この水産試験場は、国立研究開発法人水産総合研究センターの、北海道の研究所で札幌・釧路・厚岸の3庁舎のほか、13のサケ・マス事業所があります。
このセンターと水産大学校を統合する法案が準備されていて、この調査も兼ねてのものです。
サケの回遊ルートを追跡・解明し、ウロコや耳石(じせき)から成長も明らかにするなど、基礎的研究を積み重ねてサケ資源の現状を把握しているのです。
毎年の日ロ漁業交渉の前には、ここでの研究をもとに、資源についての科学的見解を協議します。
ロシア側と一致する点と一致しない点ともあるそうですが、それでも両国ともサケ資源は悪くなっていないとの認識にあると言います。
今回の流し網漁禁止法案は、一部で報道もされていますが、定置網漁と流し網漁との政治的駆け引きの結果ではないのかと推測されます。
とはいえ道東地方を中心にした漁師と水産業界からすれば、それは「とばっちり」。
時間を作って現地に足を運び、現状や要求をしっかり聞いて反映させなければ!

北海道日本海側はニシンを中心として栄えた漁も、資源減少に直面して資源管理と「育てる漁業」として取り組んできました。
しかし、せっかく育てたのにトドによって捕食されていくのでは、これもたまったものじゃない。
1970年代は太平洋側を泳いでいたトドも日本海側に集まり、この10年間は個体数も増えてきています。
特にトドが好きなのはタコ。
今年はタコが捕れなくて困っている、とも聞きました。
国が絶滅危惧種としてトドを管理するのなら、資源管理や種苗への支援などなど、国としてやれるべきことがあると思いますし、そのような要望も伺いました。
国会は戦争法案をめぐり激突ですが、くらしや生業での苦労を解決するためにも、しっかり仕事をしていきたい。
厚労省の調査で、生活が「苦しい」と答えた方が62.4%と過去最高になったとか。
やっぱり安倍政権の進んでいる道は違う!
【今日の句】 報道の せいと今度は 言わせまい