国民連合政府の申し入れを続け、今日は北海道民医連の理事会にお邪魔しました。期待も大きいし、そろってみなさん「世論と運動が大事ですね」と話されたことが印象深い。
昨日は、ある団体から「わくわくするような提案ですね」と声をかけてくださいました。
別の方からは「民主主義の高まりが、このような提案を生んだんですね」とも。
戦争法の国会審議を通じて、まさしく1人1人が自分ごととして立ち上がった。
その声に応えて野党間の共同も進み、日本共産党も戦争法廃止という大義を示して大胆な方針を示しました。
法案が通ってガッカリせずに、これからが文字どおり正念場。
どこでも「これからが大事ですね」と話されること自体が、大きな展望だと思うのです。
回っている団体すべてを書けませんが、こういう話し合いを幅広くおこなっていきたいですね。
もう冬の入り口のような北海道で、移動中に見た景色には思わず目が奪われます。
山のほうは明日は雪も降るようですが、きっと写真以上に紅葉が進んでいるんでしょうね。
ところで2枚目の写真、我が家の4歳児が頭だけを見せています。
ちょっとワケありで、子どもも「父ちゃんについていく!」と言ったもので‥‥それでも温かく迎えていただいたみなさんには感謝しかありません。
【今日の句】 神の無い 月にも季節は 移りけり
2015年10月24日土曜日
2015年10月23日金曜日
雪虫の多さにビックリしながらも
国民連合政府の呼びかけにまわりながら、白老町にも足を運んで日本共産党2候補(大渕紀夫・森てつや)を応援。グンと抜け出して白老から「安倍政権NO」を!
「地方選挙に国政課題はなじまない」という方がいらっしゃいます。
本当にそうでしょうか。
例えば社会保障をとってみても、国の施策に地方自治体は拘束されることは多くあります。
そのうえで自治体や首長さんは住民の実態を見て、独自施策を展開していきます。
だから地方議員として国の施策を理解しておく必要はありますし、それでこそ議会での質問にも説得力が出ると思うのです。
また地方議会は、国に対する意見書をあげることができます。
本当に「住民の代表」としての議員ならば、相手が国であっても、住民のためのダメなものはダメと言うべきこともあるはず。
そうやって住民自治や地方自治は確かなものにも、なっていくのではないでしょうか。
2人の応援に、私からは①くらしの守り手としての日本共産党、②TPPストップ・農林漁業の応援、③戦争法廃止へ白老から声を--との訴えをしました。
森てつや候補は、若さと行動力で町議会へ新風を。
大渕紀夫候補は、経験と論戦力で針路をズバリと。
ところで白老町は、ニュースで報じられたように今日も雪虫が大量発生!
移動の車の窓ガラスもビッシリ付いて汚れまくり、私も訴え中、鼻に雪虫が‥‥。
いろんなことが起こるものですね。
【今日の句】 幸いに 口の中には 来なかった
「地方選挙に国政課題はなじまない」という方がいらっしゃいます。
本当にそうでしょうか。
例えば社会保障をとってみても、国の施策に地方自治体は拘束されることは多くあります。
そのうえで自治体や首長さんは住民の実態を見て、独自施策を展開していきます。
だから地方議員として国の施策を理解しておく必要はありますし、それでこそ議会での質問にも説得力が出ると思うのです。
また地方議会は、国に対する意見書をあげることができます。
本当に「住民の代表」としての議員ならば、相手が国であっても、住民のためのダメなものはダメと言うべきこともあるはず。
そうやって住民自治や地方自治は確かなものにも、なっていくのではないでしょうか。
2人の応援に、私からは①くらしの守り手としての日本共産党、②TPPストップ・農林漁業の応援、③戦争法廃止へ白老から声を--との訴えをしました。
森てつや候補は、若さと行動力で町議会へ新風を。
大渕紀夫候補は、経験と論戦力で針路をズバリと。
ところで白老町は、ニュースで報じられたように今日も雪虫が大量発生!
移動の車の窓ガラスもビッシリ付いて汚れまくり、私も訴え中、鼻に雪虫が‥‥。
いろんなことが起こるものですね。
【今日の句】 幸いに 口の中には 来なかった
2015年10月22日木曜日
こんな政府の説明に納得できるか
農民連の官邸前抗議行動と、続く農水省交渉に同席。みんなTPPに怒っているぞ!
