2020年8月8日土曜日

多様性を認め合う社会は、誰もが住みやすい社会

  多様性を認め合って、個性を尊重する豊かな社会をと活動している「さっぽろレインボープライド」実行委員会のみなさんとの懇談は、心が通い合う(と自分では思っているのですが)ものになりました。今の生きづらい日本を変えていきましょうと、エールも交換しました。

 同実行委員会は、前身である「レインボーマーチ」から札幌でのパレードを続けて19回を数えます。私も「マーチ」の時代に、ゲイである知人が参加していたこともあって街頭行動にお邪魔したことがありました。上田文雄札幌市長(当時)が集会に参加したり、2017年に「札幌市パートナーシップ宣誓制度」もできるなど、このように声をあげてきたことが行政を動かすことにもつながっています。

 コロナ禍でパレードを開くことには議論を積み重ねたそうですが、9月12日に実施することを決めて、そのための宣伝物などもいただきました。パンフレットには知事だけでなく道内35市すべての市長から寄せられたメッセージと、各市の取組みも掲載されていて、これだけ熱心に働きかけているんだと驚きました。35市のなかでも、広報や研修会にとどめず行政文書での性別欄廃止を実施している市もあり、少しずつでも広がっていることも実感できました。

 それでも誤解や偏見は依然としてあるし、コロナ禍での苦労なども今日はうかがいました。「集うことができない、孤立してしまうというのは私達にとって大変なこと。当事者が当たり前のよう生きられる社会をめざしたい」「ネットでの中傷や『コロナ狩り』の風潮は、LGBTに対しても当てはまるところがある」などの心配や、医療機関や学校教育での理解と配慮、ホルモン治療での保険適用なども話題にのぼりました。

 日本共産党が今年1月の党大会で、綱領にジェンダー平等・多様性の尊重を盛り込んだことや、トランスジェンダーの代議員から実態とともに変えていける展望が発言され、志位委員長も大会のまとめで過去に日本共産党が同性愛を性的退廃としていたのは誤りだったと表明したことなど、私からも紹介しました。自分が理解できないと避けるのでなく、わからないことも率直に聞きながら、共通の理解を土台としてつくっていきたいとも述べました。

 パンフレットには次のような一文がありました。「LGBTにとっては生まれ育った家族が安心・安全な場所ではないことは珍しいことではありませんし、好きな人と家族を作るという選択肢すら与えられていません。こうした状況では、当事者同士が集うということはとても大切な意味を持っています」。身のまわりでも、社会的にも、孤立感を味わってきただけに、今日のような「何でも話していい」場と環境を、政治の側でつくっていくことが大切なのだと実感しています。

 多様性を認め合う社会は、誰にでも公平な社会でもあるということです。生きづらい社会から、住みやすい社会への変化ということになります。まだまだ日本は、そこまで進んでいない。「ぜひ政治家からも発信してください」との、ご要望もいただきました。自分自身の生き方にも引き寄せて考えながら、しっかり発信していきたいです。

 【今日の句】新しい社会は きっとここにある

2020年8月7日金曜日

政治の責任で命を守って

  宗谷管内で大雨による浸水や土砂崩れ、今日まわった南空知地域でも驚くほどの強風でした。家屋や農作物への影響が心配です。岩見沢市での「つどい」でも、「もう自然災害は、いつどこで起きてもおかしくないね」との話も出されました。

 しばらく新型コロナウイルス陽性患者がいない宗谷管内ですが、避難所での適切な感染防止対策は重要な課題だと、あらためて痛感します。現地の党組織からも状況を聞いて、必要なことにはしっかり対応していきたい。

 「つどい」での中心的な話題は、やっぱりコロナ対策。「検査も色々あるけど、どれだけの信頼性があるんですか」との質問に、参加されていた元獣医さんが答えてくださるなど、和気あいあいの雰囲気でした。一方で、介護デイサービスの料金値上げへ国が通達を出したことで、利用料が増えている実例もうかがいました。「国は10兆円の予備費を何に使っているのですか」など、早く手立てを取ってほしい思いも次々と語られました。

 美唄市では前市議の吉岡文子さんが司会、同じく前市議の吉岡健二郎さんが市議会を傍聴しての報告、そして私からの訴えという順での街頭宣伝。健二郎さんは市立病院の改築が進まない現状も告発しながら、新型コロナウイルスを経験した今、「市民の命を守る病院は、政治の責任で支えるべきです」と力強く訴えました。

