2023年6月17日土曜日

「新たな戦前」にいる私たち

 今日のブログタイトルをテーマにした、ジャーナリスト・金平茂紀さんの講演へ。ウクライナ情勢や国会情勢、同世代の故坂本龍一さんのことなど幅広く、時に映像も交えての話に引き込まれました。私たちが「新たな戦前」にいるという現実を変えるには「身近な足元から」との話も、納得しながら講演を聞きました。

 主催は北海道平和運動フォーラム、北海道憲法共同センター、戦争させない市民の風・北海道の3団体。余談ながら「今度はがんばって」など、いろいろな方から声をかけていただきありがたい限りです。

 「今日は起きてすぐ、ショックを受けました」と切り出した金平さん。ベトナム戦争に関する米国防総省の機密文書を暴露した、ダニエル・エルズバーグさんが亡くなられました。申し込んでいた取材も、ていねいな断りの連絡があったばかりだったそうです。

 平和の話にかかわり紹介したのが、坂本龍一さん。「言いたいことが言えない国になっている」と、ラジオで金平さんと語り合ったのが2009年。その時より社会が悪い方に進んでいないかとの提起から、今が「戦前的」として3つを述べられました。

 1つに「自由が奪われていく」。統制と沈黙、メディアの萎縮のほか性差別の強まりやナショナリズムの高揚など、確かにいろんな場面に現れています。

 2つに「次世代から搾取する」。国債などの負債だけでなく、原発は廃棄物を含めて押しつけるのかと強調されました。

 3つに「戦争の準備をする」。「戦地を見た者として、憲法九条の価値は今こそ」とも述べ、軍拡財源確保法案の成立、武器の製造や売買、また命の価値が軽くなることの指摘は重く受け止めました。

 「だんだん話してるうちに希望がなくなるので」と、坂本龍一さんの音楽などもかけつつ、冒頭に書いた「永田町や霞が関のことも大事だけど、身近な足元から変えることを大事に」との言葉が、心に残りました。また今日からスタートです。

 講演前に控室にて、金平さんにはご挨拶させていただきました。「新たな戦前」など早く終わらせるため、決意も新たにがんばります。

 【今日の句】大丈夫 きっと分断 超えられる

2023年6月16日金曜日

岸田内閣は信任できない

 教育や社会保障、地域と農林漁業に手厚い政治を。人権尊重・ジェンダー平等、平和の外交努力を進める国へ。内閣不信任案が否決されようと、物価高に苦しむ国民への負担増や、くらし犠牲の軍事拡大の政治を変えようと訴えていきます。

 軍拡や原発、マイナンバーを進める法案に賛成した自民・公明・維新・国民民主の責任は重い。入管法改悪案を通して、日本はさらに人権後進国となったのではないか。この人権無視の姿勢は、国民にも向けられていくのではと強く危惧しています。

 国民へ実害を与えたうえ政治をゆがめた統一協会の解散はしないのに、衆議院は解散するぞとあおり立て、権力への固執や乱用もひどかった。いわゆる「公邸忘年会」は、岸田首相はじめ側近にも庶民感覚などないことを浮き彫りにしたと思います。

 側近から差別発言が出て社会的批判にさらされたのに、LGBT法は理解増進どころか差別助長になりはしないか。議員立法だと首相は評価を避けますが、それなら違憲判決が相次いで出された同性婚については、実現へ閣法を提出して責任を果たすべきです。

 国会は来週で閉じたとしても、岸田政権の問題点と、変えるべき道を訴えて早期の解散・総選挙に追い込みたい。そもそも敵基地攻撃能力の保有など、これまでの政府方針を大きく変えることについて、国民の信を問うていないのですから。

 国会情勢を受けて、私の日程も再確認の1日。道内各地と調整して、元気に訴えてまわります。

 【今日の句】よく見えた 自公維国の 密接さ

2023年6月15日木曜日

大人の責任として

 今日は苫小牧市へ。今国会での解散は先送りとなっても、大軍拡・大増税の政治なんて早く終わらせたい。世論を広げて追い込む時間ができたと考えて、さらに私もがんばります。

 苫小牧市は、市議選で日本共産党は1議席を増やして4議席に。各市議(小野寺幸恵・冨岡隆・原啓司・森本健太)の担当地域ごとで「語るつどい」を開いていただきました。どこでも多くの参加があり、私の教え子のお母さんのご参加も。苫小牧市は私が北海道で赴任した地なのです。