「大筋合意」自体が国会決議に反し、その後に小出しで果樹(果汁)や野菜の多くが関税撤廃とされて、生産者の不安が広がるのも当然です。
「まだ残された課題がある」と他国では報道されているのに、日本では「大筋合意」で決まったかのような報道にも「ミスリードだ」との声も。
交渉に入るまでは「まだ情報がないのでわかりません」とされ、交渉入りしたら「交渉中なので言えません」とされ、今になったら臨時国会さえ開かずに「対策を取りますから」とだけ言われても、どうして納得などできるでしょうか。
交渉の席では、農家の方から「趣味でつくっているわけじゃない」「プライドがあるんだ」との言葉がありました。
私もその言葉を聞き、いろいろと考えました。
農家所得をあげるぞと、政府は農家や農協に付加価値を高めることを求め、海外にも輸出するんだと旗を振ってきました。
生産者にとっても、価格低迷などから必然的にも、生産コストを下げる努力が続けられました。
離農・離脱が相次ぐ中で農地を引き受けたり、収量増加や効率化をはかって規模も大きくした方もいる。
一方で、安心・安全な農産物の生産や、自然・家畜に負荷をかけないなど「あるべき姿」を進める方もいる。
どの方も農業が好きだし、大金持ちを夢見て農家を始めたわけじゃないんですよね。
そして自分が生産したものを喜んで口にしてくれて、命を支えているのが農業という仕事--と私は思いました。
しかし生き残るためには海外にも売り込むめるような生産を!と言われたら、少なくとも私は腑に落ちません。
食料を自給できる環境にある日本が、なぜ外国から食料をばんばん輸入する必要がある?
シンプルですが本質的な問題です。
自由貿易の必要性と、多国籍大企業が利益をあげやすい仕組みづくりとは、分けて考えるべきではないのでしょうか。
食料だけでなく、非関税障壁でも問題が指摘されているにもかかわらず、まだ「大筋合意」以降の政府の具体的な説明も聞かれません。
だからこそ臨時国会を開き、審議を通じて政府は国民へも説明責任を果たすべきでは!
閉会中とはいえバタバタしている国会事務所に、北海道医労連のみなさんが要請に見えられました。
農民連の一連の行動と重なっていて集会には参加できませんでしたが、北海道の医療・介護の深刻な現状を聞いて力を尽くす決意を述べました。
これだけ問題だらけの安倍政権、やっぱり早く退陣させないと。
【今日の句】 もうけとは 違う価値こそ 大切に
「大筋合意」自体が国会決議に反し、その後に小出しで果樹(果汁)や野菜の多くが関税撤廃とされて、生産者の不安が広がるのも当然です。
「まだ残された課題がある」と他国では報道されているのに、日本では「大筋合意」で決まったかのような報道にも「ミスリードだ」との声も。
交渉に入るまでは「まだ情報がないのでわかりません」とされ、交渉入りしたら「交渉中なので言えません」とされ、今になったら臨時国会さえ開かずに「対策を取りますから」とだけ言われても、どうして納得などできるでしょうか。
交渉の席では、農家の方から「趣味でつくっているわけじゃない」「プライドがあるんだ」との言葉がありました。
私もその言葉を聞き、いろいろと考えました。
農家所得をあげるぞと、政府は農家や農協に付加価値を高めることを求め、海外にも輸出するんだと旗を振ってきました。
生産者にとっても、価格低迷などから必然的にも、生産コストを下げる努力が続けられました。
離農・離脱が相次ぐ中で農地を引き受けたり、収量増加や効率化をはかって規模も大きくした方もいる。
一方で、安心・安全な農産物の生産や、自然・家畜に負荷をかけないなど「あるべき姿」を進める方もいる。
どの方も農業が好きだし、大金持ちを夢見て農家を始めたわけじゃないんですよね。
そして自分が生産したものを喜んで口にしてくれて、命を支えているのが農業という仕事--と私は思いました。
しかし生き残るためには海外にも売り込むめるような生産を!と言われたら、少なくとも私は腑に落ちません。
食料を自給できる環境にある日本が、なぜ外国から食料をばんばん輸入する必要がある?
シンプルですが本質的な問題です。
自由貿易の必要性と、多国籍大企業が利益をあげやすい仕組みづくりとは、分けて考えるべきではないのでしょうか。
食料だけでなく、非関税障壁でも問題が指摘されているにもかかわらず、まだ「大筋合意」以降の政府の具体的な説明も聞かれません。
だからこそ臨時国会を開き、審議を通じて政府は国民へも説明責任を果たすべきでは!
閉会中とはいえバタバタしている国会事務所に、北海道医労連のみなさんが要請に見えられました。
農民連の一連の行動と重なっていて集会には参加できませんでしたが、北海道の医療・介護の深刻な現状を聞いて力を尽くす決意を述べました。
これだけ問題だらけの安倍政権、やっぱり早く退陣させないと。
【今日の句】 もうけとは 違う価値こそ 大切に
2015年10月21日水曜日
被災者に寄り添う宮城県政を
大激戦の宮城県議選。日本共産党の現有4議席が9議席に伸びれば、県政も国政も動きます。 私は生まれ故郷の石巻市で三浦かずとし候補の応援!
