2023年2月4日土曜日

こんな日本でいいはずない

 岸田首相の秘書官による、LGBTや同性婚についての差別発言。首相の演説や広報にもかかわっていたようですから、更迭だけでなく任命責任が問われます。多くの方を傷つけ、人権感覚が欠けていただけでなく、荒井氏は「秘書官室もみんな(同性婚に)反対している」と述べていたとのこと。政権中枢にかかわる大問題です。

 党道委員会で緊急の街頭宣伝に、私もマイクを握りました。そもそも岸田首相は、国会で「社会を変えてしまう」として同性婚を否定したばかり。岸田自公政権では日本社会は変えられないと、この答弁でハッキリしました。秘書官の任命責任だけでなく首相本人の考えも、あらためてただす必要があります。

 世論や世界の動きは、まったく違う。岸田首相がめざすサミットでも、いわゆるG7で同性婚を認めていないのは日本のみ。LGBT差別禁止法も4ヵ国にあり、米国では州法やイタリアでは雇用差別という範囲ですが、ここでもないのは日本だけ。どれだけ日本が人権面で遅れているのか。

 声をあげてきた当事者のなかで、これまで心を痛め勇気をふりしぼってきた方もいたと思うのです。声に出せない方も多くいることでしょう。いっしょにジェンダー平等社会をつくっていく、私自身の決意も込めて訴えました。

 道労連が春闘での大幅賃上げをめざし、札幌駅前でおこなった「ローカルビックアクション」。私もいち参加者として、じっくり保育・介護・JRの現場の実態スピーチを聞きました。人員不足、低賃金、休日もくたくたになる、子育ても不安、物価高騰で生活も大変--足を止めて聞く方も多くいました。

 一生懸命に働いているのに、生活が苦しい。私たちの仕事って、そんなに価値のないものなのか。スピーチを聞いていて「仕事の価値」に見合った賃金や労働条件になっていないのだと、つくづく感じました。特にケアワーカー・エッセンシャルワーカーと呼ばれる職場ほど、やりがいがあっても続けられない実態に胸を痛めました。

 あきらめたり、節約でしのぐだけでなく、みんなで声をあげれば社会は変えられる。世界の各地で、正規も非正規も、公務も民間も、若手もベテランも、ストライキをはじめ行動が広がってもいます。日本だって必ずできる。そんな元気をもらいました。

 道原発連の総会にあわせた講演にも参加しましたが、これは後日。藤野保史・前衆議院議員から、たっぷりと学ばさせていただきました。

 【今日の句】官邸は 時代錯誤の 人ばかり

2023年2月3日金曜日

希望は地方からこそ

 日本共産党・統一地方選挙政策アピールが発表されました(こちら)。住民の声を届け、地方議会でも「対決」と「提案」で政治を動かす日本共産党議員団を、ぜひとも大きくしてほしい。岸田自公政権への審判にもつながります。

 岸田政権のもとで「戦争か、平和か」の進路が問われている、今の日本。「専守防衛」を投げ捨てて敵基地攻撃能力の保有と、米軍と「融合」して先制攻撃の道に進む危険性が、国会質問でも浮き彫りになりました。

 大軍拡ではなく、外交で打開の道こそ。今日の「朝日」で「次は核武装もタブーなく議論しましょうといった空気になるのが心配」(作家・ジャーナリストの冷泉彰彦さん)と述べられたように、歯止めなき大軍拡を止めなければ。そのためにも、日本共産党を大きくすることこそです。

 地方選ですから、その自治体でのくらしと福祉をよくすることや、地域経済の再生を進めること、そのための政策をこそしっかり訴えていきたい。コロナ禍と物価高騰、人口減少による社会維持など、多くの課題に北海道は見舞われているだけに、どの党や候補に応える力があるのか見られています。

 日本共産党の地方議員は全国ネットワークがあるからこそ、各地の先進例にも学び、積極的な提案ができます。こういう草の根の力があることも、ぜひ多くの方に知ってほしい。希望は地方からこそ、つくっていける。

