2023年6月23日金曜日

語り合うことからスタート

 今日は江別市へ。「語るつどい」には多くの方が来てくださり、質問や意見が次々と出され、「双方向で語り合うのはいいですね」とも。どんな質問が出るかとドキドキしますが、岸田政権を変えようという一体感が嬉しくなります。

 「異次元という言葉ばかりで、少子化対策も実際は中身がないのでは」「紙の保険証を廃止してまでマイナンバーを進めるのかと、本当におかしい」「食料自給ができないばかりか、食の安全も緩められてきた。ぜひ取り上げて」など、熱い思いの発言が続きました。まったく私も同じ思いです。

 「どうして維新のひどさが伝わらないのか」との質問もいただきました。内政は新自由主義、外交は軍事力重視、国会では政権の補完勢力という実態が、なかなか伝わっていません。維新の立ち位置は野党でもないのに「総選挙では野党第一党をめざす」など、マスコミが報じている反映もあると思います。

 事実を知らせながら、何より維新とは違う対案や頼れる姿を広げていかなければ。大事なことは、日本共産党こそ政治を変える力があると知っていただくことだと思います。

 「異論を許さない党のイメージが広がっている」「共産党の名前を変えたらという人に、どう答えたらいいのか」との率直な質問も。増えてほしいからこその思いが、ひしひし伝わりました。

 私自身もそうでしたが、日本共産党への誤解や偏見は根深いところにあります。私たち自身の努力を必要としていることもあります。その思いも含めて日本共産党の値打ちをコツコツ伝えることだと思い、ブログも毎日のように続けてきました。さらに否定的なことが振りまかれれば、さらに私も訴えていく、その繰り返しのなかで本当に少しずつでも変化を作れてきた経験もあります。

 十分な答えではなかったかもしれませんが、それでも語り合うところから何事もスタート。変化は地域・職場・学園から。今度こそ議席回復へ、今日も力と元気をいただきました。

 【今日の句】なるほどと うなずく顔に ほっとする

2023年6月22日木曜日

見通しが持てる農業政策を

 道議会の第2回定例会・開会日宣伝に参加した後、今日は石狩市・当別町へ。自公政治のゆきづまりで、くらしも農家も不安の毎日だとの声が次々と寄せられました。道議会では真下紀子道議とともに、丸山はるみ道議が初めての論戦に挑みます。

 石狩市では、松本喜久枝・蜂谷高海の両市議と街頭宣伝や「語るつどい」へ(山崎祥子市議は議会での質問でした)。風が強いなかでしたが、宣伝では3人・4人と足を止めて聞いてくださる方が。今の国政のおかしさを、多くの方が感じている表れです。

 宣伝後に「これでもマイナンバーを進めようとするのか、強制のように進めていいのか」とお怒りの方、「ジェンダー平等の話を、もう少し詳しく教えてください」という方など、次々と声がかかります。お2人とも「共産党を応援していますから」とも話してくださり、本当にありがたい。

 その後の「語るつどい」では、先月の石狩市議選挙で支持を広げてくださった方が入党してくださいました。「まだまだ共産党を悪く言う人もいる。本当の姿を知ってもらわないと」との言葉が力強い。私も元気をいただきました。

 当別町では、農家のみなさんから現状を聞きました。今年は雪解けが早かったこともあり、秋まき小麦も順調とのこと。とはいえ資材や肥料の高騰など負担が増えているなか、話のほとんどが水田活用交付金(水活)の見直しにかかわることでした。

 親から農家を継いで15年という方は、小麦を中心に牧草などへと転作してきました。水活の見直しは「はしごを外された、としか言いようがない」と苦笑。近隣の農家から農地を受け入れて規模を拡大したこともあり、基盤整備や機械購入などの費用も膨らみます。その支払いを含めた今後の見通しが不透明なのですから、水活の見直し方針は本当に罪深い。

 当別町は泥炭地であったことから畑に向かないとされてきましたが、品質を高め、収量を上げる努力を続けてきました。それを「5年に1度は水を張れ」とされて、土壌が変わってしまわないか、そもそも暗渠も水路も古くなって改修負担が重い、など心配は尽きないのです。

 実際に水を張った農家がいて、その様子を見ながら残り3~4年で方向性を決めていくとのこと。「そうなると一気に水の需要が増えて、ダムの水も足りなくなるのでは」と冗談めいた話も出ましたが、現実には多くの矛盾に直面しているのは間違いありません。

 「経営所得安定対策で減収分をまかなえるようにできないか」「5年に1回は水を張れというなら、すぐ復旧できるように国や道が条件整備のお金を」「畑地化して生き残れるような価格保障と所得補償を」など、多くのご意見もいただきました。「今後はどうしたらいいか、いつも頭から離れません」と、ぽつりと語った後継4年目の方の言葉も胸に留めたい。

 「これからの支払いを控えている若い農家、後継農家にとっては死活問題。見通しを持てる農政にしてほしい」との言葉を、重く受け止めなければ。農業は10~20年のサイクルで考え、それに見合った施策が必要なのです。地域の維持と食料の確保・供給は、何より政治の責任です。しっかり国政へと反映していきます。

 【今日の句】地に足を つけた政治を 今度こそ 

2023年6月20日火曜日

問題は憲法ないがしろの政治

 維新・国民民主が改憲条文案を発表しました。改憲を公約している岸田首相に「議論を引っ張るリーダーシップの発揮を」(国民・玉木代表)求めるなど、補完勢力であり先導役そのものです。数々の悪法を自民・公明といっしょに成立させたし、この力関係を何としても変えていかなければ。