 私もPCR検査等の拡充、病院の減収補てん、消費税減税に触れて、支え合いの新しい社会をつくるために日本共産党は力を尽くすと述べました。久しぶりの美唄市で多くの党員・後援会員さんに会えたことや、通り過ぎる車からも手を振って応えてくださる姿があったのも嬉しいことでした。

 【今日の句】地球から 何を学んで 生きてくか

2020年8月6日木曜日

米軍の事実上の無回答を、日本政府は是とするのか

 広島への原爆投下日にかかわらず、今日は道防衛局への抗議からスタート。事前通告もなくオスプレイの飛行・離着陸が当たり前になることなど、あってはならない。菊地葉子道議、中谷栄利・余市町議、佐藤仁・前千歳市議らで、厳しく抗議しました。

 なにしろ今月3日は3機の低空飛行が目撃され、4日は民間機も飛び交う千歳上空を何の目的かもわからずに2機が着陸・離陸していきました。両日とも事前通告なく、今日のやり取りでも明らかになったのは、4日のオスプレイが横田基地から飛来したものというのは「CV22は横田基地にしかいないから」と日本側で判断したからで、米側は「運用にかかわることなので回答を差し控える」としか答えていないということ。つまり米側は事実上、無回答なのです。

 「住民の不安が大きい。中身を明らかに」(菊地道議)、「低空飛行が訓練とされてきているのではないのか」(中谷町議)、「昨夕の時点で、市役所にも道防衛局から連絡が来ていないと聞いた」(佐藤前市議)など抗議し、道防衛局側は「情報提供や安全対策の懸念は重々承知している。本省に伝える」と回答。昨年にも、今年6月にも後志管内では戦闘機や輸送機の低空飛行が目撃されていて、中谷町議が指摘したように、日本側に何も知らせず訓練日程に具体化しているのであれば許されないと、私からも強調しました。

 原爆による被害者に哀悼の意を表し、平和と核廃絶の誓いが国民的に確認されるべき日に、こんな逆行するような事態への抗議からスタートしなければならないなんて。まるで植民地のように振る舞う米軍にも、それに対して厳しい抗議ができていない日本政府にも、腹立たしさやもどかしさを感じました。

 核兵器廃絶を願う「さっぽろ平和行動」では、多くの方が署名に足を止めました。広島の式典では、広島市長が被爆者援護の線引きを見直すよう求め、知事は核抑止力論を虚構だと一喝し、未来を担う代表でもある子どもたちは「人間がつくったものは、人間の力でやめられる」と口にしました。ラジオで聞きながらなので不正確な点があればご容赦いただきたいのですが、それでもハッキリわかったのは安倍首相が核兵器禁止条約に、今年も触れなかったということです。

 つらい被爆体験をした方は、どのように安倍首相の言葉を聞いたのでしょうか。被爆者援護についても、踏み込んだ内容はなかったと思います。もう時間は多くありません。全国から声をあげて政府に迫らなければならない、と痛感しました。私も力を込めてスピーチしました。

 今日の行動は盛りだくさん。札幌すすきの地域の飲食店なども担当する札幌中部民主商工会で、営業への影響やコロナ感染にかかわるリアルな実態をうかがいました。中部民商は持続化給付金の相談を250件ほど受けてきたといい、役員・事務局のみなさんは、まさに不眠不休で「すすきのの灯を消すな」と力を尽くしてきたのです。

 「持続化給付金1回だけでは、商売は続けられない。どれだけ店がなくなるかと心配になる」「安倍首相はギリギリの生活など、わかっていない。給付金の申請でも、対応はあまりに不親切だ」との言葉も、とにかく困っている現場に寄り添うことを貫いてきたからこそ重く心に響きます。「給付金を出すか、消費税を下げるかでもしないとダメだ」との言葉には、思わず膝を打ちました。

 岩見沢市では、上田久司・山田靖廣の両市議と岩見沢市立病院へと足を運びました。お忙しいなか小倉滋明院長が対応していただき、新型コロナウイルスへの対応や影響をうかがいました。

 補てんが必要とされるほどの減収は、これまでの病院とも同じ状況にあります。一方で国からの補助事業も使った発熱外来の準備も始めていて、「地域のセンター病院としての役割を果たしたい」と小倉院長さん。ただ発熱外来をつくれば、そこで診る医師をローテーションで置くことになるので、その間の診療は縮小することになる心配もあるといいます。そもそもギリギリの医療体制ですから、検査体制も含めて、国から思い切った支援が必要であることが、よく理解できました。

