2018年9月1日土曜日

命を守る職場で、命は守られているか

 北海道医労連の定期大会で来賓あいさつの機会があり、ふと思いました。安倍首相は、どれだけ医療・介護の現場を知っているか--。

 だって私が現職のときも、安倍首相から「看護師を増やします」とか「夜勤改善を急ぎます」という言葉を聞いた覚えがないからです。代わりに「持続可能な社会保障制度」という言葉は、何度も耳にしました。要は「予算は増やさないので、自分たちで何とかしてください」ということです。

 日本医労連がとりくんだ夜勤などの実態調査を読みました。看護食では3交代夜勤が増えているものの、依然として2交代が4割あり、16時間以上の長時間夜勤も蔓延しています。勤務と勤務の間が8時間未満というのが約5割(!)あり、これでは疲れも取れないだろうと読みながら胸を痛めました。

 特に若い職員は、研鑽の時間や経験不足も重なっての長時間労働になりがちです。KKR札幌病院での新人看護師の過労自死事件が頭に浮かびます。看護師と同様に、介護職場でも労働条件の改善が急がれます。

 命を守る現場で、命が脅かされてはいけないのです。過去最大規模に膨らんだ軍事費の一方で、明日の生活をも不安に思う方が多くいます。働く人も、患者も、利用者も!

 来賓では社民党・浅野隆雄さんも見えられていました。始まる前の会話では、沖縄知事選のことが話題に。ひと時の交流でした。道医労連の大会でも玉城デニーさん応援の提案があるとか。「オール沖縄」に、全国での「市民と野党の共闘」の力で必ず勝利したい!

 夜は、うちの子どもたちがお世話になっている学童保育で、退職する指導員さんのお疲れさま会。あまり私も家にいないだけに、指導員さんの存在は大きなものです。どれだけ助けられてきたことか、感謝しかありません。本当にありがとうございました。

 【今日の句】強権は 命軽視の 裏返し

2018年8月31日金曜日

北海道が好きだから原発反対

 今日は札幌市白石区を中心にまわり、夜は道庁前の反原発抗議行動へ。小樽市長選挙をたたかった鳴海一芳さんも参加されていました。

 私もスピーチで触れましたが、原発反対のリーダーが誕生したらこれほど嬉しいことはありません。結果は残念でしたが、鳴海さんが選挙の後にすぐ道庁前に戻ってこられたことも嬉しいこと。がっちり握手を交わしました。

 北海道を愛するがこそ、原発はなくしたい。あらためて私も、そう感じました。

 北海道新聞の世論調査では、北海道について「好き」「まあ好き」と答えた人は95%にも及んだそう。嫌いだったら住む気も起きないでしょうから、この数字自体は当たり前に思うのですが、大事なのはその理由。北海道の魅力について聞いたら「大自然」62%、「農水産品」61%、「水や空気がきれい」52%、「雄大な景色」36%の順でした。

 このような魅力は、やっぱり原発と共存できないと思うのです。同じ世論調査で原発について聞くと、最も多いのは「速やかにゼロ」で約3割。今後の電力確保について「現状通り原発を柱にする」は9%ですから、少なくとも原発に依存した社会をやめようという声が多数。あとは政治の決断です。私も引き続き「原発ゼロはできる」ことを広げていきたい。

 白石区では、さとう綾市議予定候補、前回の総選挙で同じ比例候補だった川部竜二さんらと支持者などを訪問。生活保護を利用している方のお宅では、ちょうど食事をしていた時でしたが「いいから上がって」。ご飯に納豆、買ってきた総菜1パックが並んでいました。「こういう生活をしていることを安倍首相はわかっているのか」と訴えたいがため、わざわざ家に入れてくださったんです。

 生活への不安だけでなく安倍首相の不正直・不誠実な態度への不満が、行く先々で語られました。何としても政治を変えたい、私も再び国政の場でがんばらねばとの思いが強まります。私からも決意を語ったり激励するなかで、3人の方が赤旗日刊紙を短期間ながらお読みいただけることになりました。「少しだけど役に立つなら」と声をかけていただきましたが、その思いを受け止めて私もがんばりますから!

 【今日の句】愛国を 言うけど総理 売国か

2018年8月30日木曜日

子どもたちの声を受け止めて

 今日は札幌市清田区や団体訪問・懇談へ。予報以上(?)に強い雨で、東北・北陸地方での大雨も心配されています。ご警戒ください。

 清田区では吉岡ひろ子市議予定候補と、支持者や「しんぶん赤旗」読者のお宅を訪問。安倍政権に対して厳しい意見が共通して出され、変えるためには野党共闘でがんばる日本共産党を大きくしてほしいと私からも訴えました。吉岡さんも来年は4度目の市議挑戦だけに、今度こそ一緒に勝利を迎えたい!