 札幌では、戦争させない北海道委員会が主催の「軍事増大を許さない! 防衛財源確保法反対集会」が開かれ、私も参加。アピ-ルパレードはなく集会だけでしたが、この間の国会情勢もあり、参加された方の熱量も高い。

 「軍事費よりも最低賃金の引き上げを」(道労連・三上友衛議長)、「自衛隊への名簿提供について札幌市へ要請する予定」(軍拡NO!女たちの会・北海道の斎藤みちえさん)「憲法前文にもとづく国会にこそ」(室蘭工業大学・清末愛砂教授)「武力でなく対話をすすめてこそ、国際社会で名誉ある地位を占めることになる」(池田賢太弁護士)。

 憲法どおりの日本になれば、どれだけ希望が持てるだろうと聞きながら思いました。そもそも憲法改正は、国民が政治に望む項目のなかで常に下位。憲法が問題なのでなく、憲法どおりの国づくりを進めない自公政権こそ問題ではないのか。

 清末さんや池田さんからは、人権をふみじにる政治が大軍拡に連なっている主旨の話もありました。だからこそ、自民・公明はもとより維新・国民民主の責任は重大です。いよいよ明日が国会会期末ですが、政治報道が減る分も草の根からの訴えを広げていきたい。

 【今日の句】この国の 針路は憲法 今でこそ

2023年6月19日月曜日

生活できるだけの最低賃金に

 朝の定例宣伝を終えて、今日は道労働局へ最低賃金についての要請へ。真下紀子・丸山はるみ両道議、池田由美・札幌市議団長もいっしょです。北海道は時給920円ですが、物価高騰のなか、安心してくらせるだけの最低賃金にする必要があります。

 要請項目は、▼時間額1500円への引き上げ、▼生計費原則にもとづく全国一律の制度とすること、▼社会保険料の軽減等により賃金を引き上げられる環境を整えること--など。毎年の要請ではありますが、しっかり審議会への反映や厚労省本省へ報告されるよう、おこなってきたものです。

 北海道は今月15日に、今年度1回目の審議会が開かれたばかり。これから審議が本格化され、秋ごろに改定額が公示されます(昨年は9月2日)。北海道は電気料金の値上げ幅も大きく、これでは生活が苦しくなるばかり。大幅な引き上げは急務です。

 意見交換で時間を割いたのが、全国一律制度について。格差があれば賃金が高いほうへ働きに出るのも当然で、地方の人口流出に拍車をかけます。賃金室長さんも、北海道と東京を比べて「賃金の格差はある」と認められ、それゆえ地域ランクを4つから3つに減らしたことも紹介されました。そうであるなら、本来は全国一律にすることが最善のはずです。

 賃金の引き上げには、中小企業が実行できる環境づくりが欠かせません。500兆円にも膨れ上がった大企業の内部留保に、期間限定で課税をし、社会保険料を軽減する財源をつくることを日本共産党は提案してきました。

 他国でできることが、日本でできない理由はありません。昨年8府県の地方審議会からも、国に対して社会保険料負担を軽くすることなどの意見が出されています。しっかり政府として受け止めるべきです。

 全労連の調査では、札幌市での最低生計費として時給1500円が必要と計算されています。賃金室長さんから「政府としても賃金を上げる方針が掲げられている」とくりかえされましたが、問われているのは引き上げ額とスピード、そして中小企業等への支援。私も実現へ、さらに声をあげていきます。

 【今日の句】そういえば 聞く力って どこ行った

2023年6月18日日曜日

今こそ共闘の原点を

 札幌市中央区で市民と野党の共同街宣をおこない、東区での「講演と交流の集い」では「今後の共闘は、どう考えていますか」の質問も。どこでも「岸田政権を変えたい」との思いが、ひしひし伝わってきます。

 中央区の共同街宣は、政党からは立憲・共産・れいわ・新社会が参加。社民党さんも定期的に参加されています。今日は日本共産党から私と、道議候補だった森英士・党中央地区委員長がスピーチしました。東区では平岡大介・元市議も「集い」であいさつされました。

 私が共同街宣でスピーチの順番を待っているとき、「どこで署名をしていますか」と声をかける方も。何度か参加していますが、このように声をかけられたのは初めてです。共同の力を前に、自分も何かしたいと思う方がいるはずと思うのです。

 立憲・泉代表が日本共産党との選挙協力はしないと述べつつ、立憲党内では統一候補をめざす動きが表面化しました。他党のことですからコメントは控えますが、日本共産党としては市民と野党の共闘を再構築させる立場に変わりはなし。「語るつどい」での質問にも、そのように答えました。

 私が現職だったとき、国会周辺で広がった「野党は共同」「安保法制反対」とのコールは議員会館内まで、それはそれは響くように聞こえたのです。与党の強行採決は、追い込まれたゆえの悪あがきにしか見えませんでした。私にとっても、あの時が共闘の原点です。

 安保法制も歴史上の大転換でしたが、岸田政権の「敵基地攻撃能力の保有」なども、現実に日本が戦争国家に入り込む大問題。大軍拡は大増税なしにできません。くらし犠牲に人権無視、原発回帰など、こんな岸田政権はやっぱり早く変えたい。

 だからこそ市民と野党の共闘を。そのための日本共産党も、今度こそ大きく。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】分断を超えて 希望が見えてくる