2021年8月7日土曜日

今こそ立ち上がろう

 今日のオンライン演説会、お聞きになられたでしょうか。いつでもこちらで視聴できます。小池さんの迫力をうけて、必ず北海道では比例議席の奪還をとの決意も高まりました。道内の小選挙区予定候補や私の訴え、また先月の東京都議選へ応援に行った若い世代の感想交流もあります。ぜひ、ご覧ください。

 小池さんも強調していましたが、もはや菅首相に政権をまかせるわけにいきません。コロナ対策は無為無策というより、もはや打つ手なく国民にガマンや自己責任を強いるのみ。国会も開かず、国民への説明もなく、いったい誰のために政治を進めているつもりなのでしょうか。それを実感したのが、演説会に先立っておこなった道内の各団体・労組とのオンライン情報交流会でした。

 一気に「第5波」が広がり、政府の「原則自宅療養」など方針も急転換するなか、現場の不信感や不透明感は増しています。本当は足を運んで聞き取るべきですが、各団体同士での交流もできるのはオンラインならでは。真下紀子・菊地葉子の両道議も参加しました。

 何より「原則自宅療養」についての不満が次々。「ここまで来たか、民を見捨てるのかと驚き。医師や看護師を多く配置しないと、この要請には応えられない」「政府の解説文書では少し変わったが、通知の本文そのものは変わっておらず方針を変える気がない」「道へ要請をした時に聞いたら、道も『報道を見て知った』とのことだった」などのほか、介護にかかわっても「高齢者が自宅療養となればケアプランも全面改定が必要。不可能だし、かかわる人は『そんなの無理』と思っている」との発言に、至るところで影響が大きいと痛感しました。

 そもそも国民の命と健康を守る政府の本気さが見えないことに、根本的な不信があります。「みずから濃厚接触となり、結果が出るまでの数日間、精神的につらかった。だからPCR検査をどこでも受けられるようにしてほしい」などのほか、「勤めて4ヵ月の介護職員がゲッソリ痩せて辞めることに。もう現場への丸投げはしないでほしい」「今年の新卒看護師は、昨年のうちに実習を積めなかった。ギャップを感じて離職する人も多い」など、切迫した状況が伝わってきます。

 同時に、国や道への要請なども強めていることが交流されました。生活と健康を守る会は、8月21日におこなう全国いっせい電話相談で相談員を倍にするとし、北商連は一時支援金などの申請の支援、農民連は食料支援の輪が農協にも広がっていることを話されました。医療や介護の団体・労組からも、緊急対策とともに来年の診療報酬改定も見据えた要望もしていこうと声があがりました。黙っている場合ではないし、要求実現の思いは高まっています。

 命と健康を守るために、今こそ立ち上がろう。何としても比例議席の奪還で、私もお役に立ちたい。

 【今日の句】画面から 熱い気持ちを 伝え合い

2021年8月6日金曜日

日本が変われば世界も変わる

 あらためて原爆死没者に哀悼の意を表し、被爆者援護と核兵器禁止条約の署名・批准をとの決意の日。原水禁世界大会(オンライン)にも参加し、日本が変われば世界は変わる、核廃絶へ大きな力になることも確信になりました。

 追悼行事や街頭行動などがあるなか、私は道被爆者協会が主催する原爆死没者北海道追悼会に参加。昨年4月から1年間で亡くなられた被爆者は16人、いま道内にいる被爆者は232人(3月末現在)です。平均年齢は84歳を超えました。「黒い雨」訴訟で勝利判決が確定したものの、早く多くの被爆者を救済するべきです。そして核兵器の非人道さを語り継ぐ活動も、私の世代も含めて、さらに力を尽くしていかなければ。

 広島の爆心地3km先の自宅で被爆した金子廣子さんの話を聞き、その非人道さがひしひしと胸に迫ってきました。割れたガラスを浴びて血だらけになったお父さん、学校の朝礼中に熱戦と爆風を浴びた姉(三女)が亡くなった時、肩にウジがわいていたこと-ー金子さんは自分の一生を振り返り「核兵器を禁止する条約ができるところまで来た。あとは日本政府が批准できるよう、残る人生も力を尽くしたい」との言葉も、また胸に突き刺さりました。

 そう、唯一の戦争被爆国である日本が核禁条約を批准すべきだし、それは大きな変化になるのです。世界平和の貢献になり、これまでの被爆者の苦難にも応えることになるでしょう。国連で条約交渉のとき、不在だった日本政府の席に置かれた Wish you were here (あなたがここにいれば)とのメッセージを思い出します。世界は日本を待っている。いま私たちが声をあげることを、世界は待っているのです。