日本共産党あげた被災地支援で石巻市を担当していた縁もあり、宮本徹衆議院議員も応援に駆けつけました。
前回と同じ顔触れの有力7人で5議席を争うのですから、混戦のまま後半戦に突入しているという感じです。
三浦候補の車に同乗して回りましたが、期待の声がとても大きい。
「県が1000億円以上も使えるお金があるなんて知りませんでした。ぜひ母子家庭を応援してほしい」とは、店から出て話を聞いてくださったオーナーさん。
「津波で1階が打ち抜かれて私も流され、なんとか助かった。仮設住宅では共産党に本当にお世話になった」とは、なおった家に戻られた白髪の女性。
「ここにいる人みんな応援してるから」と、震災復興住宅に住まわれている何人からも三浦候補に声がかけられました。
このような声に応えてきた三浦さんは、やっぱり再び県議会で働いてもらわないと!
夜の個人演説会では、私が議員になって初めての凱旋演説会ともなり、両親や妹夫婦、親戚などなども顔を出してくれました。
家族や親戚を前に演説する身になろうとは想像もしていなかっただけに、人生で3本の指に入るくらいの(?)緊張でした。
こうやって励ましてくれるんですから、本当に家族や親戚ってありがたいし、感謝の一言に尽きます。
私の緊張気味の話の後、三浦候補の迫力ある訴えには大きな拍手!
残りわずかの期間で、どれだけの方に声がかかるかの勝負。
選挙には「絶対大丈夫」も「絶対ダメ」もありません。
私もできる限りのことをして、何とか三浦さんの再選を。
日本共産党の県議候補全員当選で、「国民が主人公」の政治へ前進を!
【今日の句】 しばらくの 顔となまりに ほっとして
日本共産党あげた被災地支援で石巻市を担当していた縁もあり、宮本徹衆議院議員も応援に駆けつけました。
前回と同じ顔触れの有力7人で5議席を争うのですから、混戦のまま後半戦に突入しているという感じです。
三浦候補の車に同乗して回りましたが、期待の声がとても大きい。
「県が1000億円以上も使えるお金があるなんて知りませんでした。ぜひ母子家庭を応援してほしい」とは、店から出て話を聞いてくださったオーナーさん。
「津波で1階が打ち抜かれて私も流され、なんとか助かった。仮設住宅では共産党に本当にお世話になった」とは、なおった家に戻られた白髪の女性。
「ここにいる人みんな応援してるから」と、震災復興住宅に住まわれている何人からも三浦候補に声がかけられました。
このような声に応えてきた三浦さんは、やっぱり再び県議会で働いてもらわないと!
夜の個人演説会では、私が議員になって初めての凱旋演説会ともなり、両親や妹夫婦、親戚などなども顔を出してくれました。
家族や親戚を前に演説する身になろうとは想像もしていなかっただけに、人生で3本の指に入るくらいの(?)緊張でした。
こうやって励ましてくれるんですから、本当に家族や親戚ってありがたいし、感謝の一言に尽きます。
私の緊張気味の話の後、三浦候補の迫力ある訴えには大きな拍手!
残りわずかの期間で、どれだけの方に声がかかるかの勝負。
選挙には「絶対大丈夫」も「絶対ダメ」もありません。
私もできる限りのことをして、何とか三浦さんの再選を。
日本共産党の県議候補全員当選で、「国民が主人公」の政治へ前進を!
【今日の句】 しばらくの 顔となまりに ほっとして
2015年10月20日火曜日
「住民が主人公」の立場で、がんばる議員を
北海道から国会へ行って会議を終わらせ、生まれ故郷の石巻へ。明日は三浦かずとし県議候補の応援! 演説会には親戚や知人も来るとかで‥‥何だか緊張してきました‥‥。
とはいえ、こうやって話を聞きに来てくれるだなんて本当にありがたい。
なかなか当選後に石巻へ来られなかっただけに、感謝も込めてしっかりと話したいですね。
何より明日は私が主役なわけではなく、三浦候補を再び県議会へ送るための重要な演説会なのです。
資料を読んでビックリしましたが、宮城県は県として子ども医療費助成(通院)は2才までと!
石巻は市独自の助成で小学校6年生までですが、それにしても東北随一の財政力を持ち、今も多くの被災者が苦しむ宮城で、県がこんなことでいいのか。
これ1つ取っても問題なのに、予定していた1000戸の災害公営住宅も反故にし、一方で巨大防潮堤や農業・水産特区、企業立地は推進していく村井県政。
くらしも経済も、両立させるのが知事の仕事だと思うのですが「福祉はお金が余ったらやればいい
」との発言は、どれだけ被災者の現状を見てるのかとも疑いたくなります。
だから知事にモノ言う議員がいないと、本当にダメだと思うのです。
大事なことは「住民が主役」になっているかどうか。
明日は私も石巻弁を交えて、三浦候補の押し出しにがんばります!
