高波による被害を受けて、日高線(鵡川-様似)が不通となったのが3年前の1月。早く復旧させるべきところを手もつけず、しまいに「復旧した後の維持費用がかかる」からとJR北海道は、バス転換まで進めようとしています。それとこれとは話が別のはずなのに、レールを放置して既成事実化しようとするのは許されません。
先日、6者協議(国土交通省、北海道、JR北海道、JR貨物、市長会、町村会)がおこなわれ、JRから「維持困難」としていた路線のうち日高線含む5路線の廃線、8路線も5年後に見直す方針が突如明らかにされました。
道内世論も反発し、高橋知事もJR側に「真意を確認したい」と問うなかで島田社長が、8路線の維持方針を強調しました。高橋知事は「ほっとした」と発言したようですが、それじゃ5路線はどうするの?と思ったのは私だけではないはずです。
昨日は新得町で「JR根室本線の早期災害復旧と路線維持を求める十勝集会」が開かれ、「JRや国の責任放棄を認めるわけにはいかない」(求める会の平代表)、「鉄路は道民の大事な財産。守らなければ北海道の未来はない」(高橋正夫・十勝町村会長)などの訴えがありました。日高線同様、このまま廃線とするなら納得がいかないのです。
お忙しいなか日高町・深根英範副町長、新ひだか町・大野克之町長、浦河町・池田拓町長が時間を割いてくださいました。日高町と新ひだか町は新しい町長さんということもあり、あらためての表敬訪問ということでもありました。
町それぞれの課題とともに、話題になったのは6者協議について。突然にJRから発表されたこともあり、戸惑いの声が出されたのも当然です。新しく就任した新ひだか・大野町長も「線路はつながっているものだし、管内で協議しながら」と話され、浦河・池田町長は「そもそもの発端は国鉄の分割・民営化。国の誤りは国が正すべき」と指摘されました。
また来月に、私も国交省へ要請する予定でいます。現場の声を反映するために、各地で率直な意見を交わしていきたい。
【今日の句】北海道 知事は本気で 守る気か