのスタートだった日本共産党。侵略戦争反対や絶対主義的天皇制廃止の旗を掲げるなか、多くの先輩党員が特高警察に捕まり、拷問・虐殺の目に遭いました。北海道では「日本資本主義発達史」刊行へ尽力した野呂榮太郎、「蟹工船」など日本社会の矛盾を鋭く告発した小林多喜二、他にも多くの若い世代の党員が命を奪われました。

 その後も「50年問題」による分裂、綱領確定以降も中国や旧ソ連の共産党からの攻撃、日本国内でも「共産党はずし」の政治状況が続き、天安門事件や東欧・ソ連の崩壊では「共産党は時代遅れ」「歴史的使命は終わった」などとされました。しかし創立から99年が経った今年、日本共産党は次の総選挙で政権交代をと訴える地点にまで来ています。多くのたたかいの積み重ねがあったからこそで、必ず社会は変わるのです。

 いま「しんぶん赤旗」では「コロナ禍と資本主義」という大型連載が始まっています。日本での大手衣料品店が仕入れる安い服飾類は、他国労働者の長時間労働・不払い労働のもとに作られているという告発です。ある女性は朝7:30から勤務10時間、残業も2時間あるのは当たり前で、トイレ休憩10分も「なぜ5分で戻ってこない」と殴られるなど、搾取や人権抑圧の実態がリアルに書かれていました。

 もうけのためなら搾り取る、もうけのためなら何をしてもいいとする強欲資本主義は、99年前も21世紀の今の世界・日本でも続いています。一方で米国でさえ、社会主義を求める若い世代が増えているとの世論調査も。コロナ禍を経験して模索と変化の時代に生きている今、これまで以上に力をあわせて政治と社会を変えていきたい。伊藤りち子・道3区予定候補(比例重複)との街頭宣伝でも手を振る方が多く見られて、嬉しく思いました。

 道労連の「最低賃金アクション」にも顔を出して、連帯あいさつ。先日の厚労省審議会小委員会で、過去最大の時給28円引き上げの目安が示されました。これから都道府県ごとの審議となりますが、北海道でも早く時給1000円を突破できるように力をあわせたい。

 中小企業が多い北海道なので行政の支援がなければ実現できないし、時給で働くパート・アルバイトの時短にもつながりかねません。最低賃金が低いことで、正社員であってもその水準にとどまる働き方を聞きます。コロナ禍で厳しい経営状態となった業種への支援とともに、税や保険料の減免をはじめとした対策が必要です。

 入党を決意した学生からは「1人のひとりの命が大切にされる社会をつくってほしい」、オンライン「つどい」でも「都議選の結果に励まされた。次は総選挙で必ず議席奪還を」などの声もかけていただき、決意も新たにした創立記念日。明日から北空知地方へ足を運びます。

 【今日の句】この道を 示した先輩 ありがとう

2021年7月14日水曜日

内閣が機能不全なら危ない

 東京では再び1日あたり1000人超の陽性確認、北海道でも増加傾向なのに、本当に五輪を開催するのか。札幌・大通公園の準備状況を見に行きましたが、通行する方の注目もほぼなかったように思いました。高揚感や熱気はありません。

 何本も並んでいるポールは参加国の国旗を掲揚するものでしょうか。この時期の大通公園なら、仕事を一休みしている方、噴水で遊ぶ子どもたち、散歩や観光に来られている方々、ビアガーデンも始まって相当にぎわっていたはず。しかし今日は、中心街の会場にもかかわらず人の姿が見えないために、かえって異質な雰囲気を受けたのです。

 さんざん飲食店などガマンしてきたのに、補償どころか酒類の取引業者や金融機関を通じた脅しまでかけようとしてきた菅政権。ワクチン接種を急げとしておきながら今になって数が足りないことが明らかにされて、医療従事者や自治体職員の「はしごを外された」怒りも強い。それでも五輪だけはスケジュールどおりに実施しようというのだから、さらに政府への信頼が崩れていってしまう。

