2021年2月27日土曜日

仲間がいるからこそ

 「ぶれないで、ずっと共産党に入れてきたよ」という60代の方が入党してくださるなど、嬉しい出会いがあった今日の札幌市中央区の活動。若い時には、みずから「しんぶん赤旗」の購読を申し込んたこともあったそうです。いっしょに政治を変える仲間が増えるのは本当に嬉しい。

 亡くなられた児玉健次さんの演説会にも参加したことがあったとか。トイレでバッタリ会ったことも思い出だよと、しみじみとした思いにもなりました。「今度の総選挙は必ず勝たないとね」と私も激励をいただき、決意も新たに。議席奪還は、応援してくださるみんなの願いなんです。

 ところで今日の昼食は党中央地区委員会事務所で、Sさん手作りのお弁当と豚汁をいただきました。豚汁にキャベツが入っていて「青森から来た友人の影響です」とSさん。果たして青森県ではキャベツ入りの豚汁が当たり前なのか不明ですが、豚汁や雑煮などは各地の違いがあって面白いものですよね。

 私が育った宮城県石巻市の小学校では炊事遠足代わりというのか、校庭で芋煮会をおこなったことがあります。1年生から6年生までが縦割りでグループを組み、校庭いっぱいにブロック塀でたくさんの釜戸がつくられ、いっせいに調理するのです。味は思い出せないけど、おにぎりと一緒に美味しく食べた覚えがあります。

 コロナ禍で国民に自粛や罰則を押しつけておいて政治家みずからは飲み歩くなどは論外ですが、仲間や家族などで一緒に食事をするのは楽しいもの。でも今は食べることさえ切迫している方がいるなかで、さらに政治が力を発揮するべきと思いました。

 【今日の句】根っこでは 年の差なんて 違いなく

2021年2月26日金曜日

あらためての誓い

 元衆議院議員の児玉健次さんが、24日に亡くなられたことが報じられました。葬儀は近親者にて済まされています。ご冥福をお祈りするとともに、私も大変お世話になったことに心から深く感謝しています。

 写真は昨年1月、道革新懇でご一緒した時のもの。安倍政権の改憲を許すまいと張りのある声で訴えられた児玉さんです。児玉さんは2003年の総選挙で議席を失って引退し、2007年に立候補した私と並んで訴える場面というのは、実は多くありません。今となっては貴重な1枚になってしまいました。

 変わらぬ穏やかな口調と、凛とした姿勢を思い出します。戦争体験をふまえての平和の思いと信念は、きっと亡くなる直前まで心の中で燃えていたと思います。自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の資料も、わざわざ事務所までお持ちくださいました。千歳川放水路の論戦と運動の経験から、道民を自然災害をどう守るのかとの資料や問題提起も、実はいただいています。託された課題の重さを、今さらながら痛感しています。

 一度だけ児玉さんのお宅にて、お話しをうかがったことがあります。内容は伏せますが、衆議院議員の議席の重みをズシリと感じたものでした。書棚には蔵書がズラリ。いちばん目についたのは日本国憲法の関連書が並んでいたことで、児玉さんの強い思いと近代日本政治の原点とがストレートに響きました。「好きなものを持っていってください」と言われたのですが、その約束をじゅうぶんに果たせなかったことを悔やんでいます。

 初当選したときに「がんばりましたね」と、やっぱり穏やかな口調で電話の向こうから激励をいただきました。2017年の落選時には「社会は前進していくものですよ」と、弁証法の視点での激励もいただきました。亡くなられたのは残念ですが、「残念」でとどまることを児玉さんは望んでいないはず。必ず議席奪還をと、あらためて心で誓っています。

 児玉さん、ありがとうございました。ゆっくり、お休みください。

 今日は札幌市厚別区・白石区へ。「入っていたんじゃないの」という支持者の方にあらためて入党してもらうなど、2人の方が仲間に加わりました。仲間の輪が広がっていくのは本当に嬉しいですね。

