2023年10月28日土曜日

語り、動いて、変化はつくられる

 今日は江別市へ。私との「語り合う対話集会」や街頭宣伝に多くの方が来てくださり、たっぷり日本共産党のことや国政転換の道を訴えました。「今日ついたばかりの餅もあげるよ」とプレゼントまでいただき、本当にありがたいです。

 事前に寄せられた質問にもとづき、私から党の経済再生プランと外交政策について紹介しました。党がめざす未来社会や、「入党しなくても応援団でいいのでは?」などの質問も。社会を変えるには仲間が増えるのが一番だし、草の根の力で政治を変えてきた歴史にも触れて、世直しを進める党員になってほしいと訴えました。

 参加者が3つに分かれて、私も交えた交流タイムも。「中国共産党と重ねて考える人が多くいる」「『中国や北朝鮮に攻められたらどうする。軍事力が必要だ』と堰を切ったように言われた」などの話が出されました。私自身も大学入学まで「共産党には近づくな」と親に言われていたので、そもそも日本共産党を詳しく知らなかったし、知るつもりもありませんでした。

 たまたま出会った大学の先輩が日本共産党員で、侵略戦争に反対したのが日本共産党だったとの一言がきっかけでした。あの一言がなかったら、今の私はありません。誤解や偏見を持っている方には、党の歴史や生きた姿を知ってもらうことが何よりだと思うのです。

 「攻められないように抑止力を」との話も聞きます。しかし、お互いに抑止力の名で軍備増強をしていけばきりがないし、緊張も高まります。そうならないよう外交努力があるし、ASEAN諸国を中心に広がる平和の地域づくりに日本政府が積極的にかかわることこそ、求められているのではないでしょうか。

 他にも「医療費がこんなに高いのかと驚きました」「学校教員がモノ言えない状況でいいのでしょうか」「フェイクニュースが広がるなかで、対策できることはあるか」など、途切れないほどの意見や質問が寄せられました。あらためて私から、こうして語り合いながら社会を変える日本共産党が大きくなれば、必ず社会や政治は変わることを強調しました。

 街頭宣伝では・行き交う車の中から手を振って応えてくださる方の姿も。若い世代も、ジェンダー平等についてのリーフを受け取ってくれました。どんどん党の政策などを広げたいですね。

 札幌駅前で取り組んだ党道委員会の街頭宣伝は、4月の札幌市長選で候補として大奮闘された木幡秀男さんがゲスト参加。2030年だけでなく34年の冬季五輪招致も事実上は断念かという状況で、木幡さんの「私は『五輪よりも先に、くらし応援などやることがある』と訴えました」とのスピーチに注目が集まりました。

 招致とともに新幹線延伸・都心再開発をセットで進めてきた札幌市。政財界も同様でした。強い要望である除排雪の充実や、くらし応援の施策を進めずに、貴重な税金を大型開発へ最優先に注ぎ込むのか。木幡市長候補が先頭に「いのち・くらしが一番の市政を」との訴えとともに、日本共産党は招致とりやめを求めてきました。

 あわせて、市民の声を聞かずに進める姿勢の転換が必要だとも訴えてきました。住民投票を求める直接請求署名の運動が始まり、市民自治と民主主義を前へ進めようと党として協力してきたのは、地方選での公約を守る立場から当然です。市長があいまいなままで招致したら、賛成の市民だってスッキリはしないでしょう。

 事実上の招致断念は、秋元市政が進めたことの矛盾が積もりに積もり、賛否を問わず市民が声をあげて動かした民主主義の成果だと思います。一方で、子ども医療費無料化が高校卒業まで拡充するなど市民要求も同時に実現してきたのは、くらし応援をと取り組んだ市民と日本共産党が力をあわせてきた反映だと思うのです。

 市民が動けば、必ず変化はつくられる。国政を変えるために、私も力を尽くします。

 【今日の句】この餅に 負けないくらい 粘り強く

2023年10月27日金曜日

「着弾先」を想像できるか

 日米あわせて6400人という過去最大規模の日米共同訓練が、矢臼別演習場で実施されています。公開されたりゅう弾砲の射撃を見て、本当の戦闘となれば着弾先で命が奪われるのだと考えると、暗澹たる思いになります。

 今日は「戦争させない北海道委員会」が主催の「STOP改憲!STOP軍拡!新たな戦前にさせない街頭集会」に参加。東京から菱山南帆子さん(許すな!憲法改悪市民連絡会事務局長)が来られ、イスラエル大使館前での活動の様子や、夜回りで出会った10代少女の実態などをリアルに紹介されました。

 「私たちは、この後に何を食べようかと選択ができる。しかし、ガザにいる子どもたちは選択できないのです」と菱山さん。あらためて「着弾先」が想像できているかと、突きつけられたような気がしました。この瞬間も、命の危機は続いているのです。