 「次の総選挙で政権交代を」と訴えていますが、当面の緊急対策は今の政府が手を打たなければなりません。しかし、西村大臣の発言についても総理や大臣との間で食い違いがあるし、内閣が機能不全となっているのなら、それこそ緊急事態です。だから臨時国会を開いて、質疑を通じてただすべきはただし、合理的な提案なら政府は受け入れるべき。北海道でも世論を広げなければならないし、ブログをお読みの方も、お広げください。

 【今日の句】公園で 憩えぬ五輪 何のため

2021年7月13日火曜日

西村大臣の発言にはどこでも怒り

 今日は釧路市・釧路町へ。党員・後援会員のみなさんがのぼり旗やプラスターを持っていただき、にぎやかな街頭演説となりました。石川明美・道7区予定候補と「市民と野党の共闘で必ず政権交代を」との訴えも力が入りました。

 釧路市では野党4党(立憲・社民・新社会・共産)が五輪の開催強行反対を一致点に、合同で街頭宣伝に取り組んだそうです。力を合わせれば政治は動くとの思いが、各地に広がってきています。この流れを本格的に強めなければ。

 酒類提供の飲食店が休業要請に応じない場合、「金融機関から働きかけ」との西村大臣の発言には釧路市でも怒り続出。そもそも十分な補償もないうえ協力支援金の入金も遅れて苦しんでいる飲食店を、脅しているばかりか奈落の底に突き落とすようなものです。

 しかも、この内容は菅首相も交えた関係閣僚会議で報告され、内閣官房からの依頼文書があることまで報じられ始めました。政府全体の方針であれば菅首相の責任も重大だし、やっぱり臨時国会を開いて明らかにさせる必要があります。困っている国民に、これだけの仕打ちをする政権は、次の総選挙で必ず代えなければ。

 釧路町では小松茂町長へのあいさつや、辻川尚志教育長との懇談など。中田磨・佐藤昭平・中家治子の各町議が同行してくれました。コロナ禍の学校の様子を教えていただきつつ、政府への要望などをうかがうと、35人・30人学級の推進や教員の増員に触れた辻川教育長さん。これは校長会や教育長会からも要望されていることでもあります。

 教員の働き方改革にもかかわって「教育は魅力ある仕事です」との一言は、教員を務めていた私にとっても同じ思い。その魅力を発揮できるようにすべき文部行政が、この間は管理と抑圧を強める方向に働いてきました。教員自身の声の高まりから、免許更新制の廃止も議論されてきているのは大きな変化。教員が子どもたちに余裕をもって向き合える環境づくりこそ、文部行政が力を入れるべきだと思うのです。私も力になっていきたい。

 【今日の句】締め付けの議論より まず補償せよ

2021年7月12日月曜日

必要なのは土台の立て直し

 別海町から標津町、うっすらと国後島が見えた羅臼町まで、石川明美・道7区予定候補と懇談・街頭宣伝にまわりました。涼しさが私にとって丁度いい1日。瀧川栄子・別海町議、高橋幹雄・標津町議、坂本志郎・羅臼町議が同行してくださいました。

 とにかく広い根室管内。コロナ対策とともに医療問題や、生乳生産量日本一の別海町、水産資源が豊富な標津町・羅臼町、ロシアとの領土問題、矢臼別演習場を抱えての軍事問題など、日本のあらゆる課題が凝縮したような地域なのです。だからこそ各党の力が見極められるし、日本共産党も同じく力が問われます。

 思わずマイクを握る手に自然と力が入り、各地に党員・支持者のみなさんが駆けつけてくださるだけに、ますます訴えにも力が入ります。「今度は必ずだね」と声もかけてくださり、標津町では手作りの煮物・生姜焼き・焼鮭など盛りだくさんの昼食もいただいて、とても励みになりました。