 だからこそ意見交換も率直に。「共産党というだけで嫌がられる理由は」「18歳の自衛隊員が起こした事件の背景は」「ヒグマ対策にしても猟銃免許を持ってる人が少なすぎる」など、う~んと考えながら私なりに答えた質問もありました。私自身も学べるのが「つどい」のいいところです。

 「もう高齢だから」と断りながら話し始めた方は、「声を上げても、戦争する国に進んでしまわないか」と悶々とした気持ちを伝えてくださいました。報道も政府の言い分を流しっぱなしで批判的に取り上げないし、なかなか世論も変わらないことがあるのでしょう。

 私から「本当に戦争となった時、戦場へ行くのは子や孫の世代。そんなことを私は絶対に許さないし、あきらめません」と答えました。今こそ大人としての責任を果たしたい。多くの方がうなずいて聞いてくださったことを、嬉しく思いました。

 街頭宣伝でも、手を振って応えてくださる方が何人も。必ず政府を追い詰め、悪政を変えることはできます。ていねいに訴えていきたい。

 【今日の句】あおるだけ 総理の弱さが 見えてきた

2023年6月14日水曜日

児玉健次さんの言葉を思い出しながら

 今日は北見市へ。菊池豪一・桜井由美子の両市議と街頭宣伝にまわると、日焼け止めの差し入れや、団地ではベランダに出ての激励もあって本当にありがたい。たくさんの元気をいただきました。

 16日に野党から内閣不信任決議案が出されれば、岸田首相は解散を決断するとの報道もあります。けん制の意図なのでしょうが、解散権をもてあそんでいるとしか言いようがありません。これこそ権力の乱用なのではないか。

 北見市は、亡くなられた元衆議院議員・児玉健次さんが柏陽高校で務めた地。「児玉先生に教えられました」と、何度か声をかけられたことがあります。みずからの戦争体験から日本国憲法の大切さを訴えた、児玉さんの言葉の重みを私も聞いてきたつもりです。

 その憲法をふみにじる発言が相次いでいることが許されません。特に維新の会は、もっと武力を持つべきだと煽ったり、入管法改定案の審議のように平気で人権を踏みにじる発言をしたり。この間の悪法は、自民・公明とともに維新・国民民主の賛成で成立させられてきたのです。

 平和主義や基本的人権の尊重など、憲法が生かされる日本にしましょう。特に、性差別・性暴力・ハラスメントで若い世代や女性がつぶされたり、泣き寝入りさせられる社会を変えましょう。

 声をあげれば社会は変わる。児玉さんの言葉を思い出しながら、明日も元気に訴えたい。

 【今日の句】引き継いだ 熱い思いを 広げたい

2023年6月13日火曜日

酪農支援の初質問を思い出し

 今日は釧路市へ。釧路らしい「じり」(海霧)でしたが、街頭演説には2箇所で100人超も。白糠町・別海町・弟子屈町からも駆けつけてくださり、本当にありがたいです。

 10月の町議選を控える党釧路町議団(中田麿・佐藤昭平・中家治子)もあいさつされ、すでに選挙本番かというような熱気。釧路は私が大学院生として過ごし、当時から多くの方にあたたかく支えてくださった町でもあるのです。

 道東地方の基幹産業の1つが酪農業。私の国会初質問も酪農支援でした。当時は年間200戸が離農・離脱するほど厳しい環境で、そのうえTPP参加など認められないとの初質問だったのです。ちなみに私の義父も酪農でした。

 その後の数年は乳価や加工原料乳補給金の引き上げなどで安定していたところに、この間のエサ代高騰。またもや酪農業は瀬戸際に立たされているのです。高騰分の支援とともに、再生産できるだけの乳価や補給金となるようにと求めていきたい。

 そもそも乳製品はじめ輸入を続けながら、国内では減産や牛の殺処分を求めるなどおかしい。畜産クラスター事業で、増産や大規模化を誘導してきた国として酪農維持に責任を果たすべきです。国会で訴えたいことが山ほどあります。

 「語るつどい」では質問が次々。「市民と野党の共闘はどうなるの」「インボイスをわかりやすく説明して」「どうすれば消費税は下げられますか」などのほか、「はたやまさんが候補になると、まわって話してきました。でも比例は政党名を書くと、また話してこなきゃ」とも。そうなんです、お気をつけください。

 介護職場のみなさんと話し合う機会も持てました。慢性的な人員不足はじめ、コロナ感染が続くもとで苦労が絶えません。軍需産業よりも社会保障分野こそ国の支援を。命や健康を犠牲に戦争国家づくりなど許さないと、交流を深めました。