 この方は、お連れ合いさんが党員だったのですが亡くなられました。その後も市政事務所に顔を出してくれていたのです。ご夫婦ともども、ずっと日本共産党を信頼してくださっていたことに胸が熱くなりました。それに応える活動と党づくりをしなければと心から思いました。もう1人は公営住宅にお住まいで、住環境改善のために尽力されてきた方。「コロナもあって、こもっている方もまわりにいるんですよ」と心配されていて、支え合う社会をいっしょにつくりましょうと呼びかけるなかで決意してくださいました。

 道3区予定候補の伊藤りち子さん(比例重複)とも歩き、「ぜひがんばって」との声も。期待に応えなければ。

 【今日の句】遺志を継ぐ 議席の重み 今度こそ

2021年2月25日木曜日

首相の責任は重い

 なぜ総務省幹部は「東北新社」ばかり、これほど接待を受けたのか-ーこんな素朴な疑問は何も明らかになっていません。菅首相の長男が勤めている会社だから、という忖度が働いていたのなら森友・加計学園疑惑と同じ構図。長男を、菅首相が総務相時代の政務秘書官にしたから起きただろう問題ですから、首相も他人事にしないで責任を負うべきではないのでしょうか。

 報道で見るくらいでしたが、今日の国会もひどい。多額の接待を受けていた山田真貴子・内閣広報官は、長男との名刺交換さえ記憶にないし、あっても「比較的最近」だと答えました。最近のことを思い出せないのでは、仕事にならないでしょう。名刺交換も、私だって名刺1枚1枚に面会日を書いて保存するくらいだし、必ず記録も記憶もあるはず。何より面会者との整理ができない省庁幹部なんて、どうして幹部など務まるのでしょうか。

 菅首相が本当に問題だと思っているのなら、総務相任せにせず、全容と真相を明らかにするよう役割を発揮するべきです。1社の高額接待ばかりを受け続けながら、行政はゆがめられていないなんて信じられません。それなら総務省幹部は、見返りもなくタダで飲み食いすることを当たり前だと思っていたのか。役人も「東北新社」側も、そろって国会にて真実を語る必要があります。

 利権とカネがからむ政治・行政の姿を、これまで何度、目にしてきたことでしょう。行き着くのは、身内を特別扱いした政治家の責任です。その点で首相の責任は重い。

 さて、今日から道議会は定例会。真下紀子・菊地葉子・宮川潤の各道議と並んで、朝の宣伝に臨みました。本当はもう1人いれば会派を形成して代表質問ができるのですが、それができない悔しさ。国政でも道政でも、こうやって1議席の重みを痛感するのです。必ず今年おこなわれる衆議院選挙とともに、来年の参議院選挙、再来年の統一地方選挙と右肩上がりの結果を出していきたい。汚いお金にまみれないで、地に足をつけて活動する日本共産党の議席が増えることで必ず政治は変わります。

 【今日の句】記憶なく 仕事するのが 幹部とは

2021年2月24日水曜日

雪害を甘く見ないで

 昨夜からの大雪で、JR車内で一晩を過ごされた方、吹きだまりで自動車も動けない方など大丈夫だったでしょうか。雪かきに追われた方もいるはずです。まだまだ警戒が必要です。お気をつけください。

 空知管内での今年の豪雪は、まさに記録的。昨日からの岩見沢市での24時間あたり降雪量も過去最高といいます。国から特別交付税が一部繰り上げ交付されていますが、除排雪の体制は追いついているでしょうか。報道を見るだけでも相当の積雪量です。外出できない高齢者・障害者などの健康や食事面が心配になります。

 以前の岩見沢市豪雪では、ストーブの排気口が埋まらないかと見てまわったりもしました。農家がビニールハウス内で暖房をたいても間に合わず、つぶれてしまったハウスもありました。雪害の恐ろしさは、体感しないとわかりにくいもの。絶対に甘く見てはならないのです。

 JR北海道でいえば国鉄の分割・民営化以降は保線要員が削減されてきていて、沿線では臨時の除雪作業員(冬季に仕事のない農家など)を募集しています。昨晩の件は出発前の予報を超えて、集中的に雪が降り除雪列車を運行できなかったといいます。JR北海道には、国が監督命令を出して経営自立を迫っていますが、とても現実的ではありません。逆に路線切り捨ての口実となっている監督命令を、今こそ撤回するべきです。