【今日の句】 変わらない 言葉に私も 支えられ
とはいえ、こうやって話を聞きに来てくれるだなんて本当にありがたい。
なかなか当選後に石巻へ来られなかっただけに、感謝も込めてしっかりと話したいですね。
何より明日は私が主役なわけではなく、三浦候補を再び県議会へ送るための重要な演説会なのです。
資料を読んでビックリしましたが、宮城県は県として子ども医療費助成(通院)は2才までと!
石巻は市独自の助成で小学校6年生までですが、それにしても東北随一の財政力を持ち、今も多くの被災者が苦しむ宮城で、県がこんなことでいいのか。
これ1つ取っても問題なのに、予定していた1000戸の災害公営住宅も反故にし、一方で巨大防潮堤や農業・水産特区、企業立地は推進していく村井県政。
くらしも経済も、両立させるのが知事の仕事だと思うのですが「福祉はお金が余ったらやればいい
」との発言は、どれだけ被災者の現状を見てるのかとも疑いたくなります。
だから知事にモノ言う議員がいないと、本当にダメだと思うのです。
大事なことは「住民が主役」になっているかどうか。
明日は私も石巻弁を交えて、三浦候補の押し出しにがんばります!
【今日の句】 変わらない 言葉に私も 支えられ
2015年10月19日月曜日
札幌・大通にも「野党は共闘」コールが響く
森つねと道選挙区予定候補と朝の宣伝から始まり、11℃まで下がった夕方には戦争法NO!デモ行進に参加。肌寒さはあっても、参加者の熱気はすごい!
ちょうど戦争法可決1ヶ月目ということで、全国いっせいに行動がおこなわれました。
札幌でも、道労連や憲法改悪反対共同センターの呼びかけに市民・団体から400人が参加。
人数も大事な意味を持ちますが、集まった方々を見ると道労連傘下の方ばかりではなく、戦争法廃止の広い結びつきができているんだなぁ‥‥と実感です。
この国民の本気に怒りに、野党が本気で応えられるかどうか。
国会では野党5党・1会派による会談がおこなわれ、まずは臨時国会の開会を求めることで一致しました。
可決されたとはいえ戦争法では審議すべき論点が残っていますし、TPPの政府からの説明や改造内閣の所信聴取なども急いでおこなうべきです。
与党からは、総理の外遊日程が立て込んでいるとの理由で難しいとの報道が見られますが、そもそも外遊日程が立て込むほど通常国会の会期延長を決めたのは誰なのか。
閉会中審査自体は必要なことですが、それでお茶を濁すようなことがあってはなりません。
デモ行進も、1ヶ月前と変わらぬ熱気や怒り!
デモの先頭には青年たちが並び、ドラムに合わせたコールでは「憲法違反の法律いらない」「戦争法は今すぐ廃止」「安倍政権は今すぐ退陣」などとともに、「野党は手を取れ」「野党は共闘」とのコールも入りました。
国会前などのコールが全国にも波及しているし、どこでもスンナリそういう声が起きるほど、なんですよね。
求められているのは野党の本気!
そのつもりで私からも連帯あいさつをし、デモ行進を最後まで歩き、終了後は参加していた反原発北海道連合のみなさんとも記念写真。
いつしか気軽に話し合い、政治を変える深い部分で結びつきあえるようになったのが嬉しい。
よく考えれば当たり前のことですが、主権者である国民が声をあげ、その声にもとづいて政治家は代弁するし政策もつくっていく、民主主義のプロセスが今こそ大事。
今日のコールでも「民主主義ってなんだ!」「これだ!」と!
【今日の句】 政権の 反面教師が よくわかる
ちょうど戦争法可決1ヶ月目ということで、全国いっせいに行動がおこなわれました。
札幌でも、道労連や憲法改悪反対共同センターの呼びかけに市民・団体から400人が参加。
人数も大事な意味を持ちますが、集まった方々を見ると道労連傘下の方ばかりではなく、戦争法廃止の広い結びつきができているんだなぁ‥‥と実感です。
この国民の本気に怒りに、野党が本気で応えられるかどうか。
国会では野党5党・1会派による会談がおこなわれ、まずは臨時国会の開会を求めることで一致しました。
可決されたとはいえ戦争法では審議すべき論点が残っていますし、TPPの政府からの説明や改造内閣の所信聴取なども急いでおこなうべきです。
与党からは、総理の外遊日程が立て込んでいるとの理由で難しいとの報道が見られますが、そもそも外遊日程が立て込むほど通常国会の会期延長を決めたのは誰なのか。
閉会中審査自体は必要なことですが、それでお茶を濁すようなことがあってはなりません。
デモ行進も、1ヶ月前と変わらぬ熱気や怒り!
