2022年10月29日土曜日

民主主義は、この場所から

 実行委員会主催による「憲法とくらしチカホフェス」は今回で6回目。元職ではありますが「国会議員とおしゃべり」コーナーにお招きいただき、白熱するほどの意見交換をさせていただきました。私が参加した時間帯は立憲・池田真紀前衆議院議員とのコラボとなりました。

 テーマは「どうしたら暮らしはよくなるの?」でしたが、出された意見は議員歳費や政党助成金、冬季五輪の札幌招致、マイナンバーや障害者福祉など多岐に渡り、ずっと頭はフル回転。池田さんもソーシャルワーカーの経験、海外にいた体験なども交えて真剣勝負の90分でした。

 「野党がだらしない」という厳しい意見もいただきましたが、それも期待の裏返しと、話をうかがうなかでわかりました。今の岸田自公政権がいいとは思えないだけに、もどかしい思いをされていることが、ひしひし伝わりました。

 「国民が思考停止していないか」との発言を契機に、参加された方同士も含めて議論が白熱。「主権者として私たちの活動こそ大事」という意見もあれば、「国民の責任にしないでほしい」という意見も。しかし、このような場があってこそ民主主義が発揮されるということでは大きく一致されていたと思います。

 多くの方に、野党も含めた政治不信があるのは間違いないと思います。遠い世界の話と思う方もいるでしょう。がんじがらめの学校教育の影響などもありますが、しかし、声をあげよう・あげなければとの地下水脈のような根底はあるはずです。通りすがりに遠巻きながら、足を止めて聞いてくれていた若い世代の方々がいます。

 政治家が国家観・大局観を持つことは大事ですが、それが「上から目線」でなく、市民のみなさんと話し合い合意を築くことこそ必要だと思います。決して嘆く必要はないし、時代も歴史も無駄に流れていない。いろんなことを学ばせていただきました。

 統一地方選まで半年を切り、札幌東区での「宮川じゅんさん・平岡だいすけさんを励ますつどい」がおこなわれました。事実上の決起集会ですが、宮川さんがコロナ濃厚接触となりオンラインでの参加となってしまいました。

 しかし、その宮川さんの発言が力強い。医療・福祉・教育などの質問をくりかえし、統廃合が進められてきた道立高校の基準を見直させることもできました。同時に、あと1議席あれば代表質問ができるし、圧倒的多数を占める自公道政へ立ち向かう力になるのが日本共産党だとの話は胸に響きました。

 平岡だいすけさんは、ガンを患いながらも十分な治療ができずに自死された方との出会いに触れて「生きづらい社会を変えよう。そのために市議会へ再び送ってほしい」と力強く訴えられました。ちなみに東区は太田秀子市議と2議席をめざすため、今日は平岡さんの担当地域における集いでした(太田さんの担当地域は次週におこなわれます)。

 紙智子参議院議員から国会報告を兼ねて、宮川・太田・平岡の「東区・革新トリオ」を再びとの呼びかけ。3人の勝利へ、私も心ひとつにがんばりたい。

 【今日の句】大丈夫 意志あるところ 道があり

2022年10月28日金曜日

政府交渉2日目

 昨日から合計11省庁・104項目もの政府交渉を終えました。時間の関係から議論を省き要望だけにせざるを得ない項目もあるほどなのは、道民の切実な願いや課題が山積だから。岸田・自公政権の行き詰まりの証でもあります。

 参院本会議の前後で、農水省には紙智子参議院議員、経産省には岩渕友参議院議員が同席されました。要望とは別のレクでも同席いただき、やっぱり国会に議席がある意義も再確認です。

 104項目は大きく分けて、①国政上の基本問題(消費税やインボイス、統一協会関係、物価高騰など)、②北海道で主にかかわる切実な課題(JR、「核のゴミ」、アイヌ関連など)、③くらしに密着した課題(社会保障、公営住宅など)ですが、厳密には①②③いずれにもかかわることであって、とにかく短時間で深めて発言するのは相当の理解と準備が必要です。

 どの省庁でも意見にはしっかり耳を傾けてもらいましたが、その要望が実現するかは別問題。まずは実態把握や調査を約束してもらうとか、一つ一つを積み重ねていきます。

 だからこそ道議会など地方議会での議論の積み上げが大事になります。日本共産党が草の根の党として力を発揮できる瞬間だと、地方議員のみなさんと誇りを確認しあえる時間でもあります。

 ある省では、要請後に「先ほどの話を詳しく教えてください」と私のところに来られた方もいました。身を粉にしてがんばる官僚のみなさんもいます。政治のあり方が変われば、忖度ではない国家機構としての力が発揮できるはずと思います。

 そのためには政治家の、大きな視野と現実把握、政策力と責任感が欠かせません。2日間で得た中身は、道内各地に反映していきたい。

 【今日の句】国会の 議席の値打ち 身に染みて

2022年10月27日木曜日

政府交渉1日目

 2日にまたがるので詳しくは明日にしますが、まずは今日の政府交渉。統一協会や物価高騰など国政にかかわる重点課題とともに、北海道の切実な課題を直接ぶつけました。やっぱり国政の転換こそ大事だと感じました。