 今日は会議の合間に、消費税廃止各界連絡会の宣伝に参加。株価が3万円を超えるなど株高が続き、日本の超富裕層の総資産は、この1年間で12.2兆円から24.4兆円に倍増しています。大企業の内部留保も、過去最高を記録し続けました。しかし、コロナ禍で労働者や業者は収入減少。こんなに格差が広がっていても、今の自民・公明政権は超富裕層へ負担を求めることをせず、国民には給付を出し渋っています。本当に腹立たしい。

 くらしや業者を応援するのなら、消費税減税へ足を踏み出す時。世界では52の国・地域で消費税(または該当する税)を減税していると井上元美・北商連事務局長。私からも「あきらめたら何も変わりません。国民に冷たい菅政権に対して声をあげましょう」と訴えました。税金の集め方を見直せば、減税分の財源はできるはず。大金持ちや大企業を大事にするのか、国民を大事にするのか-ー大きな分かれ道です。

 食堂を営んでいた両親のもとで育った私。多くの自営業者が苦しんでいる現実に胸が痛みます。私も子どものころに、店にお客さんが来ない日があると「うちは大丈夫なんだろうか」と心配したものでした。自己責任で片付けられないコロナ禍で、消費税減税や再度の給付金こそ政治の決断を。くりかえし訴えていきたい。

 【今日の句】いま一度 「雪は災害」 思い出し

2021年2月23日火曜日

時間がかかっても

 先日、うれしい報告をいただきました。私が現職の時、下請け業者への代金未払いがあり質問したのですが、元請け会社の責任が裁判で認定されたというのです。未払い分の一部支払いが命じられ、確定したとのことでした。

 宮城県石巻市で建設された災害公営住宅。従来は自治体が工事を発注しますが、民間が建てた住宅を、自治体が買い取る契約とされていました。施工業者はパナソニックホームズですが、外構工事を請け負ったのは梅本工務店で、そこから下請けへ。完成して支払いを受けるはずが、梅本工務店が失踪・倒産してしまったのです。自治体が発注していれば石巻市に元請け責任を求められますが、市は住宅を買い取っているだけ。行政責任もないというのです。「買い取り方式」の改善すべき課題と言えますが、ともかく下請け業者への未払い解決をとの思いで質問したのでした。

 結局は裁判でたたかうことになり、一審は敗訴したものの、仙台高裁がパナソニックホームズを元請け会社と認定したのです。判決は昨年11月25日に確定し「しんぶん赤旗」でも報じられていたのですが、私が見落としていたのでした。先日、北海道に来た高橋千鶴子衆議院議員から教えていただきました。国会での質問が、少しでも原告の支えになっていたのなら幸いです。

 この問題は公共事業のあり方や、元請け・下請けの適正な関係と責任の所在など、いろんな問題を含んで提起されていました。当時、国交省の官僚からも法制度上の観点をずいぶんと聞きましたが、なかなか現行法制では解決できる手立てがないまま質問に立ったことを覚えています。それなら裁判だと決断した原告と支援者には、心から敬意を表するばかりです。

 すぐに解決できない相談というのは、少なくありません。解決まで時間がかかるとなれば、あきらめざるを得ないという方も現実にいます。それでも可能な限りの対応をし、くりかえし要請や質問をすることから前へ進むこともあります。今回の件も、あきらめないことの大切さと、支える人がいることの大切さを、あらためて学びました。自分の土台として、しっかり位置づけなければ。

 【今日の句】接待も 時間をかけて やってたか

2021年2月22日月曜日

利権政治を切り替えよう

 総務省職員11人の倫理規程違反が明らかになりました。接待を繰り返すのは見返りを求めるからではないのか。関係者を国会に招致して、事実関係を明らかにするべきです。菅首相も東北新社から政治献金を受け、総務相時代から影響力を発揮できる地位にいたわけで、説明責任を果たす必要があります。私も街頭から訴えました。