デモの先頭には青年たちが並び、ドラムに合わせたコールでは「憲法違反の法律いらない」「戦争法は今すぐ廃止」「安倍政権は今すぐ退陣」などとともに、「野党は手を取れ」「野党は共闘」とのコールも入りました。
国会前などのコールが全国にも波及しているし、どこでもスンナリそういう声が起きるほど、なんですよね。
求められているのは野党の本気!
そのつもりで私からも連帯あいさつをし、デモ行進を最後まで歩き、終了後は参加していた反原発北海道連合のみなさんとも記念写真。
いつしか気軽に話し合い、政治を変える深い部分で結びつきあえるようになったのが嬉しい。
よく考えれば当たり前のことですが、主権者である国民が声をあげ、その声にもとづいて政治家は代弁するし政策もつくっていく、民主主義のプロセスが今こそ大事。
今日のコールでも「民主主義ってなんだ!」「これだ!」と!
【今日の句】 政権の 反面教師が よくわかる
2015年10月18日日曜日
農水委員会視察の報告(オランダ編)
委員会視察の後半はオランダです。ミラノは車の数に驚きでしたが、アムステルダムは自転車の町! 専用車道もあり、各国の文化や制度の違いは興味深いですね。
オランダの農業現況ですが、イタリア同様、国土の約45%が農地という農業大国です。
そのうち何と国土の4分の1が干拓地で海面より低いのですが、まったく地震なども起きない地域であり大きな自然災害に見舞われなかったようです。
視察時の気温は一ケタで肌寒さを感じる冷涼な気候だけに、主要農産物は北海道と重なり、ばれいしょ・甜菜・生乳などで、いずれも日本の産出額を上回ります。
もちろんオランダは有名な「花の国」であり、花き類の輸出額は大きいのですが、ばれいしょも実は輸出額で世界第1位、全体でも米国に次ぐ世界第2位の農産物輸出大国なのです。
農家も、この10数年ほどで農地の集約が進んで平均面積は25haを超えます。
輸出の原動力になってきたのが施設園芸なのですが、後述するように規模も経営手法も想像を超えるようなものでした。
オランダでは、①花き卸売市場の視察、②施設園芸農家の視察、③研究と産業との連携について学ぶことが中心です。
朝早くホテルを出て花き卸売市場へ向かうのですが、イタリアもオランダも朝7時を過ぎても日が昇らず暗いのです。
ただでさえ時差ボケなのに‥‥と思いながら市場(フローラホランド)に着くと、眠気が吹っ飛ぶ面白さ!
面白いというと不謹慎かもしれなせんが、ポットに入ったきれいな花のロットが、せり にかけられた後の各地へ運ばれるシステムが非常に効率的なのです。
行った時には終わっていましたが、せり自体も大学の大教室のような部屋で、巨大なスクリーンと備え付けのパソコンを見ながら、目当ての花をせり落としていくのです。
ここまでネットワーク化できると、当然のごとく在宅でもせりに参加できるのだとか。
でも花にせよ野菜や魚にせよ、現物を見ないで大丈夫なのかと思いましたが、ここに運ばれる花はAクラスで品質も保障されており、それを裏付けるのが市場内にある研究室でした。
ここでは数日間、家庭内などで花が置かれたら何日もつのかなど、データを蓄積しているのです。
それ以外の花情報なども合わせて、せりにかかる花の品質情報がデータとして、せりの際にも重視されているようでした。
そもそも、この市場は花き生産者が主体となり、集積させて販路を開くという歴史があったとのこと。
この市場への登録は、生産者はもとより流通業者や他国の生産者も会員となり、理事会のような場面では生産者も同等の権限を持って運営に参加しています。
「生産者の収入確保と販路確保」という当初の目的が今も貫かれるなかで、6つあるオランダ花き市場のうち最大規模の市場となったのでした。
先進的な技術や効率的なシステムに目が行きがちですが、生産者を中心に、生産者自身も中心としての役割を担っていることが印象的でした。
生産現場にかかわる視察先は、ウェストラント市のグリーンポート(施設園芸産業の集積地)にて3.5haの温室で年間約1500トンのパプリカを生産しているフォルスターさん宅。
ここも移動中の窓から見える風景は大牧草地で、いっけん北海道にも似ているのですが、丘陵や山々が先に見える北海道と違い地平線まで牧草地なのです。
しかも、その面積に比して牛などの数も少なく、ひろびろ~として草を食んでいました。
それとは異なる姿を見せたのがこのグリーンポートで、巨大ハウス(温室)が立ち並んでいる様子はあまり日本には見られないもの。
アムステルダム空港に降りる時も、上空から巨大なハウス群が目に飛び込むほど、それはそれは大きな温室なのです。