 広島の平和記念式典で、こともあろうに菅首相が「唯一の戦争被爆国」など原稿1ページ分を丸ごと読み飛ばしてしまいました。私も猛暑のなかでの演説はシャンとしないこともありますが、もし菅首相が判断ができないほど疲れているのなら休息も必要でしょう。そうでないというなら、まさに「心ここにあらず」で、核廃絶に向けた意思もない、被爆者に対する思いもないということではないのか。今日と9日が日本にとって重要な日であるということを、まったく理解できていないなら総理失格です。

 今日の平和宣言には「核抑止政策からの転換」が明記され、「一刻も早く核兵器禁止条約の締約国になる」ことを政府に求めました。世界に13,000発もある核兵器の使用は人類の滅亡につながるだけに、抑止力として成り立ちません。それなのに核兵器・核抑止に固執し、さらなる軍拡競争を招き、緊張を広げている悪循環こそ止めなければ。その悪循環に楔(くさび)をうつのが核禁条約なのです。

 合間に党道委員会事務所の近くでも宣伝。通り過ぎる方が手を振って応えてくださるなど、菅政権への不満が広がっていることを実感します。今日も1日あたりのコロナ陽性確認数は全国で過去最多となったのに、政府からの具体策が見えてきません。

 明日は党道委員会のオンライン演説会。午後2時から日本共産党北海道委員会 Youtube チャンネルでご覧ください。メイン弁士は小池晃参議院議員・党書記局長で、私はじめ道内の小選挙区予定候補の訴えもあります。

 【今日の句】この夏も ああ許すまじ 原爆を

2021年8月5日木曜日

菅首相から切迫感も伝わらない

 感染拡大が止まりません。政府の取り組みとともに、感染防止の対策を身のまわりでも。札幌では競歩が始まり、所用で大通公園の付近を通ったのですが、町行く方の高揚感はないように見えました。選手村でもクラスターが発生しており、これから世界への感染拡大につながらないかが心配になります。

 党道委員会で、北海道に「核のゴミ」を持ち込ませない街頭宣伝に取り組みましたが、政府が「重症者以外は原則自宅」とした問題を冒頭に訴えました。野党でそろって撤回を求めていますが、本当に進めるつもりなら政府から責任もった発信が必要なはずです。それさえないから政府への不満が募るばかり。宣伝は夕立のような雨にもあたりましたが、あたたかい激励もいただき、ありがたい限りです。

 北海道では今日340人(うち札幌220人)ですが、西浦博・京大教授によれば感染者が2.2倍ペースではお盆のうちに1000人、8月後半には6000人を超える計算といいます。実際は、それだけの検査数となるかということもあるので、かなり市中に広がっているという状況になります。政府は予備費も使って、医療や保健所の体制確保、業者へのじゅうぶんな支援、社会的検査の拡充など急ぐべきではないのか。切迫感さえも菅首相からは伝わってきません。

 道高教組では、道立高校をめぐる課題をうかがいました。小中学校では公費で1人1台の情報端末が提供されますが、道立高校では私費負担が基本とされています。しかし、購入した以上は学習教材・授業計画をどうするのか、タブレットでなくスマホではダメなのか、どのメーカーなどで準備するのかなど、要は「上からの導入計画」であるために現場は振り回されているのが実態なのです。

 また、今後3年間の「公立学校配置計画案」が道教委から6月に発表され、留辺蘂高校の募集停止などを進めようとしています。これに対して、道教委が旗を振ってきた総合学科の同校は「道教委の言ってきた魅力ある学校になってきたのに」(北見市長)との意見も出される次第に。少人数学級へ進もうという時に、機械的な統廃合は逆行しているのではないのでしょうか。

 多忙化と教員不足の解決こそ、いま教育行政が取り組むべき優先課題。さまざまな児童・生徒に向き合う時間や、豊かな学びにつながるような教材研究の時間を、どう保障するか。国に向けての発信も強めたい。

 【今日の句】言葉だけ 安心振りまき また不信

2021年8月4日水曜日

こんな方針は撤回を

 政府の「自宅療養」方針の撤回をと野党は一致、私は道労連などの「いのちまもる緊急行動」に連帯参加。怒りが爆発、不信は増大、「棄民政治を許せるか」との声も。ニューズウィーク日本版の見出しは「自宅療養で国民を見殺しにすると決めた菅首相」。野党だけでなく自民・公明からも撤回の声が出始めました。

