2015年10月22日木曜日

こんな政府の説明に納得できるか

  農民連の官邸前抗議行動と、続く農水省交渉に同席。みんなTPPに怒っているぞ!

  「大筋合意」自体が国会決議に反し、その後に小出しで果樹(果汁)や野菜の多くが関税撤廃とされて、生産者の不安が広がるのも当然です。

  「まだ残された課題がある」と他国では報道されているのに、日本では「大筋合意」で決まったかのような報道にも「ミスリードだ」との声も。

  交渉に入るまでは「まだ情報がないのでわかりません」とされ、交渉入りしたら「交渉中なので言えません」とされ、今になったら臨時国会さえ開かずに「対策を取りますから」とだけ言われても、どうして納得などできるでしょうか。

  交渉の席では、農家の方から「趣味でつくっているわけじゃない」「プライドがあるんだ」との言葉がありました。

  私もその言葉を聞き、いろいろと考えました。

  農家所得をあげるぞと、政府は農家や農協に付加価値を高めることを求め、海外にも輸出するんだと旗を振ってきました。

  生産者にとっても、価格低迷などから必然的にも、生産コストを下げる努力が続けられました。

  離農・離脱が相次ぐ中で農地を引き受けたり、収量増加や効率化をはかって規模も大きくした方もいる。

  一方で、安心・安全な農産物の生産や、自然・家畜に負荷をかけないなど「あるべき姿」を進める方もいる。

  どの方も農業が好きだし、大金持ちを夢見て農家を始めたわけじゃないんですよね。

  そして自分が生産したものを喜んで口にしてくれて、命を支えているのが農業という仕事--と私は思いました。

  しかし生き残るためには海外にも売り込むめるような生産を!と言われたら、少なくとも私は腑に落ちません。

 食料を自給できる環境にある日本が、なぜ外国から食料をばんばん輸入する必要がある?

 シンプルですが本質的な問題です。

 自由貿易の必要性と、多国籍大企業が利益をあげやすい仕組みづくりとは、分けて考えるべきではないのでしょうか。

 食料だけでなく、非関税障壁でも問題が指摘されているにもかかわらず、まだ「大筋合意」以降の政府の具体的な説明も聞かれません。

 だからこそ臨時国会を開き、審議を通じて政府は国民へも説明責任を果たすべきでは!

 閉会中とはいえバタバタしている国会事務所に、北海道医労連のみなさんが要請に見えられました。

 農民連の一連の行動と重なっていて集会には参加できませんでしたが、北海道の医療・介護の深刻な現状を聞いて力を尽くす決意を述べました。

 これだけ問題だらけの安倍政権、やっぱり早く退陣させないと。

 【今日の句】 もうけとは 違う価値こそ 大切に

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