温室内に入ってそのスケールにビックリ! 写真でわかるでしょうか。
耕作地はなく、宙に浮かせたパイプからパプリカの枝がニョキニョキと4~5mも伸びています。
中心から見て左右とも確か90m、ずっと奥は300mほどだったでしょうか。
オランダは天然ガスが産出されるのですが、大型ガスボイラーを購入した後にコジェネレーションシステムも入れて温室の暖房や照明をコントロールし、液肥によって生育や成分も調整するという生産だとか。
お父さんの代から続けた農家経営のうえに、このような技術を導入したそうです。
フォルスターさんだけではできないことで、資金は地方銀行から借り、設備や技術についてはコンサルタントがいて今の形態にたどりついたそうです。
天井にも届きそうなパプリカは専用の上昇機に人が乗って収穫され、選別やパッケージまで機械を導入している徹底ぶり。
省エネ化や低コスト化もはかっていますが、価格は安めとのことで、さらに努力が必要だとの話でした。
価格の問題は日本農業とも共通なんですね。
とはいえ生産スタイルの違いには、見ていて複雑な気持ちになりました。
視察最終日には、オランダ東部のワーヘニンゲン大学とフードバレー財団を訪れました。
もともと農業大学だったワーヘニンゲン大学が、1998年に農業分野の国立研究機関などと提携し、リサーチセンターとの研究領域をすみわけるなどで実績をあげ、いまや国際的に有名な農業系大学となっています。
その領域は「エネルギーと気候」「水と排出」「持続性」「付加価値」「生産と品質」などなど多岐に広がっていて、なかには人間の味覚の嗜好や行動様式など社会科学の分野ではないのかと思えるところまでフォローしているのです。
例えば先ほど書いた大型施設園芸についても、どうすればエネルギーと効率を抑えられるかなどの問題は応用されてきていますし、知識や建設技術・ノウハウの輸出もおこないたいと意欲的です。
日本の関係機関とも連携が進められているとのこと。
基礎研究から応用まで貫かれる精神は for quality of life だと、名刺の裏にまで書かれていることは大きな強みなのかもしれません。
大学のすぐ近くにフードバレー財団があり、ここでは企業との連携や製品開発への助言などが進められています。
何から始めたらいいかわからない人や企業のためにワンストップで相談もできるし、研究機関との連携も。
こうなると経済シンクタンクのようですが、競争以前の重要な問題に対しては企業の共同を勧めているといいます。
それが何かといえば「安全」。
食品ですから、一定の安全基準はどの企業も満たす必要があり、共通のコストになるわけです。
そこでこのような財団が仲介の役割も担っているようで、今は健康志向も反映して減塩について取り組んでいるとの話でした。
食の安全はEU全体で厳しめの基準があり、EUとしても企業の共同を促しているといいます。
企業側からすれば、政府からの規制を前に自主的に対応する形になり、その前提のうえに製品化する際に競争となるとのこと。
つまり何でも競争や抜け駆け的な経済社会ではなく、一定の共通ルールのうえの競争ということですから極めて欧州的だと私は納得。
生産者支援というより日本でいえば経済産業省の領域でもありますが、とても興味深く説明を受けました。
イタリア同様にオランダもまちなかの市場を視察しましたが、夕方になってきたのと雨のため店じまいも多くて残念。
行った市場というのは、新教会とグロチウス像が立つマルクト広場という町の中心部で、塔上からの眺めはすばらしいのだとか。
あいにく視察目的とは外れるため上りませんでしたが、きっと歴史的な街並みが一望できるんでしょうね。
これまた余談ついでですが、アムステルダムの人だけなのか、雨でも傘を差さない人が多いのです。
自転車の町らしく、雨合羽を愛用している人が多く見えました。
日本でマンションの傾斜問題が騒がれていますが、実はアムステルダムの建物も少し前傾しています。
写真でわかるでしょうか、その理由は建物上部にあるフックに家具などを引っ掛けて上の階に窓から入れるためなんだそうです。
なるほど、地面に垂直では窓にぶつかって釣り上げられませんものね。
最後になりますが、視察の合間にはシャロン・ダイクスマ経済副大臣との会談があり、それでも一言。
オランダでは経済副大臣が対外的には農業大事と称することが許されていて、少しの時間でしたが両国の農業・食糧問題について意見交換しました。
11月に来日する予定だそうで、再会の約束とエールの交換。
海外の政治家との交流も私には初めてのことで、緊張しながらも全日程は終了。
ブログ用に書いた報告ですが、きちんと党内で結果を共有できるように定型の報告文書はつくる予定ですが、まずは第一報として綴りました。