 今日のうちに120km以上離れた北見市へ移動。シカに次々と出会うなか(前を走るトラックもシカと接触!)、安全運転で送ってくださった工藤正志・前釧路市議には感謝しかありません。明日も元気に訴えます。

 【今日の句】霧だって いつも針路は 見えている

2023年6月12日月曜日

外交は積み重ねこそ

 定例の朝宣伝の後に、今日は札幌市南区へ。千葉尚子・前札幌市議と街頭演説にまわりました。真駒内駐屯地のある南区からこそ、隊員を戦場へ送らない世論を大きく。岸田政権の大軍拡・大増税を止めようとの訴えに力が入りました。

 ちょうど今日の午後2時から、外国特派員協会で志位委員長の講演がおこなわれました。緊張する日中関係をどうしていくか、が1つのテーマになっています。中国大使への要請(こちら)が、国際的にも注目されているということです。

 本当に国民を守るのなら、外交努力を尽くすことこそ。戦争をあおりたてるような政治家ばかりでは、いっそう緊張と相互不信が広がるばかりではないでしょうか。志位委員長の講演は後日の「しんぶん赤旗」で報じられると思いますが、ぜひお読みください。

 私も現職だったときに、ある国の大使館を訪れたことがあります。この国は大国の核実験による放射能汚染に苦しんだ経験があり、核廃絶にも前向きでした。日本共産党が核兵器廃絶に力を尽くしている党であることも知っていて、実りある交流ができたことを覚えています。

 「しんぶん赤旗」はワシントンDC、北京、ハノイ、カイロ、ベルリンなどで特派員が活動しています。一部の大国の視点にとどまらない国際的な動向や、世界の労働運動・市民運動もリアルに報道しています。この延長線上で、日本共産党は独自の外交も積み重ねているのです。こういう党の姿も、ぜひ知ってほしい。

 暑さに加えて風も非常に強いなかでの街頭演説でしたが、各地で党員・後援会員さんが駆けつけてくださり本当にありがたい。「今度こそ議席を取ろうね」など激励もいただきました、客待ちのタクシー運転手さんも窓を開けて聞いてくれていて、何か心に残ればと思いながら訴えました。

 明日から釧路市をまわって北見市へ。広い北海道ですから、みなさんのお力がどうしても必要です。解散・総選挙含みで今後どうなるかはわかりませんが、とにかく前へ前へと出ていき訴えを広げたい。よろしくお願いします。

 【今日の句】戦場へ 送らぬための 努力こそ

2023年6月11日日曜日

こんな食料自給率でいいのか

 日高・胆振地方を中心とした地震で、今のところ大きな被害は聞いていませんが大丈夫でしょうか。今日は私は旭川市へ。夏のような陽射しのなか、街頭演説にも車からのクラクションや党員・後援会員さんの激励など相次ぎました。

 「写真では見てたけど、初めてお顔を見れました」と町行く方からも。真下紀子道議と能登谷繁・石川厚子・中村美奈子の各市議がそろって訴え、上富良野町から米沢義英町議も駆けつけてくれました。本当にありがたいです。

 今朝のNHK討論番組でも解散・総選挙がテーマにのぼってましたが、そもそも大軍拡・大増税だけでなく人権無視や原発推進の岸田政権を、信任することなどできません。敵基地攻撃能力の保有など、これまでの政府方針から大きく変更しようとしているわけですから、本来は国民の信を問うべきなのです。

 岸田政権を支える自民・公明だけでなく、いっしょに悪政を進める維新・国民民主への審判もくだしましょう。今日も「だんだん日本が悪い方に進んでるみたい」「戦前の時代に片足を突っ込んでるみたいだ」との声が聞かれました。歯止めとなる力は日本共産党だと、ていねいに訴えていきたい。

 旭川市はじめ上川地域は米作はじめ田畑が広がります。真下道議から「食料生産の土台が崩れれば、地域経済も良くならない」と訴え。大規模化が進む一方で生産者数は減るわけですから、地域社会の維持にとっても大きな問題です。

 農家には減産や転作を強いながら、外国からの輸入は増える一方で、今や食料自給率は38%。外国頼みのなか円安基調で、どれだけ生産者も消費者も苦しんでいることか。水田活用交付金の見直しなど、農家を振り回してきた自公農政の転換も問うていかねば。

 「語るつどい」では激励のほかに、地域の党支部活動の苦労も寄せられました。多くの仲間とつながりながら、支持の輪を広げようと奮闘している党員さんたちには本当に頭が下がる思いです。私ぐらいの働く世代や若い世代との結びつきが広がるように、私も心ひとつにがんばりたい。

 【今日の句】食べられることは 当たり前でなく