 ところで、2017年度は、児童虐待の相談や通告を受けての児童相談所での対応数が過去最多となったことが厚労省から発表されました。件数は13万3778件。都市圏が多く、北海道は5133件でした。胸が痛む数字です。子育ての悩みと誰かと相談できる状況があれば、防げるケースも多いとと思います。

 昼食を清田区事務所で吉岡さんらと食べていたときに、夏休みが明けるこの時期に子どもたちの自殺数が多いことも話題になりました。生きることを拒む理由や苦しみを口に出せず、誰とも相談していない場合もあります。親御さんにとっても痛恨の思いでしょう。いまSNSでは「#不登校は不幸じゃない」がトレンドになっていて、どのような形でも命を失くさないでほしいと、私も心から願っています。

 児童虐待の増加も、登校への拒否も、根っこはつながっているように思います。子どもにとっても親にとっても「生きづらい」「生きにくい」日本社会になっていることがあるのではないでしょうか。集団同調、つめこみカリキュラム、教師の多忙なと、学校では「余裕」が奪われてきています。家庭を見れば、長時間労働、広がる貧困、近所で結びにくくなっている人間関係など「結びつき」が奪われてきています。子どもが孤立化・孤独化せざるを得ない状況になっているのではないでしょうか。そのうえに強烈なまでの「自己責任」が日本社会を覆っています--この発信元は政治ではないのか!

 子どもたちや学校に、何を急がせているのでしょう。いつから子育てを自己責任の範疇だけで考えるようになったのでしょう。子どもが「子ども時代」を送るために必要な「余裕」を、誰が奪っているのでしょう。日本社会全体が、不寛容な状態に追い込まれていないでしょうか。子どもたちの、声にならない声を受け止める政治になっているのでしょうか。

 わが家にも2人の子どもがいますが、それほど誇れるような父親でもないと自分では思っています。しかし、彼らの話を正面から受け止めることぐらいは、しっかりやっていきたい。そして自分の子どもたちだけでなく、どの子どもたちにも同じ立場で接していきたいのです。

 何より、新自由主義と国家主義がベースとなるような安倍政権の教育政策を変えたい。子どもたちの未来を決めるのは、彼ら1人ひとりです。

 【今日の句】まっすぐな思いを どうか忘れずに

2018年8月29日水曜日

市街地も農村でもオスプレイNO

 来月10日から、北海道各地での日米共同訓練が計画されています。MV22オスプレイ参加の訓練は中止をと、道や道防衛局へ要請しました。

 道には菊地葉子・佐野弘美の両道議と佐々木とし子道議予定候補(帯広市)、道防衛局には加えて太田秀子札幌市議・藤田俊輔恵庭市議・森つねと道議予定候補(札幌中央区)らで、要請項目は実施中止とともに情報公開や住民説明、体験搭乗をしないこと、北海道での軍事訓練の拡大強化をしないこと--などです。

 昨年も実施された、この訓練名はノーザンヴァイパー(NV)。ヴァイパーとは毒蛇との意味のようで、転じて「腹黒い人」という意味もあるようです。腹黒いのは道民ではなく、戦争できる国づくりへ進む安倍首相そのものではないのでしょうか。

 道防衛局には、私から「そもそも目的は沖縄の負担軽減ではなく、陸自と米海兵隊の相互運用性の向上ではないか」と強調しました。結局は作戦や運用の一体化となります。いっしょに海外で軍事活動をおこなうことになるではないか、戦争できる国づくりではないのか。道防衛局は、沖縄の負担軽減につながるとくりかえしました。

 佐々木とし子さんは、帯広市上空からの写真を示しました。帯広駐屯地の周辺には、幼稚園から大学まで15もの教育機関が密集する住宅地です。オスプレイの補給拠点とされていることを市民は先月まで知るすべもなく、広がっている不安の声を佐々木さんが代弁しました。道防衛局は、安全や情報提供に努めるとの回答でしたが、まったく不安解消とはなりません。

 加えて私からは、昨年に引き続く上富良野(昨年は天候不良のためオスプレイは未飛来)、新しく演習地とされた矢臼別とて住民や農家が不安を抱えていることを訴えました。矢臼別演習場では、沖縄県道104号線越え実弾訓練が移転されて20年を越えて、当時の「訓練は同質・同量」という約束も守られず訓練の固定化・拡大ではないかと批判もあがっています。沖縄の負担軽減を口実に、北海道はじめ全国で訓練が拡大していくことなど許されないと強調しました。そもそも沖縄の負担軽減は、真っ先に米国に求めるべきことではないのか。

 高橋知事は、オスプレイ訓練を容認なのでしょうか。北海道を有力な演習場と考えているのでしょうか。憲法9条を改悪して、戦争できる国づくりに加担する北海道にはさせません!