 「当初は、目に見えないウイルスというものへの恐怖はありました。しかし、うちが診ないで誰が診るのかと、医療従事者としての責任感がありました。誰一人、辞めたスタッフはいません」との言葉も、重く受け止めました。政治の側は現場の善意や努力に甘えるのでなく、しっかり責任と果たしていくべきです。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】また総理 核廃絶を 遠ざけた

2020年8月5日水曜日

このがんばりに政治が応えて

 北空知・中空知も今日は蒸し暑い。昨日に続く検査・病院にかかわる調査・懇談や、住民のみなさんと「語るつどい」でも「早くマスクを着けないで済むようになってほしい」との声が出されるほど。新型コロナウイルスの感染だけでなく、熱中症にも気をつけあいましょうね。

 今日は北名照美市議と、深川市立病院での聞き取りからスタート。1市4町での北空知二次医療圏における中核病院で、第二種感染症指定医療機関ともされています。他の医療機関と同じく、コロナ禍での減収は避けられませんでした。実態を聞くなかで、国や道の支援策が急がれていることも痛感しました。

 市の福祉保健部、保健師さんからも現場ならではのご苦労をうかがいました。市として感染拡大防止への要綱もつくり市民へも周知していますが、国などからの指標が出るのが遅かったり、GoTo事業をめぐる迷走などがあると、自治体での対応まで右往左往することになってしまいます。保健所の人員確保も急がれているし、市民に接する機会が多い職場こそ、対策方法・マニュアルの存在が求められていることも、よくわかりました。

 砂川市では街頭宣伝をおこない、砂川市立病院に足を運びました。高田浩子市議とともに、隣町の滝川市から寄谷猛男市議が同席しました。砂川市立病院は中空知2次医療圏の中核病院となっているからです。病院の玄関には、発熱者などがいた場合に対応するトリアージも仮設テントで設置されていました。もちろん私たちも通過してから病院に入りました。

 田口宏一院長が対応していただき、感染症の実態がわからない恐怖もあった当初と比べて、研究が進むなかで対応しやすくなってきたとの話でした。今後の検査を広げるうえでは、保険適用されてきた唾液検査などが広くおこなわれることなどとともに、無症状・軽症者を病院以外で隔離・保護できるシステムづくりが大事ではと指摘されました。国会でも議論をとの熱い言葉も寄せられ、それこそ医療関係者のがんばりに応える道だと痛感です。

 医療従事者は半年もの間、経験のない緊張状態のなかで働き続けてきました。その分を手当などで支えることはもちろんですが、迫られる負荷を軽くしていくシステムづくりがどうしても必要です。懇談後には事務局長さんに院内を案内していただき、動線の考え方や実際について学ぶこともできました。

 先だって高田市議は善岡雅文・砂川市長へも申し入れをおこない、私も同席させていただきました。申し入れは昨日の留萌市長への内容とほぼ重なりますが、善岡市長は「検査は全国民にかかわることとして、国の責任でしっかり進めてほしい」と述べられました。自治体でできることをやるにしても限りがあるし、自主財源が潤沢な自治体はそう北海道にはありません。率直な意見交換もさせていただきました。

 地元紙への表敬を終えて、最後は奈井江町での「語るつどい」。地元の党としても、なかなか集まって話し合う機会を持てなかったこともあり、久しぶりの集まりになったそうです。私にとっても、今年1月の「新春のつどい」以来の奈井江町です。会場でも感染防止に気をつけながら、昨日から各地をまわった私の感想も含めて「検査ふやそう、国会ひらいて議論をさせよう」と呼びかけました。

 その後の話では、やっぱりコロナ禍での苦労話が中心に。「自分が検査を受けられて、陽性か陰性かハッキリすれば社会活動などにも参加できるのに」「札幌の親しい友人とも『今は会うのも難しいね』と電話ばかり」「施設に入っている親に面会できないままです」など出され、ある方は「これだけ何もしない安倍政権なのに、どうして選挙で勝ってしまうのでしょう」とも。もどかしい思いは私もいっしょですし、今度の総選挙では、必ず野党の勝利・日本共産党の躍進をと勝ち取りましょうと呼びかけました。