 各地の演説会などを控え、うなりながら原稿準備に取り組んでいます。

 【今日の句】この町で 大事なことを シンプルに

2023年2月1日水曜日

付箋に書かれたメッセージ

 雪のなかでも鉄路存続を求める「いちの日」行動。小室まさのり道議予定候補(札幌北区)から始まり、篠原暁・沼田町議や青柳茂行・新得町議、安全問題研究会の地脇聖孝さんがオンラインにて登場・スピーチ。足を止めて話を聞いてくださる方もいました。

 私からも先日、沼田町での葬儀の際に乗った留萌本線にかかわって訴えました。ちょうど高校生の帰宅時間でもあり、生活に欠かせない路線ということを実感しました。石狩沼田駅には「ご意見などください!」コーナーに、桜型などの付箋がたくさん張り付けられています(写真2枚目)。待ち時間に、じっくり読みました。

 「実家に帰る時に利用してます! これからも乗り続けたい」「深川の病院かようので やめないでください」「沼田町の高校生はみんなJRで進学しています。安全安心なJR留萌線をなくさないで!」「来年もJRで通学できますように」などのほか、4歳の子の「はじめてのりました ゆらゆらしてコワカッタ」という感想の代書もあって思わずほっこり。鉄道は、みんなを幸せにする乗り物なんだと思いました。

 町が明日2日におこなう「次世代交通とまちづくりワークショップ みらいとーく」のチラシも、駅に置いてありました。テーマは「廃線後のまちづくりってなんだろう?」。多くの住民が存続を願っていても、町長さんに苦渋の決断を押しつけてきたJR北海道や国・道の姿勢に悔しさが湧いてきます。

 先週からの大雪で留萌本線は除雪が追いつかず、しばらく運休が続くとのこと。それでも運転再開を待っている、高校生はじめ多くの住民がいます。赤字だからと切り捨てるのでなく、そもそも公共交通として維持するために国が責任や役割を果たすべきではないのか。あらためて、この原点こそ訴えていきたい。

 札幌駅では新幹線の延伸工事が進んでいますが、この建設費も大幅に増えることが見込まれます。将来の需要予測も甘すぎるもとで、JR北海道の経営赤字が膨らむことが危惧されます。在来線をなくすだけでなく、新幹線でも大赤字となりはしないのか。立ち止まって考えなおす時です。

 【今日の句】本当に 黒字になるか 新幹線

2023年1月31日火曜日

ピーマンの端までも

 「くらしが大変。共産党は政党助成金を受け取っていないことを、もっと訴えたらいい」(事務所への電話)、「このままでは本当に日本が戦争する国になるのではと心配」(札幌北区)など、岸田政権への不満が次々と。率直な話をうかがいながら、寒さが厳しいもと歩いてまわりました。

 「国会中継を見ていたけど、いやになって消した」という方も。これまで秋元札幌市長を応援してきたという方は「今度は応援しない、落とさなきゃダメだ」と述べ、市議会もオール与党となっていることに立腹していました。国民の思いや実態と、政治の現実があまりにかけ離れていのです。

 日本共産党へも「いつも応援してるんだけどねぇ」「イメージが悪い」「官僚主義を変えなきゃダメだ」など、あきらめや厳しい意見もいただきました。そういう方々と話を積み重ねることこそ、避けてはならないと実感しています。党綱領や規約にそった内容を話しはしますが、ご意見として受け止めることも大事だと思います。厳しい意見も、党の前進を願ってのものが多いからです。

 冒頭の事務所に電話をかけてくださった方は、「ピーマンの端までも大事に使って、冷凍できるものは冷凍して備えておく、こういう市民の大変な生活を訴えて」と、切々と語られていました。誰もが追い込まれてきているんです。

 今こそ必要なのは庶民の味方。日本共産党が、その役割をしっかり担おう。そのための力もつけなければ。

 【今日の句】数分で 凍える日々も また歩き