 遠く離れた日本であっても、粘り強く声をあげることが大事だと再確認しました。声をあげることさえ許されない国があるなかで、日本で活動する意義は大きいはず。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】不安なく 眠れる夜を 子どもらに

2023年10月26日木曜日

競争と分断の教育政策を変えよう

 今日は遠軽町へ。朝から飛び交う雪虫と格闘しながら、戸松恵子町議と街頭宣伝や「語るつどい」へとまわりました。「岸田政権では日本がダメになる」と入党してくださる方も。励まされました。

 陸上自衛隊の駐屯地があり、市街地には「連隊通り」と呼ばれる道道もある遠軽町。身近な市民である隊員を戦地へ送るようなことはさせないと、平和の声をあげる町民も多くいます。宣伝に手を振って応えてくださる方も、少なからずいらっしゃいました。

 「語るつどい」では「これからの野党共闘の取り組みは」「マスコミに日本共産党が出るにはどうしたら」「どうして選挙で負け続けたのか」など、率直な質問や意見が次々と。私から党の努力を強めるとともに、「カギは世論を大きくすること。力をあわせましょう」と呼びかけました。

 元教員という方から若い世代とネット活用についての意見が出され、別の方からは「北欧諸国の学校では、議員から話を聞く授業があるという。日本でも政治について学ぶ機会が必要では」。別の方は「若い世代がパワーを発揮したら、社会は絶対に動く。声をかけたい」と、弾むような声で語られました。

 「前までは『日本は軍事の備えが必要』と言っていた青年が、先日は『岸田首相のままでは、今の日本はやばくなる』と話しかけてきた」と戸松町議も。ここまで行き詰まった日本のなかで、無関心のように見えても若い世代には真剣な模索が広がっているのですよね。

 党の政策などを知らせながら、いっしょに考え行動する姿を貫いていきたい。先ほどの元教員の方とは「空気を読んで行動して、若者たちが疲れていますよね」と、これまでの教育政策を振り返りながらの話ともなりました。競争と分断の教育を、早く切り替えなければ。

 夜は、札幌市議団長を務めた井上ひさ子さんの通夜に参列。いつもあたたかく声をかけてくださった、井上さんの笑顔が思い出されます。まさに突然の逝去で、亡くなられたという実感が今でも湧きません。

 市議引退後も、地域で生活相談を受け続けた姿勢に学び、しっかり遺志を継いでいきたい。決意を新たにしました。

 【今日の句】マスクって 虫対策にも なったとは

2023年10月25日水曜日

食は命を、農は地域を支えて

 10月下旬とは思えない暖かさと大量発生の雪虫に歓迎されながら、今日は津別町・小清水町・網走市へ。ビートの収穫の慌ただしさを横目に、街頭宣伝や懇談・つどいにとまわりました。

 小清水町では工藤孝一町議の案内で新規就農された方の畑に出向き、実態や要望をうかがいました。小清水町は休耕地がほとんどなく、たまたまのタイミングで今の農地を借りられたといいます。

 初めはハウスを立てるにも一苦労。最盛期は朝3時から夜8時まで働き、今の苦労は人手不足とのこと。パートで来られる女性の「年収の壁」や他町から来てくれる方で地元保育施設に入れない実態、直売所の拡充などをうかがいました。

 新規就農を増やすために国が出す支援金は、既存農家主との共同経営では出ない仕組みです。この地域でも離農を考えている農家があるそうで、国が本気で担い手を増やそうというのなら、親元就農もあわせて改善・拡充が必要です。

 冒頭にも書いたビートですが、猛暑の影響もあり収量や品質への心配が出ています。すでに前年比で2〜3万円/10a減と見込まれ、さらに肥料高騰などが重しに。緊急対策とともに、大元の価格保障・所得補償の拡充に力を尽くしたい。

 網走市では後援会のみなさんが準備された「つながるカフェ」に参加して、PARC(アジア太平洋資料センター)作成のDVD「希望の給食」を視聴した後に、農業・食料や学校給食について話し合いました。私からは日本共産党の農業政策の中心点を紹介しました。

 「気候変動や世界的な食料の買い占めで、このままでは日本で食べるものがなくなるのでは」との危機感から始まり、農家の大事な土づくり、技術者や農協の役割など話は多岐に渡りました。この分野は奥が深いと、あらためて痛感です。

 子どもを連れてきたお母さんは「介護が一段落したので、来年は何か畑で作りたいと思っているんです」。別のつどいの場所でも堆肥の話が出されたり、網走市では学校給食費無償化の運動も広がっていて、子育て世代の農業・食料への関心が強いのです。

 食は命を支え、農は地域を支えています。しかし、今の日本は「農なき国」へ進むかのよう。食と農を守れとの声を、北海道からこそ上げていきたい。余談ですが、網走では村椿敏章市議お手製の鹿肉カレーをいただきました。美味しかったです。