 そのためにも、新しい社会像を示していくことの大切さも交流されました。親の代から社会党を支持していたという方は、ずっと期待を込めながら「日本共産党は、いつになったら伸びるのだろう」と思っていたそうです。もっと新しい社会について具体的にとのお話しもあり、綱領の中身も紹介しましたが、さらにかみ砕いて、わかりやすく広げていかなければいけないですね。いろんなことを学びました。

 【今日の句】やっかいだ コロナもマスクも 総理をも

2020年8月4日火曜日

大事な病院を守ろう

 今日は深川市の街頭宣伝からスタート。留萌市では中西俊司市長への申し入れに同席し、市立病院・教育委員会・JR留萌本線にかかわる聞き取りも。学ぶことが多い1日となりました。

 深川市の街頭宣伝には、20人を超えた党員・支持者のみなさんが駆けつけてくださいました。「畠山さんの元気な声が聞けてうれしい」と、ありがたい言葉もいただくと、ますますマイクを握る手にも力が入ります。北名照美市議が司会をしていただき、写真のように地元でつくった手書きの大型プラスターにも元気をもらいました。

 宣伝後、深川市の党事務所に佐々木一夫市議が「ともにがんばりましょう」と顔を出してくださいました。市議会での会派は違うものの、市民と野党の共闘のもとで連帯してきた佐々木さんが、わざわざ事務所に足を運んでくださったことに私は恐縮してばかり。こういう結びつきを強めて安倍政治を地方から変える流れを広げていきたいと、あらためて心から思いました。

 留萌市では、日本共産党・小沼清美市議の申し入れに同席しました。緊急の申し入れにかかわらず中西市長が応じていただき、ありがたい限りです。申し入れは道内各地の自治体に向けて日本共産党としておこなっており、新型コロナウイルスにかかわり検査・医療体制の抜本強化を求めることが中心的な内容です。

 留萌市立病院は、留萌医療圏唯一の第二種感染症指定医療機関です。通常の感染症病床4床に加え、国や道からの要請を待つことなく病床確保に取り組んできたといいます。PCR検査での検体を札幌などに運ばなければいけないため、結果が出るまで疑い患者の保護もおこなってきました。その時間差を埋めるために病院で検査機器を購入する予定であることを中西市長も触れて、市立病院が大事な病院であることを強調されました。

 先だって市立病院の職員から聞いたなかでも、新たな病床確保のために入院患者さんを転院してもらったり、手術などの延期、また受診控えも重なったことから大きな減収になっている実態をうかがいました。そうでなくても公立病院は、不採算であっても地域医療を守るために必要な病院なのであって、病院自体も努力しているもとで国がさらなる支援を急いで具体化するべきです。

 人口減少も進む道内の地方都市で、留萌市も例外ではありません。医師・看護師だけでなく学校教員や保育士なども慢性的に不足しています。教育委員会でも、国への具体的な要望もうかがいました。当面の弥縫策だけでは解決できないほど矛盾が広がっています。「医療や介護、福祉・教育などを、国づくりの大目標に据えるべきです」と私からも述べました。

 とはいえ、それまで待つこともできません。聞いた中身をしっかり反映させて、現場や自治体を支えるため1つ1つの具体化を求めたい。JR留萌本線も含めて、問われているのは国の姿勢であると痛感しました。

 明日は北空知管内を駆けまわります。

 【今日の句】国会を 開かぬ理屈 わからない

2020年8月3日月曜日

命をあずかる福祉職だからこそ

 福祉事業所に検査・補てん・ガイドラインを--きょうされん北海道支部との懇談で、必要性と緊急性を実感しました。事務局がある「さっぽろひかり福祉会」へ、宮川潤道議と足を運びました。

 きょうされんでは先月、厚労省宛てに第6次となる要望書を提出しています。●報酬の減収分の補てん、●日額払い制度の見直す検討を、●利用者や家族、支援者などへのPCR検査を、●感染者・濃厚接触者が出た場合の経費補助や行政・医療機関などとの連携、●定期的な慰労金の仕組み、などが中心的な内容です。

 裏づけとなる調査・アンケートを、きょうされんは全国の事業所に配布・回収していますが、なかでも北海道の事業所の回答が多くなる見込みといいます。事業所の形態を問わず減収となっているし、自由記述にも「B型利用者の工賃補てんを」「日割り単価でなく月額制にして安心した運営ができるように」「人の命をあずかる福祉職であり、無症状の場合でも検査を受けられるようにしてほしい」などの声が寄せられています(なお、調査の最終報告は8月中の発表を予定しているとのことです)。