 【今日の句】官邸の 上を自由に 飛ばせるか

2018年8月28日火曜日

この看板に偽りなし

 デスクワークの1日で、机上も少しスッキリできてホッ。データ化は進みつつも紙の書類や資料はまだまだ多いので、月に一度は苦労しながら整理します。

 ところで事務所の近くには、写真のような看板が立っている交差点があります。グリーン九条の会(こちら)が10周年を迎えたのにあたり、屋外看板を設置したのです。3枚の看板にちなんで「スリービルボード」の文字も見えます。

 初めは左の看板に「驕る平家は久しからず 平家物語」、真ん中に「経済の視点で平和を考える おかげさまで十周年グリーン九条の会」という看板でした。右は引き続き、変わっていません。

 自民党総裁選や沖縄知事選を前に、この看板に偽りなし!と感嘆しました。通行する方で、看板を見ながら溜飲を下げる方もいることでしょう。このようなセンスを私も磨きたいと思ったのでした。

 【今日の句】いつまでも あると思うな 虚構支持

2018年8月27日月曜日

国富の喪失

 月曜日は朝宣伝からスタート、道原発連の宣伝・署名行動にも参加。署名する方が多い! 道外の方からも「いいですか?」と声をかけられました。

 今日の北海道新聞では、2014年に福井地裁で大飯原発再稼働差し止め判決を出した樋口英明・元裁判長のインタビューが掲載されていました。宣伝で私から紹介もしました。

 この訴訟で争点となったのが基準地震動。地震に耐えられる設計かということですが、判決前の10年で、基準地震動を超える地震が実に5回も起きているのです。日本の原発は、各地で危機一髪だったと言えるのではないでしょうか。

 この事実ももとに樋口さんは「真の保守にも革新にも、納得してもらえるように」と「国富の流出」について次のように書いたのでした--「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失である」--。

 福島で故郷に戻れない現実。故郷を避難してきた方々の苦しみ。責任を逃れようとする東京電力や政府。そのうえ賠償金の原資には、柏崎狩羽原発の再稼働を見込むという理不尽さ。ここまでの現実を前に、原発を正当化する理屈は何なのでしょうか。使用済み核燃料だって処分方法は決まっていないのに!

 安倍首相が自民党総裁選への出馬を表明しました。憲法改悪や消費税増税などとともに、原発再稼働では石破氏も同じ土俵にいます。やっぱり自民党政治を大元から転換しなければいけないと痛感しています。新しい政治に本気で変えたい。

 【今日の句】帰れない 痛みを総理 知ってるか

2018年8月26日日曜日

あまりに理不尽な日本社会を変えよう

 今日は紙智子参議院議員と札幌市内を南へ北へ。さわやかな青空は、秋近しを思わせました。

 南区の党と後援会「ふれあいまつり」では、着いたとたん目に入ったのがニジマスの塩焼き! 時間があれば私もゆっくり口にしたいところでしたが、紙議員ともども参加されたみなさんにあいさつまわり。元気な笑顔に、たくさんお会いすることができました。

 藤野太鼓でオープニング。子どもたちの力強さに大きな拍手が湧き、戦争させない北海道の風・事務局長の小林さんのあいさつでは「野党共闘を進めるためにも、共産党自身が大きくなってほしい」との力強い一言も。紙議員と私が来年の参院選に向けた決意を述べて、千葉なおこ札幌市議予定候補とも並んで激励をいただきました。

 その後も参加者と話をしていくなかで、40代の男性が入党してくださいました。道庁前での反原発抗議行動に参加されていた方で、私や森つねとさん(中央区・道議予定候補)が訴える姿に共感してくださっていたとのこと。本当にうれしい一幕でした。いっしょに原発ゼロの社会をめざそうとガッチリ握手しました。

 その後は札幌北部民商「ふれあいまつり」へ、短時間でもと顔を出しました。子ども連れが多く、会場は大盛況! 小室正範市議予定候補ともバッタリ、ここでも会場のみなさん笑顔ばかりで、「応援してるからがんばって!」との掛け声もいただきました。

 東区の党と後援会「女性のつどい」には、宮川潤道議、太田秀子・平岡大介の両市議も参加してテーブルごとのトークで安倍政権を変えようとの思いを語りあいました。年金はじめ老後生活への不安、子どもたちの成長をゆがめるような社会、平和を壊す安倍政権への不満などなど、ともかく会場が「安倍政権を終らせたい」という思いが充満するような熱気で、私の訴えにも力が入りました。

 子どもたちには競争主義のもとでの選別と上からの愛国心・道徳心の押しつけがあり、ブラック校則でもしばられ続け、高等教育でも日大アメフト部のように暴力を強制され、東京医大のように女性というだけで入試は減点されるなど、とても理不尽だらけの日本社会。政治の責任も大きい。ウソとごまかしばかりの安倍政権では政治も社会もモラルが壊れていくばかりで、とても居座りをさせておくわけにはいかない!

 急いで駆け回りながら、こうやって多くの方と話し合い、つながりあうことが政治を変える土台になっていることに気づきます。草の根の党である日本共産党の存在意義は、ここにあり。私も元気をもらった1日でした。

 【今日の句】一番の理不尽 あの人続くこと