 「訪問看護で在宅患者すべてを24時間、駆けつけて診られません。看護師が足りないのをどうするのか、診療報酬をどうするのか、自宅は病院じゃない」(道医労連)、「私たちの職員はがんばっている。菅政権のひどいやり方は許せません」(道民医連)など、マイクを通じた告発の言葉一つひとつが重い。三上友衛議長は「国民の命を守れない菅首相は辞めてほしい。いっしょに声をあげよう」と呼びかけました。

 大粒の雨が時折降ってくるなか、おそろいのTシャツと「#自宅は病床ではない」との目を引く横断幕に視線を向けていく方が多い。私も野党が一致して撤回を求めたことの報告と、必ず総選挙では政権交代をと強調しました。このまま菅政権が続けば、無責任さがひどくなる一方に違いありません。

 まん延防止措置が再び適用されたことで、飲食店などは再びの打撃です。ある喫茶店でも「減収なうえ、仕切りや消毒液などの支出分も増しています」と述べられ、各種支援金の支給の遅さや、書類不備だと何度も突き返されることも話題に。自然と「選挙があるよね」との言葉もあり、菅政権への審判をとの思いがふつふつ沸き起こっているのを実感です。

 コロナ禍とは別にJR貨物にかかわる懇談・調査を進めていて、今日は北海道支社からも話をうかがいました。何より北海道の特徴は農産物輸送で、実に6割ほどを占めています。自然災害のある年は減少、豊作の年は輸送量も増加と非常にわかりやすい実態なのです。本州からの生活品輸送も含めて、まさにライフラインとしての役割であることを再確認。問題意識の発端は、有珠山噴火にともなう代替路線としての函館本線(山線)についてだったのですが、いろんな角度からの検討が必要です。働く方からの話も聞けましたが、これは別の機会に。

 今日は党創立99周年の記念講演。ぜひ、こちらでご覧いただきたいです。日本共産党のことも、コロナ禍のことも、これからの日本社会の進路も、よくわかる講演です。著名人3人からのメッセージ、勢ぞろいした東京都議団の姿も嬉しい。明日もがんばります。

 【今日の句】よく見えた 自己責任の 冷酷さ

2021年8月3日火曜日

苦しむ国民を見捨てるな

 「重症患者ら以外は自宅療養を基本に」(菅首相)。しかし自宅療養者が悪化した場合の対策や、訪問診療体制の保障など見通しはあるのでしょうか。政府が白旗を上げたに等しく、もはや五輪を中止してコロナ対策に総力をあげるべきです。

 重症とまでいかない中等症でも、多くの方にとっては最も苦しい症状といいます。重症までくれば生死にかかわる状態で、ある人が「重症とは危篤寸前のことだよ」と述べたことに、なるほど納得。もはや死ぬ直前でないと病院に来るなということなのでしょうか。医療機関の責任ではなく、ここまで感染拡大を放置してきた政府の責任ではないのか。

 そうでなくても医療機関はワクチン接種に振り回され、キャンセル業務に追われ、赤字続きで看護師のボーナスカットというところもあります。ことの深刻さを菅首相が認識していないのなら、これほど国民の命と健康にとっての悲劇はない。何度でも声にして、今度の総選挙では必ず菅政権を代えなければ。

 「しんぶん赤旗」記者と札幌大通公園を歩きました。明後日からの競歩を前にした準備が進んでいます。警備員の姿も目立ちましたが、どの方も暑そうで、気温を見たら34℃。コロナ禍というだけでなく、選手や関係者などにも過酷な環境のもと開催すべきなのかと疑問は消えません。5月のテスト大会後に感染者が急増した北海道。また同じことを繰り返してはなりません。今からでも中止の決断を!

 全北海道教職員組合にも足を運んでの懇談テーマは「教員免許更新制の廃止」。この夏季休暇も、地域によっては泊りがけの講習などを自費で受けるなど多忙が解消されない原因の1つになっていた制度ですが、政府で廃止の動きが出てきているのです。懇談は川村書記長・新保副委員長が応対してくださいました。

 ちょうど全教としても「一言署名」を集めていて、記者会見もおこないたいとのこと。その「一言」には、「ただでさえ忙しいのに土日も長期休暇もなく、心を病む教員が増えてしまう」「必要なのは教材研究の時間です」など、わずかながらも教育現場にいた自分としても「一言」には共感と納得です。文科省の調査でさえ「負担になっている」と8割もの教員が回答しているのです。