 「高齢者施設などへの外販はストップしてきました。売り上げは回復していません」と事務局長・小畑友希さん。事務局次長の下澤彩野さんは、コロナ禍で利用者の健康不安が心配と語りました。あさかげ生活支援センター施設長・髙井賢二さんは「障害者の工賃に(国が)生産性を求めておきながら、労働として認めるような補償がないのではバランスが悪い」と指摘されました。

 国の第2次補正予算で「生産活動活性化支援事業」が盛り込まれ、最大50万円が助成されます。しかし、減収が50万円を超えている事業者が多いため50万円ではまったく足りないし、かつ対象が「前年同月比50%以上減収」または「連続する3ヵ月の収入が前年同月比30%以上減収」と絞り込まれます。きょうされんが取り組んでいるアンケートは、実態を明らかにして政府に対応を迫っていくうえで大きな力になります。今日の聞き取りも、その一助となればとの思いです。

 私からは検査の拡充や補てんを急ぐとともに、国や行政機関が緊急時などのガイドラインをつくっていく(更新していく)ことも必要と述べました。利用者に熱が出た場合、実際に感染していた場合、その後の消毒や待期期間などなど、多くの事業者が手探りのままで利用者と接しています。検査・補てん・ガイドラインを具体的にすることで、多くの不安が解消されていくはずです。

 懇談後、パンや大福などの製造・販売をおこなっている「ひかり工房」にも、おじゃましました。種類も多く、焼き立ての牛乳入り角食もおいしそう。小畑さんの「各事業所で製造しているものを持ち寄った販売拠点があるといいです」とのアイディアも納得です。役所内や道の駅など、各自治体でも工夫と努力を凝らしていますが、いっそう具体的になっていくように力を尽くしたいと思いました。

 今日は朝の宣伝時から札幌市の気温は高めで、マスクをしながらの日中の仕事などが大変だという方もいるでしょうし、学校で授業を受けている子どもたちにも負荷がかかったことでしょう。早い収束を願いつつ、少しでも苦難が軽減されるようにしていきたい。明日は深川市・留萌市へと足を運びます。

 【今日の句】寄り添った 努力を総理 知ってるか

2020年8月2日日曜日

歴史の不公正をただして

 旧ソ連からロシアへと、不当に占拠されている千島諸島と北海道の一部である歯舞群島・色丹島。今日は「北方領土返還要求根室市民大会」が開かれ、市中に「北方領土をかえせ」との声があがりました。

 毎年おこなってきた市民大会もコロナ禍で開催が心配されましたが、感染防止対策もおこなって実施にこぎつけたようです。ただでさえビザなし渡航などの実施が不透明となっているもと、声をあげる機会すら失ってしまえば、日本側のメッセージは無きものと映ってしまいます。

 そういうことがないようにと、元島民や根室市はじめ5自治体が返還要求の声を上げ続け、時には手弁当で全国を駆けまわり、世論の喚起に力を尽くしてきました。思い出のある自宅や先代が眠っている墓にさえ行くことができず、どれだけ元島民が悔しい思いをしてきたか。海域が狭いゆえ、基幹産業である漁業と関連産業も苦しさが続いてきました。

 そもそも領土は国家の主権にかかわる根幹なのですから、根室市から、そして北海道から、返還要求の声を上げ続けなければ政治が動かないというのではダメ。北海道で活動している私のような政治家も、思い出したかのように取り組んでいては本来はダメ。そういう点からも、市民大会を開いて声にする意義はとてもとても大きいのです。

 ロシア側は憲法改正をおこない、領土交渉には硬い姿勢を貫いています。安倍首相が(本人は口にしないものの)進めてきた「2島返還」交渉は、根本から見直す必要があると思います。私自身も国会で直接に質問しましたが、あらためてヤルタ協定をはじめ歴史の不公正をただす立場を貫いて、対ロ交渉だけでなく国際社会にも反映させていく必要があるのでは。

 市民大会のなかで、ある元島民は「こうなればなるほど、(北方領土返還を)叫びたくなる」と報道に答えていたようです。この悲願を安倍首相が受け止めているのなら、まずは国民へ、みずからの言葉で方針を語るべき。メッセージがなければ、ロシアにも何も伝わっていきません。

 【今日の句】外交の安倍と 言ったの誰だった