 今日は道民医連から、道内選出の国会議員(紙智子参議院議員)への要請書を(私が代理として)いただきました。要請項目は、①75歳以上の医療費窓口負担の2割化を中止すること、②すべての医療機関・介護事業所に対し、緊急に減収分の財政支援を国に要請すること、③今後も発生が予想される感染拡大に対応できるよう、検査体制や公衆衛生政策の拡充など、充分な財政確保を行うこと-ーの3点です。

 「医師会でも75歳以上の2割化には反対の声があがっています。そもそもコロナ禍で進めるべきことなのでしょうか」と小内浩事務局長。コロナ患者を受け入れていない医療機関・介護事業所も含めた財政支援をしないと、昨年の減収分が重しになって、中小規模では事業が続けられない恐れがあるとの訴えも胸に響きました。しっかり国会へも反映させることを約束しました。

 そもそも社会保障分野は、国が自己責任や抑制を強いてきた歴史でした。今でさえ後期高齢者は窓口1割負担でも、受診を控える方は多くいます。医療費の負担増が実施されるごとに受診控えが起き、国保では保険料さえ払えないで深刻化するなか、病状が悪化して手遅れになる事例も報告されています。長野県で示されているように、健康診断や早期診療こそが病状の悪化を防いで医療費の抑制につながることを見れば、国の進めてきた方向は反対だったのではないでしょうか。

 コロナ禍の緊急対策とともに、新しい日本はケアに手厚い社会へと生まれ変わるようにしていきたい。とりわけ広域な北海道では医療や介護の体制が十分ではないし、それでも医師・看護師の献身的な努力によって道民の命と健康が守られていることを思えば、問われているのは政治の本気さです。利権がらみの政治は早く切り替えたい。私も力を尽くします。

 【今日の句】もうすべて 利権がらみを 出し尽くせ

2021年2月21日日曜日

困難の声はひっきりなしに

 各地でひらかれる青年・学生向けの食料支援が、私の地元(札幌市白石区)でも開かれたので足を運びました。政治家は寄付できませんので、相談事があれば話を聞くことにしています。伊藤りち子(道3区)・橋本みか(道5区)の両予定候補も駆けつけました。

 主催は「若者応援☆フードプロジェクト」実行委員会。中心となる民青同盟の青年たちに加え、生活相談の経験をもつベテランスタッフもいて、食料や生活物資をいっぱい抱えた後のアンケートや相談はひっきりなし。「アパートに入っていたチラシを見てきました」「友達から声をかけられました」など、いろんなルートで今日の食料支援を知ったようです。旅行用キャリーバッグを持参してきた学生もいて、それだけでも生活の深刻さが伝わってきます。

 「バイトのシフトが減ったので生活が大変です」という学生が多く、それほど大変ではないと初めは話していた学生も、いろいろ聞き出すなかで相当の我慢をしていたことがわかる場合もあったとスタッフ。家賃への心配が多く、支援制度があることを初めて聞いたという方や、どうしようもなくなってから制度を使おうと思っていた方も少なくありません。わかりやすい情報提供や、気軽に相談できる体制づくりが必要だと痛感します。

 学生生活での交流がなく、孤立している状況も話題にのぼりました。会場に来ていた短大生は入学してからオンライン講義が続き、早くも4月から最終年度になってしまいます。大学で友人ができないため、遠くにいる高校時代からの友人と連絡を取り合っていたという学生もいました。アンケートを通じた対話の時間が長くなるのも、このような背景があるのだと理解しました。

 今回は生活に困った青年も対象にしていましたが、仕事を失ったという方や内定取り消しに遭ったという相談もありました。なかには赤ちゃん連れの夫婦の姿も。今日は食料支援を中央区でもおこなっていますが、支援活動とともに広くワンストップで相談できる場づくりも必要です。党としても、いっしょに力をあわせていきたい。まだまだ声に出せない方が、各地にいるはずです。

 【今日の句】困ったら お互いさまの 社会にと