国内的にはTPPが重要問題ですが、実は協議中の日欧EPAも、特に北海道の農産物と重なるだけに影響は心配になります。
調査結果も含めて吟味が必要ですが、日欧EPAで北海道農業はさらに深刻を極めるというのが私の感想です。
さて今日は時差ボケもなんのその、党北空知・留萌地区の「青空まつり」などに参加。
久しぶりに子どもたちとも、ゆっくり夕食をとりました。
【今日の句】 日本には こんなにおいしい ものがある
オランダの農業現況ですが、イタリア同様、国土の約45%が農地という農業大国です。
そのうち何と国土の4分の1が干拓地で海面より低いのですが、まったく地震なども起きない地域であり大きな自然災害に見舞われなかったようです。
視察時の気温は一ケタで肌寒さを感じる冷涼な気候だけに、主要農産物は北海道と重なり、ばれいしょ・甜菜・生乳などで、いずれも日本の産出額を上回ります。
もちろんオランダは有名な「花の国」であり、花き類の輸出額は大きいのですが、ばれいしょも実は輸出額で世界第1位、全体でも米国に次ぐ世界第2位の農産物輸出大国なのです。
農家も、この10数年ほどで農地の集約が進んで平均面積は25haを超えます。
輸出の原動力になってきたのが施設園芸なのですが、後述するように規模も経営手法も想像を超えるようなものでした。
オランダでは、①花き卸売市場の視察、②施設園芸農家の視察、③研究と産業との連携について学ぶことが中心です。
朝早くホテルを出て花き卸売市場へ向かうのですが、イタリアもオランダも朝7時を過ぎても日が昇らず暗いのです。
ただでさえ時差ボケなのに‥‥と思いながら市場(フローラホランド)に着くと、眠気が吹っ飛ぶ面白さ!
面白いというと不謹慎かもしれなせんが、ポットに入ったきれいな花のロットが、せり にかけられた後の各地へ運ばれるシステムが非常に効率的なのです。
行った時には終わっていましたが、せり自体も大学の大教室のような部屋で、巨大なスクリーンと備え付けのパソコンを見ながら、目当ての花をせり落としていくのです。
ここまでネットワーク化できると、当然のごとく在宅でもせりに参加できるのだとか。
でも花にせよ野菜や魚にせよ、現物を見ないで大丈夫なのかと思いましたが、ここに運ばれる花はAクラスで品質も保障されており、それを裏付けるのが市場内にある研究室でした。
ここでは数日間、家庭内などで花が置かれたら何日もつのかなど、データを蓄積しているのです。
それ以外の花情報なども合わせて、せりにかかる花の品質情報がデータとして、せりの際にも重視されているようでした。
そもそも、この市場は花き生産者が主体となり、集積させて販路を開くという歴史があったとのこと。
この市場への登録は、生産者はもとより流通業者や他国の生産者も会員となり、理事会のような場面では生産者も同等の権限を持って運営に参加しています。
「生産者の収入確保と販路確保」という当初の目的が今も貫かれるなかで、6つあるオランダ花き市場のうち最大規模の市場となったのでした。
先進的な技術や効率的なシステムに目が行きがちですが、生産者を中心に、生産者自身も中心としての役割を担っていることが印象的でした。
生産現場にかかわる視察先は、ウェストラント市のグリーンポート(施設園芸産業の集積地)にて3.5haの温室で年間約1500トンのパプリカを生産しているフォルスターさん宅。
ここも移動中の窓から見える風景は大牧草地で、いっけん北海道にも似ているのですが、丘陵や山々が先に見える北海道と違い地平線まで牧草地なのです。
しかも、その面積に比して牛などの数も少なく、ひろびろ~として草を食んでいました。
それとは異なる姿を見せたのがこのグリーンポートで、巨大ハウス(温室)が立ち並んでいる様子はあまり日本には見られないもの。
アムステルダム空港に降りる時も、上空から巨大なハウス群が目に飛び込むほど、それはそれは大きな温室なのです。
温室内に入ってそのスケールにビックリ! 写真でわかるでしょうか。
耕作地はなく、宙に浮かせたパイプからパプリカの枝がニョキニョキと4~5mも伸びています。
中心から見て左右とも確か90m、ずっと奥は300mほどだったでしょうか。
オランダは天然ガスが産出されるのですが、大型ガスボイラーを購入した後にコジェネレーションシステムも入れて温室の暖房や照明をコントロールし、液肥によって生育や成分も調整するという生産だとか。
お父さんの代から続けた農家経営のうえに、このような技術を導入したそうです。
フォルスターさんだけではできないことで、資金は地方銀行から借り、設備や技術についてはコンサルタントがいて今の形態にたどりついたそうです。