 参加は党道議団(真下紀子・菊地葉子)に道議予定候補(丸山晴美小樽市議・森つねと(札幌中央区)・伊藤りち子(札幌白石区)・本間勝美(函館))、能登谷繁旭川市議。国会の合間を縫って、紙智子・岩渕友の両参議院議員も同席してくださいました。

 コロナ禍という状況もあり、上京しての要請も久しぶりとなりました。ただ、課題が山積のために各省庁への要請時間が足りなさすぎるのです。短時間でも言葉を厳選し、中心点を伝え共通認識をつくるのですから、参加者の力はすごいと思いました。

 驚いたのは防衛省。先日までの日米共同訓練「レゾリュートドラゴン」でのやりとりで、飛行高度を90mまで下げた訓練を、北海道での期間中だけでなく、しかも北海道外での実施について否定しなかったのです。北海道においても自治体などへ連絡したのかは、曖昧な答弁に終始しました。

 期間中のオスプレイ飛行時間を目視で確認して、これまでになく説明してくれたのに、やっぱり最後は米国いいなりになってしまうのかと痛感です、防衛省職員というより、政治的課題そのものです。しっかり明日も、北海道の実態を反映させていきたいです。

 【今日の句】この声を 届ける議席 増やさなきゃ

2022年10月26日水曜日

軍事費削ってくらしへまわして

 毎月26日におこなう道原発連の宣伝と合同で、国連軍縮週間にあわせた道原水協の宣伝に参加。日中は暖かく、宣伝日和の札幌駅前でした。

 ロシアによる核兵器使用の危険性という、緊張状態に直面している私たち。大事なことは国際世論を大きくすること。国連憲章や核兵器禁止条約の立場で、国連が力を発揮することも求めたい。


 道被爆者協会の廣田凱則さんがマイクを握り、核兵器の非人道性を訴えました。道原発連・堀さん、道原水協理事の三上さん(道労連議長)、新婦人道本部・真鍋さん、民青道委員会・宮内さんらのスピーチも力が入りました。

 平和のこともそうですが、くらし・経済も異常な物価高騰の前に苦しさが増していて、訴えたいことが山盛りなのです。今こそ軍事費をくらしにまわせ!の思いが、ひしひし伝わりました。

 明日から党道議団・予定候補らと、上京しての政府交渉です。しっかり北海道の声や実態を反映させたい。

 【今日の句】核やめよ いつでも声は 地域から

2022年10月24日月曜日

あたたかさを忘れず

 観光船事故から半年となった斜里町で、町議を7期務めた宮内知英さんが亡くなりました。やさしさ溢れる宮内さんの姿を思い出しながら、前夜祭にて哀悼の意を表しました。

 高校を卒業後、農業を続けてきた宮内さん。私が斜里に来たときも、農作業の途中で駆けつけてくれたことが何度かありました。その姿から滲み出る人柄に、どれだけ多くの方が救われたことでしょう。

 町議会議長の金盛さんが葬儀委員長を務められ、時折言葉をつまらせながら、ご挨拶されました。立場や考えの違いを理解しながら、弱い立場の住民に寄り添い、真の民主主義を求めた「孤高の勇でした」との言葉が、胸に響きました。

 どの方にもあたたかいというのは、そうそう簡単なことではないと思います。でも、それが自然とできていたのが宮内さんでした。日本共産党の先輩として、このような議員さんがいることが誇りですし、私も宮内さんの何分の一かでも継いでいきたい。

 宮内さん、本当にありがとうございました。

 【今日の句】作業着と笑顔が みんな包み込み

2022年10月23日日曜日

引き続き侵略反対の声を

 「戦争させない市民の風・北海道」による、戦争反対の集会も今週で一区切り。ウクライナ出身の方も含めて、最後は参加者そろっての写真も1枚。地域・職場・学園やSNSなどで、引き続き声をあげていきましょう。

 小雨のなかで「市民の風」ライブ隊のみなさんが「戦争を知らない大人たち」などを演奏し、参加者のスピーチも次々と途切れませんでした。早く侵略を終わらせて、1人でも命を救いたい。もう二度と戦争が起きてほしくない。熱い思いがひしひしと伝わってきました。

 ロシアがウクライナ東・南部4州を「併合」したことに、国連総会で実に143ヵ国が非難決議に賛成しました。この間の決議では最多です。世界の各地で、市民が声を上げ続けてきたことが反映しています。ロシアの侵略を許してしまえば、同じことが繰り返されてしまう。まだまだ頑張り時です。

 「市民の風」共同代表の山口たかさんも最後のあいさつで、1人ひとりが声をあげることの大切さを強調されました。集会の様子をスマホで写真に収める、若い世代の姿もありました。チラシを受け取る方も多かったようです。

 まだ寒い時期に集会を始めた市民のみなさんはじめ、このように続けてこられた粘り強さには、本当に心からの敬意を表するばかりです。しっかり私も足並みそろえて、がんばっていきたい。

 【今日の句】この声が 戦の火種を 消していき