 安倍「教育改革」の一環とされた制度でしたが、統制を強めるがための教育行政の破綻は明らかです。現場の負担が増えることだけでなく、せっかく免許を持っているのに現場に戻らない(戻れない)ため教員不足も解消されないという実態もあります。前へ進めるために私も力を尽くしたい。

 【今日の句】国会も 会見もなく やり過ごし

2021年8月2日月曜日

子どもたちが安心できる場所に

 厳しい暑さが続いています。クーラーのないわが家も昨夜は窓を開けて寝たら、いくぶん寝苦しさも解消。まだ8月も始まったばかりですので、熱中症など引き続きお気をつけください。

 ところで子どもたちは夏休みで、わが家の小学生も学童保育で山へ川へと駆けまわっています。コロナ禍で気分爽快さも半分かもしれませんが、町とは違う、自然のなかに広がっている空気の違いを味わってほしい。朝から弁当を作ったり準備に追われたりと慌ただしいものの、このような子ども時代を保障してあげたいとの思いは強まります。

 今日の「しんぶん赤旗」で、昨日まで広島市で開かれていた全国保育団体合同研究集会の様子が報じられていました(こちら)。オンラインによるシンポジウムや分科会だったようですが、コロナ禍で矛盾が深まっているだけに、討論は熱く進められた様子が記事から伝わってきました。

 おとな同士の対話も減り、気持ちのすれ違いが分断を進め、子どもも「コロナだから仕方がない」と我慢を重ねる現実に、保育士はじめ子どもにかかわる仕事に就いている誰もが向き合っています。だからこそ保育園も幼稚園も、学校も学童保育も、子どもたちが安心できる場所にすることが一番大切だと思うのです。

 一方で、バスのなかでの熱中症など悲しいことも起きた背景に、じゅうぶんな人員確保や園運営への財政支援という角度の問題はなかったでしょうか。保育園は子どもだけでなく親にとっても大事な場所であることを私自身も実感しながら過ごしただけに、本当に胸が痛みます。検証は必要ですし、現場の責任だけにとどまらない構造的な問題にも目を向けたい。

 今日は朝に札幌駅周辺で街頭宣伝でしたが、通勤する方も少し減っているかのような。感染の急拡大を前に、お互いに気をつけあいましょう。もちろん政府の対策強化は、くりかえし訴えます。

 【今日の句】うっすらと 月が照らすは 子の寝顔

2021年8月1日日曜日

もはや我慢の限界

 道労連の定期大会で来賓あいさつ、その後は札幌市南区へ。昼に続き夜のわが家も、いまだに暑い。訪問先では体調がすぐれないという方もいましたので、熱中症にはお気をつけください。水分・塩分、休養・栄養、私も気をつけます。

 道労連の来賓には、全労連の黒沢事務局長が見えられていました。道労連の議長をされた後に全労連へ行き、久しぶりにお会いしましたが変わらずパワフルな黒沢さん。あいさつだけで私は会場を後にしたのですが、熱心な討論がされたと思います。コロナ禍のなかで、要求実現へ運動と団結に力を注いできた道労連の役割は、本当に大きいのです。

 三上友衛議長は秋までにおこなわれる総選挙にも触れて、「命を守るためにも政治の転換を」と呼びかけました。「命を守る」が、どこでもスローガンのように繰り返されます。それだけ切迫した状況なのに、対策どころか国民の現実に見向きもしない菅政権に、もはや我慢の限界。たたかう労働組合としての伝統の力で、いっしょに政治を変えようと私も呼びかけました。

 南区へ移動してあいさつまわりをしていると、「私は五輪に反対。札幌でも冬季五輪は誘致しないで」との声。「もう菅さんはダメ。今度は共産党は伸びるよ」との話もいただきましたが、選挙は簡単なものではありません。これだけ総理への不満が強いものかと、あらためて歩くなかで実感しました。

 千葉なおこ札幌市議との街頭演説でも、車を止めて降りてきた方が「野党がしっかりしないとダメだ。今度は共産党に入れるから」。別の場所でも足を止めた方から「三石(現・新ひだか町)で近(こん)町議と知り合いだった。ずっと家族で共産党を応援しているよ」と声がかかり、本当にありがたい。暑さをものともせず、党員・後援会員さんも駆けつけてくれて大いに励みになります。

 それにしても厳しい暑さが続く今の札幌で、マラソン・競歩の実施は過酷すぎないか。朝7時のスタートという時点から体調管理が大変なのに、7時でも25℃くらいとなることでしょう。感染爆発のもとでの開催ということも含めて、あまりにゆがんだ今回の五輪と言わざるを得ません。

 【今日の句】最大の危機は 総理の無対策