 【今日の句】太陽と 大地の恵みに 生かされて

2023年10月24日火曜日

親子の年ほど離れたベストコンビ

 今日は白老町議選の告示日。日本共産党は、おおぶち紀夫・森てつやの両現職の再選をめざします。有力候補ばかりの大激戦ですので、白老町へ知人・友人のいる方は、ぜひご支持をお広げください。

 おおぶち候補は13期目の挑戦。「議会の重鎮」として党派を超えた信頼があるのは、厳しかった町財政を議会の側からもしっかり分析し、常に論戦をリードしてきたからです。

 ただの緊縮ではなく、くらしを支えて町づくりも提案してきた論戦力は、おおぶち候補ならではのもの。議会改革を進め、一般質問が一問一答方式という白老町だからこそ、議員の政策能力が求められてもきたのです。

 選挙での焦点となっている町立病院の運営についても、町民の署名と結んだ質問で存続・改築へと進めてきました。町づくりの提案も積極的におこなう、おおぶちさんの議席は今度も必要です。

 3期目をめざす森候補は、介護分野の専門家。世代を超えて分け隔てなく町民に接し、その温かく柔らかな人柄に救われてきた町民も多いはず。まだ41歳という若さに、期待の声も大きいのです。

 町立病院が節約のためでしょうか、夜間に暖房を止めていたことがありました。この問題を1期目のときに取り上げて、暖房が入ることになったと喜びながら報告していた姿を思い出します。森さんならではの、心もあたたまる実績です。

 高齢化も進むなかでの町づくりに「各施設のユニバーサルデザイン化を進めたい」と訴えた森さん。今はウポポイ周辺だけなのだそうです。「がんぱれ」と、激励の拍手が寄せられました。

 2候補とも、学校給食費無償化や高校卒業までの医療費無料化も掲げました。安心してくらせる白老町へ、どうしても欠かせない2人です。

 町民のためにと人生の大半を捧げてきたおおぶち候補と、これから捧げていく森候補は、親子ほど年が離れていながらベストコンビです。重ねてご支持を、よろしくお願いします。

 【今日の句】秋晴れが 投票日まで 続くよう

2023年10月23日月曜日

国は介護職場の実態を、本当にわかっているか

 朝の定例宣伝も、だんだん冷え込み始めました。昨日は釧路町議選で3議席確保、私の生まれ故郷の宮城県でも県議5議席と各地のがんばりに励まされます。明日からの出張準備の合間に、道民医連からの要請を受けました。

 紙智子参議院議員への要請ですが、国会開会中のため私が代理に受けたもの。健康保険証の維持と、介護事業所の支援や職員増員・処遇改善などが中心的な内容です。全面的に同意して、しっかり紙議員へ届けますと応えました。

 マイナ保険証を事実上強制することで、個人情報の流出や誤登録だけでなく病院でも職員の手間が取られるし、患者・利用者にとっても不安ばかり。友の会で取り組んだ一言カードにも、健康保険証を残してほしいとビッシリ書き込まれていました。

 介護分野でも、国の抜本的な支援強化は待ったなし。数々の物価や電気料金などの値上げで事業者の経営も厳しく、全国で44事業所が閉所などに追い込まれたといいます。介護職員も高齢化しており、「若い人が安心してくらせるだけの賃金や処遇に」との願いも切実です。

 来年は報酬改定をはじめ、介護保険事業支援計画の第9期を迎える節目の年になります。「保険あって介護なし」「施設あって職員なし」という実態を、必ず打開する年にしなければ。国の負担割合を大幅に引き上げて、責任を果たすよう求めていきたい。

 岸田首相の所信表明演説を聞いても、くらしの実感とかけ離れている感がぬぐえません。国民の声がいきる政治へ変えましょう。

 【今日の句】尊厳が 大事にされる 国にしたい

2023年10月22日日曜日

老後の安心を立て直そう

 今日は松前町から福島町・知内町・木古内町へと街頭宣伝に。白波が立つほど風が強い日でしたが、手を振っての激励もあり、元気に訴え通しました。知内町では前町議の花井泰子さんも、いっしょにマイクを握ってくださいました。

 その知内町は、秋の全道高校野球で先日、町立知内高校が劇的な逆転勝利を収めて喜びの声があふれていました。高校生のがんばる姿から、元気をもらえますよね。

 「語るつどい」では、「ロシアのように国連の決議を無視できるとなれば、国連の意味はあるのだろうか」との疑問、「元気なうちは地域でいろんな活動をしたいのに、年をとったら早く死ねと言われてるよう」と、今の政治への注文も。

 知内町でいえば、75歳以上の方が2〜3割とのこと。誰もが年を取るのだし、老後の安心がなければ若い世代も将来不安が募るだけです。世代の分断につながる仕組みは改めなければ。

 このブログを書いている時点で、参院徳島・高知補選は自民党が議席を失う結果に。衆院長崎4区補選の結果はこれからですが、岸田政権への厳しい審判が下されたのは間違いありません。北海道でも、新しい政治へのうねりを広げたい。

 【今日の句】長生きを祝う 日本でなかったか