天井にも届きそうなパプリカは専用の上昇機に人が乗って収穫され、選別やパッケージまで機械を導入している徹底ぶり。
省エネ化や低コスト化もはかっていますが、価格は安めとのことで、さらに努力が必要だとの話でした。
価格の問題は日本農業とも共通なんですね。
とはいえ生産スタイルの違いには、見ていて複雑な気持ちになりました。
視察最終日には、オランダ東部のワーヘニンゲン大学とフードバレー財団を訪れました。
もともと農業大学だったワーヘニンゲン大学が、1998年に農業分野の国立研究機関などと提携し、リサーチセンターとの研究領域をすみわけるなどで実績をあげ、いまや国際的に有名な農業系大学となっています。
その領域は「エネルギーと気候」「水と排出」「持続性」「付加価値」「生産と品質」などなど多岐に広がっていて、なかには人間の味覚の嗜好や行動様式など社会科学の分野ではないのかと思えるところまでフォローしているのです。
例えば先ほど書いた大型施設園芸についても、どうすればエネルギーと効率を抑えられるかなどの問題は応用されてきていますし、知識や建設技術・ノウハウの輸出もおこないたいと意欲的です。
日本の関係機関とも連携が進められているとのこと。
基礎研究から応用まで貫かれる精神は for quality of life だと、名刺の裏にまで書かれていることは大きな強みなのかもしれません。
大学のすぐ近くにフードバレー財団があり、ここでは企業との連携や製品開発への助言などが進められています。
何から始めたらいいかわからない人や企業のためにワンストップで相談もできるし、研究機関との連携も。
こうなると経済シンクタンクのようですが、競争以前の重要な問題に対しては企業の共同を勧めているといいます。
それが何かといえば「安全」。
食品ですから、一定の安全基準はどの企業も満たす必要があり、共通のコストになるわけです。
そこでこのような財団が仲介の役割も担っているようで、今は健康志向も反映して減塩について取り組んでいるとの話でした。
食の安全はEU全体で厳しめの基準があり、EUとしても企業の共同を促しているといいます。
企業側からすれば、政府からの規制を前に自主的に対応する形になり、その前提のうえに製品化する際に競争となるとのこと。
つまり何でも競争や抜け駆け的な経済社会ではなく、一定の共通ルールのうえの競争ということですから極めて欧州的だと私は納得。
生産者支援というより日本でいえば経済産業省の領域でもありますが、とても興味深く説明を受けました。
イタリア同様にオランダもまちなかの市場を視察しましたが、夕方になってきたのと雨のため店じまいも多くて残念。
行った市場というのは、新教会とグロチウス像が立つマルクト広場という町の中心部で、塔上からの眺めはすばらしいのだとか。
あいにく視察目的とは外れるため上りませんでしたが、きっと歴史的な街並みが一望できるんでしょうね。
これまた余談ついでですが、アムステルダムの人だけなのか、雨でも傘を差さない人が多いのです。
自転車の町らしく、雨合羽を愛用している人が多く見えました。
日本でマンションの傾斜問題が騒がれていますが、実はアムステルダムの建物も少し前傾しています。
写真でわかるでしょうか、その理由は建物上部にあるフックに家具などを引っ掛けて上の階に窓から入れるためなんだそうです。
なるほど、地面に垂直では窓にぶつかって釣り上げられませんものね。
最後になりますが、視察の合間にはシャロン・ダイクスマ経済副大臣との会談があり、それでも一言。
オランダでは経済副大臣が対外的には農業大事と称することが許されていて、少しの時間でしたが両国の農業・食糧問題について意見交換しました。
11月に来日する予定だそうで、再会の約束とエールの交換。
海外の政治家との交流も私には初めてのことで、緊張しながらも全日程は終了。
ブログ用に書いた報告ですが、きちんと党内で結果を共有できるように定型の報告文書はつくる予定ですが、まずは第一報として綴りました。
国内的にはTPPが重要問題ですが、実は協議中の日欧EPAも、特に北海道の農産物と重なるだけに影響は心配になります。
調査結果も含めて吟味が必要ですが、日欧EPAで北海道農業はさらに深刻を極めるというのが私の感想です。
さて今日は時差ボケもなんのその、党北空知・留萌地区の「青空まつり」などに参加。
久しぶりに子どもたちとも、ゆっくり夕食をとりました。
【今日の句】 日本には こんなにおいしい ものがある
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