 標津町では突然にもかかわらず、JA標津の下西和夫組合長が懇談の時間を割いてくださいました。マスクやワクチンなど国内で賄えなかった現実に触れて、「食料もそうですが日本が自給できる国へと立て直す時ではないでしょうか」と、私が演説で述べているフレーズどおり話されたことに驚きました。そこまで誰もが同じ思いを持つほど、今の日本は行き詰まっているということではないのでしょうか。

 30年前に海外へ行った時に、当時の右肩上がりの経済力ゆえ日本が注目されていたのを肌で感じたそうですが、今やあらゆる国内自給ができていない実態を憂いていた下西組合長。新しい政権に代えて立て直さなければ。

 萬屋昭洋組合長らが応対してくださった羅臼漁協では、昨年に比べてホッケは獲れているものの、10年ほどで全体の水揚げ量が大幅に下がっていることの課題をうかがいました。特に秋鮭の落ち込みがひどく、孵化放流しても帰ってこないのですから徒労感とともに、放流事業の費用負担が生みだせかねないところにまで来ているのです。先週うかがった留萌管内も同様で、まさに全道的な大きな課題です。

 加えてTACによる数量管理、ロシアのトロール船による乱獲と漁具被害などにも話が及びました。漁協で3年前にアンケートを取った時に後継者がいるのは3分の1だったそうで、持続的な価格安定、漁具への補助などが必要との話には納得。つまりは国の水産政策と予算が不十分なのであって、位置づけを高めるために私もがんばりたいと述べました。

 明日は釧路市・釧路町をまわります。

 【今日の句】どの町も 食を支える 中心地

2021年7月11日日曜日

実現の力になる党として

 来月に市議選を控えた根室市。日本共産党は鈴木一彦・橋本竜一の両市議が挑みます。コロナ禍やロシアとの領土問題未解決ゆえに生まれる打撃に対して、道理ある領土交渉を求めつつ一致点での要求実現にも力を尽くしてきたのが、党根室市議団の歴史なのです。道小選挙区7区予定候補の石川明美さんと応援に駆けつけました。

 高校までの医療費助成拡大、水道料金の減免拡大、除雪ボランティア制度の実施、学校給食の無償化など、まさに市民の命綱として大奮闘してきた市議団。鈴木さんは「前にいた市議の時代からも要望してきたことです」と謙遜していましたが、いつも市民と結びついている日本共産党だからこそ実現の推進力となってきたはずです。

 コロナ禍による影響を聞く市民アンケートも約200通もの回答が寄せられました。収入面など生活悪化は33%に及び、収入が半分以下という方も5%を超えました。市政に望むことでは「市立病院の医療体制充実」が圧倒的に多く、コロナ対策で役立ったのは「特別定額給付金」「持続化給付金」だとの回答を見て、生活の深刻さが顕著なのです。

 決起集会や街頭演説には多くの党員・後援会員さんが駆けつけていただき、鈴木さんは「領土交渉が進まないなかで苦しむ市民の声を届けていく」、橋本さんも「寄せられてきた悲鳴の声を、しっかり市政に反映していきたい」と街頭からも決意表明。私も「市民の命綱としての2議席、国へも発信していく2議席を確保させてください」と力を込めつつ、市議選の後に総選挙となる可能性が高いだけに「地方政治から国政まで、揺るがずがんばる日本共産党の比例議席回復を」とも訴えました。

 鈴木さんと私、橋本さんと石川さんとに分かれて、支持者などへのあいさつまわりでも「本当に五輪はやるのかい、どうしようもないな」「いつも共産党に入れているんだからがんばって」など不満や激励などが寄せられる一方、「別の市議もあいさつに来てたよ」と激戦の一端も垣間見えました。根室市に縁のある方は応援の輪を広げていただけるよう、心からお願いします。

 【今日の句】どの町も 命綱たる 党議員